W杯通算最多得点タイとなるクローゼ弾でドイツが引き分けに持ち込む《ブラジル・ワールドカップ》

▽ブラジル・ワールドカップのグループG第2節が21日に行われ、ドイツ代表とガーナ代表の一戦は2-2の引き分けに終わった。

▽序盤からボールを保持して主導権を握ったドイツだったが、対するガーナも組織的な守備と個の能力の高さを生かして応戦。ドイツがMFエジルやFWミュラーを中心にゴールに迫れば、ガーナもFWギャンやMFアツを起点としたカウンターでゴールを脅かした。

▽前半は互いの好守もあってゴールレスのまま終了したが、迎えた後半は計4得点が生まれる打ち合いとなった。まずは51分、右サイドでボールを受けたミュラーのアーリークロスをボックス中央に走り込んだMFゲッツェがヘッドで合わせてドイツが先手を奪う。

▽しかし、対するガーナも直後の54分、右サイドを駆け上がったDFアッフルのアーリークロスをボックス中央のMFアンドレ・アイェウが頭で決めて試合を振り出しに戻した。さらに61分には、高い位置でMFラームのパスをカットしたMFムンタリがボックス右のギャンにスルーパスを送り、これをギャンがゴール左に決めてガーナが逆転に成功する。

▽リードを許したドイツは69分、MFシュバインシュタイガーとFWクローゼを同時に投入。すると、この交代策が見事に的中する。71分、シュバインシュタイガーが獲得した左CKにニアサイドのDFヘヴェデスが頭で合わせると、ファーサイドに流れたボールをクローゼが右足で押し込み、同選手のワールドカップ通算15得点目となるゴールでドイツが同点に追いつた。また、クローゼはこのゴールにより、元ブラジル代表FWロナウド氏が保持するワールドカップ通算最多得点記録に並んだ。

▽勢いに乗るドイツはそのまま攻勢を続けるが、対するガーナも粘り強い対応を見せて苦しい時間帯を凌ぐと、終盤にはカウンターで応戦する場面を作り出す。結局、一進一退の攻防が繰り広げられた好ゲームは2-2の引き分けに終わり、勝ち点1を分け合う結果となっている。26日に行われるグループG最終節では、勝ち点4のドイツがアメリカと、勝ち点1のガーナがポルトガルと対戦する。