逮捕された佐野海舟に宮本恒靖会長が言及「非常に残念」、「代表選手を再度教育していく必要がある」
2024.07.18 19:23 Thu
日本サッカー協会(JFA)は18日、2024年度の第9回理事会を開催。開催後に記者会見を行った。
会見では理事会の冒頭に宮本恒靖会長が、17日に不同意性交容疑で逮捕された日本代表MF佐野海舟について言及したことが明かされた。
会見に出席した担当者からは宮本会長の言葉が伝えられ「詳しいことはわからないけれど、サッカー界に身を置く人間として非常に残念に思っています。サッカー界はすべての人にリスペクトをもって接することにしています。代表選手に対して、再度教育していく必要があると考えているし、しっかり取り組んでいきたい」と語られたという。
一部報道では、佐野は容疑を認めているとされており、不同意性交罪となれば、懲役5年から20年という重い罰が与えられることに。今月ブンデスリーガのマインツへの完全移籍が発表されたばかりの事件だけに、サッカー界に与える衝撃は大きい。
また、今年1月には日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)が女性への性加害で刑事告訴される事件があった。こちらは不起訴の可能性が高く、事実無根であることが伝えられているが、その中での軽率な行動は大きな問題となりそうだ。
会見では理事会の冒頭に宮本恒靖会長が、17日に不同意性交容疑で逮捕された日本代表MF佐野海舟について言及したことが明かされた。
会見に出席した担当者からは宮本会長の言葉が伝えられ「詳しいことはわからないけれど、サッカー界に身を置く人間として非常に残念に思っています。サッカー界はすべての人にリスペクトをもって接することにしています。代表選手に対して、再度教育していく必要があると考えているし、しっかり取り組んでいきたい」と語られたという。
また、今年1月には日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)が女性への性加害で刑事告訴される事件があった。こちらは不起訴の可能性が高く、事実無根であることが伝えられているが、その中での軽率な行動は大きな問題となりそうだ。
佐野海舟の関連記事
日本代表の関連記事
記事をさがす
|
佐野海舟の人気記事ランキング
1
佐野海舟×川﨑颯太の新時代コンビに注目!安田理大氏が開幕節『マインツvsケルン』の「ABEMA」解説に登場
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、2025年8月24日(日)22時30分より無料生中継するブンデスリーガ2025-26シーズン開幕節『マインツ vs ケルン』において、元日本代表DFで現在は解説者として活躍する安田理大氏の出演することを発表した。 安田氏は現役時代、Jリーグやオランダ、韓国など国内外で長年にわたり活躍。引退後は解説者・インフルエンサーとしても発信力を高め、「サッカーを伝える言葉の視点」において独自の存在感を示している。 そんな安田氏が、ブンデスリーガ2025-26シーズン開幕節『マインツ vs ケルン』で解説を務める。マインツには、2年目のシーズンを迎える日本代表MF佐野海舟に加え、今シーズンから川﨑颯太も加入。新時代コンビの活躍に注目だ。 安田氏は、今シーズンの開幕戦に向けてコメントを残している。 ■「ABEMA」解説・安田理大氏 コメント ──近年のブンデスリーガはインテンシティやトランジションの速さが際立っていますが、このカードではどんな展開を予想しますか? 佐野海舟とアミリの連携。佐野海舟が守備で広範囲をカバーすることで、アミリが気持ち良く攻撃に参加できるかどうか。イ・ジェソンの離脱により、タイプの似た川﨑颯太が機動力を生かしてボールに多く絡み、相手をどれだけ混乱させられるかにも注目したいです。 また、ブルカートが抜けた穴をホラーバッハが埋められるか。ケルンは2部からの昇格組として、昨季の勝ち癖と粘り強さを継続できるかどうか。マインツがボールを握り、ケルンが4-2ブロックからのカウンターに出るという構図になると予想しています。 ポカールを戦ってるとはいえ開幕戦を予想するのは難しいが、固い試合になりそうな気がします。 ──これまでに観た、またはご自身が経験された開幕戦で、もっとも印象に残っているシーンや出来事は? そのときに感じた空気感も教えてください。 2007年の開幕戦の大宮戦。プレシーズンにサイドバックにコンバートされて初めてするポジションでの開幕戦。プレシーズン、スーパーカップと調子がどんどん上がっていき、自分でもここから這い上がって行くととにかくガムシャラに臨み、後半にバレーの劇的ゴールで1-0勝利。チームはプレシーズンでなかなか勝てなかったが、開幕戦の勝利から前半戦は1敗のみでチームと自分の未来を明るくしてくれた試合。 ──「ABEMA」視聴者にどんな視点や面白さを届けたいと考えていますか? ブンデスはここ2シーズン半で一番観ているリーグなので、選手やチームのことは分かっているつもりなのでその部分は出したい。視聴者の皆さんと一緒に試合を観ているブンデスとサッカーに詳しいおじさんの役割を果たしたい。 自身が現役中に経験した開幕戦の雰囲気等を交えながら、今シーズンもようやく始まったというワクワク感やドキドキが伝われば嬉しい。 ドイツ1部の舞台に立つ日本人選手たちの活躍、そして昇格組ケルンの仕上がりにも注目が集まる一戦を、ぜひ「ABEMA」で安田氏の解説とともにお楽しみください。 ■ABEMA 『マインツvsケルン』 無料対象試合 放送日時:8月24日(日)午後10時30分~ 放送URL:<a href="https://abema.tv/live-event/b80572a7-36d5-4b9d-9809-c64b9c234e80">https://abema.tv/live-event/b80572a7-36d5-4b9d-9809-c64b9c234e80</a> 出演 解説:安田理大 実況:寺川俊平(テレビ朝日アナウンサー) 2025.08.24 12:00 Sun2
【2024-25ブンデス前半戦ベストイレブン】バイエルンから最多6選手、佐野海舟を選出
2024-25シーズンのブンデスリーガ前半戦が15日に終了しました。本稿では今季のブンデスリーガ前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKニコラ・ヴァシリ(29歳/ザンクト・パウリ) 出場試合数:17(先発回数:21)/失点数:21/出場時間:1530分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昇格組のザンクト・パウリがバイエルンに次ぐ失点の少なさで前半戦を終えた。12ゴールはリーグ最低で現在14位と残留争いに巻き込まれること必須だろうが、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の守護神が奮闘。仮にチームが降格したとしてもこの活躍であれば、来季もヴァシリはブンデスに残留できそうだ。 DFダヨ・ウパメカノ(26歳/バイエルン) 出場試合数:15(先発回数:15)/得点数:2/出場時間:1313分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季後半はパフォーマンスを大きく落としてしまったが、今季は再び復活。同タイプのキム・ミンジェとの相性は良くないかに思われたが、ハイラインを敷くコンパニ監督のサッカーにおいて欠かせない存在となった。 DFキム・ミンジェ(28歳/バイエルン) 出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:1/出場時間:1380分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季落とした評価を取り戻す今季ここまでのパフォーマンス。1試合を除いてスタメン出場を続け、ナポリ時代の輝きを放った。 DFアレハンドロ・グリマルド(29歳/レバークーゼン) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:2/出場時間:1507分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レバークーゼン不動の左ウイングバックとして今季も健在。戦術理解度、左足のキック精度は世界屈指でマインツ戦では直接FKを叩き込んだ。 MFジョシュア・キミッヒ(29歳/バイエルン) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:1/出場時間:1530分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> トゥヘル監督の下では右サイドバックに回ることが多かったが、コンパニ監督の下では本職のボランチで固定され、高水準のパフォーマンスを続けた。大半の試合で主導権を握れるのはキミッヒのゲームコントロールのおかげ。 MFフロリアン・ヴィルツ(21歳/レバークーゼン) 出場試合数:17(先発回数:14)/得点数:7/出場時間:1318分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> レアル・マドリーやバイエルンといったメガクラブからの関心がありながらも残留した今季、7ゴール7アシストと流石のスタッツを記録。シャビ・アロンソ監督の下、レバークーゼンで確実に成長を続けている。 MF佐野海舟(24歳/マインツ) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:0/出場時間:1515分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> マインツの躍進を語る上で欠かせない戦力。語学が成功の鍵とされる中、言葉の壁を背中で語る献身的なパフォーマンスで難なく乗り越えてしまった。 MFジャマル・ムシアラ(21歳/バイエルン) 出場試合数:14(先発回数:12)/得点数:9/出場時間:1020分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 足元の卓越した技術が注目されがちだが、ヘディングでのゴールも多く多彩な得点パターンを擁していることを披露。ここまで早くも9ゴールを挙げ、一昨季のキャリアハイである12ゴールを目前としている。 MFマイケル・オリーズ(23歳/バイエルン) 出場試合数:17(先発回数:13)/得点数:5/出場時間:1065分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユース時代、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティと、エリート街道を歩んだオリーズ。クリスタル・パレスから加入し、プロキャリアでは初のメガクラブ挑戦となった中、物怖じせず躍動した。FWレロイ・サネから完全にレギュラーを奪取し、5ゴール8アシストを記録。前半戦のバイエルンを牽引した。 FWハリー・ケイン(31歳/バイエルン) 出場試合数:15(先発回数:15)/得点数:16/出場時間:1204分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> PKでの得点が7と多いものの、それでも前半戦を終えて16ゴールと今季もエースとして十分な働きを見せた。今季こそブンデスリーガ優勝で無冠の帝王の名を返上したい。 FWオマル・マーモウシュ(25歳/フランクフルト) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:15/出場時間:1455分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_11_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 15ゴール10アシストと圧巻のスタッツを記録。今季のブンデスリーガ前半戦で最も躍動していた。 2025.01.16 18:01 Thu3
鹿島・岩政監督推奨のデュエル系ボランチ・佐野海舟は遠藤航の系譜を継げるのか?/佐野海舟(鹿島アントラーズ)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.26】
11月16日のミャンマー戦(吹田)から2026年北中米ワールドカップ(W杯)への長い戦いが始まる日本代表。2次予選はミャンマー、シリア、北朝鮮と同組で、全ての相手が日本よりは格下だが、何が起きるか分からない。 特に初戦はこれまでもすんなり勝ったことはほとんどないだけに、16日のゲームはより慎重に入る必要がある。 しかしながら、今回の代表は選手の負傷離脱が相次いでいる。13日の活動前に前田大然、古橋亨梧(ともにセルティック)、川辺駿(スタンダール・リエージュ)、伊藤敦樹(浦和)が辞退。合宿開始後も三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)がホテルで静養、冨安健洋(アーセナル)が別調整といった具合で、2日前の時点でもフルメニューをこなせたのはフィールド9人+GK3人だけ。コンディション的に相当厳しいと言わざるを得ない。 こうした中、追加招集された面々が気を吐いている。その1人がボランチの22歳の佐野海舟だ。 岡山県出身で米子北高校から2019年に町田ゼルビア入りした彼はJ2で4シーズン活躍。2022年J2では1試合平均のボール奪取数20回というリーグトップの数字を記録したという。その能力を買われ、今季から鹿島アントラーズにステップアップ。シーズン開幕から中盤を力強く支えてきた。 ボール奪取力とデュエルの強さは特筆すべきものがあり、状況によっては右サイドバック(SB)もこなせるマルチ能力を備えている。そんな佐野を岩政大樹監督は「日本代表に入れる才能」と高く評価。メディアにもそう言い続けてきた。それが実際に叶ったことで、指揮官も心から喜んでいるだろう。 「(岩政監督から)期待されているというのは嬉しいことですけど、自分としてはどこに行ってもやることは変わらない。チームの延長線上で代表に呼ばれたと思っています」 「自分はどちらかと言えば守備的な選手なので、ボールを奪うだったり、そこから攻撃につなげるプレーは意識してやってきました。そのうえで、中盤を剥がすドリブルも意識的に取り組んでいます」 「代表に入れるチャンスはそう多くないと思いますし、自分でつかみ取らないといけないと思っているので、自分の特徴をしっかり出してやることが大事かなと思います」 佐野は13日の初練習後、静かにこう語った。その言葉通り、まずは自分から代表定着をつかみ取らないといけない。川辺、伊藤敦が不在で、守田英正(スポルティングCP)も内転筋に不安を抱えている今、ボランチの手薄感は否めない。おそらくミャンマー戦は遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)がスタメンに名を連ねるだろうが、状況によっては佐野に出番が巡ってくるかもしれない。千載一遇の好機を逃す手はないのだ。 森保一監督はおそらく佐野を「遠藤の後継者候補」と位置づけているのではないか。湘南ベルマーレ、浦和レッズ時代の遠藤も最終ラインとボランチを掛け持ちし、時には右SBもやっていた。ボランチとして才能を大きく開花させたのは2018年ロシアW杯の後、欧州挑戦に踏み切ってからだ。特に2019年夏にシュツットガルトへ赴いてからの変貌ぶりは凄まじいものがあった。 高いレベルに身を投じることで大きな飛躍を遂げる選手は少なくない。佐野も鹿島で存在感を高めたが、今回の代表でさらに成長曲線を引き上げられる可能性もある。代表初招集を新たな活力にしなければならないのだ。 3つ下の弟・航大(NECナイメンヘン)が今年4月のU-20W杯(アルゼンチン)で異彩を放ち、欧州移籍を勝ち取ったことも、大きな刺激になっているに違いない。航大は「兄とはよく連絡を取っているし、いい刺激になっています」と話したことがあったが、海舟の方も弟に負けられないという気持ちが強いはず。そして「今は2人ともコツコツやるだけ。将来的には揃って代表に選ばれたい」と意欲を示している。大きな野望を現実にさせるべく、自慢のボール奪取力をいかんなく発揮することが先決だ。 20代まで国際経験がほとんどない選手でも代表の中核になれるというのことを、先輩の伊東純也(スタッド・ランス)や古橋が示している。だからこそ、佐野海舟にもできないことはない。タフな寄せや球際の激しさという武器を磨き続け、いずれは遠藤航の系譜を継ぐ男になれるように、彼には高い意識を持って、11月シリーズでベストを尽くしてほしいものである。 2023.11.15 12:10 Wed4
【日本代表プレビュー】目指すは優勝のみ!トルシエ率いる難敵相手に、5年前の悔しさ晴らす初戦で違いを見せられるか/vsベトナム代表【アジアカップ2023】
12日に開幕したアジアカップ2023。2022年12月にワールドカップ(W杯)を戦ったカタールの地で、アジア最強を決める戦いがスタートしている。 2019年の全回大会では、今大会の開催国でもあるカタール代表と決勝で対戦した日本代表。しかし、苦戦続きで勝ち上がってきたチームは、決勝でカタールの前に惨敗。タイトルを目前で逃す結果となっていた。 森保一監督にとっては2度目のアジアカップ。あの悔しさを経験した選手は多くはないが、世界からも注目を集める最強・日本代表を示すチャンスがやってきた。 <span class="paragraph-subtitle">◆5年前の悔しさを晴らすため</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240114_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©️超ワールドサッカー<hr></div> 2019年大会はグループステージから苦しんだ日本。ロシアW杯を終えてチームを率いた森保監督にとって最初の大会となったが、準優勝という結果に終わっていた。 当時の大会を知る選手で今回も招集されているのはたったの6名。20名が初めてアジアカップという舞台に立ち、日本代表としての公式戦が初めてという選手も少なくない。ただ、この5年で日本代表も激変。カタールW杯で世界を驚かせ、その後は2023年6月から9連勝中と勢いにも乗っている。 世界からも注目を集めるチームになった日本だが、目標は当然優勝。W杯優勝を目指すチームにとっては通過点でしかないが、しっかりとそのタイトルを手にすることができなければ、最大の目標はただの夢物語になってしまう。期待の大きさと共に、プレッシャーも少なくないだろう。 その中で初戦の相手はベトナム。2019年大会では準々決勝で対戦し0-1でなんとか勝利。その後のカタールW杯予選でも苦しいまされた相手だ。そのチームを率いるのはフィリップ・トルシエ監督。日韓W杯で日本代表を指揮したことは有名で、大きくチームは変わっているが日本を知る指揮官だ。 加えて、日本は26名を招集している中でケガでコンディションが整っていない選手が多数いる。MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)やDF冨安健洋(アーセナル)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)は別メニューでの調整もしており、MF堂安律(フライブルク)、FW上田綺世(フェイエノールト)など、コンディションが上がりきっていない選手も多い。ベストではないメンバーになっても、チーム力が上がっていることを示せるのか注目だ。 森保監督は試合に向けた会見で「とても良い試合になるだろうが、我々は攻撃的になることと、相手の攻撃にも注意することの間のバランスをとらなければならない」とコメント。警戒をしながらも、日本の良さを出していきたいところだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆かつて指揮した国との初戦</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240114_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 対するベトナムはトルシエ監督にとっての初陣。かつて自身も指揮した国との対戦となるが、鼻息は荒い。 グループの中で日本相手に勝ち点を取れれば、ラウンド16に進める可能性が高まるはず。初戦から思い切りぶつかっていくことになるだろう。 トルシエ監督は前日会見で日本戦へ意気込み。カタールの地で日本代表がドイツ代表とスペイン代表を破ったW杯での戦いを参考にするとした。 「受け身でいること、彼らを妨害すること、破壊すること、彼らの間のラインを分断ことが重要であり、我々が攻撃的になれることを彼らに知らせ、彼らがドイツに大きな問題を起こしたように、誰でもそのことができることを知らせることが重要となる」 「(スペインが負けたのは)日本の方が優れていたからではない。日本がスペインを破壊したからだ。今回我々がこの立場にいることは明白だ」 守備を固め、カウンターで隙をついて仕留めるという形で日本を崩したいと考えるトルシエ監督。今大会はグループ2位までが自動でラウンド16に、3位でも上位4カ国に入れば勝ち上がれるだけに、大量失点は避けたいところだ。 ボール保持にこだわらず、隙を突いて日本を仕留めたいベトナム。よく研究した相手に対してどんなパフォーマンスを見せるのか。日本としては早い時間帯で先にゴールを奪っていかなければ、苦しむ可能性も十分ありそうだ。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[4-2-3-1]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240114_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©️超ワールドサッカー<hr></div> GK:鈴木彩艶 DF:菅原由勢、板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹 MF:守田英正、佐野海舟 MF:伊東純也、南野拓実、中村敬斗 FW:細谷真大 監督:森保一 リベンジに燃える初戦だが、前述の通り、起用できない選手が多い。まず、三笘に関しては欠場が決定。森保監督も会見で明言しており、グループステージ中の復帰も難しいと見られている。また、ケガからコンディションを上げている状況の久保、冨安らも欠場することになるだろう。9日のヨルダン代表戦を回避した選手たちは、プレーしないと予想する。 その中で、GKは鈴木彩艶(シント=トロイデン)が務めるだろう。自身初となるアジアカップ。今後の日本代表の正守護神を担うことを考えれば、大会を優勝してその座を確固たるものにしたいところだ。 最終ラインは右から菅原由勢(AZ)、板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(アル・ラーヤン)、町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)と予想する。今大会はヨーロッパ組が多く、コンディション等を含めてもローテーションが必須。グループステージを含め大会全体のプランニングが重要となり、まずはこの4人が先発すると考えられる。 ボランチは守田英正(スポルティングCP)と佐野海舟(鹿島アントラーズ)と予想。遠藤航(リバプール)はヨルダン戦を欠場しており、ここでは先発はないと予想する。そして2列目は右から伊東純也(スタッド・ランス)、南野拓実(モナコ)、中村敬斗(スタッド・ランス)のフランストリオ。元日のタイ代表戦でもプレーした3人は、コンディション面も問題なく、新たな組み合わせとして良いコンビネーションを見せている。ヨルダン戦含め6戦6発の中村にも注目だ。 そしてトップは細谷真大(柏レイソル)と予想。今大会でブレイクできるかどうかは本人にとっても日本代表にとっても重要。パリ・オリンピックを控えるシーズンのスタートでその得点力を発揮出来るか。初戦で特徴を出し切り、しっかりと結果として残してもらいたい。 日本の初戦は14日(日)の20時30分にキックオフ。DAZNで視聴が可能。日本の3大会ぶりの戴冠なるか、注目だ。 2024.01.14 11:40 Sun5
伊東純也の代わりに呼んで欲しい選手/六川亨の日本サッカーの歩み
「ヤングなでしこ」ことU-20日本女子代表は、AFC U-20女子アジアカップ決勝でU-20北朝鮮女子に1-2で敗れて大会4連覇はならなかった。内容的にも後半は押されていて、グループステージ(ミスからの失点で0-1)に続いての完敗だった。 北朝鮮の実力は侮れない――ということで、21日から始まる北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦もかなりの苦戦が予想されるのではないだろうか。というのも、日本の主力選手のほとんどが“海外組”なのに対し、北朝鮮の“海外組”はJ3の岐阜でプレーする左SB文仁柱(ムン・インジュ)ただ一人。それも日本でプレーしているのだから、時差に苦しむことはない。 過去の北朝鮮代表には2010年南アW杯に出場したFW鄭大世(チョン・テセ)、MF安英学(アン・ヨンハ)の他にもMF梁勇基(リャン・ヨンギ)、MF李漢宰(リ・ハンジェ)らがいた。「北朝鮮には3人の在日コリアン枠」があるとも噂されている由縁だ。 日本での試合には多くの在日コリアンが応援に駆けつけるが、在日の選手が試合に出れば応援にも力が入るのは間違いない。ただ、以前に比べるとJリーガーになる選手が減っていることも確か。「裕福な家庭の子供が多いから、ハングリー精神が希薄になった」と指摘するのは在日のサッカー関係者だが、日本との対戦で刺激を受けてプロを目指す選手が増えるかもしれない。 試合に話を戻すと、2試合とも時差の影響を受けない北朝鮮にはかなりのアドバンテージがあると見ていいだろう。そこで日本代表のスタメンを、時差等のコンディション面から予想してみた(システムは4-2-3-1)。GKはこれまでの実績と国内組ということで大迫敬介。CBは板倉滉と町田浩樹が有力だが、町田の帰国は19日と試合の2日前。このため1日早く帰国する谷口彰悟の方が試合にフィットするかもしれない。 SBは、右はC大阪の毎熊晟矢で決まりだろう。左は18日に帰国する伊藤洋輝か橋岡大樹か悩むところ。コンディション次第では2年ぶりに代表へ復帰した長友佑都という選択もあるかもしれない。 ボランチは“国内組”なら川村拓夢(広島)と佐野海舟(鹿島)※ということになるが、いくらなんでも経験不足の2人を同時にスタメン起用することはないだろう。これまでなら遠藤航とケガからの回復次第だが守田英正ということになるが、2人とも帰国は19日だ。そこで一人は17日に帰国している田中碧で、遠藤にはコンディション次第だが強行出場してもらうしかない。(※編集部注:佐野はケガで不参加が決定) 攻撃陣は南野拓実、相馬勇紀、小川航基、堂安律、上田綺世、中村敬斗の6人が19日に帰国と厳しいスケジュールになっている。そこでトップ下には17日に帰国した久保建英、左FWはアジアカップのイラン戦でプレスバックから久保と好連携を見せた前田大然、1トップに浅野拓磨(2人とも18日に帰国)と、スピードを武器にする2選手を前線に配置。問題となるのは右FWで、ここは堂安に無理をしてもらうしかなさそうだ。 こうしてコンディション面から人選を考えていて、是非とも今回招集して欲しかったのが浦和に移籍して好プレーを連発している前田直輝だ。スピードとキレのあるドリブル突破を武器に、カットインからの左足シュートに加え、タテにも仕掛けられるウインガーで、第4節の湘南戦では今シーズン初ゴールも決めた。 伊東純也の招集が難しい現状のなか、森保一監督には6月シリーズで前田直の招集を期待したいところである。 2024.03.19 13:00 Tue日本代表の人気記事ランキング
1
「E1招集の選手も入ってワクワクする」「進化する日本代表が楽しみ」日本代表メンバー発表にファンも大興奮!海外組に加え、E-1から6人を選出、森保監督は最低1人の追加を明言
「E1招集の選手も入ってワクワクする」「進化する日本代表が楽しみ」日本代表メンバー発表にファンも大興奮!海外組に加え、E-1から6人を選出、森保監督は最低1人の追加を明言 日本サッカー協会(JFA)は28日、来月のアメリカ遠征に臨むサッカー日本代表メンバーを発表。日本代表は9月7日にメキシコ代表と、10日にアメリカ代表と強化試合を行う。 森保一監督は、ワールドカップアジア最終予選を勝ち抜いた選手を中心に25人を選出。板倉滉、遠藤航、三笘薫、堂安律、久保建英、上田綺世が名を連ねる中、7月に行われたE-1選手権のメンバーからはGK早川友基、長友佑都、荒木隼人、安藤智哉、細谷真大、望月ヘンリー海輝の6名が選ばれた。また、今週末の試合結果によって最低限でも1人追加することを明言している。 メンバー発表に際して、ファンもSNSでリアクション。「しっかり勝ちにいってほしい」「メンバー的にもE1招集の選手も入っててなんだかワクワクするな!」「モナ王きた〜」「ここにアビスパ福岡があるのめちゃくちゃVAMOSすぎるって!」「ハヤ、海舟、綺世頑張れ。世界の舞台で鹿島を轟かせろ」「怪我人多いとはいえ荒木フル代表きたー」「鎌田大事とって見送ったのかな」「シーズン始まったばかりの欧州組の皆さん、チームでのレギュラー争いで大変な中ご苦労様です」「開催国との親善試合で、進化する日本代表の試合が楽しみ」「本大会1年前を切ったこのタイミングで、本番の代表選考が読めなくなってきましたね」と期待感にあふれる数多くのコメントが寄せられた。 <日本代表メンバー> GK 早川友基 鹿島アントラーズ 大迫敬介 サンフレッチェ広島 鈴木彩艶 パルマ・カルチョ DF 長友佑都 FC東京 荒木隼人 サンフレッチェ広島 板倉滉 アヤックス 渡辺剛 フェイエノールト 安藤智哉 アビスパ福岡 瀬古歩夢 ル・アーヴルAC 関根大輝 スタッド・ランス MF/FW 遠藤航 リバプールFC 伊東純也 KRCヘンク 南野拓実 ASモナコ 三笘薫 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン 小川航基 NECナイメヘン 前田大然 セルティック 堂安律 アイントラハト・フランクフルト 上田綺世 フェイエノールト 町野修斗 ボルシア・メンヘングラートバッハ 佐野海舟 マインツ05 久保建英 レアル・ソシエダード 細谷真大 柏レイソル 望月ヘンリー海輝 FC町田ゼルビア 鈴木唯人 SCフライブルク 藤田譲瑠チマ FCザンクトパウリ <試合日程>開催地:アメリカ 9月7日vsメキシコ代表 9月10日vsアメリカ代表 2025.08.28 13:50 Thu2
森保ジャパンが鎌田大地と佐野航大を追加招集! アメリカ遠征は27名で 手薄だった中盤に厚み
JFA(日本サッカー協会)は1日、今月7日と10日に行われるメキシコ代表戦、アメリカ代表戦との親善試合に臨む日本代表のメンバーに、クリスタルパレスのMF鎌田大地とNECのMF佐野航大を追加招集したことを発表した。 8月28日に発表されたメンバーでは、コアメンバーであるMF守田英正(スポルティング)やMF田中碧(リーズ)が負傷により招集外。25名の招集リストとなっており、会見で森保一監督は手薄な中盤の追加招集を行うことを示唆していた。 鎌田は右膝を負傷していたが、8月31日に行われたプレミアリーグ第3節のアストン・ヴィラ戦でスタメン出場すると19分にはPKを獲得するなど、パフォーマンスが上がっている。一方の佐野も31日に行われたエールディビジ第4節のフォルトゥナ戦でスタメン出場している。 今回の発表で日本代表は27名でアメリカ遠征に臨む。 2025.09.01 10:17 Mon3
コアメンバーに怪我人続出も森保一監督が口にした自信「最強・最高のチームを作れるように」
JFA(日本サッカー協会)は28日、9月に行われるアメリカ遠征の日本代表メンバーを発表した。会見に出席した森保一監督が怪我人が多い中でのメンバー選考について語った。 日本代表は9月7日メキシコ代表、同月10日にアメリカ代表と対戦する。今回の国際親善試合は、2026年のW杯が行われるアメリカでの試合となる。 これまでコアメンバーとして招集されてきた選手たちに怪我が相次いでおり、DFは伊藤洋輝(バイエルン)、高井幸大(トッテナム)、町田浩樹(ホッフェンハイム)、冨安健洋(無所属)、MFは鎌田大地(クリスタル・パレス)、守田英正(スポルティング)、田中碧(リーズ)メンバー外となった。 森保監督は「本人にとってもチームにとっても痛い」と本音を明かしつつも「現実の中でどういうベストを尽くせるか。私自身は困ったということよりも、この中で何をベストとしてやれるか、さらに何を成長させられるか、このメンバーでどういう結果を残せるかを考えている」と前を向く。 さらに「これまでのコアメンバーで想定している部分がある中で、本大会で最終的に誰が選ばれるか、誰がプレーしているかはその時の現実に立ってみないとわからない」とワールドカップの本大会に向けたサバイバルレースの途中であることを明かし「これまでもできるだけ多くの選手を招集させてもらい、選手層の幅を広げるチーム作りをしてきた。土台を広げながら最強・最高のチームを作れるようにと活動してきた。これからもその気持ちを持って活動でベストを尽くしたい」と意気込みを口にした。 2025.08.28 14:26 Thu4
なぜ18歳・佐藤龍之介はファジアーノ岡山でブレイクできたのか? E-1選手権で“内田篤人超え”が期待される若き才能の適応力とブレないメンタリティ
突出した適応力だ。今シーズンにFC東京からファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍で加入した佐藤龍之介は、新たな環境に素早く順応し、自身の力を遺憾なく発揮している。 久保建英と同じ16歳でFC東京とプロ契約を結んだMFは、高卒1年目となるシーズンに武者修行を決断。約18年を過ごした東京を飛び出し、約660km離れた岡山に移り住んだ。 未到の地で単身生活をしながら、プロサッカー選手として結果を出すことを目指す。私生活をはじめ不慣れなことも多く、決して簡単ではない。さらに、主に起用されるのは、サッカーキャリアで「初めて」のウイングバックである。まさに、初めて尽くしだ。しかし、ピッチ上では圧倒的なパフォーマンスを発揮している。 第23節終了時点では、17試合に出場してチーム最多の4ゴールを記録。第19節・湘南ベルマーレ戦では、先制点を奪うだけでなく、両チームトップの走行距離12.1kmとスプリント18回を叩き出した。右WBで攻守にハードワークしながら、74分からはシャドーに移り、タイムアップまでプレー。試合後に木山隆之監督は「1番ゴールを取る可能性がある人をピッチに残すのは、勝つのであれば当然かなと思います」とフル出場の意図を明かしており、その信頼は絶大だ。 地元の西東京市と岡山の雰囲気が「似ていた」ことも佐藤の背中を押したが、適応を可能にしている大きな要素は、素直さと向上心のように思う。 開幕前のキャンプ時にWBで起用された時は、「(WBは)オプションになればいいかな。メインはシャドーになると思う」と受け止めていた。だが、監督からのオーダーに応えながら、パスやドリブルで密集地を打開したりラストパスでチャンスを作ったりといった自分の良さを発揮することを両立させ、“WB・佐藤龍之介”は、完全に板についた。その結果、「18歳の今は自分のポジションを『ここだ』と決める段階でもないと思う。『トップ下やシャドーをやれていない』というネガティブな考えは、本当にゼロなんです。『WBで使ってみたい』と思わせるような特徴を自分は少なからず持っていると思うので、実際に使ってくれている今はその証明にもなっています」と、岡山で発見した自身の新たな可能性と向き合い、意識を変化させている。 第21節・横浜Fマリノス戦では初めて左WBで先発した。負傷によるイレギュラーな起用だったが、「練習で『左、やれるか?』と言われて、『うん、行けます』と言ってやりました」と、逆サイドでプレーすることによって発生する身体の向きやボールの置き所の変化も物ともせず。第22節・鹿島アントラーズ戦では鋭いカットインで左サイドを切り裂き、逆転ゴールを呼び込んだ。 “置かれた場所で咲きなさい”を体現している18歳の姿を、木山監督は「輝いている」と表現し、「『自分は絶対に上に行くんだ』って疑わないメンタリティを持っている。『とにかく上に行きたい』という意欲が、輝いている。ある意味、与えられた才能というか。誰かに教えられるものではないと思う。自分を疑っていないところが素晴らしい」と称賛する。 環境やチーム戦術、監督からのリクエストは、自分がコントロールできない部分だ。時には自分のイメージと違うこともある。それでも、全てのことを素直に受け止め、受け入れ、自分の成長を促す肥料に変えていく。 「将来的には世界のトップリーグでプレーしたり、日本代表としてワールドカップに出て活躍したりすることが目標です」。そう宣言する佐藤は、7月3日に発表される東アジアE-1選手権のメンバーに選出されれば、2008年大会での内田篤人の20歳という同大会の日本代表における最年少記録を更新することになる。 E-1選手権は、過去に柿谷曜一朗や森重真人、相馬勇紀や町野修斗らが1年後のW杯のメンバー入りを勝ち取っており、言わばサバイバルの場だ。チームとして戦いながらも、個人として強みを発揮するなどのアピールが是が非でも必要になる。もしかしたらチームメイトは仲間よりもライバルという側面の方が強いかもしれない。しかし、きっと佐藤なら特有のチーム状況下でも、自分の力を最大限に発揮できるのではないか。そう期待したくなる適応力を、岡山で十二分に見せている。 取材・文 難波拓未 2025.07.02 18:00 Wed5