南葛SCvs東京23FCは東京23FCが首位を堅持/六川亨の日本サッカーの歩み
2024.06.26 13:30 Wed
先週日曜の23日は味の素フィールド西が丘で開催された関東サッカーリーグ1部、4位の南葛SCと首位の東京23FCの試合を取材した。3勝1分け2敗の勝点10の南葛SCにとって、5勝1敗の勝点15の東京23FCとの差を詰めるには何が何でも勝点3が必要だった。
ただ、試合後の風間監督は「まだまだ技術が足りない」と厳しい注文をつける。風間スタイルだと足元から足元へパスをつないでくるので、対戦相手からすればパスカットからのカウンターを狙ってくるのは常道となる。そこで風間監督は「味方ばかり見て、敵を見ていない」と相手の狙いを察知する重要性を指摘した。
まだ今シーズンから監督に就任したばかりなので、チームも発展途上といったところ。この日の敗戦で5位に後退したが、シーズン中盤はどこまで進化しているのかも楽しみである。
そこで将来的にJFL昇格を目指しているチームは、実績作りとして1チーム2試合ほど、味の素フィールド西が丘でのホームゲーム開催が認められている。その際は有料試合となり、キッチンカーも出店していた。
次回、南葛SCが味の素フィールド西が丘で試合をするのは7月14日(日)17時30分から、現在3位のジョイフル本田つくばFC戦だ。こちらも有料試合となっている。
PR
しかし前半40分に今野泰幸のバックパスをカットされ、先制点を献上してしまう。後半を迎えるにあたり風間八宏監督は3人を同時に交代させると南葛SCが押し込む時間が続く。そして12分、交代出場のドリブラー楠神順平の左クロスをエースの大前元紀が右足ボレーシュートで突き刺して同点に追いついた。ところが東京23FCはFKとCKから追加点を奪って南葛SCを突き放す(トータルスコアは1-4)。攻撃から守備への切り替えの早さ、5BKにして強度の高い守備、そしてタテへの速い攻撃はJ1で旋風を巻き起こしている町田を彷彿させるものがある。まだ今シーズンから監督に就任したばかりなので、チームも発展途上といったところ。この日の敗戦で5位に後退したが、シーズン中盤はどこまで進化しているのかも楽しみである。
ちなみに関東サッカーリーグ1部は普段は人工芝での試合が多いが、もしもJFLに昇格した場合は天然芝の試合会場が必要になる。クリアソン新宿も関東サッカーリーグ1部にいた時代はアミノバイタル·スタジアムで試合をしていたが、JFLに昇格後は味の素フィールド西が丘や国立競技場をホームに使用している。
そこで将来的にJFL昇格を目指しているチームは、実績作りとして1チーム2試合ほど、味の素フィールド西が丘でのホームゲーム開催が認められている。その際は有料試合となり、キッチンカーも出店していた。
次回、南葛SCが味の素フィールド西が丘で試合をするのは7月14日(日)17時30分から、現在3位のジョイフル本田つくばFC戦だ。こちらも有料試合となっている。
PR
風間八宏の関連記事
南葛SCの関連記事
地域リーグの関連記事
記事をさがす
|
風間八宏の人気記事ランキング
1
今週のJリーグ的に一番大きな話題の一つはこれで間違いないでしょ?!の巻/倉井史也のJリーグ
そりゃ物事には始まりがあるんだから終わりもあるんですよ。ってのは分かってるんですけどね。残り5試合、鬼木達監督には頑張ってもらおうじゃありませんか。前任者の風間八宏監督から引き継いだのが2017年。そこまでにできた「止める・蹴る」のベースを生かしつつ、「守る」を加えていきなり成績を出しました。 2017年:リーグ戦1位/リーグカップ2位 2018年:リーグ戦1位/ゼロックスカップ2位 2019年:リーグカップ1位/ゼロックスカップ2位 2020年:リーグ戦1位/天皇杯1位 2021年:リーグ戦1位/ゼロックスカップ1位 2022年:リーグ戦2位/フジフイルムカップ2位 2023年:天皇杯1位 って、どんだけタイトル取ってるんですか。でもってこの中でも特筆すべきは2021年。このときも今年と同じ20チーム編成でした。38試合を28勝8分2敗、勝点92得点81失点28で得失点差53というとんでもない成績で終わってるんです。ちなみにこのときの2位は横浜FMで、こちらは勝点79。 これがどれくらいすごいかというのは、現在首位の広島が勝点65だから、残り5試合全部勝っても勝点80なんですよ。横浜FMがそれくらいのラインにいたのに、そこからさらに勝点13上積みしてるんです。そして同じく現在の広島が65得点ですから、川崎の81得点に到達しようと思ったら1試合平均3点取ってもまだ足りない。さらに言えば、28失点は現在J1で最少失点の町田とG大阪が28失点なので、残り5試合全部無失点でやっと失点数は同じ成績ってことになります。 かわいそうだったのは新型コロナウイルスの影響で、2020年の賞金は規定の50パーセント、優勝賞金1億5000万円だったこと。もしもあのとき満額もらえていたら、さらにすごい戦力が整ったのかもしれません。 もっともこの間、川崎にはいい選手も揃っていました。代表クラスで言えば加入したのがこんな選手たちでした。 2017年:田中碧 2018年:守田英正、脇坂泰斗、齋藤学、大久保嘉人 2019年:レアンドロ・ダミアン 2020年:山根視来、旗手怜央、三笘薫 でもって、重要なのはいなくなった選手。 2019年:板倉滉(マンチェスター・シティ) 2020年:三好康児(アントワープ) 2021年:守田英正(サンタ・クララ)、中村憲剛(引退) 2022年:旗手怜央(セルティック)、三笘薫(ブライトン)、田中碧(デュッセルドルフ) 2023年:谷口彰悟(アル・ラーヤン) 2024年:山根視来(ギャラクシー) 10月の日本代表見ていたら11人中5人が元川崎じゃないですか。確かに素材のいい選手も集めてたけど、ちゃんと成長させてたってのが、2006年に引退してすぐにトップコーチの監督になったわけじゃなくて、育成コーチなども経験してきた鬼木監督の功績の一つでもあるんです。 これだけの監督ですからね、引く手数多なのは間違いないでしょう。もしかしたらヨーロッパで指揮、なんてことも想像しちゃいますよ。残念だけどまだJFAのコーチライセンスはUEFAのライセンスと互換性がないけど、もしかしたら来年からできるかも、っていう話もあるんで、そうなったら呼ばれてもおかしくない!! と思いたい!! それにしてもさ、ACLの途中で監督退任って、なんかすごく残念……って思うんですけど、どうかこれから先の監督人生にも幸あってほしいと思う、とても人間のできた監督でした。 2024.10.18 12:15 Fri2
10シーズン川崎FでGKコーチを務めた菊池新吉氏が退任「歴史の一部に少しでも携わることができた」
川崎フロンターレは5日、GKコーチを務めた菊池新吉氏(53)の退任を発表した。 現役時代はヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)や川崎Fでプレー。日本代表としても活躍した菊池氏は、引退後に指導者の道へと進む。 東京Vの育成部門やJFAトレセン、U-16日本代表など育成年代のGK指導に当たったほか、東京V、栃木SCでGKコーチを務め、2012年から川崎FのGKコーチに就任した。 これまで相馬直樹監督、風間八宏監督、そして鬼木達監督の下でGKコーチを務め、近年はタイトル獲得につながる指導を続けていた。 10シーズンにわたり川崎Fで指導を続けた菊池氏はクラブを通じてコメントしている。 「今シーズン限りでチームを退団する事になりました。輝かしいフロンターレの歴史の一部に少しでも携わることができ、スポンサー、チーム関係者、そしてファン・サポーターすべての方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました」 2021.12.05 21:13 Sun3
南葛SCが森一哉監督と契約解除、JFL昇格目指す中で開幕2連敗…スピード決断「すべて、私の力不足です」
南葛SCは11日、森一哉監督(48)の契約解除を発表した。なお、高木健旨コーチが暫定式を取るという。 関東リーグ1部を闘う南葛は、JFLの昇格を目指して臨んだシーズン。2日に開幕した中で、開幕2連敗とスタートダッシュに失敗していた。 現役時代はJFL時代の川崎フロンターレで1年間だけプレー。引退後は川崎Fで指導を始め、アカデミーのコーチや監督を歴任。2014年からは風間八宏監督の下でトップチームのコーチに就任し、2016年まで在籍。2017年からは風間監督の下、名古屋グランパスでもトップチームのヘッドコーチを務めていた。 2020年は東京ユナイテッドFCの監督に就任すると、2021年から南葛の監督に就任。チームのJFL昇格という夢を目指して戦った中、契約解除となった。 森監督はクラブを通じてコメントしている。 「南葛SCの監督に就任してからこれまで、パートナーの皆様、ボランティアスタッフの皆様、ファン・サポーターの皆様に、いかなる時も支え続けていただいたこと、大変感謝しております」 「それと同時に、悔しい思いもたくさんさせてしまい、本当に申し訳なく思っております。すべて、私の力不足です」 「選手、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、フロントスタッフ。みんな、本当によく戦ってくれています。まだまだ全員が、JFL昇格を見据えて、毎日取り組み続けてくれています」 「ですので、引き続き南葛SCを信じ、南葛SCと共に、南葛SCの残りのシーズンも全力で支えてください。そして、最後まで共に戦ってください。これまで本当にありがとうございました」 南葛は横浜F・マリノスを退団したGK中林洋次、京都サンガF.C.を退団したFW大前元紀らを今オフに補強。MF稲本潤一やMF今野泰幸、MF関口訓充、DF下平匠、MF楠神順平など、元Jリーガーが多数在籍している。 <span class="paragraph-title">【写真】契約解除の森一哉監督(中央)と暫定指揮を執る高木健旨コーチ(左)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CnDViJivl31/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/CnDViJivl31/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; transform: translateX(16px) translateY(-4px) rotate(30deg)"></div></div><div style="margin-left: auto;"> <div style=" width: 0px; border-top: 8px solid #F4F4F4; border-right: 8px solid transparent; transform: translateY(16px);"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; flex-grow: 0; height: 12px; width: 16px; transform: translateY(-4px);"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 8px solid #F4F4F4; border-left: 8px solid transparent; transform: translateY(-4px) translateX(8px);"></div></div></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center; margin-bottom: 24px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 224px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 144px;"></div></div></a><p style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px; margin-bottom:0; margin-top:8px; overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CnDViJivl31/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">森 一哉(@mrkzy18)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.04.11 12:58 Tue4
ネルシーニョ氏の足跡を振り返る/六川亨の日本サッカーの歩み
第13節を終えた段階で2勝5分け6敗と低迷していた柏が、ネルシーニョ監督の退任と井原正巳ヘッドコーチの監督昇格を決定。初陣となった第14節の神戸戦では、積極的なプレスからOGを誘い、首位を相手に1-1のドローに持ち込んだ。 72歳のベテラン監督であるネルシーニョ氏が来日したのは1994年のこと。ヴェルディ川崎(現東京V)のヘッドコーチとして、松木安太郎監督と二頭体制でリーグ優勝に貢献した。95年からは監督を務めたが、サントリーチャンピオンシップで横浜マリノスに敗れて連覇はならなかった。Jリーグは今年で30周年を迎えたが、ネルシーニョ氏はヴェルディ川崎だけでなく、名古屋で3年、柏では通算11年、そして神戸でも3年ほど監督を務め、20年もJリーグに関わってきた。 その間にはV川崎の天皇杯やリーグカップ制覇、さらに柏でもJ1リーグ初優勝に貢献したのを始め、天皇杯とリーグカップなどのタイトルをクラブにもたらした。神戸では16年にセカンドステージ2位という好成績を収めてもいる。 同氏は、前日まで控え組だった選手をいきなりレギュラーで起用すると活躍したり、試合中にシステムや戦術を柔軟に変更したりする手腕から「ネルシーニョ・マジック」と言われたこともあった。Jリーグが93年に10チームで開幕した時の監督で、いまなお現役の監督は当然ながら1人もいない。浦和の森孝慈さん、名古屋の平木隆三さん、鹿島の宮本征勝さんらメキシコ銅メダル組の方は、すでに他界している方々もいるくらいだ。 一方、93年当時は現役選手で、現在はJ1リーグの監督を務めている方々もいる。まずは柏の井原監督で、横浜Mでもリーグ優勝に貢献している。名古屋の長谷川健太監督は、現役時代は清水エスパルスのストライカーとしてリーグカップ制覇に貢献した。変わったところでは、アルビレックス新潟の松橋力蔵監督で、日産FCのファーム出身で、日産自動車サッカー部を経て横浜Mの一員になっている。新潟を1年でJ1に復帰させた手腕はダテではないということだ。もう1人、日本代表の森保一監督もサンフレッチェ広島の一員として風間八宏氏や高木琢也氏らとともにチームを支えた。 こうして改めてネルシーニョ氏の足跡を辿ってみると、いかに優れた指導者だったのか理解できるだろう。30周年には1年足りないが、ベスト監督賞を授与してもいいのではないだろうか。 2023.05.23 15:30 Tue5
南葛SCの新監督に風間八宏氏が就任! 川崎Fや名古屋を指揮「大きな未来を感じた」
南葛SCは7日、新監督に風間八宏氏(62)が就任することを発表した。またテクニカルダイレクターも兼任することとなる。 なお、現在勤めているセレッソ大阪アカデミー技術委員長に関しては、2024年も継続していくとのことだ。 風間氏は、引退後に桐蔭横浜大学、筑波大学で監督を務め、2012年4月から川崎フロンターレの監督に就任。アタッキングフットボールを根付かせ、その後のタイトル獲得の基礎を築いた。 2017年1月からは名古屋グランパスの監督に就任。当時J2に位置していたチームを指揮すると1年で昇格。2018年はJ1で残留争いに巻き込まれるも、なんとか残留したが、2019年途中に成績不振で解任されていた。 その後は、なでしこリーグ3部の静岡SSUアスレジーナのテクニカルアドバイザーや前述のC大阪アカデミー技術委員長を務めていた。 風間氏はクラブを通じてコメントしている。 「このたび、2024シーズンの南葛SCトップチーム監督及びクラブ全体のテクニカルダイレクターを務めることになった風間八宏です」 「南葛SCのオファーを受けた理由は、南葛SCというクラブに大きな未来を感じたこと、それから、クラブ全体が一つずつ、前をはっきりと見てずっとここまで戦ってきた経緯、そして何より、南葛SCには夢があるということ。誰もなしえなかったチャレンジをみんなでなし遂げようという一体感を感じたので、ぜひ一緒に仕事をさせてもらいたいと思いました」 「オーナーである高橋陽一先生と岩本義弘GMというクラブのトップの人間が、このクラブが何をしたいのか、どういうビジョンを持っているか、どういうものを求めているか、ということをはっきりと伝えてくれたことも大きかったです。本当に面白いチャレンジになると感じています」 「この南葛SCは『キャプテン翼』のクラブです。私自身、『キャプテン翼』の連載が始まった頃からずっと読んでいた作品ですし、我々の時代だけでなくて、我々の子ども世代、そして今の子どもたちも含めて、世代を超えてみんなに愛される作品、心を打たれる作品であることは本当にすごいことだなと」 「『キャプテン翼』といえば「ボールはともだち」という言葉が最も有名ですが、「いかにボールに言うことを聞いてもらうか」「いかにボールと仲良くなれるか」、そう思って我々も小さな頃からずっとボールを蹴ってきたわけで。自分が監督をやるからには、南葛SCの選手たちにも実際にグラウンドで「ボールはともだち」というところを表現できるようにしていければと思います」 「南葛SCのファン・サポーターの皆さん、一緒にこの素晴らしいチャレンジを楽しみましょう。よろしくお願いいたします」 南葛SCには、GK中林洋次、DF下平匠、MF稲本潤一、MF今野泰幸、FW大前元紀など元Jリーガーが多数在籍。今シーズンは関東サッカーリーグ1部で6位と、関東1部の1年目より1つ順位を上げてシーズンを終えていた。 2023.11.07 11:22 Tue南葛SCの人気記事ランキング
1
地域CL進出 & JFL昇格を目指す地域リーグクラブの現在地は? “全社”も絡んで優勝争い加熱【Road to JFL】
日本フットボールリーグ(JFL)と同様、8月が中断期間に充てられたリーグの多い「地域リーグ」。各地域の推移をざっくりまとめる。 大前提として、各地域の優勝チームは「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)」へストレートイン。 それ以外のクラブは「第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)」の成績上位3チームに入ることで、地域CL出場権を獲得できる。 2022年のルール改正により、同年は関東1部10チーム中6位で残留争いのブリオベッカ浦安が、全社出場、全社優勝、地域CL優勝と、大逆転でJFL昇格。侮る勿れな「全社」である。 ・・・ ◆北海道サッカーリーグ 〜“前盟主”十勝が意地のBTOP撃破〜 首位:北海道十勝スカイアース | 勝ち点24 2位:BTOP北海道 | 勝ち点19 3位:ノルブリッツ北海道FC | 勝ち点13 BTOPが2連覇中の北海道だが、今季現在は8戦全勝の十勝が覇権奪還と3年ぶり地域CLへ視界良好。7月21日にBTOPとの直接対決で5-2と勝利し、勝ち点差は「5」だ。残り6試合で逃げ切れるか。なお、十勝とBTOPはともに全社出場権を確保している。 ◆東北社会人サッカーリーグ1部 〜全社予選を経てリーグ戦再開へ〜 首位:ブランデュー弘前FC | 勝ち点34 2位:コバルトーレ女川 | 勝ち点30 3位:一目千本桜FCfeat.S.U.F.T. | 勝ち点25 東北1部は弘前が連覇と2年連続5度目の地域CLへ接近。25日からは全社東北予選が始まることもあり、ここで勝ってリーグ戦再開に備えたいところだ。弘前の今季最終節(10月13日)は2位女川とのアウェイ直接対決…その前に地域CLストレートインを決められれば理想的だ。 ◆関東サッカーリーグ1部 〜3年連続でJFL昇格組を出す関東1部〜 首位:VONDS市原 | 勝ち点30 2位:東京23FC | 勝ち点29 3位:南葛SC | 勝ち点20 優勝争いが2チームに絞られた様子の関東1部。V市原と東京23は中断直前の直接対決で1-1ドロー…東京23が後半ATの劇的同点弾で辛うじて勝ち点差拡大を阻止した。首位と2位が全社出場権を持つ一方、3位南葛は関東予選敗退。残り6試合で勝ち点「10」差は厳しいか。 ◆北信越フットボールリーグ1部 〜全社切符も確保で磐石の福井〜 首位:福井ユナイテッドFC | 勝ち点30 2位:JAPAN.S.C. | 勝ち点25 3位:富山新庄クラブ | 勝ち点21 王者福井が10戦全勝で首位キープの北信越1部。福井は天皇杯で躍進の2位JSCと、残り4試合で勝ち点「5」差をつけており、全社出場を決めていることも含め、盤石に歩みを進めている。9月1日の中断明け初戦は4位アルティスタ浅間とのアウェイゲームだ。 ◆東海社会人サッカーリーグ1部 〜刈谷首位浮上、wyvern黄信号〜 首位:FC刈谷 | 勝ち点22 | +13 2位:FC.ISE-SHIMA | 勝ち点22 | +11 3位:中京大学FC | 勝ち点15 こちらは名門刈谷と東海1部初優勝を目指すISE-SHIMAの一騎打ち。ISE-SHIMAは全社東海予選で敗退したなか、中断直前の刈谷戦黒星から首位を明け渡した格好だ。一方、昨季昇格即初優勝のwyvernは苦戦…今季は全社も出れず、2年連続の地域CL行きに黄信号だ。 ◆関西サッカーリーグ1部 〜上位3チームで全社出場は和歌山だけ〜 首位:アルテリーヴォ和歌山 | 勝ち点18 2位:Cento Cuore HARIMA | 勝ち点17 3位:飛鳥FC | 勝ち点17 関西1部は大混戦で、上位3チーム中、全社出場権を持つのが首位和歌山だけ、という状況も激しい優勝争いに拍車。3連覇&3年連続地域CLを目指す和歌山だが、残り5試合で首位を守り切れる保証はない。関西1部からは和歌山と守山侍2000(5位)が全社出場権を持つ。 ◆中国サッカーリーグ 〜JFL昇格の有力候補、福山シティ〜 首位:福山シティFC | 勝ち点37 2位:SRC広島 | 勝ち点32 3位:ベルガロッソいわみ | 勝ち点25 中国は現時点での上位3チームが、綺麗に全社出場3枠を独占。リーグ優勝・地域CLストレートインは絶対王者の首位福山が濃厚か。2022年の地域CL初出場から、2度目出場の昨季は決勝ラウンド進出…今季はJFL昇格の最有力という見方も強い福山だ。 ◆四国サッカーリーグ 〜FC徳島の5年ぶり黒星で混沌〜 首位:FC徳島 | 勝ち点27 2位:多度津FC | 勝ち点24 3位:レベニロッソNC | 勝ち点19 高知ユナイテッドSCが去ってからの四国は、FC徳島の絶対領域。3連覇中かつ今季も首位に立つ。しかし、FC徳島は中断直前に2位多度津との直接対決で2-4と敗れ、2019年以来5年ぶりとなるリーグ戦黒星に。一気に優勝争いが読めなくなった格好だ。 ◆九州サッカーリーグ 〜都農が連覇で地域CL切符第1号〜 優勝:ヴェロスクロノス都農 | 勝ち点46 2位:FC延岡AGATA | 勝ち点37 3位:ジェイリースFC | 勝ち点36 “土日で2試合”も多い九州は都農の優勝が確定済み。都農は地域CL切符をつかみ取った。ここからの注目ポイントは「全社九州予選」。8月24日と25日で1回戦&代表決定戦が行われ、地域CL行きを目指す2位延岡と3位ジェイリースは、決定戦1試合に全社出場を懸ける。 ◆全社2024本大会出場組 ▽北海道 ・北海道十勝スカイアース ・BTOP北海道 ▽東北 9月1日に代表2チームが決定 ▽関東 ・VONDS市原FC ・東京23FC ・東京ユナイテッドFC ・東邦チタニウム ・エリース東京 ・横浜猛蹴(関東2部) ・SHIBUYA CITY FC(東京都1部) ▽北信越 ・福井ユナイテッドFC ・JAPAN.S.C. ▽東海 ・FC刈谷 ・中京大学FC ・FC岐阜SECOND(東海2部) ・東海FC(東海2部) ▽関西 ・アルテリーヴォ和歌山 ・守山侍2000 ・ASラランジャ京都(関西2部) ・おこしやす京都(関西2部) ・ルート11(大阪府1部) ▽中国 ・福山シティFC ・SRC広島 ・ベルガロッソいわみ ▽四国 ・FC徳島 ・多度津FC ▽九州 8月25日に代表4チームが決定 ▽開催地代表 滋賀県(未発表) 2024.08.15 19:15 Thu2