ESL参加のプレミア6クラブに失望するモイーズ「フットボールは富裕層だけのものではない」

2021.04.24 17:40 Sat
Getty Images
ウェストハムデイビッド・モイーズ監督が、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)に参加したチームへの失望を語った。クラブ公式サイトが伝えている。

18日、ヨーロッパ12のクラブが相次いでESLへの参戦を表明。プレミリーグからは、ビッグ6のすべてが参戦を公表した。これに対して、イングランドサッカー協会(FA)やプレミアリーグ、残された14クラブは猛反発。また、世界中の監督、選手、ファンも批判を展開した。

これを受け、プレミア6クラブは20日にESL構想からの脱退を次々に発表。その後、他リーグのビッグクラブも続々と離脱を表明したことで、ESL構想は事実上頓挫することになった。こうしたESL構想について尋ねられたモイーズ監督は、利己的な振る舞いを見せた6クラブを批判。フットボールクラブは一部の富裕層だけのものではないと語っている。
「スーパーリーグに参加したクラブには本当に失望した。フットボールは億万長者のためのものではなく、すべての人のためのものだ。そして人々は、このゲームが自分たちにとってどのような意味を持つものであるか、今回はっきりと示した」

「彼らは立ち上がり『こんなことはさせない』と言った。これは人々の力を示すものであり、フットボールが一部の人々の望むようにならなかったことは素晴らしい」
「私はフットボールが修正されるなら、パンデミックの時だと思っていた。クラブが集まり『支出過多や高額な給料をやめよう、代理人に高額な報酬を払わず、下部リーグにも配慮しよう』と言うチャンスだった。しかし、実際はその反対が行われようとした。我々は基本に立ち返るべきだ。特定の人のためではなく、人々のためのスポーツだと忘れないで欲しい」

また、モイーズ監督は24日に行われるプレミリーグ第33節のチェルシー戦に向けた意気込みにも言及。前節ニューカッスルに敗れたものの依然としてチームの状態は良いと強調しつつ、トップ4を争うライバルの指揮官であるトーマス・トゥヘル監督を称賛した。

「チームの士気は素晴らしい。0-2の状況で、10人になったところから盛り返した選手たちのキャラクターは素晴らしいものだ。我々は前に進み、素晴らしい結果を得て、それを維持していきたい。そして間違いなく、最後までこのトップ4競争に参加するだろう」

「トゥヘルは信じられないほどよくやっている。私はフランク・ランパードが本当に良い選手たちを集めており、素晴らしい仕事をすると思っていた。ただ若い監督の場合、もう少しだけチャンスを貰わなければならないこともある。彼は運が悪かった」

「トゥヘルがやってきて、その経験を見せてくれたことは忘れてはいけない。彼はとても経験豊富な監督さ。ドルトムントやPSGの監督をするなら優れた資質が必要だが、彼はチェルシーでそれを見せている。彼らはプレミアリーグで最も強いチームだと思うし、その成功は誰にとっても驚きではないだろう」

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