2022年開催のU-17、U-20の女子アジアカップが中止に…コロナ禍で開催困難

2021.07.06 18:13 Tue
Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は6日、AFC U-17女子アジアカップ、AFC U-20女子アジアカップの中止を発表した。

この決定はアジアサッカー連盟(AFC)が5日に行ったもの。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が続いており、すべての利害関係者、特に若手プレーヤーの健康と安全を優先することの重要性を考えての判断とのことだ。

両大会は、2022年にそれぞれインドネシアとウズベキスタンで開催される予定だった。
これを受け、U-19日本女子代表の池田太監督、U-16日本女子代表の狩野倫久監督、今井純子女子委員長がコメントしている。

【今井純子女子委員長】
今回、育成年代ということもあり、アジア各地での新型コロナウイルス感染拡大の様々な状況、1次予選、2次予選を実施して上位ラウンドへと進行していくことが非常に困難ということで、残念ながら育成年代の女子アジアカップ全体が中止と
なってしまいました。
育成年代代表の目標は、1つでも多くの良い経験を積み上げて将来に向けて成長することです。その中でも国際経験、プレッシャーの掛かる大会の経験は何物にも代えがたい貴重な経験の場であり、非常に残念です。

ワールドカップへどのような方法でアジアからの出場チームを決定するかはまだ不明ですが、出場できることを想定し、そこに向けて両代表の強化活動を変わらず継続していきます。まだ国際経験が困難な時期が続きますが、状況を見ながらできる限りの良い経験が積めるよう進めていきたいと思います。

【U-19 日本女子代表 池田太監督】
選手達が大きく逞しく成長できる大会が中止となり本当に残念です。しかし健康や安全が大切なことは間違いありません。

アジア各国との戦いは選手達の成長や経験値を上げることと共ににワールドカップ予選という次へのステージがかかっている緊張感や達成できた時の自信などを得られる機会と考えていました。今後の活動で海外のチームとの対戦も調整して継続的に強化していかなければならないと感じています。

アジアの出場枠がどのように決定されるのかはまだ分かりませんが、2022年8月にコスタリカで予定されているワールドカップに向けて引き続き選手達と成長の歩みを止めず、進んでいきます。

【U-16 日本女子代表 狩野倫久監督】
U-16日本女子代表は、今年の4月に新チームとして立ち上げ、AFCU-17女子アジアカップ優勝をひとつの目標にし、そこからFIFAU-17女子ワールドカップインド大会での躍進を大きな目標に掲げていました。前回のFIFAU-17女子ワールドカップに続き、AFCの大会が中止になったことで国際経験を体験できないことは残念ではありますが、今後の目標や選手たちの目指すべきところ「世界のなでしこになる」は変わることはなく歩みを止めてはいけません。

今回の中止を更なるステップアップ、今後の成長を更に加速させるきっかけになるよう、今後の目標に対し、今一度内省し今後への歩むべき道筋を立て、未来に向かい今まで以上に日々全力で迷うことなくチャレンジして欲しいと思います。

我々スタッフ一同、これからも育成年代の強化・育成、レベルアップのために、より一層尽力していきます。まだまだ大変な状況下にありコロナウイルスによる影響は今後も続くかもしれませんが、皆さんと共に、この状況を乗り越えていきたいと思います。

池田太の関連記事

2025 SheBelieves Cupに参加中のなでしこジャパンのFW藤野あおば(マンチェスター・シティ・ウィメン)が、ここまでの2試合を振り返った。 ニルス・ニールセン監督が就任し、初めての活動を行っているなでしこジャパン。アメリカ遠征からスタートした新体制だったが、SheBelieves Cupではオースト 2025.02.25 15:30 Tue
5日、2025SheBelieves Cupに臨むなでしこジャパンのメンバー23名が発表された。 ニルス・ニールセン監督が新たに就任したなでしこジャパン。史上初の外国人監督を迎えた中、その初陣となるSheBelieves Cupに臨むメンバーが発表された。 これまでデンマーク女子代表、スイス女子代表を指導し 2025.02.05 19:15 Wed
日本サッカー協会(JFA)は5日、2025 SheBelieves Cupに臨むなでしこジャパンのメンバーを発表した。 ニルス・ニールセン監督が新たに就任したなでしこジャパン。ニールセン監督にとっての初陣となる2025 SheBelieves Cupは2月20日から28日にかけてアメリカで行われる。 新体制 2025.02.05 17:07 Wed
なでしこジャパンの新指揮官に就任したニルス・ニールセン監督が、チームの印象や選手選考について語った。 パリ・オリンピックを指揮した池田太監督が退任。2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に続いてベスト8での敗退となっていた。 2011年のドイツ女子W杯以来の世界一に返り咲くこ 2024.12.18 23:43 Wed
なでしこジャパンの指揮官に就任したニルス・ニールセン監督が、18日に就任会見を行った。 池田太監督が率い、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)、パリ・オリンピックを戦ってきたなでしこジャパン。しかし、いずれも奮闘し高く評価された一方で、ベスト8で敗退と、世界の壁の高さも同時に感じ 2024.12.18 18:20 Wed

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

記事をさがす

池田太の人気記事ランキング

1

なでしこジャパンの宮本ともみコーチが女子AFC Coach of the Yearにノミネート!

アジアサッカー連盟(AFC)の年間男子最優秀監督ノミネート3名には、日本代表の森保一監督が最終候補に残ったほか、年間女子最優秀監督にもなでしこジャパンの宮本ともみコーチがノミネートされている。 4年ぶりの開催となるAFCアウォーズへ向けては、13日に各賞のノミネート選手や監督が発表。女子のAFC Coach of the Yearには宮本コーチのほか、中国女子代表のシュイ・チンシア監督、U-16韓国女子代表のキム・ウンジョンコーチがノミネートされた。 日本における監督はHead coach、ヘッドコーチにあたる英語がAssistant coachであるため、日本語でいう"コーチ"も同賞に該当する。 宮本コーチは現役時代の多くを、プリマハム時代を含めて伊賀FCくノ一(現:伊賀FCくノ一三重)で過ごし、日本女子代表としても中盤の軸に。出産後に現役復帰、女子ワールドカップ(W杯)メンバー入りも果たした女子サッカーの先駆者的存在だ。 指導者としては、池田太監督とともに年代別の日本女子代表を指導。2021年からなでしこジャパンのコーチに就任し、セットプレー時は前面に立って指示を送るなど、戦術家としての手腕を振るった。 池田監督の右腕としてオーストラリア&ニュージーランド女子W杯では、スペイン女子代表に快勝を収めるなど、グループステージを3戦全勝。準々決勝でスウェーデン女子代表に敗れはしたものの、育成時代から目をかけてきた長野風花や宮澤ひなたらが躍動し、その戦いは世界で大きな注目を浴びた。 また、シュイ・チンシア監督は、2022年のAFC女子アジアカップで中国を率いて日本や韓国を下し、9度目の大会制覇を達成。キム・ウンジョンコーチはU-16韓国女子代表を率い、AFC U-17女子アジアカップの1次予選、2次予選を通じて5試合51得点2失点の圧倒的強さで、チームを本戦出場へ導いていた。 <span class="paragraph-title">【写真】女子AFC Coach of the Yearにノミネートされた3名</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <br><br> Shui Qingxia <br> Tomomi Miyamoto <br> Kim Eun-jung <br><br>Let us know which tactician made the biggest impact in spearheading the women’s game to greater heights in 2022! <a href="https://twitter.com/hashtag/AFCAwards2022?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCAwards2022</a> <a href="https://t.co/v5GhB1hIdU">pic.twitter.com/v5GhB1hIdU</a></p>&mdash; AFC (@theafcdotcom) <a href="https://twitter.com/theafcdotcom/status/1716665850168823900?ref_src=twsrc%5Etfw">October 24, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.25 18:30 Wed
2

なでしこジャパン、池田太監督退任で思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録

JFA(日本サッカー協会)は21日、なでしこジャパン(日本女子代表)の池田太監督(53歳)が、契約満了に伴い退任することを発表した。池田監督は21年の東京五輪後になでしこジャパンの監督に就任。昨年夏のオーストラリア・ニュージーランド共催のW杯はベスト8、メダルを期待されたパリ五輪もベスト8で敗れて悲願のメダルには届かなかった。 JFAの佐々木則夫女子委員長は、世界大会での上位進出には新たな人材が必要と判断し、8月で契約の切れる池田監督に対して契約延長の申し出はしなかったという。そして後任には外国人指導者も対象に含まれるとし、10月26日に国立競技場で開催される予定の親善試合(対戦相手は未定)についても、早急に決める必要はないと監督の人選は含みを持たせた。 関係者の話によると、佐々木委員長は現在のなでしこジャパンのサッカースタイルがカウンターになっていることに危機感を抱いているそうだ。かつてのようにマイボールの時間を長くして、ポゼッションスタイルがなでしこジャパンの本来のスタイルであるべきだと考えている。 確かに佐々木監督は、澤穂希や宮間あやといった稀代の選手とともにW杯で優勝を果たし、ロンドン五輪でも銀メダルを獲得した。なでしこジャパンのポゼッションスタイルは、当時のアメリカのスンドハーゲ監督をして「一度ボールを失ったら取り返すのは難しい」と言わしめるほどだった。 しかしドイツW杯優勝から13年が経ち、ポゼッションスタイルはなでしこジャパンの専売特許ではなくなった。どのチームもマイボールを大切にして、自陣から攻撃を組み立てようとする。もともとフィジカルの能力はなでしこジャパンよりも高い。そんな欧州のチームがボール保持率で日本を上回るのだから、必然的に昨年のW杯初戦のスペイン戦のように、なでしこジャパンはカウンターに活路を見いだすしかないのは自明の理である。 それでも、あくまでポゼッションスタイルにこだわるというのなら、なでしこジャパンはとりかえしのつかないレベルまで落ちてしまうのではないかと危惧している。幸いなのは、新監督に外国人も含まれるという点だ。日本人だとどうしても過去の栄光にとらわれやすく、ポゼッションスタイルからの脱却も難しいのではないだろうか。その点、外国人監督なら現在のなでしこジャパンの実力を正当に判断し、欧州やアメリカなどと台頭に渡りあうにはどうすべきか先入観なしに考えられるのではないだろうか。 技術に多少の難点があっても、ずば抜けて足が速いとか、190センチ近い長身FWを起用するといった“一芸に秀でた”選手の起用でカウンターに徹するのはいかがだろうか。ダメならやめればいいだけだ。金太郎飴ではないが、誰が出ても同じようなサッカースタイルは、一定のレベルを保てるアドバンテージがあるものの、対戦相手にとって慣れてしまえば脅威も半減してしまう危険がある。 ポゼッションスタイルからの進化を図る意味でも、ポゼッションスタイルで成功を収めた佐々木女子委員長の交代もなでしこジャパンの復権に欠かせないのではないだろうか。 2024.08.22 22:30 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly