【ラ・リーガ注目プレビュー】今季最初の首都決戦! 王者レアル優位もアトレティコが開幕連勝ストップ狙う
2022.09.18 12:00 Sun
ラ・リーガ第6節、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーによるマドリード・ダービーが、日本時間18日28:00にシビタス・メトロポリターノでキックオフされる。好対照の序盤戦を過ごす両雄による今季最初の首都決戦だ。昨季3位からの巻き返しを図るアトレティコは、第5節終了時点で3勝1分け1敗で7位に位置する。ヘタフェとの開幕戦ではFWモラタのドブレーテ、FWフェリックスの3アシストと新生2トップの活躍で快勝スタートを飾ったが、以降は試合ごとにパフォーマンスの波が大きく、ビジャレアル、レアル・ソシエダとの強豪対決で勝ち点を取りこぼした。
さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では因縁の相手であるポルトを相手に後半アディショナルタイムの2ゴールで劇的な勝利を飾ったが、直近のレバークーゼン戦では終盤の2失点によって今季欧州での初黒星を喫した。
本職MFであるヴィツェルのセンターバック起用やレンタルバックのモラタやDFモリーナの新戦力の存在もあり、昨季からマイナーチェンジを施したが、基本的な戦い方に大きな変化はない。そういった中、今季初のビッグマッチでは、ここまで実力を計りかねるチームの現在地が窺える一戦となるはずだ。
一方、昨季のプリメーラ&欧州王者であるレアルは、ラ・リーガ唯一の開幕5連勝を含む公式戦8連勝と、今季も圧倒的な勝負強さを発揮。各試合に目を向ければ、90分を通して圧倒するゲームは少ないものの、最終スコアを見れば、圧勝といえる試合巧者の戦いぶりが際立つ。
とはいえ、ここまではベティスやセルティック、RBライプツィヒと、対戦相手が“強豪”レベルにとどまっており、メガクラブと対峙する今回のダービーではMFカゼミロが旅立った新たな中盤を含め、王者の真価が試されることになる。
なお、昨季の対戦成績は1勝1敗の五分。直近のアトレティコのホームゲームではシメオネのチームが、MFカラスコのゴールで1-0の勝利。リーグ戦で実に12試合ぶりの白星を挙げた。ただ、当時のレアルはリーグ優勝をほぼ確実とし、CLの戦いに集中するため大幅にメンバーを落としており、今回の試合でもアンチェロッティのチームが優位と言える。
◆アトレティコ・マドリー◆
【3-5-2】
▽予想スタメン

GK:オブラク
DF:ヘイニウド、ヴィツェル、エルモソ
MF:モリーナ、マルコス・ジョレンテ、コケ、デ・パウル、カラスコ
FW:モラタ、フェリックス
負傷者:GKオブラク、DFヒメネス、サビッチ、レギロン、MFレマル
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはヒメネス、サビッチの欠場が濃厚で、筋肉系のトラブルを抱えるレギロン、レマルも微妙な状態。その一方で、直近の公式戦2試合を欠場した守護神オブラクはトレーニングに復帰しており、指揮官もダービー出場を明言している。
スタメンに関しては3バックと中盤の人選に注目。スピードのある相手アタッカー陣に対してヴィツェル、フェリペでは心もとなさもあり、左利きのヘイニウドを3バックの右に置きヴィニシウスにあてて同じ左利きのエルモソを3バックの左に置く形を予想。中盤ではマルコス・ジョレンテ、サウールをウイングバックに置き、コンドグビアを中央に置く形も考えられる。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

GK:クルトワ
DF:カルバハル、リュディガー、アラバ、メンディ
MF:モドリッチ、チュアメニ、クロース
FW:バルベルデ、ロドリゴ、ヴィニシウス
負傷者:MFルーカス・バスケス、FWベンゼマ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては今月初めに負傷したベンゼマに加え、前節のマジョルカ戦で負傷したルーカス・バスケスが間に合わず、招集メンバー外となった。
スタメンに関しては前述のメンバーを予想したが、負傷明けのミリトンの状態次第では、リュディガーかメンディがベンチに回る形となる。また、中盤と前線ではカマヴィンガ、アザール、アセンシオが抜擢される可能性もある。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン

スーパーサブとしてダービー勝利に導けるか。今回のダービーではヴィツェルやヘイニウドのディフェンスライン、古巣対戦のモラタやフェリックスにも注目が集まるものの、勝敗に直結する仕事という部分で元バルセロナFWのパフォーマンスに注目したい。
昨夏、古巣へ電撃復帰を果たしたものの、公式戦39試合(2522分)出場でわずかに8ゴールと思うような数字を残せず。そういったなか、財政面で問題を抱えるクラブは、費用対効果が悪い31歳の完全移籍での買い取りを嫌い、「45分間以上出場した試合数が出場可能試合全体の50パーセントを超えた場合、4000万ユーロでの買い取り義務が生じる」との契約条項が発動しないよう、今季はプレータイムを意図的に制限している。
ただ、このプレータイムの制限はここまでグリーズマンのパフォーマンスにポジティブな形で働いており、今季は公式戦7試合(192分)出場で3ゴールを記録。守備面での貢献を含め、昨季に比べてピッチ上での存在感は大きなものとなっている。
今後、バルセロナとアトレティコの交渉によってより安価な金額での完全移籍移行との報道もあり、今後はスタメン起用も増えてくると見られるが、今回のダービーでは引き続きジョーカーの役割を担うことになるはずだ。投入時のスコアがリード、イーブン、ビハインドのいずれになるかは分からないが、攻守両面で百戦錬磨のアタッカーの活躍が重要となる。
◆レアル・マドリー:FWロドリゴ・ゴエス

勝負強さと一貫性でエースの代役候補筆頭。ダービー初参戦のチュアメニもキープレーヤーの一人だが、アザール、アセンシオを押しのけてセンターフォワードでの起用が見込まれる21歳のアタッカーのパフォーマンスに注目したい。
特大の才能の片りんを見せた加入1年目からやや伸び悩みの傾向が顕著だったロドリゴだが、先輩ヴィニシウスに触発されるように昨季後半から完全ブレイクの兆しを見せる。今年4月以降の公式戦ではCLのチェルシー戦、マンチェスター・シティ戦での圧巻のパフォーマンスを含め、限られた出場時間の中で公式戦18試合9ゴール5アシストと見事な数字を残している。
負傷で出遅れた今季のラ・リーガ3試合では全試合でゴールかアシストを記録し、勝ち点3奪取の立役者となった。あくまで主戦場は右ウイングも、直近のマジョルカ戦の後半とライプツィヒ戦ではセンターフォワードでプレー。前線での起点づくり、ディフェンスラインとの駆け引きなどのレパートリーにない動きは今一つだったが、ヴィニシウスとの連携や果敢な仕掛けで十分な存在感を放った。
今回の試合でも引き続きセンターフォワードでのプレーが予想されるなか、直近2試合を教訓に、より自身の持ち味が生きる形のプレーでライバルの守備に揺さぶりをかけ、持ち味の勝負強さを発揮したい。
さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では因縁の相手であるポルトを相手に後半アディショナルタイムの2ゴールで劇的な勝利を飾ったが、直近のレバークーゼン戦では終盤の2失点によって今季欧州での初黒星を喫した。
一方、昨季のプリメーラ&欧州王者であるレアルは、ラ・リーガ唯一の開幕5連勝を含む公式戦8連勝と、今季も圧倒的な勝負強さを発揮。各試合に目を向ければ、90分を通して圧倒するゲームは少ないものの、最終スコアを見れば、圧勝といえる試合巧者の戦いぶりが際立つ。
今夏も引き続きピンポイント補強を敢行したなか、主砲ベンゼマのバックアップを逃したことが大きな痛手になるかに思われたが、そのエース不在となった直近の3試合(負傷したセルティック戦を含む)ではFWヴィニシウス、FWロドリゴの若手セレソンコンビ、MFバルベルデら若手が躍動。アピールが必要なFWアザールやFWアセンシオも目に見える数字を残し、チーム全体でフランス代表FWの穴を埋めている。
とはいえ、ここまではベティスやセルティック、RBライプツィヒと、対戦相手が“強豪”レベルにとどまっており、メガクラブと対峙する今回のダービーではMFカゼミロが旅立った新たな中盤を含め、王者の真価が試されることになる。
なお、昨季の対戦成績は1勝1敗の五分。直近のアトレティコのホームゲームではシメオネのチームが、MFカラスコのゴールで1-0の勝利。リーグ戦で実に12試合ぶりの白星を挙げた。ただ、当時のレアルはリーグ優勝をほぼ確実とし、CLの戦いに集中するため大幅にメンバーを落としており、今回の試合でもアンチェロッティのチームが優位と言える。
◆アトレティコ・マドリー◆
【3-5-2】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラク
DF:ヘイニウド、ヴィツェル、エルモソ
MF:モリーナ、マルコス・ジョレンテ、コケ、デ・パウル、カラスコ
FW:モラタ、フェリックス
負傷者:GKオブラク、DFヒメネス、サビッチ、レギロン、MFレマル
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはヒメネス、サビッチの欠場が濃厚で、筋肉系のトラブルを抱えるレギロン、レマルも微妙な状態。その一方で、直近の公式戦2試合を欠場した守護神オブラクはトレーニングに復帰しており、指揮官もダービー出場を明言している。
スタメンに関しては3バックと中盤の人選に注目。スピードのある相手アタッカー陣に対してヴィツェル、フェリペでは心もとなさもあり、左利きのヘイニウドを3バックの右に置きヴィニシウスにあてて同じ左利きのエルモソを3バックの左に置く形を予想。中盤ではマルコス・ジョレンテ、サウールをウイングバックに置き、コンドグビアを中央に置く形も考えられる。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、リュディガー、アラバ、メンディ
MF:モドリッチ、チュアメニ、クロース
FW:バルベルデ、ロドリゴ、ヴィニシウス
負傷者:MFルーカス・バスケス、FWベンゼマ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては今月初めに負傷したベンゼマに加え、前節のマジョルカ戦で負傷したルーカス・バスケスが間に合わず、招集メンバー外となった。
スタメンに関しては前述のメンバーを予想したが、負傷明けのミリトンの状態次第では、リュディガーかメンディがベンチに回る形となる。また、中盤と前線ではカマヴィンガ、アザール、アセンシオが抜擢される可能性もある。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン

Getty Images
スーパーサブとしてダービー勝利に導けるか。今回のダービーではヴィツェルやヘイニウドのディフェンスライン、古巣対戦のモラタやフェリックスにも注目が集まるものの、勝敗に直結する仕事という部分で元バルセロナFWのパフォーマンスに注目したい。
昨夏、古巣へ電撃復帰を果たしたものの、公式戦39試合(2522分)出場でわずかに8ゴールと思うような数字を残せず。そういったなか、財政面で問題を抱えるクラブは、費用対効果が悪い31歳の完全移籍での買い取りを嫌い、「45分間以上出場した試合数が出場可能試合全体の50パーセントを超えた場合、4000万ユーロでの買い取り義務が生じる」との契約条項が発動しないよう、今季はプレータイムを意図的に制限している。
ただ、このプレータイムの制限はここまでグリーズマンのパフォーマンスにポジティブな形で働いており、今季は公式戦7試合(192分)出場で3ゴールを記録。守備面での貢献を含め、昨季に比べてピッチ上での存在感は大きなものとなっている。
今後、バルセロナとアトレティコの交渉によってより安価な金額での完全移籍移行との報道もあり、今後はスタメン起用も増えてくると見られるが、今回のダービーでは引き続きジョーカーの役割を担うことになるはずだ。投入時のスコアがリード、イーブン、ビハインドのいずれになるかは分からないが、攻守両面で百戦錬磨のアタッカーの活躍が重要となる。
◆レアル・マドリー:FWロドリゴ・ゴエス

Getty Images
勝負強さと一貫性でエースの代役候補筆頭。ダービー初参戦のチュアメニもキープレーヤーの一人だが、アザール、アセンシオを押しのけてセンターフォワードでの起用が見込まれる21歳のアタッカーのパフォーマンスに注目したい。
特大の才能の片りんを見せた加入1年目からやや伸び悩みの傾向が顕著だったロドリゴだが、先輩ヴィニシウスに触発されるように昨季後半から完全ブレイクの兆しを見せる。今年4月以降の公式戦ではCLのチェルシー戦、マンチェスター・シティ戦での圧巻のパフォーマンスを含め、限られた出場時間の中で公式戦18試合9ゴール5アシストと見事な数字を残している。
負傷で出遅れた今季のラ・リーガ3試合では全試合でゴールかアシストを記録し、勝ち点3奪取の立役者となった。あくまで主戦場は右ウイングも、直近のマジョルカ戦の後半とライプツィヒ戦ではセンターフォワードでプレー。前線での起点づくり、ディフェンスラインとの駆け引きなどのレパートリーにない動きは今一つだったが、ヴィニシウスとの連携や果敢な仕掛けで十分な存在感を放った。
今回の試合でも引き続きセンターフォワードでのプレーが予想されるなか、直近2試合を教訓に、より自身の持ち味が生きる形のプレーでライバルの守備に揺さぶりをかけ、持ち味の勝負強さを発揮したい。
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イタリア『トゥットスポルト』が26日、2019年のゴールデンボーイ賞を発表。アトレティコ・マドリーのポルトガル代表MFジョアン・フェリックスが受賞した。 『トゥットスポルト』主催のゴールデンボーイ賞選出は、2003年からスタート。欧州でプレーする最も活躍した21歳以下の選手の中から、欧州各国の主要紙記者による投票で受賞者が決まる。 同賞のノミネート者は、今年6月に公表の100名から毎月20名ずつが落選していく方式で絞られ、10月時点で遂に20名に絞られていた。 ジョアン・フェリックスは、昨シーズンのチャンピオンズリーグで大きく注目を集めると、今夏にベンフィカからクラブ史上最高額の移籍金でアトレティコ・マドリーに加入していた。 また、2位にはドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョ、3位にはレバークーゼンのドイツ代表MFカイ・ハフェルツが入っている。 ◆ゴールデンボーイ2019 最終結果 1.ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー/ポルトガル)/332票 2.ジェイドン・サンチョ(ドルトムント/イングランド)/175票 3.カイ・ハフェルツ(レバークーゼン/ドイツ)/75票 4.アーリング・ハーランド(ザルツブルク/ノルウェー)/74票 5.マタイス・デ・リフト(ユベントス/オランダ)/71票 6.アンス・ファティ(バルセロナ/スペイン)/49票 7.フィリップ・フォーデン(マンチェスター・シティ/イングランド)/46票 8.ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン/イタリア)/37票 9.ニコロ・ザニオーロ(ローマ/イタリア)/36票 10.ドニエル・マレン(PSV/オランダ)/35票 11.メイソン・マウント(チェルシー/イングランド)/29票 12.ロドリゴ(レアル・マドリー/スペイン)/20票 13.ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー/ブラジル)/13票 14.モイゼ・ケアン(エバートン/イタリア)/13票 15.アンドリー・ルニン(バジャドリー/ウクライナ)/11票 16.デヤン・ヨベリッチ(フランクフルト/セルビア)/9票 17.マテオ・グエンドウジ(アーセナル/フランス)/9票 18.アルフォンソ・デイビス(バイエルン/カナダ)/1票 イ・ガンイン(バレンシア/韓国)/0票 フェラン・トーレス(バレンシア/スペイン)/0票 ◆ゴールデンボーイ受賞者リスト(当時の所属) 2003年:ラファエル・ファン・デル・ファールト(アヤックス) 2004年:ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド) 2005年:リオネル・メッシ(バルセロナ) 2006年:セスク・ファブレガス(アーセナル) 2007年:セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリー) 2008年:アンデルソン(マンチェスター・ユナイテッド) 2009年:アレシャンドレ・パト(ミラン) 2010年:マリオ・バロテッリ(マンチェスター・シティ) 2011年:マリオ・ゲッツェ(ドルトムント) 2012年:イスコ(マラガ) 2013年:ポール・ポグバ(ユベントス) 2014年:ラヒーム・スターリング(リバプール) 2015年:アントニー・マルシャル(マンチェスター・ユナイテッド) 2016年:レナト・サンチェス(バイエルン) 2017年:キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン) 2018年:マタイス・デ・リフト(アヤックス) 2019年:ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー) 2019.11.27 20:55 Wed3
ライプツィヒが19歳の主力、ベルギー代表MFフェルメーレンの完全移籍を発表! アトレティコからの買取義務OP発動
RBライプツィヒは17日、アトレティコ・マドリーからレンタル移籍加入しているベルギー代表MFアーサー・フェルメーレン(19)の完全移籍加入を発表した。 なお、今回は特定の条件を満たしたことにより、レンタル加入時に定められていた買い取り義務オプションが発動。契約期間は2029年6月までとなる。 また、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は2000万ユーロ(約32億1000万円)となった。 フェルメーレンは2022-23シーズン途中から母国ベルギーのアントワープでレギュラーに定着。ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)優勝やチャンピオンズリーグ(CL)を経験した。 2024年1月にアトレティコへ完全移籍。しかし、ディエゴ・シメオネ監督からはほとんど起用されず、2024年8月にライプツィヒへ買い取りオプション義務付きのレンタル移籍を果たした。 ドイツでは立ち位置を確保し、ここまでブンデスリーガで15試合1アシストを記録。CLとDFBポカールも含め、公式戦22試合に出場している。 ライプツィヒに完全移籍することとなった19歳MFは、クラブを通じて喜びを語った。 「RBLに長くいられることをとても嬉しく思っている。ライプツィヒに来た初日から居心地の良さを感じていた。選手としての成長という観点では、夏の契約時にクラブが言っていた通りの展開になっている。試合にたくさん出てさらに成長し、ピッチでチームに貢献する機会を得られた」 「RBライプツィヒは大きな可能性を秘めたクラブとして評判が高い。若い選手が最高レベルで実力を証明し、自らの成長における次のステップに進むことができる。一緒に達成したいことがまだたくさんある。今後が本当に楽しみだ!」 2025.01.17 20:48 Fri4
元イタリア代表FWチェルチ、アトレティコ時代を回想…「時間を戻せるならアトレティコには行かない」
▽ヴェローナ所属の元イタリア代表FWアレッシオ・チェルチが、泣かず飛ばすに終わったアトレティコ・マドリー時代を振り返った。スペイン『アス』がイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でのインタビューを引用して伝えている。 ▽ローマ下部組織出身のチェルチは、2014年夏にトリノからアトレティコ・マドリーに加入した。しかし、出場機会を得られず、2015年冬にミランにレンタル移籍を果たしたが、そこでも定位置を確保に失敗。さらに、カジノに通っていたことが発覚するなどプライベートでの素行不良も災いし、ミランから放出された。2016年1月のジェノアへのレンタル移籍を経て、昨シーズンはアトレティコに戻ったが、ケガの影響もあり完全に戦力外扱い。出場時間はわずか41分に留まり、シーズン終了時に契約満了となっていた。 ▽10日、昨シーズンにセリエA昇格を決めたヴェローナへ加入したチェルチは、不振に終わったアトレティコ時代について、「論争を引き起こしたくない」と前置きしつつも「時間が過去に戻ったらアトレティコには行かない」と過去の過ちを悔やんだ。 「物語はスタートから悪いものだった。トリノの処理が遅れ、まったく準備ができずに9月1日にマドリードに着いたんだ。多くのことが起こったよ。ただ、僕は論争を引き起こしたくはない」 「もし時間が過去に戻ったらアトレティコには行かないだろうね。僕にとっては大きな犠牲になった決断だったよ。個人的にもあまりに多くのモノを失ってしまった。多くの愛情を与えてくれ、僕のスペイン行きを反対してくれていたトリノのファンをね。僕はキャリアを上げるためにチャンピオンズリーグでプレーしたかったんだ」 ▽それでもチェルチは、今シーズンに向けて前向きな姿勢を示した。「数年で失ったものを取り戻したい」と新天地でのプレーに目を輝かせている。 「ここ数年で失ったものを取り戻したいと思っているよ。1年半、僕はしっかりと試合に出場することができなかった。観客として過ごした2年後、今はトレーニングの後に足の痛みを感じることが嬉しいんだ」 2017.07.24 17:49 Mon5
