【ラ・リーガ注目プレビュー】リーガ覇権争いを左右する重要なマドリード・ダービー!
2021.03.07 12:00 Sun
ラ・リーガ第26節、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーによるダービーが、日本時間7日24:15にワンダ・メトロポリターノでキックオフされる。リーガ覇権争いを左右する重要な今季2度目のマドリード・ダービーだ。1試合未消化ながら首位を快走するアトレティコ(勝ち点58)は前節、ビジャレアルとの上位対決をオウンゴールとFWフェリックスのゴールによって2-0の快勝。公式戦連敗をストップすると共に、公式戦9試合ぶりのクリーンシートを記録する実りある結果を手にした。さらに、今節からは賭博問題による母国FAからの処分によって10週間の出場停止を科されていたDFトリッピアーが戦列に復帰することになり、一部主力をケガで欠くものの、ほぼ盤石の状態で宿敵との大一番を迎える。
対する3位のレアル(勝ち点53)は前節、レアル・ソシエダとの上位対決を1-1のドローで終えた。試合を通して上々の試合運びを見せたが、後半に指揮官が施した3バックへの変更で流れを失い先制を許すと、試合終了間際にFWヴィニシウスのゴールでドローに持ち込むことが精いっぱい。この結果、ラ・リーガでの連勝が「4」でストップし、敵地でのダービーを5ポイント差で迎えることになった。また、逆転での連覇に向けては勝ち点3が必要な状況だが、頼れるカピタンのDFセルヒオ・ラモス、DFカルバハル、FWアザールら主力数名が遠征メンバーを外れており、より厳しい戦いが予想される。
なお、昨年12月に行われた前回対戦ではアトレティコが開幕10戦無敗と最高な状態でアルフレド・ディ・ステファノに乗り込んだ中、決して本調子ではなかったレアルが昨季王者の意地を見せ、MFカゼミロのセットプレーからのヘディングゴールと、カルバハルのスーパーミドルが演出したオウンゴールによって2-0の完勝を収めている。今季2度目のダービーではアトレティコがリベンジを果たしてリーグ制覇に近づくか、あるいはレアルが敵地でも返り討ちとするか。
◆アトレティコ・マドリー◆
【3-5-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン

GK:オブラク
DF:サビッチ、フェリペ、エルモソ
MF:トリッピアー、マルコス・ジョレンテ、コケ、サウール、カラスコ
FW:スアレス、フェリックス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては軽傷を抱えるカラスコ、レマルに復帰の目途が立ったことから負傷のホセ・ヒメネス、個人的な事情で直前の練習を回避したエレーラを除く全選手が起用可能な状況だ。ただ、賭博問題で母国FAから10週間の出場停止を科されていたトリッピアーに関してはサスペンション明けで今節から起用可能となるが、マッチフィットネスが懸念されるところだ。
前回対戦では[3-5-2]が嵌らず、途中から[4-4-2]に変更していたが、今回の一戦では[3-5-2(3-4-2-1)]で臨む可能性が高い。スタメンに関してはトリッピアーを即復帰させ、ジョレンテを本職の右インテリオールに戻すとみる。それ以外ではレマル、ロージ、コレアがスタメンで起用される可能性もありそうだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン

GK:クルトワ
DF:ルーカス・バスケス、ヴァラン、ナチョ、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:DFカルバハル、セルヒオ・ラモス、FWアザール、ベンゼマ、マリアーノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはカルバハル、セルヒオ・ラモス、アザールに加えて、直近の試合で負傷したマリアーノが欠場となる。その一方で、直近の公式戦3試合を欠場していたエースのベンゼマが2日前に全体練習に復帰しており、スタメン復帰が期待される。
ベンゼマがスタメンで起用できない場合はイスコの“ファルソ・ヌエベ”起用、唯一のストライカータイプのFWウーゴ・ドゥロを代役に据える形になるが、前述の11人をスタメン予想とした。また、MFバルベルデを中盤に置き中盤ダイヤモンドの[4-3-1-2]の採用もオプションとしてありそうだ。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWルイス・スアレス

アトレティコの注目プレーヤーはエースストライカーのスアレス。昨夏にバルセロナから電撃加入して以降、早くもロヒブランコのエースに君臨するウルグアイ代表FWは今季ここまでのリーグ戦21試合の出場で盟友メッシに次ぐ2位の16ゴールを挙げている。ただ、直近の4試合ではノーゴールが続き、チャンピオンズリーグ(CL)を含め、チームが守勢を強いられてロングカウンター一辺倒となる強豪クラブとの対戦で1点も奪えていない点は気がかりなところだ。
前回対戦ではチーム全体が相手のハイインテンシティの戦いに苦しめられたことで、スアレスもほとんど良い形でボールを受けられず、試合から完全に消されてしまった。だが、現在のレアルは過密日程と多くの負傷者によってあれほどのプレー強度を再現するのは困難。したがって、ボールを持たれる展開は変わらないにしろ、自分たちの形で攻撃できる機会は十分にあるはずだ。その少ないチャンスの中で持ち味の決定力を発揮したい。
なお、バルセロナ時代にはラ・リーガ通算12度の対戦で9ゴール3アシストと見事な数字を残しており、今回のダービーでは対マドリー通算10ゴール目が期待されるところだ。
◆レアル・マドリー:MFトニ・クロース

レアルの注目プレーヤーはクロース。今シーズンここまで公式戦31試合に出場するなど、カゼミロ、モドリッチと共にエルブランコの中盤の要に君臨する31歳のドイツ代表MF。世界屈指のキック精度、パスセンスを武器に、多くの試合で90%を超えるパス成功率を誇る精密マシーンは盟友モドリッチと共に相手のプレスを無効化すれば、守備の局面でも正確なポジショニングに加え、“ゲルマン魂”とも形容できる強度の高いプレーで防波堤として機能。とりわけ、前回のダービーやクラシコを含めビッグマッチにおける存在感は絶大だ。
今回の一戦に向けてはセルヒオ・ラモス、カルバハルを欠く最終ライン、復帰間もないベンゼマの状態が懸念される前線と、レアルにとっては満身創痍の中での戦いとなる。そのため、敵地から勝ち点3を持ち帰るためには前回対戦以上に中盤の3選手のパフォーマンスが重要となる。その中でコケやサウールらタフな相手守備陣の徹底監視を掻い潜り、いかにクリーンなボールを前線に送り届けられるかが、レアル勝利の鍵を握る。さらに、前回対戦同様に得意のプレースキックから相棒カゼミロの決定機を演出したい。
対する3位のレアル(勝ち点53)は前節、レアル・ソシエダとの上位対決を1-1のドローで終えた。試合を通して上々の試合運びを見せたが、後半に指揮官が施した3バックへの変更で流れを失い先制を許すと、試合終了間際にFWヴィニシウスのゴールでドローに持ち込むことが精いっぱい。この結果、ラ・リーガでの連勝が「4」でストップし、敵地でのダービーを5ポイント差で迎えることになった。また、逆転での連覇に向けては勝ち点3が必要な状況だが、頼れるカピタンのDFセルヒオ・ラモス、DFカルバハル、FWアザールら主力数名が遠征メンバーを外れており、より厳しい戦いが予想される。
◆アトレティコ・マドリー◆
【3-5-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラク
DF:サビッチ、フェリペ、エルモソ
MF:トリッピアー、マルコス・ジョレンテ、コケ、サウール、カラスコ
FW:スアレス、フェリックス
負傷者:DFホセ・ヒメネス
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては軽傷を抱えるカラスコ、レマルに復帰の目途が立ったことから負傷のホセ・ヒメネス、個人的な事情で直前の練習を回避したエレーラを除く全選手が起用可能な状況だ。ただ、賭博問題で母国FAから10週間の出場停止を科されていたトリッピアーに関してはサスペンション明けで今節から起用可能となるが、マッチフィットネスが懸念されるところだ。
前回対戦では[3-5-2]が嵌らず、途中から[4-4-2]に変更していたが、今回の一戦では[3-5-2(3-4-2-1)]で臨む可能性が高い。スタメンに関してはトリッピアーを即復帰させ、ジョレンテを本職の右インテリオールに戻すとみる。それ以外ではレマル、ロージ、コレアがスタメンで起用される可能性もありそうだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:ルーカス・バスケス、ヴァラン、ナチョ、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:DFカルバハル、セルヒオ・ラモス、FWアザール、ベンゼマ、マリアーノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはカルバハル、セルヒオ・ラモス、アザールに加えて、直近の試合で負傷したマリアーノが欠場となる。その一方で、直近の公式戦3試合を欠場していたエースのベンゼマが2日前に全体練習に復帰しており、スタメン復帰が期待される。
ベンゼマがスタメンで起用できない場合はイスコの“ファルソ・ヌエベ”起用、唯一のストライカータイプのFWウーゴ・ドゥロを代役に据える形になるが、前述の11人をスタメン予想とした。また、MFバルベルデを中盤に置き中盤ダイヤモンドの[4-3-1-2]の採用もオプションとしてありそうだ。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWルイス・スアレス

Getty Images
アトレティコの注目プレーヤーはエースストライカーのスアレス。昨夏にバルセロナから電撃加入して以降、早くもロヒブランコのエースに君臨するウルグアイ代表FWは今季ここまでのリーグ戦21試合の出場で盟友メッシに次ぐ2位の16ゴールを挙げている。ただ、直近の4試合ではノーゴールが続き、チャンピオンズリーグ(CL)を含め、チームが守勢を強いられてロングカウンター一辺倒となる強豪クラブとの対戦で1点も奪えていない点は気がかりなところだ。
前回対戦ではチーム全体が相手のハイインテンシティの戦いに苦しめられたことで、スアレスもほとんど良い形でボールを受けられず、試合から完全に消されてしまった。だが、現在のレアルは過密日程と多くの負傷者によってあれほどのプレー強度を再現するのは困難。したがって、ボールを持たれる展開は変わらないにしろ、自分たちの形で攻撃できる機会は十分にあるはずだ。その少ないチャンスの中で持ち味の決定力を発揮したい。
なお、バルセロナ時代にはラ・リーガ通算12度の対戦で9ゴール3アシストと見事な数字を残しており、今回のダービーでは対マドリー通算10ゴール目が期待されるところだ。
◆レアル・マドリー:MFトニ・クロース

Getty Images
レアルの注目プレーヤーはクロース。今シーズンここまで公式戦31試合に出場するなど、カゼミロ、モドリッチと共にエルブランコの中盤の要に君臨する31歳のドイツ代表MF。世界屈指のキック精度、パスセンスを武器に、多くの試合で90%を超えるパス成功率を誇る精密マシーンは盟友モドリッチと共に相手のプレスを無効化すれば、守備の局面でも正確なポジショニングに加え、“ゲルマン魂”とも形容できる強度の高いプレーで防波堤として機能。とりわけ、前回のダービーやクラシコを含めビッグマッチにおける存在感は絶大だ。
今回の一戦に向けてはセルヒオ・ラモス、カルバハルを欠く最終ライン、復帰間もないベンゼマの状態が懸念される前線と、レアルにとっては満身創痍の中での戦いとなる。そのため、敵地から勝ち点3を持ち帰るためには前回対戦以上に中盤の3選手のパフォーマンスが重要となる。その中でコケやサウールらタフな相手守備陣の徹底監視を掻い潜り、いかにクリーンなボールを前線に送り届けられるかが、レアル勝利の鍵を握る。さらに、前回対戦同様に得意のプレースキックから相棒カゼミロの決定機を演出したい。
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恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat4
カカとフェリックスが対談…プロの生活、バロンドール、代表を語る
アトレティコ・マドリーのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスが、元ブラジル代表MFカカ氏とインスタグラムでビテオ通話を行い、それぞれにインタビューした。スペイン『アス』が対談の様子を伝えた。 フェリックスは昨シーズン、ベンフィカで公式戦43試合20得点11アシストを記録し大きく飛躍。多くの欧州有力クラブを惹きつける人気銘柄として大きな脚光を浴びる中、クラブ史上最高額の1億2600万ユーロ(約153億円)とも言われる移籍金でアトレティコに加入していた。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJPQlBwMVhCViIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> 一方のカカ氏は、現役時代ミランやレアル・マドリーで活躍し、2007年にはバロンドールも受賞。2017年に現役を引退している。 その風貌やスピードがどことなく似ている部分もある両者。バロンドール受賞者と未来のバロンドール受賞が期待される逸材という豪華なコンビのやり取りを抜粋してお伝えする。 <span class="paragraph-title">◆ユースからプロへの移行</span> フェリックス 「ファーストチームでプレーを始めた時に直面した最大の困難はなんでしたか?」 カカ 「最も難しいのは移行の最中だと思う。下位カテゴリーから移行してプロになると、全く異なる世界で異なる状況に適応する必要がある。選手は君に教え、歓迎し、助けてくれる。それが私のキャリアの重要な瞬間だ。難しいが同時に美しくもある。君はすでにプロとして2年やっているが、自分の役割を理解している?」 フェリックス 「僕にとっても最も難しいことでしたけど、試合以外ではそうでもなかったです。なぜなら、ベンフィカのチームメイトが本当によくしてくれて、常に僕が元気かどうか確認してくれました。チームと同じ土俵に立てば、うまくプレーできます」 「しかし、最も僕が影響を受けたのはメディアへの対処でした。新聞や僕が以前フォローしていたSNSは、良いことを言ってくれた時は好きですが、そうでない時は好きではなかったです」 「ある時からそれを追うのをやめ、その後はしていません。今の僕は元気で、ポルトガルからスペインのリーグに映りました。今の僕にとって何が一番重要だと思いますか?」 カカ 「君にとってベストなのはスペインの仕組みを理解することだ。試合はどこでも同じだと思うかもしれないが、全く違う。ブラジル、イタリア、スペイン、アメリカ。これらは私がプレーした場所だ。そして、違いがある」 「戦術がより重要な場所もあれば、よりテクニカルな場所もある。周りの環境やアトレティコが世界で何を表しているのかを理解する必要がある。今、君は素晴らしい場所にいる。マドリッドは美しい街だ」 <span class="paragraph-title">◆バロンドールとチャンピオンズリーグ</span> フェリックス 「2007年、僕が8歳の時、あなたの最高の年でしたよね?」 カカ 「2007年は私のキャリアのピークだった。チームとしても個人としても。チャンピオンズリーグの決勝に到達した時、セビージャとのヨーロッパスーパーカップ、日本でのボカ・ジュニアーズとのクラブ・ワールドカップ、そしてバロンドールを受賞した。2007年は私にとっては素晴らしい年だ」 フェリックス 「あなたがその1年で達成したことは、選手がキャリアを通じて達成したいことだと思います」 カカ 「本当に素晴らしい年だった。何か特別な夢はある?」 フェリックス 「両方を勝ち取りたいです。チャンピオンズリーグとバロンドール」 <span class="paragraph-title">◆ユーロ2020について</span> カカ 「ユーロは君にとって初めての主要な大会?」 フェリックス 「はい。11月には21歳になります」 カカ 「言い換えれば、次のワールドカップで23歳になる。準備しなくてはならないね。君と私はフィジカル的に似ていると思うし、君はとても攻撃的な選手だと思う」 「私よりテクニックがあると思う。私はより攻撃的で、直線的だった。しかし、私は比較が好きじゃないんだ」 フェリックス 「カカはカカ、フェリックスはフェリックスだと思います。僕が小さい頃、あなたは私のアイドルの1人でした。あなたのポスターを部屋に置いていましたし、こうしてあなたと話すことができるとは思ってもいなかったです」 2020.05.14 18:50 Thu5