【ラ・リーガ第10節プレビュー】ミッドウィーク開催! クラシコ敗戦バルセロナは難敵イエローサブマリン戦
2022.10.18 19:00 Tue
先週末に行われた第9節では全世界注目のエル・クラシコを制した王者レアル・マドリーが、首位浮上と共に無敗を維持。一方、敗れたバルセロナは今季初黒星を喫している。
ミッドウィーク開催となる第10節では、今季最初の伝統の一戦で明暗分かれた2強の戦いに注目したい。
アウェイ開催、日程面、負傷者の多さというエクスキューズは間違いなくあったものの、アンチェロッティのチームに完成度、勝負強さという点で大きな差を付けられ、1-3の敗戦を喫したバルセロナ。これで公式戦2試合連続3失点で2位に転落したチャビ率いるチームは、7位のビジャレアルという難敵相手に3試合ぶりの白星奪還を狙う。
クラシコでの3失点によって今季リーグ最少失点をビジャレアル(3失点)に譲る形となったブラウグラナでは、注目の一戦で不発に終わったFWレヴァンドフスキに注目。対戦相手はバイエルン時代の昨季チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で屈辱の敗退を喫した因縁の相手となっており、クラシコでの悔しさを含めて爆発を期待したい。また、戦術面では改めて露呈したMFブスケッツを封じられた際のビルドアップの改善、好調FWアンス・ファティのスタメン起用など指揮官の修正も求められるところだ。
一方、レアル・マドリーはクラシコでエースFWベンゼマの勝負強さ、MFクロース、MFバルベルデの躍動、イタリア人指揮官の見事な采配と多くのポジティブな要素が見られた中で完勝し首位奪還に成功した。リーグ3連勝を狙う今節は未勝利で最下位に沈むエルチェとのアウェイゲームに臨む。
2強を追う第2集団ではアトレティコ・マドリー、ベティス、レアル・ソシエダがいずれも勝ち点19で並ぶ。その3チームでは3位のアトレティコが10位のラージョとのマドリード自治州ダービー、4位のベティスが降格圏の19位に沈むカディス戦、5位のソシエダが12位のマジョルカと対戦する。
アトレティコは前節、好調のアスレティック・ビルバオ相手にFWグリーズマンが奪ったゴールをDFヘイニウドら守備陣のソリッドなパフォーマンスで守り抜く、代名詞であるウノセロで3連勝を達成。ただ、同試合では守護神オブラク、カピタンのコケが負傷交代しており、曲者ラージョとのオトラ・ダービーに向けてやや不安を残すところだ。
ベティスは直近のリーグ戦2試合で前半にセンターバックが退場するアクシデントもあり、格下相手に1分け1敗と足踏みが続いていたが、前節はアルメリア相手に伏兵ウィリアム・カルヴァーリョのドブレーテの活躍などで3-1の快勝。カードトラブルに見舞われることもなく3試合ぶりの白星を手にした。対戦相手のカディスは開幕5連敗以降は直近の3試合連続ドローを含め4戦無敗と復調の気配を見せており、気を引き締めて臨みたいところだ。
MF久保建英を擁するソシエダは前節、激しい肉弾戦となったセルタとのアウェイゲームを2-1で勝利。2トップの一角でリーグ戦5試合連続スタメンを飾った久保はなかなか見せ場を作れなかったものの、きっちりチームの勝利に貢献した。公式戦7連勝と絶好調のラ・レアルは今節、久保が昨季まで在籍していた古巣マジョルカと対戦。自身の特徴を知り抜くアギーレ監督や元同僚相手に難しい戦いが予想されるが、古巣恩返し弾で8連勝に貢献できるか。
その他では前節のマジョルカ戦でサンパオリ新体制初黒星を挙げた14位のセビージャと、前節のエルチェ戦(2-2)でFWカバーニがラ・リーガ初ゴールを含むドブレーテの活躍を見せた7位のバレンシアの名門対決も要注目のカードだ。
《ラ・リーガ第10節》
▽10/18(火)
《26:00》
セビージャ vs バレンシア
《27:00》
ヘタフェ vs アスレティック・ビルバオ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs ラージョ
▽10/19(水)
《26:00》
カディス vs ベティス
バジャドリー vs セルタ
《27:00》
レアル・ソシエダ vs マジョルカ
《28:00》
エルチェ vs レアル・マドリー
▽10/20(木)
《26:00》
アルメリア vs ジローナ
《27:00》
オサスナ vs エスパニョール
《28:00》
バルセロナ vs ビジャレアル
ミッドウィーク開催となる第10節では、今季最初の伝統の一戦で明暗分かれた2強の戦いに注目したい。
クラシコでの3失点によって今季リーグ最少失点をビジャレアル(3失点)に譲る形となったブラウグラナでは、注目の一戦で不発に終わったFWレヴァンドフスキに注目。対戦相手はバイエルン時代の昨季チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で屈辱の敗退を喫した因縁の相手となっており、クラシコでの悔しさを含めて爆発を期待したい。また、戦術面では改めて露呈したMFブスケッツを封じられた際のビルドアップの改善、好調FWアンス・ファティのスタメン起用など指揮官の修正も求められるところだ。
一方、レアル・マドリーはクラシコでエースFWベンゼマの勝負強さ、MFクロース、MFバルベルデの躍動、イタリア人指揮官の見事な采配と多くのポジティブな要素が見られた中で完勝し首位奪還に成功した。リーグ3連勝を狙う今節は未勝利で最下位に沈むエルチェとのアウェイゲームに臨む。
激しい消耗を強いられたクラシコ、今週末に不振とはいえ地力のあるセビージャ戦を控えていることを考えると、今回の一戦では幾つかのポジションでターンオーバーが見込まれる。17日にパリで行われた2022年の授賞式で自身初のバロンドールに輝いたベンゼマやモドリッチ、DFカルバハルら一部ベテランはベンチスタートの可能性も考えられる。ただ、MFカマヴィンガやFWロドリゴらが先発でプレーすることを考えれば、取りこぼしの可能性は低いと思われる。
2強を追う第2集団ではアトレティコ・マドリー、ベティス、レアル・ソシエダがいずれも勝ち点19で並ぶ。その3チームでは3位のアトレティコが10位のラージョとのマドリード自治州ダービー、4位のベティスが降格圏の19位に沈むカディス戦、5位のソシエダが12位のマジョルカと対戦する。
アトレティコは前節、好調のアスレティック・ビルバオ相手にFWグリーズマンが奪ったゴールをDFヘイニウドら守備陣のソリッドなパフォーマンスで守り抜く、代名詞であるウノセロで3連勝を達成。ただ、同試合では守護神オブラク、カピタンのコケが負傷交代しており、曲者ラージョとのオトラ・ダービーに向けてやや不安を残すところだ。
ベティスは直近のリーグ戦2試合で前半にセンターバックが退場するアクシデントもあり、格下相手に1分け1敗と足踏みが続いていたが、前節はアルメリア相手に伏兵ウィリアム・カルヴァーリョのドブレーテの活躍などで3-1の快勝。カードトラブルに見舞われることもなく3試合ぶりの白星を手にした。対戦相手のカディスは開幕5連敗以降は直近の3試合連続ドローを含め4戦無敗と復調の気配を見せており、気を引き締めて臨みたいところだ。
MF久保建英を擁するソシエダは前節、激しい肉弾戦となったセルタとのアウェイゲームを2-1で勝利。2トップの一角でリーグ戦5試合連続スタメンを飾った久保はなかなか見せ場を作れなかったものの、きっちりチームの勝利に貢献した。公式戦7連勝と絶好調のラ・レアルは今節、久保が昨季まで在籍していた古巣マジョルカと対戦。自身の特徴を知り抜くアギーレ監督や元同僚相手に難しい戦いが予想されるが、古巣恩返し弾で8連勝に貢献できるか。
その他では前節のマジョルカ戦でサンパオリ新体制初黒星を挙げた14位のセビージャと、前節のエルチェ戦(2-2)でFWカバーニがラ・リーガ初ゴールを含むドブレーテの活躍を見せた7位のバレンシアの名門対決も要注目のカードだ。
《ラ・リーガ第10節》
▽10/18(火)
《26:00》
セビージャ vs バレンシア
《27:00》
ヘタフェ vs アスレティック・ビルバオ
《28:00》
アトレティコ・マドリー vs ラージョ
▽10/19(水)
《26:00》
カディス vs ベティス
バジャドリー vs セルタ
《27:00》
レアル・ソシエダ vs マジョルカ
《28:00》
エルチェ vs レアル・マドリー
▽10/20(木)
《26:00》
アルメリア vs ジローナ
《27:00》
オサスナ vs エスパニョール
《28:00》
バルセロナ vs ビジャレアル
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
記事をさがす
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
レバークーゼンがバルサの逸材、U-17イタリア代表DFナターリを完全移籍で獲得! 今年のU-17ユーロの優勝メンバー
レバークーゼンは26日、バルセロナのU-17イタリア代表DFアンドレア・ナターリ(16)を完全移籍で獲得したことを発表した。 契約期間は2027年6月30日までの3年間となる。 ナターリは、ミランのユースからエスパニョールのユースへと加入。2021年7月にバルセロナのカンテラに加入し、現在はU-18チームにまで昇格を果たしていた。 世代別のイタリア代表として活躍し、U-17イタリア代表では9試合に出場。今年行われたU-17欧州選手権で主軸としてプレーし、優勝を果たしていた。 若き才能として期待が寄せられる中、レバークーゼンへの移籍を決断。マネージング・ディレクターのシモン・ロルフェス氏は期待を寄せている。 「アンドレア・ナターリはイタリアのU-17欧州選手権のチャンピオンとして、この夏は非常に興味深く人気の選手だった。彼がレバークーゼンを選んでくれてとても嬉しい」 「長期的には、彼は将来我々の重要な要素となるための素質を全て備えている」 2024.06.26 22:40 Wed2
フェリックス&カンセロがひとまずバルサ退団…ただ今後も交渉継続へ
ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(24)、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロ(30)の2選手が、ひとまずバルセロナを離れることになった。 バルセロナは30日、アトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティから1年間のレンタル移籍で加入していた2選手に関して「ジョアン・フェリックスとジョアン・カンセロはFCバルセロナに残留しない。ポルトガル人プレーヤー2人のレンタル契約も終了し、それぞれのクラブに戻る」と、レンタル期間終了に伴う退団を明かした。 アトレティコとの関係が完全に破綻しているフェリックスは昨夏、シーズンローンでブラウグラナに加入。公式戦44試合10ゴール6アシストの数字を残したが、シーズンを通してパフォーマンスの波が顕著だった。 一方、シティで構想外の扱いとなっていたカンセロも昨夏、同じくシーズンローンで加入。左右のサイドバックを主戦場に公式戦42試合4ゴール5アシストとほぼフル稼働。ただ、攻撃面で存在感を示した一方、チャンピオンズリーグやビッグマッチでは課題の守備で穴を空けるなど、シーズン終盤の評価は芳しくなかった。 新シーズンからハンジ・フリック新監督がチームを率いる中、ジョアン・ラポルタ会長ら首脳陣は2選手の残留を希望しているが、いずれも完全移籍での買い取りのハードルは高く、現状での買い取りを断念する形となった。 ただ、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、両者のカタルーニャ残留への扉は完全に閉ざされたわけではなく、代理人のジョルジュ・メンデス氏、アトレティコ、シティの両クラブとレンタル期間延長の可能性を含め今後も話し合いを継続することになるようだ。 2024.06.30 23:13 Sun3
昨夏フリーでバルセロナ加入もインパクト残せず…33歳イニゴ・マルティネスにミランが関心か
ミランがバルセロナの元スペイン代表DFイニゴ・マルティネス(33)に関心か。 レアル・ソシエダからアスレティック・ビルバオへ移籍した経歴を持つバスク人センターバック、イニゴ・マルティネス。昨夏32歳でバルセロナへフリー移籍も、ケガに悩まされ、ラ・リーガ出場20試合にとどまった。 自身の加入を望んだチャビ・エルナンデス監督はクラブを追われ、後ろ盾がない状況。スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、レンタルバックしたエリック・ガルシアのほうが、イニゴ・マルティネスより序列が高いという。 一方で、イタリアからはミランがイニゴ・マルティネスに関心との情報が。イングランド代表DFフィカヨ・トモリ(26)を5000万ユーロ(約85.3億円)以上で売却した場合に限るようだが、リストアップしている1人とのことだ。 バルセロナはハンジ・フリック新体制でイニゴ・マルティネスを構想外とする可能性も。今後数日で代理人も交えて選手側と意見交換し、イニゴ本人の意志を問う形とされている。 2024.06.25 21:40 Tue4
バルサが欲しいFWニコ・ウィリアムズ、アスレティックは交渉する気なし…100億円一括払いのみが解決策
スペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(21)の獲得を目指しているというバルセロナ。しかし、アスレティック・ビルバオは一切の交渉に応じる気がないようだ。 スペイン代表としてユーロ2024にも参加しているニコ・ウィリアムズ。アスティレックでは2023-24シーズンのラ・リーガで31試合に出場し5ゴール14アシストを記録。コパ・デル・レイでは6試合で3ゴール5アシストを記録し、優勝に貢献した。 バルセロナの今夏の補強ポイントである左ウイングを主戦場とするニコ・ウィリアムズだが、慢性的な財政難から脱却できていないバルセロナは交渉を進めたいと考えている。 1つは移籍金の値下げ、そして分割払いなど、多くの支出を避けたいと考えているとのこと。これまでよりは財政問題も解決に向かいつつあるものの、余裕のある状況ではない。 しかし、スペイン『スポルト』によれば、アスレティック側は一切譲歩する気はないという。 まず、ニコ・ウィリアムズに設定されている5800万ユーロ(約100億円)の契約解除金に関しては、減額する気は一切なく、全額を支払う必要がある。 また、分割払いなども認める気はないため、バルセロナにとってはかなりハードルが高くなってしまっている。 バルセロナがニコ・ウィリアムズを獲得するためには、選手の売却で多くの資金を手にする他ない。ハンジ・フリック新監督の下で、構想に入らない選手を売却する動きは進んでいるとのこと。早々に話をまとめて、資金を確保しておきたいところだろう。 候補の1人はブラジル代表FWハフィーニャ。サウジアラビアやプレミアリーグから関心が寄せられており、サウジアラビアは8000万ユーロ(約138億円)以上を支払う気があるとのこと。喉から手が出るほど欲しいはずだが、どういった決断を見せるだろうか。 2024.06.30 00:02 Sun5