「でかっ」久保建英が船釣りで大物ゲット!石垣島観光に「良いリフレッシュになりました」

2022.06.23 12:05 Thu
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「選手たちがアジア最終予選の初戦のスタートの難しさを認識してくれて、そこで最善の準備をしてくれたことが、この結果に繋がったと思います」 試合後の記者会見の冒頭、森保一監督が口にした言葉。2大会連続で最終予選の初戦をホームで落としていた日本代表だったが、この日は中国代表相手に7ゴールを奪う快勝劇。各々の選手がハイパ 2024.09.06 21:00 Fri
2点目を奪うのに時間がかかったものの、前半を終えた段階で中国の疲弊度から隣の記者とも「これは5-0ペースだね」と話し合ったものだ。結果は7-0の圧勝だった。アジア2次予選のミャンマー戦やシリア戦から三笘薫や伊東純也が復帰。DF冨安健洋と伊藤洋輝はケガで不参加だったものの、森保一監督が指摘する「個の成長」が間違いなく日本 2024.09.06 19:00 Fri
日本代表が北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表を相手に白星スタートを切った。 直近の2大会連続で黒星が続く最終予選の初戦だが、12分に遠藤航の先制ヘッドで均衡を破ると、その後は圧巻のゴールショー。アジアカップ以来の復帰となった三笘薫、伊東純也にもゴールが生まれ、最終的に7-0の圧勝で締めくくった。 2024.09.06 17:30 Fri
2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選が5日に開幕した。 6カ国が3つのグループに分かれてホーム&アウェイで対戦。それぞれの上位2カ国、合計6カ国が8.5枠に拡大されたW杯の出場権を獲得する。 8大会8度目のW杯出場を目指す日本代表は、ホームに中国代表を迎えた初戦。過去2大会の最終予 2024.09.06 12:50 Fri
日本代表が北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表を相手に白星スタートを切った。 直近の2大会連続で黒星が続く最終予選の初戦だが、12分に遠藤航の先制ヘッドで均衡を破ると、その後は圧巻のゴールショー。最終的に7-0の圧勝で締めくくった。 大勝劇が際立ったが、守りでも無失点。3バックの右で先発した 2024.09.06 06:45 Fri

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浅野拓磨の所属するマジョルカは8月31日、ラ・リーガ第4節でレガネスと対戦し1-0で勝利した。浅野は72分までプレーしている。 今季初勝利を目指すマジョルカが、今季無敗を続けるレガネスのホームに乗り込んだ一戦。マジョルカの浅野は3トップの右ウィングで2試合ぶりの先発となった。 マジョルカは開始早々の3分、左 2024.09.01 06:31 Sun
日本代表FW浅野拓磨が所属するマジョルカは31日、ウォルバーハンプトンからポルトガル人FWシキーニョ(24)のシーズンローンを発表した。 2022年冬にエストリル・プライアからウォルバーハンプトン入りしたウインガーのシキーニョ。昨季はレンタルが続き、ストーク・シティとファマリカンにそれぞれローン移籍した。 2024.08.31 17:15 Sat
今シーズン初のミッドウィーク開催となった第3節はバルセロナが苦しみながらも唯一の3連勝を達成。一方、王者レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、レアル・ソシエダといった昨シーズンの上位陣が格下相手に勝ち点を取りこぼした。 今夏の移籍市場が8月30日に閉幕し、9月のインターナショナルマッチウィーク前最後の一節とな 2024.08.31 16:30 Sat
マジョルカは29日、レアル・ソシエダのU-21スペイン代表MFロベルト・ナバーロ(22)を完全移籍で獲得した。 契約期間は2025年6月30日までの1年間となる。 ナバーロはバルセロナのカンテラ育ちで、モナコの下部組織を経て、2019年9月にソシエダの下部組織に加入。2021年7月にファーストチームに昇格す 2024.08.29 23:53 Thu
マジョルカは27日、ラ・リーガ第3節でセビージャをホームに迎え、0-0で引き分けた。マジョルカのFW浅野拓磨は65分からプレーしている。 3日前の前節オサスナ戦を0-1でシャットアウト負けしたマジョルカは、開幕から2試合先発で前節決定機を逸した浅野がベンチスタートとなった。 同じく1分け1敗スタートのセビー 2024.08.28 03:58 Wed

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スペイン代表MFロドリがマンチェスター・シティ移籍の裏側や、指導を受けたディエゴ・シメオネ監督、ジョゼップ・グアルディオラ監督について語った。 今や世界最高のアンカーとして知れ渡るロドリ。昨シーズンはシティで前人未到のプレミアリーグ4連覇を達成すると、今夏はユーロ2024を制し、大会最優秀選手にも選ばれた。 2024.09.07 20:05 Sat
アトレティコ・マドリーのイングランド代表MFコナー・ギャラガーが、今夏のチェルシーからの移籍に言及した。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。 6歳の頃からチェルシーに在籍し、クリスタル・パレスからのレンタルバック後は主力として活躍したギャラガー。2シーズンで95試合に出場し、10ゴール10アシストを記録した。 2024.09.07 15:20 Sat
オランダ代表FWメンフィス・デパイ(30)のブラジル行きに動きがあったようだ。 昨季限りで1年半を過ごしたアトレティコ・マドリーを離れ、フリーのデパイ。新天地探しの最新情報では欧州を離れる動きが取り沙汰され、コリンチャンスとの交渉が浮かんでいる。 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ 2024.09.07 09:10 Sat
サン・ロレンソは6日、元スペイン代表MFイケル・ムニアイン(31)の加入を発表した。契約期間は2025年12月までとなる。 昨季限りで12歳から在籍したアスレティック・ビルバオを退団したムニアイン。以前にファンであるのを公言したリーベル・プレートと交渉に発展したが、契約に至らず。だが、アルゼンチンでのプレーを目指 2024.09.07 08:45 Sat
セビージャのDFロイク・バデがフランス代表を離脱するようだ。フランス『レキップ』が報じている。 パリ・オリンピックで主軸センターバックとして活躍し、銀メダル獲得に貢献したバデ。今回の代表戦でA代表初選出となったが、6日の練習中に太ももを痛めてしまい、7日のUEFAネーションズリーグ2024-25、リーグAグループ 2024.09.07 07:30 Sat

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日本代表が快勝の裏で波乱続出! アジア王者カタール&オーストラリアが敗戦、韓国&サウジはドロースタート【2026年W杯アジア最終予選】

2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けたアジア最終予選が5日に開幕した。 6カ国が3つのグループに分かれてホーム&アウェイで対戦。それぞれの上位2カ国、合計6カ国が8.5枠に拡大されたW杯の出場権を獲得する。 8大会8度目のW杯出場を目指す日本代表は、ホームに中国代表を迎えた初戦。過去2大会の最終予選で初戦を落としていた中、この日は圧倒的な強さを見せつけることに成功する。 開始12分に遠藤航のヘディングで幸先よく先制すると、その後はチャンスを活かせない嫌な時間帯が続いたが、アディショナルタイムに三笘薫がヘディングでゴール。アジアカップ以来の復帰戦をゴールで祝った。 さらに勢いづく日本は後半にゴールラッシュ。52分に南野拓実が巧みな個人技でゴールを奪うと、58分にも南野がゴール。さらに77分には、こちらも復帰戦となった伊東純也が復帰ゴールを奪えた、87分には前田大然、そして95分に久保建英が強烈なシュートを決め、7-0と圧勝で初戦を飾った。 完璧なスタートと言って良い日本だが、ライバルはまさかの苦戦。オーストラリア代表は、ホームにバーレーン代表を迎えた中、なかなか攻撃の糸口を見出せず。試合終盤にオウンゴールを与え、0-1で黒星スタートとなった。 また、サウジアラビア代表は、ホームにインドネシア代表を迎えると、19分に先制を許す展開に。それでも前半のうちに追いついたが、1-1でドローに終わった。 日本のグループCでも波乱が起きた初戦だが、他のグループでも発生。グループAではアジアカップ連覇のカタール代表は、ホームでUAE代表と対戦し、まさかの1-3で惨敗。前半に先制するも、終盤に連続失点で敗れた。また、グループBでは中東勢に囲まれている韓国代表が格下パレスチナ代表相手にホームで0-0のドロー発進と苦しい展開となっている。 なお、グループはウズベキスタン代表が北朝鮮代表に1-0、イラン代表がメフディ・タレミのゴールでキルギス代表に1-0で勝利。グループBではイラク代表がオマーン代表に1-0、ヨルダン代表とクウェート代表は1-1の引き分けに終わっている。 ◆2026年北中米W杯アジア最終予選 第1節 ■グループA カタール代表 1-3 UAE代表 【カタール】 イブラヒム・アル・ハッサン(前38) 【UAE】 ハリブ・アブドゥッラー・スハイル(後23) ハリド・イブラヒム(後35) アリ・サレー(後45+4) ウズベキスタン代表 1-0 北朝鮮代表 【ウズベキスタン】 ヤロルディン・マシャリポフ(前20) イラン代表 1-0 キルギス代表 【イラン】 メフディ・タレミ(前34) ■グループB イラク代表 1-0 オマーン代表 【イラク】 アイメン・フセイン(前13) 韓国代表 0-0 パレスチナ代表 ヨルダン代表 1-1 クウェート代表 【ヨルダン】 ムサ・アル・ターマリ(前14) 【クウェート】 ユセフ・ナセル・アル・サルマン(後45+2) ■グループC 日本代表 7-0 中国代表 【日本】 遠藤航(前12) 三笘薫(前47) 南野拓実(後7、後13) 伊東純也(後32) 前田大然(後42) 久保建英(後50) オーストラリア代表 0-1 バーレーン代表 【バーレーン】 オウンゴール(後44) サウジアラビア代表 1-1 インドネシア代表 【サウジアラビア】 ムサブ・アル・ジュワイル(前48) 【インドネシア】 サンディー・ウォルシュ(前19) <span class="paragraph-title">【動画】役者が揃い踏み!日本代表が7発圧勝で白星スタート</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="essBALdFmAo";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.06 12:50 Fri
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「20歳になったばかりでもう1キャップ」…板倉滉が川崎F“後輩”CBのサムライブルーデビューに刺激 「まだまだ負けられない」

日本代表が北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表を相手に白星スタートを切った。 直近の2大会連続で黒星が続く最終予選の初戦だが、12分に遠藤航の先制ヘッドで均衡を破ると、その後は圧巻のゴールショー。最終的に7-0の圧勝で締めくくった。 大勝劇が際立ったが、守りでも無失点。3バックの右で先発したボルシアMGのDF板倉滉は谷口彰悟、町田浩樹とともに最後まで綻びなしの安定したパフォーマンスだった。 試合後、「押し込む展開が続いた」とし、全体として攻守に良い出来だったと振り返る。 「なおかつ周りの選手も、周りを見ながらプレーしてくれた。あとはリスク管理のところ。一発でやられないように意識してプレーした。みんなが周りを見ながらやった結果が7得点に繋がったし、攻守において良かったと思う」 そんな試合では後ろが攻撃的なウイングバックをどうフォローするかも注目どころで、自サイド側では堂安律が担当しつつ、2シャドーの一角に入った久保建英もそのポジションで幾度もプレーした。 2人とも左利きとあって、出し手のパスを出す上で右利き相手と違った意識を持つ必要があるが、「建英と律が2人とも左利きということで、右利きとは違って中への楔のパスが入れやすい」とし、こう続けた。 「今回はそんなに低い位置に立っていることはなかったけど、押し込まれる展開になっても、また律の左足をうまく使えるようになってくると思う」 「ただ、今日は基本的に高い位置でプレーしていたし、そこまで“ウイングバック感”というのはなかったかなと思う」 攻撃のフェーズが続いた試合ということで、カウンターやロングボールで苦しむ場面も少なかったディフェンス陣だが、前線のトランジション意識があったからこそと話す。 「リスク管理のところ、特にボールを奪われた後の切り替えの早さが良かったと思う。それはディフェンス陣だけが良かったじゃなく、前線の戻りの早さが際立っていた。こういう試合を続けていかないといけない」 ちなみに、板倉は71分に川崎フロンターレのDF高井幸大との交代でお役御免。川崎FのOB選手である自身からすれば、後輩のA代表デビューだ。27歳は同じセンターバックである後輩のデビューも問われると、刺激を受けた様子をうかがわせる。 「フロンターレでもそうだし、アンダーの代表でも素晴らしい活躍をしているのは知っていた。この前、20歳になったばかりでもう1キャップを記録したということで、同じポジションだし、まだまだ負けられないなという思い」 「今日も本当に堂々としたデビューだったし、落ち着いたプレーをいつもどおりにできていた。互いに良い競争をしてまた次に向かいたいなと思う」 2024.09.06 06:45 Fri
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日本代表が伊東純也の“復活弾”などで中国代表相手に計7発の圧勝劇! 3大会ぶり白星発進【2026年W杯アジア最終予選】

日本代表は5日の埼玉スタジアム2002で北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第1節の中国代表戦に臨み、7-0で勝利した。 8大会連続8度目の本大会行きを巡り、いよいよ最終予選の森保ジャパンは[3-4-3]の布陣を用い、鈴木彩艶を最後尾に板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹の3バック。堂安律と三笘薫の両ウイングバックに挟まれる形で遠藤航と守田英正が入り、1トップを務める上田綺世の背後で南野拓実、久保建英がシャドーを形成した。 歴戦のクロアチア人指揮官イバンコビッチが率いる中国に対して、立ち上がりから三笘の左サイドを経由して攻め入った日本。11分に右サイドに張り、ボールを受けた久保建英のクロスに中央の堂安がヘッドで合わせるが、相手GKの好ブロックに遭う。 だが、その決定的なプレーで左CKのチャンスを獲得すると、キッカーを務めた久保がアウトスイングのクロス。中央での駆け引きからニア側にポジション取りした遠藤が完全フリーでヘッドを放つと、これが豪快に決まり、日本が幸先よく先手を奪った。 日本優勢の時間が続くなか、33分に後ろからの縦パスとともに鋭いターンでボックス左に抜け出した上田のチャンスメークから堂安と守田が押し込みにかかるシーン。その後も南野や守田をフィニッシャーにチャンスを作り続け、中国を守備に追いやる。 なかなか追加点が生まれず、ハーフタイムが迫る日本だが、45+2分に右サイドの堂安がクロスを送ると、ファーの三笘がヘッド。前半のうちに突き放しにも成功し、ハーフタイムに入った。 前半と同じイレブンでリスタートの日本はその後半も三笘のお膳立てから堂安が受けるなど、攻め手に回る展開となり、52分に南野拓実が個人技でボックス左から切り崩してフィニッシュをゴール右に。さらに、57分にも南野が町田の縦パス→上田のポストから中央を切り裂き、シュートをゴール右に決める。 南野の連続弾でさらに突き放すと、58分に7カ月ぶり復帰の伊藤純也が前田大然とともにピッチへ。続く71分にも田中碧とともに、A代表デビューの高井幸大をピッチに送り込むと、77分に久保からのパスをボックス右で受けた伊東が左足フィニッシュ。相手DFに当たってのボールがゴール左に吸い込まれた。 攻め手を緩めない日本は最後のカードで小川航基も送り出したなか、途中出場の前田大然が88分に6ゴール目。さらに後半アディショナルタイムに久保建英が仕上げの一発を決め、初戦を7発圧勝で飾った。 直近の2大会連続で黒星が続く最終予選の初戦を派手な勝利で飾った日本。10日の次戦、バーレーン代表のホームに乗り込み、連勝を目指す。 日本代表 7-0 中国代表 【日本】 遠藤航(前12) 三笘薫(前45+2) 南野拓実(後7、後13) 伊東純也(後32) 前田大然(後42) 久保建英(後45+5) <span class="paragraph-title">【動画】復帰戦で自ら祝砲! 伊東純也も日本攻勢の流れに乗る</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>コレが見たかった<br>\<br><br>7ヶ月ぶり代表復帰の伊東純也<br>ピッチ上はもちろん、ベンチもスタンドも <br>全員が祝福する復帰ゴール<br><br>AFCアジア最終予選<br>日本vs中国<br>DAZNでライブ配信<a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%9C?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#代表みようぜ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#サッカー日本代表</a> <a href="https://t.co/8Zz7VVxobP">pic.twitter.com/8Zz7VVxobP</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1831669195966443897?ref_src=twsrc%5Etfw">September 5, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.05 21:43 Thu
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日本対中国。他国の取りこぼしに納得/六川亨の日本サッカー見聞録

2点目を奪うのに時間がかかったものの、前半を終えた段階で中国の疲弊度から隣の記者とも「これは5-0ペースだね」と話し合ったものだ。結果は7-0の圧勝だった。アジア2次予選のミャンマー戦やシリア戦から三笘薫や伊東純也が復帰。DF冨安健洋と伊藤洋輝はケガで不参加だったものの、森保一監督が指摘する「個の成長」が間違いなく日本のレベルアップにつながっていることを実感した中国戦だった。 中国は、前半は4-4-2、後半は5-3-2で守備を固めてきた。勝てないまでも、少しでも失点を回避してW杯出場に望みをつなごうというプランだったのだろう。しかし三笘と久保建英がボールを持つと、SBとサイドMFに加え、時にはボランチも含め3人がかりでドリブルを阻止しようとした。その試み自体は悪くない。プレミアリーグでもリーガ・エスパニョーラでも見られるシーンだからだ。だが、“個の強さ”が違った。 突破を阻止、もしくはボールを奪えないと必然的に数的不利な状況を強いられる。日本は3BKとボランチで余裕を持ってボールを回しながら、中国DF陣に綻びが出るのを待っていればよかった。その間隙を逃さなかったのが3点目と4点目を決めて中国の息の根を止めた南野拓実である。これで南野は代表通算23ゴール。現メンバーで最多ゴールを誇っているだけに、森保監督としても今後もスタメンから外すわけにはいかないだろう。 むしろ意外だったのは、グループCでオーストラリアが退場者を出したとはいえバーレーンに0-1で敗れたことと、サウジアラビアもホームでインドネシアと1-1で引分けたこと。さらにグループBでは韓国もホームでパレスチナと0-0で引分けたことだ。 とはいえバーレーンは昔から中東の中堅国で日本も過去に何度か痛い目に遭っている。今年1月のアジアカップでも韓国を抑えてグループリーグを首位で突破した実力国だ。そしてインドネシアも近年は東南アジアでの成長が著しい。アジアカップでは日本と同グループで1-3と敗れたもののライバルのトルシエ・ベトナムを1-0で下してベスト16に進出している(パレスチナも戦禍にありながらUAEと1-1で引分けるなど健闘した)。 これまで東南アジアではタイが頭一つ抜けていると思っていたが、アジアカップでのインドネシアは欧州でプレーする選手が増えるなど着実にレベルアップしている。11月15日のアウェーの試合は警戒する必要があるだろう。 それに比べて、今回の予選の試合をテレビで見たわけではないが、アジアカップでの印象からするとオーストラリアも韓国も、そしてサウジアラビアも世代交代がうまく進んでいない気がした。どの国も“野性味”あふれる選手が出現するものの、それが持続しないのと、チーム力に反映されていない印象が強いのだ。 アジアサッカーの勢力図をJリーグに例えると、というとお叱りを受けるのは重々承知だ。それでも感じるのは、これまでのアジアの強国、韓国を始めサウジアラビア、イラン、オーストラリア、そして日本も同じだったと思うが、現在の横浜FMのように(前線の)突出した選手のタレント力に頼ったサッカーをしてきた。それはそれでストロングポイントであるし、日本以外も現在は続いている。なんてったって楽である。 しかし現在の日本は、横浜FMのようなスタイルではなく、川崎Fの全盛時のように(現代表には谷口彰悟、板倉滉、守田英正、三笘薫、田中碧、高井幸大に加えて中国戦は出番のなかった旗手怜央もいるが)、全選手が海外リーグでもまれたフィジカルの強さやインテンシティに加え、高いスキルと戦術眼を併せ持ちながら、それを共有できている。これが森保ジャパンの強みである。 こうしたスタイルを構築するには時間がかかり、代表チームでは難しいものだが、森保監督は8年間という長期の任期でトライしている。そして予選突破は当り前のノルマになる。ではW杯ベスト8を達成できるか。それは現段階では見守るしかないと言いようがないだろう。 文・六川亨 <span class="paragraph-title">【動画】日本代表の圧勝劇、中国相手に7ゴール快勝</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="essBALdFmAo";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.06 19:00 Fri
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日本代表が“初戦”中国代表戦の先発を発表! 復帰の伊東純也はベンチ、望月ヘンリー海輝ら4選手がメンバー外

日本代表が北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第1節の中国代表戦に先立って、スターティングメンバーを発表した。 5日に埼玉スタジアム2002を舞台に最終予選の戦いが幕を開ける森保ジャパン。主将の遠藤航や、三笘薫らとともに鈴木彩艶が先発入りし、[3-4-3]のシステムが予想される。 代表復帰の伊東純也はベンチスタートに。一方で、長友佑都、望月ヘンリー海輝、旗手怜央、細谷真大がベンチからも外れている。 ◆先発メンバー GK 鈴木彩艶 DF 谷口彰悟 板倉滉 町田浩樹 MF 守田英正 遠藤航 三笘薫 堂安律 FW 南野拓実 上田綺世 久保建英 ◆ベンチメンバー GK 大迫敬介 谷晃生 DF 菅原由勢 高井幸大 中山雄太 MF 前田大然 中村敬斗 伊東純也 鎌田大地 田中碧 FW 浅野拓磨 小川航基 2024.09.05 19:17 Thu

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浅野拓磨所属のマジョルカが市場最終日に2選手を獲得! ウルブスからはシキーニョをレンタル

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【ラ・リーガ第4節プレビュー】バルサは4連勝狙う! 移籍市場閉幕で中断前最後の一節

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浅野が2戦ぶりの先発!ダニ・ロドリゲスの決勝弾でレガネスを下したマジョルカが今季初勝利【ラ・リーガ】

浅野拓磨の所属するマジョルカは8月31日、ラ・リーガ第4節でレガネスと対戦し1-0で勝利した。浅野は72分までプレーしている。 今季初勝利を目指すマジョルカが、今季無敗を続けるレガネスのホームに乗り込んだ一戦。マジョルカの浅野は3トップの右ウィングで2試合ぶりの先発となった。 マジョルカは開始早々の3分、左サイドを持ち上がったラトが早めのクロスをボックス中央の浅野がバックヘッドで合わせたが、これは枠の上に外れた。 一進一退の展開が続くなか、マジョルカは23分にもムリキのロングフィードを最前線で受けた浅野がボックス右から侵入しチャンスを迎えたが、シュートは相手GKの正面。さらに28分にはボックス右に駆け上がったダニ・ロドリゲスのクロスをムリキが詰めたが、これもGKソリアーノに防がれた。 ハーフタイムにかけても攻勢を続けるマジョルカは、43分にドメネクのパスでボックス左深くまで駆け上がったラトがダイレクトクロスを供給。これをファーサイドのムリキがヘディングで折り返すと、最後はダニ・ロドリゲスが頭でゴールに押し込んだ。 迎えた後半、67分までに交代枠を使い切るなど積極的な選手交代を敢行するレガネスに対し、マジョルカは72分に浅野とラトを下げてダルデルとモヒカを投入。 その後も拮抗した展開が続くなか、マジョルカは84分にマスカレルとコペテを投入し逃げ切りを図る。結局、4分の後半アディショナルタイムにもスコアは動かず、1-0のまま試合終了。 ダニ・ロドリゲスの決勝点でレガネスを下したマジョルカが、今季初勝利を飾った。 レガネス 0-1 マジョルカ 【マジョルカ】 ダニ・ロドリゲス(前43) 2024.09.01 06:31 Sun
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フンメルスの去就に動き…イタリア、スペインの2クラブと交渉か?

ドルトムントを退団したドイツ代表DFマッツ・フンメルス(35)の去就に動きが出始めている。 先日に今シーズン限りでのドルトムント退団が発表されたフンメルス。一時はこのまま現役を引退する可能性も取り沙汰されたが、現状ではヨーロッパでの現役続行が濃厚とみられている。 チャンピオンズリーグ準優勝に貢献したシーズン後半戦のパフォーマンスを鑑みれば、ドイツ国内を中心にオファーに事欠かない状況。また、フンメルスの父親は「スペイン、イタリア、イングランドは興味深いが、チャンピオンズリーグは必須ではない」と、去就について言及している。 そういった中、スペイン『Mallorca Zeitung』は今シーズンのラ・リーガを15位でフィニッシュしたマジョルカがフンメルス獲得に向けて動いており、交渉を進めていると報じた。 ヨーロッパ屈指の人気リゾート地として知られるマジョルカ島に本拠地を置くクラブだが、監督や選手を含めフンメルスとの関連は薄く、クラブの資金力も潤沢とは言えず、かなり意外な選択肢となっている。 一方、そのマジョルカの報道以前ではローマが有力な新天地候補と報じられている。 今夏の移籍市場で元イングランド代表DFクリス・スモーリングにサウジアラビア移籍の可能性が報じられるローマは、仮に同選手が去った場合に同じく経験豊富なベテランDFの獲得を目指す構えだ。 ここ最近の報道ではフンメルスの代理人サイドがローマに売り込みをかけたことをきっかけに話し合いが行われており、ローマはスモーリングの去就と共に同選手のサラリー、代理人手数料を評価した上で交渉を進める考えだという。 なお、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』と『スカイ・スポルト』はマジョルカ行き有力との前述の報道を否定。マジョルカの関心自体は認めているが、現時点でフンメルスはローマとの交渉をより優先していると主張している。 2024.06.18 07:30 Tue
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【ラ・リーガ シーズンプレビュー】ムバッペ加入の王者マドリーが大本命…久保建英に加え、浅野拓磨が初参戦

2024-25シーズンのラ・リーガが8月15日(木)に開幕を迎える。2023-24シーズンはジローナというダークホースが上位争いをかき回したが、最終的に2位以下に10ポイント以上の大差を付けたレアル・マドリーが2シーズンぶりの覇権奪還に成功した。迎える新シーズンは連覇を狙うレアル・マドリーを大本命に、新生バルセロナ、積極補強のアトレティコ・マドリーが王者の牙城崩しを狙う構図となりそうだ。(選手のIN&OUTは2024年8月14日時点) ◆昨季王者に超スーパースターが加入~レアル・マドリー~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨シーズンはディフェンスラインを中心に多くのケガ人に悩まされながらも、イタリア人指揮官による傑出したチームマネジメントと新エースとなったMFベリンガムらの勝負強い活躍によって2シーズンぶり36度目のプリメーラ制覇を成し遂げたエル・ブランコ。加えて、チャンピオンズリーグ(CL)も制覇した絶対王者は今シーズンもタイトルレースの大本命だ。 今夏の移籍市場ではパリ・サンジェルマン(PSG)とフランス代表の絶対的エースであるFWキリアン・ムバッペが加入。昨季のベリンガム以上のスーパースターの一挙手一投足に注目が集まるところだ。さらに、国際移籍が可能となる18歳を迎えたブラジルの新たな至宝であるFWエンドリッキも正式加入となり、FWヴィニシウス、FWロドリゴ、FWブラヒム・ディアスが並ぶ前線のユニットはFWホセルの退団で高さを失ったものの、世界屈指の陣容となった。 一方で、中盤とディフェンスラインではMFクロースの現役引退にカピタンのDFナチョが退団。開幕時点では明確な穴埋め補強は行われず、強烈な個性が並ぶ前線の組み合わせの難しさと共に若干の不安要素だ。とはいえ、負傷によって長期離脱を強いられた守護神クルトワ、DFミリトンがプレシーズンから稼働し、DFアラバも前半戦途中に復帰が見込まれ、レンタルバックのDFバジェホがバックアッパーとして計算できる働きを見せれば、何の問題もない。中盤に関しては世界屈指のオーガナイザーの不在に加え、開幕直前にヒザを痛めたMFカマヴィンガの状態はやや気がかりだが、MFチュアメニ、MFバルベルデを軸に、百戦錬磨のMFモドリッチやより中盤的な振る舞いが想定されるベリンガムらがしっかりとその穴を埋めるはずだ。 ユーロ、コパ・アメリカの影響で主力の合流が遅れ、昨季以上に序盤戦はシステム含め試行錯誤の戦いが予想されるが、最終的にはアンチェロッティ監督が現有戦力の最大値を引き出す最適解を見いだすはずだ。また、ムバッペの加入によって流れに関係なく“個”で試合を決められる選手が増えたことで、昨季以上に相手にとっては理不尽な形での勝ち方も目立つことになりそうだ。 ◆フリック新体制で覇権奪還狙う~バルセロナ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 王者との実力差は否めないが、混迷の昨季を2位でフィニッシュした一昨季王者をマドリーの対抗とする。 連覇を狙った昨季はMFギュンドアン、DFカンセロ、FWフェリックスら実力者を積極補強も、戦術の要だったMFガビの長期離脱や主砲レヴァンドフスキの不振、守備力の大幅な低下によって苦戦。クラブと衝突したチャビ前監督の去就問題もあってスーペル・コパ・デ・エスパーニャ出場権確保が精いっぱいの低調な1年を過ごした。 捲土重来を期す新シーズンに向けては新監督探しが難航した末、前バイエルン、ドイツ代表指揮官のハンジ・フリック新監督を招へい。クラブ伝統のポゼッションスタイルから、より縦に速いモデルチェンジを図る。 移籍市場ではカンセロとフェリックスのレンタルバックに加え、カピタンのDFセルジ・ロベルト、DFマルコス・アロンソ、MFロメウといったバックアッパークラスのベテランが退団。代わってカンテラーノの昇格やDFエリック・ガルシアのレンタルバックと共にRBライプツィヒから元カンテラーノで、ユーロ得点王であるMFダニ・オルモが加入。現状では左ウイング起用がメインも、攻撃的ポジションすべてをカバーする多才なアタッカーの加入は大きい。 一方で、サイドバックや守備的MF、突破力のあるウイングとその他の補強ポジションは意中のアスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズの獲得が絶望的な状況もあり、大きな不安要素だ。とりわけ、序盤戦ではDFアラウホ、MFガビ、MFペドリ、MFフレンキー・デ・ヨングらをケガで欠く形となり、エースのFWラミン・ヤマル、DFクバルシ、MFフェルミン・ロペスと共にMFカサド、MFベルナル、DFバジェといったカンテラーノのブレイクが必須。ここからの補強を含め、序盤戦の戦いが新生ブラウグラナのカギを握る。 ◆アルバレスらセンターラインに実力者を補強~アトレティコ・マドリー~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_100_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季は4位フィニッシュも、大躍進で主力大量流出となった3位のジローナではなくアトレティコがマドリー、バルセロナの有力な対抗馬となる。 昨季は比較的地味目な補強にとどめ、継続路線を歩んだなかで課題の攻撃面に大きな改善が見受けられた一方、真骨頂である守備面の緩さやアウェイゲームでの深刻な勝負弱さによって上位に大きく水をあけられる形となった。 その反省を踏まえて新たな気持ちで臨む新シーズンに向けては前線を中心に積極補強を敢行中だ。終盤戦の失速とクラブとの関係悪化によってミランに旅立ったFWモラタ、FWデパイとベテランストライカーが去った前線には大枚を叩いてマンチェスター・シティからFWフリアン・アルバレス、ビジャレアルで昨季得点ランキング2位の23ゴールを挙げたFWセルロートを補強。 さらに、DFサビッチ、DFエルモソが去ったディフェンスラインにはレアル・ソシエダとスペイン代表で主軸を担うDFル・ノルマンを補強。MFサウールをセビージャに放出した中盤ではここに来て雲行きが怪しくなったチェルシーMFギャラガーか、バレンシアのMFハビ・ゲラの噂が出ており、少なくとも実力者1枚を獲得することになりそうだ。 新戦力が早々にフィットし、やや手薄なディフェンスラインに離脱者が出なければ、不安要素が大きいバルセロナを上回って王者の有力な対抗馬となる可能性は十二分にある。 ◆リーグの顔の一人となった久保に、浅野が初挑戦~ソシエダ、マジョルカ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新シーズンのラ・リーガは3シーズンぶりに複数の日本人選手のプレーが見られることになりそうだ。レアル・ソシエダ3年目のMF久保建英に加え、ボーフムからフリートランスファーでマジョルカに加入したFW浅野拓磨がプリメーラ初挑戦となる。 ラ・レアル加入2年目となった昨季は自身初のCLの舞台でも存在感を放った一方、ラ・リーガでは1年目の35試合9ゴール7アシストを下回る、30試合7ゴール4アシストの数字にとどまった久保。とりわけ、後半戦はアジアカップ参戦やコンディション問題で本来のパフォーマンスを見せられなかった。 今夏の移籍市場では一時リバプール行きの可能性が取り沙汰されたが、ここに来て沈静化。現状では引き続きラ・レアルのエースとしてプレーする可能性が高い。トップ4返り咲きを狙う新シーズンに向けてチームでは前述のル・ノルマンに加えてMFメリーノの流出が濃厚。また、得点力不足解消へ必須のストライカー補強も進んでおらず、久保にはFWオヤルサバル、MFブライス・メンデスらと共に昨季以上に数字面での貢献が求められるところだ。また、MFスチッチやDFセルヒオ・ゴメスら新戦力との連携も早い段階で深めていきたい。 FW原大智以来となるプリメーラ初参戦の日本人選手となる浅野は、アギーレ監督から前オサスナのアラサテ新監督に監督交代した昨季15位のマジョルカに加入。前体制では[5-3-2(5-4-1)]の堅守速攻スタイルで戦っていたが、新指揮官はより攻撃的な[4-3-3]をメインシステムとしており、浅野は右ウイングでの起用が見込まれる。 プレシーズン2戦目で裏抜けからゴールを挙げており、持ち味のスピードはラ・リーガでも十分に通用するはずだ。また、チームにはFWムリキ、FWラリン、FWアブドンと屈強なセンターフォワードタイプが揃っており、昨季のボーフムでは1アシストにとどまったチャンスメイクで、アーリークロスや右サイドを深くえぐってのプルバックといった部分に磨きをかけたい。 ◆昨季のジローナのような台頭期待~オトラ・リーガ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20240814_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前述の3強、日本人所属クラブを除くオトラ・リーガは、いずれも移籍市場で苦戦を強いられているものの、昨季のミラクル・ジローナのような台頭を期待したい。 安定した戦いが期待できそうなのは、昨季5位のアスレティック・ビルバオと8位のビジャレアル。 昨季のコパ・デル・レイ王者であるアスレティックは、ユーロでの圧巻のパフォーマンスによってFWニコ・ウィリアムズにビッグクラブ行きが取り沙汰されるが、現状では残留を決断した模様。兄イニャキ、昨季ブレイクしたFWグルセタ、MFサンセトや新戦力FWジャロと攻撃陣にはタレントが揃う。ユーロ後に手術を行った守護神ウナイ・シモンの序盤戦不在は懸念材料も、ヨーロッパの争いに絡んでくることは間違いない。 昨季途中就任のマルセリーノ監督の下で8位フィニッシュのビジャレアルでは守護神ヨルゲンセン、主砲セルロートに加え、DFクエンカやMFトリゲロスらが退団。代わってFWアジョセ・ペレス、DFカンブワラ、FWニコラ・ペペ、DFセルジ・カルドナらを補強。大幅なスカッド刷新に踏み切った。ただ、ユーロ&パリ五輪制覇に貢献したMFバエナやエースFWジェラール・モレノ、MFパレホらは健在で、長期離脱明けのFWピノが問題なく試合に絡めれば、アスレティック同様に上位争いに絡むはずだ。 昨季は堂々の優勝争いの主役を演じ、クラブ史上初のCL出場権獲得に成功したジローナだが、今季はCLとの二足の草鞋を履くなかで難しい戦いが予想される。今夏の移籍市場ではピチーチ賞獲得のFWドフビク、司令塔のMFアレイシ・ガルシアに加え、DFヤン・コウト、エリック・ガルシア、FWサヴィオのレンタル組が退団し、絶対的な主力5人が流出した。もちろん、その代役としてパリ五輪金メダルに貢献したFWアベル・ルイス、元主力MFロメウ、FWブライアン・ヒル、DFクレイチ、MFファン・デ・ベークらを補強。ただ、スケールダウンは否めず、フィットへの時間や過密日程のなかで昨季同等のパフォーマンスは望めない。ある意味でミチェル監督には昨季以上の手腕が求められるところだ。 昨季7位のベティス、14位のセビージャのアンダルシア両雄に、9位のバレンシアという名門3クラブは今季もどっちに転ぶかわからない不透明な状況だ。 ペジェグリーニ監督の下で継続路線を歩むベティスだが、慢性的な財政問題によって今夏もアジョセ・ペレス、DFペッセージャ、FWウィリアン・ジョゼ、MFギド・ロドリゲス、DFミランダといった主力が相次いで流出。DFディエゴ・ジョレンテ、DFリカルド・ロドリゲスら経験豊富な選手の獲得は大きいが、開幕時点で得点源となるセンターフォワードが不在となっており、MFイスコら能力が高い2列目を活かしつつ決定力のある長身ストライカーの確保は急務だ。 一方、セビージャは前ラス・パルマスのピミエンタ新監督の下で捲土重来のシーズンに臨む。今夏の移籍市場ではDFセルヒオ・ラモスの退団、主砲エン=ネシリの移籍を含め大幅なスカッド刷新が進行中。そのなかでFWイヘアナチョ、サウール、MFサンビ・ロコンガ、FWエジュケらが加入。サウールはある程度戦力として計算できるが、イヘアナチョ、サンビ・ロコンガのプレミアリーグ組が苦戦を強いられれば、昨季同様に難しいシーズンとなるかもしれない。 ルベン・バラハ監督の下で戦力面を考えれば、まずまずの9位フィニッシュとなったバレンシアはここまで比較的静かな夏を過ごす。主力クラスに流出はなく、前線にFWラファ・ミル、FWダニ・ゴメスを獲得。ただ、守護神ママルダシュヴィリ、ハビ・ゲラを移籍市場閉幕までに死守できるかで、今季の戦いが大きく変わる。 降格したカディス、アルメリア、グラナダに代わって昇格したのはレガネス、バジャドリー、エスパニョールの3クラブ。いずれもしっかりとしたプレーモデルを持って昨季のセグンダ・ディビシオンのタフな戦いを制した好チームだが、プリメーラの戦いに向けてはあくまで身の丈の補強にとどまっており、ボトムハーフのライバル次第ではあるものの、残留争いを主戦場とする可能性が高い。 2024.08.14 19:00 Wed