W杯出場逃したニュージーランド指揮官、判定やFIFAへ苛立ち隠さず「重要な試合でミスを犯し我々を失望させた」

2022.06.15 22:30 Wed
【動画】VARの進言からOFRによるノーゴールも…コスタリカ代表vsニュージーランド代表のハイライト



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日本に敗戦のニュージーランド指揮官、チーム作りの差を口に「日本のように数千万ドルものお金を使い…」

U-24ニュージーランド代表のダニー・ヘイ監督が、U-24日本代表戦を振り返った。ニュージーランドフットボール(NZF)が伝えた。 東京オリンピックの男子サッカー準々決勝で対戦した両者。グループBを2位で通過したニュージーランドがグループAを3連勝で突破した日本と対戦した。 ニュージーランドは前半からアグレッシブに戦い、引いて守りを固める守備と日本のビルドアップを防ぐ前からのプレスを使い分けて戦う。 日本は攻撃の形を作りながらもなかなか攻め切れず。決定機を迎える場面もあったが、ゴールは生まれずゴールレスのまま120分間が終了。PK戦の末に4-2で日本が勝利した。 ベスト8で敗退となったニュージーランド。ヘイ監督は日本ほどチーム作りに時間をかけられていない事を語り、まだまだ可能性のあるチームだと選手たちを称えた。 「この若い選手たちのグループにはとても多くの可能性がある。実際に一緒に過ごしたのはほんの数週間だったことを知っておくのは重要だ」 「このグループは日本のように、数千万ドルものお金を使い、40〜50試合を一緒に戦ってきたわけではない」 「ウォーミングアップの試合をいくつか行なった後、ライオンの巣窟に放り込まれたのだ」 「選手たちのリアクション、彼らが見せたキャラクター、戦術のプランの中で、責任と役割を果たす意欲はとても素晴らしいと思う」 2021.08.01 10:38 Sun

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「オリンピックに向けての準備を進める」ニュージーランドとの連戦に向けなでしこジャパンの池田太監督が意気込み「1人1人がやれることを見ていきたい」

なでしこジャパンの池田太監督が、スペイン遠征のメンバーを発表し、意気込みを語った。 パリ・オリンピックへの出場が決まっているなでしこジャパン。5月から6月にかけてスペイン遠征を行い、ニュージーランド女子代表と2試合を戦うことに。7月にはガーナ女子代表と金沢で対戦し、オリンピック本大会に臨むこととなる。 貴重な本大会前の国際試合。池田監督は今回の活動についてコメントした。 「なでしこジャパンはパリ・オリンピック本戦に向けて準備として、今回スペインでニュージランドと戦うことになります。また、この戦いを終えて、日本での直前キャンプ、そして本大会という流れになり、数少ない国際親善試合の1つでもありますし、ここからのメンバー選考も含めて、チームもそうですし、1人1人の重要な活動になってくると思っています。限られた時間を大切にしながら、チームの強化とオリンピックに向けて進んでいきたいと思います」 しっかりとオリンピックに向けた準備をするための2試合にしたいという池田監督。メンバーにサプライズはなく、これまで招集してきた選手がほとんど。コンディションの問題での入れ替わりだけとなった。 同じ相手と連戦となるため、気になるのは選手の起用法。「2試合同じ相手ということなので、もちろん1試合目を見て、次の試合に準備するということもあります。選手の起用方法、誰を使うかはここでは申し上げられませんが、色々な組み合わせ、また1人1人の選手が何ができるかを見て判断していきたいと思います」とコメント。状況を見て判断していくとした。 チームを構築していく部分と、新たな試しをするのかという点についても「どちらか一方という偏りを考えてはいません」と語った池田監督。「戦い方で後ろの人数をどうしようとかよりは、このニュージーランドと戦う上で、1人1人がやれることを見ていきたいです」と語り、「システムとしての積み上げ、チームとしての積み上げも考えていきますが、1人1人のやれること、役割から戦い方も考えていこうかなと思います」と、選手選考のためにも、チーム作りのためにもチェックをしたいとした。 その中で、3月のアメリカでのSheBelieves Cupは不在だったDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)、FW千葉玲海菜(フランクフルト)が復帰した。 池田監督は高橋について「WEリーグの所属チームで少し負傷していましたが、しっかり回復して、試合にも出場してしっかりとしたパフォーマンスを見せてくれています。彼女の良さである部分は、これまでの活動でも把握しているので、招集できるタイミングとなりました」とコメント。千葉については「フランクフルトでも役割をしっかりと全うしてプレーしていると見ていましたし、彼女の良さであるゴールに向かう推進力は彼女の特徴でもあり、我々に力ももたらしてくれるところも見たいなというところで招集メンバー入りしました」と語り、改めて状態をチェックしたいとした。 先日まではU-17日本女子代表がアジアカップを戦っており、準優勝の成績を残した。飛び級での招集については「全く考えていないということはないですが、今回のタイミングではオリンピックに向けての準備を進めるという観点が強いです」と語り、このタイミングでの招集は考えていなかったと語った。 改めて、今回のスペイン遠征の目的については「前回の活動もそうでしたし、色々な選手の組み合わせですとか、それぞれのポジションの役割ができるかということもあります」と語り、「それぞれ1人が持っているポテンシャルをしっかり発揮しているか。前回の活動から選手たちは所属チームで成長してくれたと思いますので、その選手の成長を見てみたいなという部分も、この活動の目的、狙いでもあります」と語り、2カ月の間の成長もチェックしたいと語った。 なでしこジャパンは5月31日(金)と6月3日(月)にニュージーランド女子代表と連戦。今回の2試合に関しては、YouTubeチャンネル「JFATV」にてライブ配信が予定されている。 2024.05.22 15:25 Wed

豪Aリーグに新王者誕生? 首位は隣国ニュージーランドから越境参加のウェリントン

Aリーグ・メンに新王者誕生か。オーストラリア『news.com.au』が伝えている。 サッカー・オーストラリア1部のAリーグ・メン。3月31日、第22節のウェリントン・フェニックスvsブリスベン・ロアーが行われ、ホームのウェリントンが1-0と勝利。2連勝で首位キープだ。 “ウェリントン”と聞いてわかる通り、ここは隣国ニュージーランドの首都ウェリントンから越境参加するクラブ。オーストラリアのセミプロリーグに越境参加していたクラブを前身とし、2007-08シーズンからAリーグ・メンの一員となっている。 そんな彼らだが、昨季(2022-23)はレギュラーシーズン6位で、過去最高成績も19-20の3位。タイトル獲得経験はなく、立ち位置はあくまで中堅どころだ。(※1) (※1)Aリーグ・メンはレギュラーシーズンと、レギュラーシーズン上位6クラブによるファイナルシリーズが行われ、年間優勝は後者で決まる 今季のレギュラーシーズンも佳境に入るなか、そんな越境参加のウェリントンが首位をキープ。すでにファイナルシリーズ行きは確実で、目下レギュラーシーズン優勝も現実的な目標に。 Aリーグ・メンに越境参加する、オーストラリア人選手ゼロのニュージーランドクラブ、ウェリントン・フェニックス。隣国で歴史を作る大きなチャンスを迎えている。 2024.04.01 18:30 Mon

女子W杯で躍動のニュージーランドがパリ五輪行きを決める!11ゴールの圧勝で5大会連続5度目出場

19日、パリ・オリンピックサッカー女子のオセアニア予選決勝、ニュージーランド女子代表vsソロモン諸島女子代表がサモアの国立競技場で行われ、11-1で勝利したニュージーランドが本大会出場を決めた。 オセアニアの1枠を懸けて顔を合わせた両者は、5大会連続5度目のオリンピック出場を目指すニュージーランド(FIFAランキング30位)が、ソロモン諸島(同109位)を圧倒した。 フットボールファーンズの愛称を持つニュージーランドは、12分にジャッキー・ハンドのバースデーゴールで幸先よく先制に成功する。以降も、20分にハナ・ウィルキンソン、その5分後にはケイティ・ボーウェンがボレー弾と立て続けにゴールをマークし、37分にはグレース・ジェイル、追加タイム1分にはインディア=ペイジ・ライリーがネットを揺らし、前半だけで大量5得点を奪う。 折り返しての52分には再びライリーが得点を挙げたニュージーランドは、直後の55分にGKの軽率なミスから1点を返されたが、56分にウィルキンソンのゴールで突き放すと、62分にはジェイル、70分と76にはケイティ・キッチング、88分にはルビー・ネイサンと、後半も次々とゴール重ね、圧勝でパリ・オリンピックへの切符を獲得した。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ニュージーランドが大差でソロモン諸島を下す</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="FCfvDjSCnDQ";var video_start = 11;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.02.20 22:20 Tue

グループAは3戦無失点スイス&最下位から逆転2位のノルウェーが突破! いずれかがなでしこジャパンのR16対戦相手に【2023女子W杯】

30日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループA第3節の2試合が行われ、スイス女子代表とノルウェー女子代表の決勝トーナメント進出が決定した。 ここまで1勝1分けの勝ち点4でグループA首位に立つスイス女子代表と、ホスト国で1勝1敗の勝ち点3で2位に位置するニュージーランド女子代表の一戦は。 2大会ぶり2度目の決勝トーナメント進出を目指すスイスは、ゴールレスドローに終わったノルウェー女子代表戦と全く同じスタメンを採用。対して初の決勝トーナメント進出を目指すニュージーランドは0-1で敗れたフィリピン女子代表戦から先発2人を変更。インディア・ペイジ・ライリーとハセットに代えてロンゴ、チャンスを起用した。 試合は立ち上がりこそバッハマンの仕掛けからスイスが良い攻撃を見せたものの、時間の経過とともに自力突破へ勝利必須のニュージーランドが攻勢を仕掛けていく。 攻撃では幅を使いつつ、切り替えの局面でもコンパクト且つ連動した守備が光るニュージーランド。攻め手はセットプレーやショートカウンターに限られたが、24分にはボックス内に抜け出したジャッキー・ハンドが右ポスト直撃の決定的なシュートも放った。 前半終盤にかけても手数ではニュージーランドが勝ったものの、スイスの堅守を前にハンドの決定機以降は思うようにチャンスを作り出せず。引き分けでも勝ち抜け可能なスイスの思惑通りの展開で前半終了を迎えた。 ゴールレスで迎えた後半、ニュージーランドはチャンスを下げてインディア・ペイジ・ライリーをハーフタイム明けに投入。立ち上がりから攻勢を仕掛けようとするが、後半序盤はスイスペースに。 前半終了間際の攻勢、ハーフタイムの修正によって良いリズムで後半に入ったスイスは、前半に比べて奪った後の繋ぎが改善され、狙いとするロングカウンターで相手を引っくり返していく。その形からピウベル、バッハマン、クルノゴルチェビッチの前線3枚が決定機まであと一歩もニュージーランドに脅威を与える仕掛けを幾度か見せる。 後半半ばから終盤にかけても試合は拮抗。スイスの再三のカウンターを好守で凌いで勝ち点3の可能性を残すニュージーランドは、攻撃的な交代カードを次々と切ってゴールを目指していく。しかし、バンジやハンドらの枠内シュートはGKテールマンに余裕を持って防がれ、焦れる展開が続く。 その後、8分が加えられた後半アディショナルタイムは1点を巡る緊迫感のある攻防が続き、突破へゴールが必要な開催国はGKエッソンまで攻撃参加する決死の攻撃で最後までゴールを目指す。しかし、今大会ここまで無失点を維持するスイスの堅守を前に最後までゴールが遠かった。 この結果、勝ち点を「5」に積み上げたスイスのグループ首位通過が決定。一方、ニュージーランドはノルウェーに勝ち点4で並ばれた結果、得失点で及ばず無念のグループステージ敗退となった。 また、同時刻開催となったグループ最下位(勝ち点1)のノルウェー女子代表と、3位(勝ち点3)のフィリピン女子代表の一戦は、ノルウェーが6-0で勝利した。 共に勝利が自力突破の条件となる両チームは、互いにアグレッシブな入りを見せる。立ち上がりはフィリピンがより押し込む入りとなったが、先にゴールをこじ開けたのはノルウェー。 開始6分、波状攻撃からボックス手前右のビエルデが浮き球のクロスをファーに上げると、これに反応したロマン・ハウグが角度のないところから難度が高い左足ボレーをゴール右隅へ流し込んだ。 3戦目にして今大会初ゴールを挙げて勢いづくノルウェーは、突破を左右する得失点差を考慮し、以降も前がかって攻勢を仕掛けていく。すると、この流れで見事に追加点を奪い切る。17分、右サイドのボー・リサが上げた絶妙なアーリークロスに反応したロマン・ハウグが今度はDF2枚の間に入り込み丁寧なヘディングシュートを右隅へ流し込んだ。 これで暫定順位で2位に浮上したノルウェーだが、これまでの鬱憤を晴らすべく圧巻の攻撃を継続。ロマン・ハウグがゴール至近距離でのバックヒールシュートでハットトリックに迫ると、30分過ぎに決定的な3点目を奪取。31分、バルセロナと代表チームで背番号10を背負うキャロライン・グラハム・ハンセンがペナルティアーク付近でのルーズボール回収からゴール左下隅を射抜く見事な右足のミドルシュートを突き刺した。 3点リードで試合を折り返したノルウェーは後半も攻撃の手を緩めない。立ち上がりに相手のオウンゴールで4点目を奪うと、直後の53分にはグーロ・レイテンのPKでトドメの5点目を奪取。他会場の結果にかかわらず、決勝トーナメント進出をより確実なモノとした。 その後、67分にフィリピンのハドソンが相手選手への足裏を見せたタックルによって退場となり、試合の大勢は完全に決した。残り時間は互いにメンバーを入れ替えながらも戦況に大きな変化はない。それでも、試合終了間際の95分にはロマン・ハウグが今大会2人目となるハットトリックを達成。この日のゴールショーを締めくくった。 この結果、ノルウェーは最下位からの逆転突破で3大会連続の決勝トーナメント進出を決定。一方、最後は力負けとなったフィリピンだったが、大会初出場で初勝利を挙げるなど、達成感を残して大会を去ることになった。 なお、グループAを突破した首位のスイスと2位のノルウェーは、31日に行われるグループCのなでしこジャパンvsスペイン女子代表の結果次第でラウンド16の対戦相手が決まる。 スイス女子代表 0-0 ニュージーランド女子代表 ノルウェー女子代表 6-0 フィリピン女子代表 【ノルウェー】 ロマン・ハウグ(前6) ロマン・ハウグ(前17) キャロライン・グラハム・ハンセン(前31) オウンゴール(後3) グーロ・レイテン(後8[PK]) ロマン・ハウグ(後50) ◆グループA最終順位 (勝ち点、得失点差) 1.スイス 5pt +2 2.ノルウェー 4pt +5 ――決勝トーナメント進出―― 3.ニュージーランド 4pt 0 4.フィリピン 3pt -7 2023.07.30 18:21 Sun

フィリピンが記念すべきW杯初勝利!ボールデンの決勝弾守り切り開催国ニュージーランド下す【2023女子W杯】

25日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループA第2節のニュージーランド女子代表vsフィリピン女子代表が、ニュージーランドのウェリントン・リージョナル・スタジアムで行われ、フィリピンが0-1で勝利を収めた。 W杯開催国のニュージーランドは、初戦のノルウェー女子代表戦でハナ・ウィルキンソンのゴールを守り切り勝利。これが6度目の出場となったW杯での初白星となった。 一方で、男女通じてW杯初出場のフィリピン。記念すべき初戦はスイス女子代表相手に0-2の力負けに終わり、今節は初勝ち点、初得点をかけて臨むことになった。 互いに初戦からまったく同じスタメンとなった一戦は、立ち上がりからニュージーランドがボールを握る展開に。フィリピンを完全に押し込み、両サイドからのクロスを多用するも、決定機を作れない時間が続く。 序盤はまったく敵陣でボールを持てなかったフィリピンだが、15分過ぎから徐々にニュージーランドのスタイルに適応。2トップのサリナ・ボールデンとカトリーナ・ギロウへのロングボールやセットプレーで好機をうかがう姿勢を見せた。 すると24分、フィリピンの右サイドからのFKは一度クリアされたものの、こぼれ球をつなぐと右サイドのサラ・エッゲスヴィクがクロス。ボックス中央のボールデンが高さを活かしたヘディングシュートを叩き込み、母国に記念すべき初ゴールをもたらした。 試合を支配しながらまさかの失点を許したニュージーランドは反撃したいところだったが、勢いに乗るフィリピンを前にボールをうまく繋げられず。38分にはボックス内での混戦から最後はケイティ・ボーウェンがシュートを放つも決めきれず、枠内シュート1本で前半を終えた。 後半、何としても点が欲しいニュージーランドはオリビア・チャンスとアナリー・ロンゴを投入。前半に続き立ち上がりから完全に相手を押し込む状況を作るが、最後の場面で精度を欠く場面が目立つ。 58分にはCKの流れから最後はウィルキンソンが頭で合わせるも、ボールは惜しくも枠の上へ。続く64分にはチャンスからの低いクロスにジャッキー・ハンドがダイレクトでシュートを放ったが、これはポスト直撃となった。 攻め続けるニュージーランドは68分、スルーパスに抜け出したウィルキンソンのクロスをハンドが頭で押し込むも、VARの結果オフサイドで取り消しに。どうしても得点を奪えない状況に、多くのファンが集ったスタジアムも焦りの色を増していく。 後半は守備一辺倒のフィリピンだったが、最後まで集中力は途切れず。終盤にはGKオリヴィア・デイヴィス・マクダニエルのビッグセーブなどでニュージーランドの攻撃をはね返し続け、そのまま試合終了となった。 ハードワークを続けたフィリピンは、待望のW杯初勝利。対するニュージーランドは攻め続けながらも最後まで得点を奪えず、グループステージ突破に向け手痛い1敗を喫することになった。 ニュージーランド女子代表 0-1 フィリピン女子代表 【フィリピン】 サリナ・ボールデン(前24) 2023.07.25 16:39 Tue

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「僕のプレーをしたかった」とミャンマー戦で反省。「もっと自己中になっていい」と本拠地で奮起を期す広島の看板・川村拓夢【新しい景色へ導く期待の選手/vol.43】

6日のミャンマー戦(ヤンゴン)を5-0で圧勝した日本代表。その後、バンコク経由で帰国し、7日からは広島入り。11日の次戦・シリア戦に向けて調整を行っている。 前回の試合でベンチ外となった長友佑都(FC東京)と久保建英(レアル・ソシエダ)の試合出場は微妙な情勢だが、冨安健洋(アーセナル)の方は復帰。森保一監督が攻撃的3バックのテストを続けると見られるため、彼が最終ラインに陣取る可能性が大だ。 ボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)のコンビが濃厚だが、地元・サンフレッチェ広島所属の川村拓夢もどこかでチャンスが与えられるのではないか。 9日のYBCルヴァンカップでFC東京を下した広島のミヒャエル・スキッベ監督も「拓夢と大迫(敬介)の2人にはぜひ本拠地で試合に出てほしい。前日練習に招かれているので、森保監督に直接お願いしてみようかな」と出場を熱望する。もちろん試合展開にもよるが、前回同様、後半からの登場が有力視される。 「個人的には良いパフォーマンスができなかった。もっと出して入っていくところであったり、ポケットに入っていく回数を増やしていかないといけない。そういった回数を多くできるのが僕の良さ。今回のプレーは正直、誰でもできるというか、僕を選んでもらったからには、僕のプレーをしたかった」と川村はミャンマー戦後に反省の弁を口にした。 悔恨の念は帰国してから日に日に強まっているようだ。ボランチコンビを組んだ守田英正(スポルティングCP)が「(拓夢は)すごい自重していたというか、下がり過ぎていた。もっとシュートを打っていいし、30mくらい離れていても全然決められる。左利きで素晴らしいキックを持っているところは碧とか航、僕にはない。もっともっと見たいですよね」と要望を出したのを受け、本人も「その通り」と苦渋の表情を浮かべた。「アンパイなプレーじゃダメ。もっと自己中になってもいいので、自分の良さを出していきたい」と彼は自らを鼓舞するように語気を強めた。まだ代表キャップ数2という駆け出しだが、だからこそ、失うものは何もない。スキッベ監督が「拓夢は日本サッカーの未来を担うような選手」と太鼓判を押しているように、ワールドクラスのスケール感とポテンシャルは間違いないのだから、それを思い切って発揮すればいいのだ。 川村のマイナス面は年代別代表で国際舞台に立った経験が少ないこと。日の丸を背負った時には想像以上の重圧を感じるのかもしれない。そういうメンタル的な課題を乗り越えることが2026年W杯出場への第一歩。そろそろ弱気の虫は一層してほしい。 そのうえで、本人も語っているように、3列目からガンガン飛び出して、ゴール前に入っていく仕事を増やしたいところ。ダイナミックなアップダウンを繰り返し、攻守両面に迫力を持って絡める強みを押し出せるようになれば、遠藤、田中、守田とは異なるタイプの大型ボランチとして輝けるはず。地元での重要ゲームでその布石を打つべきだ。 「広島のサポーターの方も、サンフレッチェの選手がピッチに立ったところをすごく見たいと思っているので、その期待に応えられるようにしたい。僕自身、サンフレッチェを見て育ったし、森保監督がいて3連覇した時も今のスタジアムはできていなかったんで、あのピッチに立てていることにすごく感謝している。日本代表としてそこでプレーできるのは大きなことだと思います」と本人もエディオンピースウイング広島で初の代表戦に向けて気持ちを高めている。 とにかく川村にはゴールに直結するプレーを強く求めたい。今季はまだ2点とゴール数が伸びていないが、2023年6月の京都サンガ戦で奪った得点シーンのように、ハーフウェーライン手前でボールを奪って一気にドリブルで持ち上がり、フィニッシュを決めるだけの推進力と決定力を備えている。 森保監督も「拓夢は守備から攻撃に移った時のダイナミックな動きから、自らペナルティボックスに入っていけるし、ミドルシュートも打てる」と絶賛していたが、伝家の宝刀を故郷でのシリア戦で抜いてくれれば、まさに理想的。川村拓夢の存在価値を確実に高めることにつながるはずだ。 昨年までは海外移籍を考えることは皆無に近かったというが、これだけ欧州組がズラリと並ぶ場所に来れば、「自分ももっと高いレベルに辿り着きたい」と感じるようになるのも当然のこと。先月には上田綺世(フェイエノールト)や鈴木唯人(ブレンビー)の代理人と契約。いよいよ世界へ踏み出す態勢を整えつつある。 もちろん、日本代表に定着しなければ、そういった野心も現実にはならない。もちろん本人も今季広島でJ1タイトル、AFCチャンピオンズリーグ制覇を目指して戦っているが、ステップアップした彼の姿も見てみたい。シリア戦で「これほどの選手なら欧州へ行くのも仕方ない」と人々を納得させる形が一番いいだろう。 いずれにせよ、見る者を驚かせるほどのインパクトを次こそは残すべき。ミャンマー戦の反省を生かすタイミングは今しかない。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.06.11 12:00 Tue

37歳カバーニがウルグアイ代表を引退、2010年W杯ではベスト4進出

ボカ・ジュニアーズのFWエディンソン・カバーニ(37)が30日、自身のインスタグラムでウルグアイ代表からの引退を発表した。 「間違いなく美しい時間だった。言いたいこと、伝えたいこと、思い出したいことはたくさんあるが、今はクラブのキャリアに専念し、自分が居るべき場所で全てを捧げたい」 こう綴ったカバーニは2008年2月にウルグアイ代表デビュー。これまで136試合出場58ゴールを挙げた。ワールドカップ(W杯)には4大会連続出場。17試合出場で5ゴールをマークした。2010年南アフリカW杯ではFWルイス・スアレス、FWディエゴ・フォルランと共に強力な前線を形成し、ベスト4進出に貢献していた。 またコパ・アメリカでは2011年に優勝を経験していた。 2024.05.31 08:00 Fri

日本代表メンバー発表も伊東純也と三笘薫の名前は……/六川亨の日本サッカー見聞録

6月6日のアウェー・ミャンマー戦と11日の広島でのシリア戦に臨む日本代表26人が昨日24日に発表された。すでに2次予選は突破が決まっているため、国内組を中心にチームを作るプランもあったかもしれないが、森保一監督は海外組も含めてほぼベストメンバーを招集した。何事にも万全を期す、森保監督らしい人選と言える。 GKの前川黛也、大迫敬介、谷晃生の3人は順当なところ。3人とも今シーズンのJ1リーグで実力を証明している。鈴木彩艶と小久保怜央ブライアンはしばらく五輪に専念という事情もある。これまでの出場数では大迫がリードしているが、前川と谷には高いレベルでのポジション争いを期待したい。 DF陣については、パリ五輪のOA枠候補として名前のあがっている板倉滉と町田浩樹、谷口彰悟だが、「現段階で森保監督にOA枠について伝える状況ではない。できればU-23の話は(メンバー発表の)30日にまた発表させていただきます」と山本昌邦NTDは話すにとどめた。 長友佑都に関しては、3月の北朝鮮戦に続いての招集だが、その理由は当時と変わらないだろう。森保監督は「まずはプレーヤーとして選んだ」と言うものの、彼のファイティングスピリットとムードメーカーとしての精神的支柱を期待しての招集だろう。 逆に右SBの主力選手と思われていた毎熊晟矢がメンバー外になった。その理由を森保監督は「コンディションを見ながら決めさせていただいている。代表は約束された絶対な場所ではない」と明かした。1月のアジアカップで精彩を欠いた菅原由勢の奮起を期待する部分もあるのではないだろうか。 攻撃陣では北朝鮮戦で復帰し決勝ゴールを決めた田中碧に続き、ラツィオで復活した鎌田大地の復帰も明るい材料と言える。3月に続いての代表となる小川航基も楽しみな存在だ。上田綺世とのポジション争いに期待したい。 一方で残念なのは、まだ負傷が癒えていない三笘薫と、スピードスター伊東純也の招集が見送られたことだ。負傷の三笘は仕方ないとして、伊東に関しても「結論から言うと3月と状況が変わらないし、彼のために招集しませんでした。彼がスタッド・ランスでプレーしているところは日頃から確認していて、確実に戦力になるのは評価している。ただ3月と同じで、代表として来る場合、彼にプレッシャーがかかることが起こりえる」と、サッカー以外で注目を集めてしまうことを懸念しての招集断念であると話した。 彼ら2人の代わりと期待されているのが相馬勇紀であり前田大然、中村敬斗だろうが、まだ絶対的な存在にはなれていない。ここらあたりが森保ジャパンの悩ましいところであり、アジアカップでベスト8止まりに終わった一因ではないだろうか。 最後に久保建英と鈴木唯人に関しては「長い時間をかけてU-23(パリ五輪)の招集をクラブとやりとりしてきました。その中で鈴木と久保はFIFAルールで招集できない。クラブができない」(山本NTD)ということから、招集に強制力のあるA代表の活動に専念するようになった。 リーグ戦とカップ戦に加え、久保はCLも戦っただけに、オフをしっかり取って休養することも必要だろう。6月の2試合は、いわば消化試合のようなもの。くれぐれもケガには細心の注意を払ってもらいたい。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.25 18:00 Sat

オーストラリア代表が6月のW杯予選で若手をテスト? 主将は招集外濃厚、バイエルン移籍の18歳を初招集か

オーストラリア代表は、6月に開催される2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア二次予選のラスト2試合で若手をテストか。 豪代表は日本代表と同じく、W杯アジア二次予選の突破が決定済み。現在I組首位で2位パレスチナ代表とは勝ち点「5」差…そのパレスチナおよびバングラデシュ代表と対戦する6月で勝ち点1でも積めば、ほぼ確実に首位突破だ。 そんなこんなで新戦力、また若手をテストする余地がある模様。豪『news.com.au』によると、キャプテンで正守護神のGKマシュー・ライアン(32)は6月招集外になる見込みという。 また、オランダ1部・エールディビジのAZで日本代表DF菅原由勢とチームメイトのライアンは、6月末の契約満了に伴う退団が濃厚。豪代表としては、不動の正GKに6月を新天地探しに専念してもらう意向だ。 これに伴い、6月6日のバングラデシュ戦、11日のパレスチナ戦は、アジア杯後にプレミアリーグのアストン・ビラへ移籍した通算2キャップのGKジョー・ガウチ(23)がゴールマウスを守ることになるとみられている。 なお、豪代表のグラハム・アーノルド監督は、U-23豪代表がパリ五輪行きを逃したことを恩恵として捉え、この世代の選手に初めて声をかける可能性も。 今夏バイエルンへ移籍するアデレード・ユナイテッドのFWネストリ・イランクンダ(18)を、ドイツ渡航前にA代表デビューさせることを検討し、ラージリストに含めているとのことだ。 アーノルド監督は、25日に行われるAリーグ・メン(豪1部)のオールスターゲームを視察したうえで、6月の最終メンバー23人を選定する。 2024.05.23 17:20 Thu

韓国代表が元神戸FWキム・ドフン氏を暫定監督に任命…蔚山でACL制覇などの実績、6月の2試合を担当

大韓サッカー協会(KFA)は20日、指揮官不在の韓国代表に関して、キム・ドフン氏(53)暫定的に指揮を執ることを発表した。 韓国代表は、アジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後新監督探しの時間がなく、U-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督が暫定指揮。3月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦っていた。 その後、6月の北中米W杯アジア2次予選に向けて監督探しを再会。しかし、候補として名前が浮上していたジェシー・マーシュ氏はカナダ代表監督に就任するなど、後任が見つからない状況だった。 キム・ドフン氏は、現役時代は韓国代表のストライカーとしても活躍。“コリアン・ボンバー(爆撃機)”の愛称で親しまれ、全北現代ダイノス(現:全北現代モータース)、城南一和(現:城南FC)でプレー。また、1998年から1999年にはヴィッセル神戸dメオプレーし、2シーズンで58試合27ゴールと得点を量産した。 引退後は指導者となり、2015年に仁川ユナイテッドで初となる監督に就任。2017年からは蔚山現代FC(現:蔚山HD FC)で指揮を執り、コロナ禍の2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して退任。2021年からはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズで監督を務めていたが、2022年7月に相手コーチと取っ組み合いの喧嘩をし、頭突きなどの暴力行為で解任されていた。 KFAは監督の選任は続いているものの、6月のW杯予選に間に合わない可能性を考慮し、暫定的にキム・ドフン氏が指揮を執ると発表した。 「代表チーム監督選定のための交渉が継続されており、6月のAマッチ前まで監督選任が終わらない可能性がある。この場合を備え、今日(20日)午前、国家代表電力強化委員を開き、この問題を議論し、その結果、6月の2試合を引き受ける臨時監督でキム・ドフン監督を選任することにした」 また、キム・ドフン氏については「キム・ドフン監督は指導者として多様なキャリアを築きながら能力と成果を見せた」と評価。「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も背景として作用した」と、これまでの指導実績をもとに選んだとした。 2024.05.20 18:20 Mon

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