クロップ監督とのプレミア最終戦を終えて…グアルディオラ監督「フットボールには彼のような人物が必要」

2024.03.11 09:30 Mon
クロップ監督と抱擁するグアルディオラ監督。
Getty Images
クロップ監督と抱擁するグアルディオラ監督。
マンチェスター・シティは10日のプレミアリーグ第28節でアウェイのリバプール戦に臨み、1-1で引き分けた。勝ち点1差で追う首位リバプールとの直接対決で23分にジョン・ストーンズの一発でリードしたシティだが、50分に許したPKからアレクシス・マク・アリスターにネットを揺らされ、ドローに終わっている。

首位奪取といかなかったジョゼップ・グアルディオラ監督だが、イギリス『BBC』によると、試合後の『Match of the Day』で悪くない結果との認識を示したようだ。
「それぞれに良い瞬間があって、我々は本当にうまくスタートを切った。このスタジアムでプレーしているのを忘れてはいけないし、さもなくばチャンスなどなく、とても難しいものだっただろう。試合では緊迫した瞬間もあった。常に1つのチームが主導権を握る試合ではなかったんだ」

「リバプールを称える。彼らはこのライバル関係において、信じられないようなことをやってきたのを改めて示した。私はここで勝つのがどれだけ難しいかを知っている。選手は全力だった。私は相手を称えるし、勝ち点を手にしたんだ。我々には10〜15分間のツナミから生き残らないといけないという認識だった」
「我々はまだ争いのなかにいる。勝ちたかったが、負ける可能性だってあった。それが現実だ。これから家に帰って休み、インターナショナルブレイク前のFAカップに向けて準備する」

また、数々の名勝負を繰り広げ、互いを認め合う関係性のユルゲン・クロップ監督にもコメント。今季限りでの退任が決定済みとあって、ひとまずはプレミアリーグで最後の直接対決だった敵将に改めて特別な思いを寄せた。

「彼は戻ってくるだろう! 彼はこの仕事が大好きすぎる。あと何と言えばいい? 彼は我々をより良いチームにしてくれたし、私をより良い監督にしてくれた。彼がすぐに戻ってくるのを願っている。フットボールには彼のような人物が必要なのだからね」

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グリーリッシュが“短すぎる”ソックスの理由を告白、バキバキのふくらはぎは「家系」

マンチェスター・シティに所属するイングランド代表MFジャック・グリーリッシュがトレードマークでもある短いソックスについて理由を明かした。『UEFA.com』が伝えている。 昨夏にアストン・ビラから1億ポンド(当時のレートで約152億円)の移籍金でシティに加入したグリーリッシュ。プレミアリーグ王者の一員として、初めてチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に臨んでいる。 グリーリッシュと言えば、異様に短いソックスでプレーするスタイルが特徴的だが、『UEFA.com』のインタビューでその裏話を明かした。 「これは子供の頃からやっていたことなんだ。ビラで14歳か15歳くらいの時だったと思うけど、ソックスが洗濯で縮んでしまって、練習の時にソックスが小さくてふくらはぎをカバーできなかったんだ。それで、練習の時にふくらはぎの下まで履くようにしたら、そのシーズンは本当にいいプレーができたんだ。それでこの習慣が定着したんだと思う」 また、短いソックスからはしっかりと発達した腓腹筋とヒラメ筋が露わになっているが、特に鍛えているわけではないという。 「実は何もしていないんだ。家系的にそうなんだと思う。祖父がサッカーをしていたとき、常にふくらはぎが太かった。正直なところ、幼い頃からずっとそうだったんだ」 <span class="paragraph-title">【写真】グリーリッシュの“短すぎる”ソックスとバキバキのふくらはぎ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/glielish220414_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div> 写真:Getty Images 2022.04.15 05:50 Fri
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初のビッグイヤーにチアゴ・シウバ感無量「キャリアの中で最も重要な瞬間」

チェルシーのブラジル代表DFチアゴ・シウバが、チャンピオンズリーグ(CL)優勝を振り返っている。 29日にマンチェスター・シティとのCL決勝に臨んだチェルシー。42分にMFカイ・ハヴァーツのゴールで先制したものの、その直前でチアゴ・シウバは足を痛めて交代を余儀なくされていた。 だが、代わって起用されたDFアンドレアス・クリステンセンが、パスカットやシュートブロックなど要所でチームを救うプレーを披露し、ブラジル代表DFの不在の穴を補完。この活躍もあり、チェルシーは最後までシティの攻撃を凌ぎ切り、9年ぶり2度目の栄冠を手にした。 パリ・サンジェルマン(PSG)で昨季も決勝まで勝ち進んでいたチアゴ・シウバにとっては2年連続のファイナルとなったが、自身初のビッグイヤーには感無量といった様子。フランス『RMC』のインタビューで優勝を振り返った。 「キャリアの中で最も重要な瞬間だ。いつまでも忘れられないだろうね」 「一方で、それはPSGが僕のためにしてくれたことを認める瞬間でもある。優勝はできなかったけどね」 「とても幸せだよ。PSGがすぐにここまで来られることを願っているよ」 また、昨季の決勝でバイエルンに敗れた際、ファンやサポーターからその敗因にされたことにも触れて、「残念だった。全てを捧げてきたっていうのにね」と、心残りがあったことも明かした。 2021.05.30 21:00 Sun

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