プレミアリーグ、ウクライナ支援メッセージに限りユニ脱衣へのイエローカードを一時緩和か
2022.03.01 21:36 Tue
プレミアリーグは、混乱する世界情勢の中である特例を認める方針のようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。
その中で先月26日に行われたプレミアリーグ第27節のブライトンvsアストン・ビラで、先制点を挙げたビラのポーランド代表マティ・キャッシュはユニフォームを脱ぎ、アンダーウェアに記していた、ディナモ・キエフでプレーする同胞のトマシュ・ケジオラへ向けたメッセージを掲げた。
ただ、ルール上、ユニフォームを脱ぐ行為はイエローカードの対象となる。キャッシュも例外なく警告を受けたが、プレミアリーグは現在、ウクライナへの支援を目的とした行為であれば、一時的な特例としてイエローカードを出さない案を検討しているという。
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ロシア軍によるウクライナ侵攻が開始されて5日、同メディアによれば、ウクライナ国内では女性や子どもを中心に50万人以上の難民が西部へ避難し、孤児となる子供が続出しているという。また、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はテレビ演説で、この4日間で16人の子供が死亡し、45人の負傷者が出ていることを伝えた。サッカー界でもロシアに対して徹底的な措置が講じられる中、個々の選手たちも、それぞれ両国に向けたメッセージを主張し始めている。ただ、ルール上、ユニフォームを脱ぐ行為はイエローカードの対象となる。キャッシュも例外なく警告を受けたが、プレミアリーグは現在、ウクライナへの支援を目的とした行為であれば、一時的な特例としてイエローカードを出さない案を検討しているという。
プレミアリーグでは先日のエバートンvsマンチェスター・シティでも、ウクライナ代表のヴィタリー・ミコレンコとオレクサンドル・ジンチェンコの2人がキックオフ前に抱擁を交わした姿が世界中で話題となった。だが、試合中にメッセージを掲げたのはキャッシュが初めてだったようだ。
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