J3参入高知の背番号「10」佐々木敦河…活動終える“古巣”ソニー仙台FCへ「感謝しかありません」「ソニー時代の経験も今回活きました」

2024.12.08 10:53 Sun
高知ユナイテッドSC MF10佐々木敦河
©超ワールドサッカー
高知ユナイテッドSC MF10佐々木敦河
高知ユナイテッドSCのMF佐々木敦河(26)が、古巣・ソニー仙台FCに言及した。7日、J3・JFL入替戦の第2戦、Y.S.C.C.横浜vs高知ユナイテッドSCがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、アウェイ高知は2-0と勝利。2戦合計でも3-1と勝利し、J3リーグ入りを勝ち取った。

今季から背番号「10」を背負う加入2年目の佐々木は、類まれなるバランス感覚と正確なキック、90分間走り切るスタミナを持ち併せた攻撃の核。そして何より、地元高知の出身だ。
そんな佐々木は試合後、前所属クラブのソニー仙台FC(JFL)に言及。大学卒業後に2年間在籍した古巣は今季限りで活動を終える。

「本当にソニー時代があったからこそ、今の自分があると言っても過言ではないです。ソニーで成長させてもらいましたし、今もソニーにいる人たちには感謝しかありません」
また、ソニー時代にはニッパツを経験済み。

「一昨年、ソニーの一員として、ここ(ニッパツ)で横浜FCと対戦した経験も今回活きました。なので、変に意識することもなかったですね」

「天皇杯の2回戦だったかな。0-2から3-2に逆転して、でも最後に追いつかれて。結局PK戦で負けたんですけど…ニッパツは今回で2度目だったので、緊張はありませんでした」

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ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…

ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed
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坂本龍馬を背負ってJリーグへ! 高知ユナイテッドSCが2025シーズンのユニフォームデザインを発表「新しい時代を切り拓く」

高知ユナイテッドSCが2025シーズンに着用する新たなユニフォームのデザインを発表した。 Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入替戦を制し、2025シーズンから明治安田J3リーグで戦う高知。地元出身の吉本岳史監督が退任した一方、元日本代表DF秋田豊氏の後任就任も発表された。 臙脂と深緑のクラブは12月24日、秋田新監督率いてJリーグデビューとなる1年のユニフォームデザインを発表。背面に土佐藩(高知)出身の名士・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋があしらわれたものとなった。 サプライヤーは引き続き「アスレタ」で、高知は併せてオーセンティックユニフォームの販売開始もアナウンスしている。 (以下高知公式サイトより抜粋) ◆コンセプト 「2025シーズンも『よさこいの鳴子』をモチーフとした3本の縦ストライプを継承。モチーフとした鳴子は、高知の象徴としてだけでなく、スタジアムで鳴り響く、チームとサポーターがひとつになって戦う象徴として表現しています」 「また背面には、下部に高知出身の偉人・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋をデザインに取り入れ、高知から『新しい時代』を切り拓いた偉人に倣い、クラブとして『新しい時代』を切り開く姿勢を表現しています」 <span class="paragraph-title">【画像】高知ユナイテッドSCの2025新ユニ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">2025 SEASON UNIFORM<br><br>2025シーズン トップチームが着用するユニフォームのデザインが決まりましたのでお知らせいたします。<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/Zk5GznOpTA">https://t.co/Zk5GznOpTA</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/CxZg0QHxbu">pic.twitter.com/CxZg0QHxbu</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1871481189107720354?ref_src=twsrc%5Etfw">December 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.24 18:30 Tue
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“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】

“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed
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【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?

9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun
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県勢初のJリーグ参入へ最終局面…J3側との入替戦へ進むJFL高知、山本志穂美社長が年始の就任時に選手たちへ立てた誓い「私らはゼッタイに“3万人”やり遂げるから」

高知ユナイテッドSCのオーナー兼代表取締役社長、山本志穂美氏が選手たちへ感謝。決意新たに11月24日のJFL最終節、そして12月に実施される「J3・JFL入替戦」へ向かう。 17日、日本フットボールリーグ(JFL)は第29節が行われ、首位・栃木シティの優勝とJ3リーグ入会が決定。また、高知の「2位」が確定し、「J3・JFL入替戦」への進出が決定した。 入替戦進出が決まって1時間後、今度は明治安田J3リーグでY.S.C.C.横浜の「19位」が確定。これにより、双方のリーグ戦終了後に実施される入替戦は「YS横浜vs高知」となった。 県勢初のJリーグ参入を目指す高知にとって、あとはYS横浜に「勝つか負けるか」、ただそれだけ。ホームでのJFL最終節1試合を残し、観客動員数、入場料収入はクリア済みである。 年始に高知の新社長となった山本氏は、就任からここまでの歩みを振り返り、同県では不可能とも言われた「ホームゲーム累計観客動員3万人」の達成について言及。就任当初から、選手たちには誓いを立てていたという。 「勝ち点は最後の最後にドカンと30ポイント入ってくるわけじゃないよと。だけど、コツコツ3ポイントを積み上げていけば、観客数も収益も必ず追いついてくるからねと」 「とにかく安心して欲しいと選手のみんなに伝えましたね。私たち(フロント)はゼッタイに“3万人”をやり遂げる。だから、1試合1試合、3ポイントを蓄えていってほしい、と開幕前にお話しさせてもらいました」 「それに選手のみんなが応え続けてくれた結果が前半戦。後半戦に入って『この試合落としちゃうか〜』っていう試合がありましたけど、これをみんなに投げかける気持ちはなかったですね。集客が300〜400人だった頃に選手から何か言われたことはないですから」 そんな山本氏は、社長就任前から選手たちの食生活を支える「寮母さん」としての一面も。今年に入り、多忙を極めているようだ。 「今日もみんなの朝ごはんを作って、帰ったら晩ごはんも(笑) 私は睡眠時間をすごく大事にしていて、1日9時間寝なきゃいけない人間だったんですが、今は3〜4時間。そんな生活がもうすぐ1年。でも、なんとかなるものですよ(笑)」 高知の2024シーズンはいよいよ最終局面へ。 選手たちの食生活を支え、各地を社業で奔走…県民にとってお馴染みの存在となったパワフル社長・山本氏は、いついかなる時もチームを前向きに鼓舞する“高知家”の人々へ感謝を語る。 「県民の皆さまがチームを“我が事”として捉えてくださった賜物こそ、3万人突破です。ほんとうに感謝しかありません」 「勝負ごとというのは、どう転ぶかわからないものですけども、私たちとしては『ゼッタイに昇格するんや』と。最後まで皆さまに楽しんでいただけるサッカーを披露して、高知県にJリーグのクラブを誕生させる決意です」 「選手のみんなには、とにかく最後まで自分自身を信じ続けてほしい。リーグ戦の最後は勝利で終われるように」 「今のこの灯火を全員で『大火』にするよ」 ◆JFL最終節 2024年11月24日(日) 13:00KO 高知ユナイテッドSC vs クリアソン新宿 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 ◆入替戦1stレグ 2024年12月1日(日) 時間未定 高知ユナイテッドSC vs Y.S.C.C.横浜 Pikaraスタジアム(香川県丸亀市) ◆入替戦2ndレグ 2024年12月7日(土) 時間未定 Y.S.C.C.横浜 vs 高知ユナイテッドSC ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市) 2024.11.17 20:47 Sun

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