「アジアで圧倒できるように」長い離脱期間を経て復活した伊藤洋輝、絶対王者・バイエルンで学んだ勝者のメンタリティ「常に勝ち方を求められている」
2025.03.17 23:40 Mon
伊藤洋輝はバイエルンでの成長を代表に持ち込む
日本代表のDF伊藤洋輝(バイエルン)が、長いリハビリからの復帰を振り返った。
17日、日本代表は2026年北中米W杯アジア最終予選に向けて活動を開始した。
伊藤は初日のトレーニングから合流。バイエルンへ今シーズンから加入も、シーズン開幕前に負傷。その後手術を受けるなどし、予想以上の長期離脱となったが、2月についにデビューを果たした。
復帰後は出番をもらい、チャンピオンズリーグ(CL)で2試合、ブンデスリーガで5試合に出場。フランクフルトとの試合では、移籍後初ゴールも記録した。
レギュラーポジションを掴んだとは言えないものの、出番を着実にもらっている伊藤は日本代表にも復帰。離脱期間について「1回目のオペをした後にうまくいかなかった部分はありましたけど、過去は振り返らずに前だけ向いてきました。焦らずにチームも戻してくれたので無事に復帰できて、ここまでできているので良かったです」と、しっかりと治して復帰ができたことを喜んだ。
シュツットガルトからバイエルンへの移籍。指揮を執るヴァンサン・コンパニ監督はベルギー代表やマンチェスター・シティでトップレベルでプレーを続け、同じDFとして多くの教えを受けているようだ。
「トップレベルでDFとして活躍してきた方で、特に守備の部分に関しては個の部分に関しても、チームとしても守り方を日々のミーティングなどで学ばせてくれています。そういうところで学びながら、守備だけでなく攻撃でも幅を広げていければと思います」
圧倒的な常勝軍団でもあるバイエルンでの日々は、全てがハイレベルであると感じている伊藤。「ファンを含めて、勝つだけじゃなく常に勝ち方を求められているクラブです。勝つことは当たり前であって、国内リーグ戦では圧倒して勝つというところは常に求められているところ。そういったところが他のクラブとの違いだと思います」と、勝者のメンタリティーを含め、ピッチ内外で勝つこと、タイトルを獲ることの重みも感じているようだ。
そして、当然ピッチ上でも多くの刺激を受けている伊藤は、復帰したばかりではあるものの、それまでの間も多くの刺激を受けたという。
「国内で見てもヨーロッパ内で見ても、練習でマッチアップする相手は常にレベルが高いです。そこが自分の成長につながっていると思うし、練習で高いクオリティでやることによって週末の試合に自信を持って挑めていて、すごく刺激になっています」
その刺激はアジアでの戦いにおける日本でも必要なものだという。「自分たちが圧倒して勝つことによって、自分たちが目指す部分もより明確になります。まずはしっかりアジアで圧倒できるように戦っていきたいです」とコメント。真の常勝軍団になるメンタリティを、日本代表にもしっかりと持ち込んでもらいたいものだ。
17日、日本代表は2026年北中米W杯アジア最終予選に向けて活動を開始した。
伊藤は初日のトレーニングから合流。バイエルンへ今シーズンから加入も、シーズン開幕前に負傷。その後手術を受けるなどし、予想以上の長期離脱となったが、2月についにデビューを果たした。
レギュラーポジションを掴んだとは言えないものの、出番を着実にもらっている伊藤は日本代表にも復帰。離脱期間について「1回目のオペをした後にうまくいかなかった部分はありましたけど、過去は振り返らずに前だけ向いてきました。焦らずにチームも戻してくれたので無事に復帰できて、ここまでできているので良かったです」と、しっかりと治して復帰ができたことを喜んだ。
また「みんなが積み上げてきてくれたものを、勝ってW杯出場を決めたいです」と、自身がいない間にしっかりとここまで勝ってきた仲間に感謝し、最後はしっかりと決め切りたいとした。
シュツットガルトからバイエルンへの移籍。指揮を執るヴァンサン・コンパニ監督はベルギー代表やマンチェスター・シティでトップレベルでプレーを続け、同じDFとして多くの教えを受けているようだ。
「トップレベルでDFとして活躍してきた方で、特に守備の部分に関しては個の部分に関しても、チームとしても守り方を日々のミーティングなどで学ばせてくれています。そういうところで学びながら、守備だけでなく攻撃でも幅を広げていければと思います」
圧倒的な常勝軍団でもあるバイエルンでの日々は、全てがハイレベルであると感じている伊藤。「ファンを含めて、勝つだけじゃなく常に勝ち方を求められているクラブです。勝つことは当たり前であって、国内リーグ戦では圧倒して勝つというところは常に求められているところ。そういったところが他のクラブとの違いだと思います」と、勝者のメンタリティーを含め、ピッチ内外で勝つこと、タイトルを獲ることの重みも感じているようだ。
そして、当然ピッチ上でも多くの刺激を受けている伊藤は、復帰したばかりではあるものの、それまでの間も多くの刺激を受けたという。
「国内で見てもヨーロッパ内で見ても、練習でマッチアップする相手は常にレベルが高いです。そこが自分の成長につながっていると思うし、練習で高いクオリティでやることによって週末の試合に自信を持って挑めていて、すごく刺激になっています」
その刺激はアジアでの戦いにおける日本でも必要なものだという。「自分たちが圧倒して勝つことによって、自分たちが目指す部分もより明確になります。まずはしっかりアジアで圧倒できるように戦っていきたいです」とコメント。真の常勝軍団になるメンタリティを、日本代表にもしっかりと持ち込んでもらいたいものだ。
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日本代表はスタメン9名を入れ替え! 久保建英や伊東純也がシリア代表戦に先発【2026W杯アジア2次予選】
21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア代表戦に向けた日本代表のスターティングメンバーが発表された。 16日に行われた初戦のミャンマー代表戦では、FW上田綺世(フェイエノールト)のハットトリックなどで5-0と圧倒。白星スタートを切っていた日本。中立地のサウジアラビア・ジッダでシリアと対戦する。 そのシリアは、北朝鮮代表相手に0-1で勝利。連勝を目指して日本戦に挑む。 連勝したい日本はミャンマー戦で主軸を温存していた中、スタメンを9名変更。上田とDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)が連続で先発出場となった。 GKには鈴木彩艶(シント=トロイデン)が起用され2次予選デビュー。また、ミャンマー戦でメンバー外だったDF冨安健洋(アーセナル)も先発し谷口とコンビを組むことに。右にDF菅原由勢(AZ)、左にDF伊藤洋輝(シュツットガルト)という布陣となった。 中盤はMF遠藤航(リバプール)とMF守田英正(スポルティングCP)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF浅野拓磨(ボーフム)が起用され、ミャンマー戦同様であれば、アンカーに遠藤、インサイドハーフに守田と久保が並ぶと予想する。1トップは上田だ。 MF鎌田大地(ラツィオ)がミャンマー戦で腰を痛めて離脱したことにより、全員で23名となり、シリア戦での連勝を目指す。 ◆日本代表スタメン GK 23.鈴木彩艶(シント=トロイデン) DF 2.菅原由勢(AZ) 3.谷口彰悟(アル・ラーヤン) 16.冨安健洋(アーセナル) 21.伊藤洋輝(シュツットガルト) MF 6.遠藤航(リバプール) 5.守田英正(スポルティングCP) 20.久保建英(レアル・ソシエダ) 14.伊東純也(スタッド・ランス) 18.浅野拓磨(ボーフム) FW 9.上田綺世(フェイエノールト) ◆控え GK 1.前川黛也(ヴィッセル神戸) 12.大迫敬介(サンフレッチェ広島) DF 4.町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ) 15.渡辺剛(ヘンク) 19.中山雄太(ハダースフィールド・タウン) 22.毎熊晟矢(セレッソ大阪) MF 7.佐野海舟(鹿島アントラーズ) 10.堂安律(フライブルク) 8.相馬勇紀(カーザ・ピア) 17.田中碧(デュッセルドルフ) FW 11.細谷真大(柏レイソル) 13.南野拓実(モナコ) 2023.11.21 22:43 Tue2
「このキックは何てカッコイイんだ」真後ろから捉えた遠藤航の“弾丸ミドル”がド迫力「LEGENDO」
シュツットガルトの日本代表MF遠藤航のゴールに注目が集まっている。 遠藤は、13日に行われたブンデスリーガ第2節のブレーメン戦に先発。DF伊藤洋輝とともにフル出場した。 シュツットガルトは開始4分に失点を喫するも、33分には遠藤がミドルシュートでGKを強襲。そして37分にはゴールネットを揺らした。中央でボールを受けた遠藤は豪快に右足を一閃。強烈なシュートがゴール左に突き刺さった。 試合はその後両チームが1点ずつ奪い、2-2の引き分けに終わったものの、16日にシュツットガルトの公式SNSが改めてゴールシーンの動画を紹介。遠藤のゴールをゴール裏や真後ろから捉えた映像もアップしている。 どの角度から見ても豪快な遠藤のゴールには、ファンも反応。「この遠藤のキックは何てカッコイイんだ」、「LEGENDO」と改めて称賛の言葉を送っている。 チームは引き分けに終わったものの、今季初ゴールをマークした遠藤。次節のフライブルク戦では日本代表MF堂安律との日本人対決にも注目が集まるが、チームを勝利に導くことができるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】遠藤航の弾丸ミドルをマルチアングルで!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/ChUEbrbFAUd/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/reel/ChUEbrbFAUd/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; 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ブンデス初先発のDF伊藤洋輝にシュツットガルト指揮官「上手くプレーした」、早々の交代は戦術的なものと説明
シュツットガルトのペッレグリノ・マタラッツォ監督が、ブンデスリーガで初先発したDF伊藤洋輝について言及した。ドイツ『Liga Insider』が伝えた。 シュツットガルトは19日、ブンデスリーガ第5節でホームにレバークーゼンを迎えた。 開幕戦でグロイター・フュルトに5-1で快勝したシュツットガルトだったが、その後の3試合では1分け2敗。開幕戦以来の勝利を目指した。 しかし、立ち上がりから2失点を喫すると、そのまま1-3で敗戦。4試合勝利から見放されている。 初先発となった伊藤は60分に交代。3試合連続の出場となったものの、チームは勝利を収められず。マタラッツォ監督は伊藤のプレーについて評価した。 「早い段階でパスゲームに緊張感を感じていたと思う。しかし、その後、彼は自分自身を安定させ、守備的に上手くプレーした」 一方で、60分と早い時間帯に伊藤を交代させたことについてはパフォーマンスとは関係ないと明言。相手を考えた戦術的な変更による交代だと語った。 「ムサ・ディアビのようなスピードのあるプレーヤーと、最終ラインの戦いになる」 「彼は優れたビルドアップができ、相手の裏に浮き球のパスを送るなど、試合を加速させることもできる」 「伊藤洋輝に対する決定ではなく、ディアビとパスカル・シュテンツェル対して、コンスタンティノス・マヴロパノスをピッチに立たせるという判断だった」 決してパフォーマンスの悪さからの交代ではないとしたマタラッツォ監督。今後も高いパフォーマンスを見せ、信頼を得られるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】伊藤洋輝が初先発のシュツットガルトvsレバークーゼン</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="gRyvbtdQoUI";</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2021.09.21 12:17 Tue5
伊藤のお膳立てから遠藤が劇的AT弾!シュツットガルトが奇跡の逆転残留を決める!!《ブンデスリーガ》
シュツットガルトは14日、ブンデスリーガ最終節でケルンと対戦し2-1で勝利した。シュツットガルトのMF遠藤航はフル出場し92分に今季4ゴール目を記録、DF伊藤洋輝はフル出場している。 前節バイエルンに引き分けた16位シュツットガルト(勝ち点30)が、ホームに7位ケルン(勝ち点52)を迎えた一戦。シュツットガルトの遠藤と伊藤は共に先発に名を連ねている。 引き分け以上で自動降格圏外の16位以内が決定するシュツットガルトは、11分にロングボールに反応したトマスがボックス右でキリアンに倒されてPKを獲得。しかし、カライジッチのPKはGKシュワーブが左手一本で弾き出した。 先制を逃したシュツットガルトだったが、このプレーで獲得した右CKからヒューリッヒがクロスを供給すると、カライジッチがヘディングで叩き込んだ。 先制点で勢いづくシュツットガルトは、21分にもカライジッチがボックス右手前からコントロールショットを放ったが、これはGKシュワーブがセーブ。さらに31分と35分には、遠藤に決定機が訪れたが追加点には至らず。 ハーフタイムにかけては膠着状態が続いたが、シュツットガルトは前半アディショナルタイムにもキリアンのバックパスをカットしたトマスがチャンスを迎えたが、シュートはGKシュワーブのセーブに防がれた。 迎えた後半、シュツットガルトは58分にトマスとヒューリッヒを下げてE・トミーとマーモウシュを投入したが、直後に失点する。59分、左サイドのカインツがカットインからゴールへ向かうクロスを供給すると、GKミュラーのファンブルしたボールをモデストに頭で押し込まれた。 このまま試合終了かと思われたが、シュツットガルトは終了間際に2人の日本人選手がドラマを生む。92分、左CKをニアで伊藤がフリックすると、ファーサイドに走り込んだ遠藤がダイビングヘッドでゴールに叩き込んだ。 結局、試合はそのまま2-1でタイムアップ。残留を争っていたヘルタ・ベルリンが、ドルトムントに敗れたため、シュツットガルトが15位に浮上。大逆転でブンデス1部残留を決めた。 2022.05.15 00:35 Sun日本代表の人気記事ランキング
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日本代表スタメン発表! ターンオーバーで中国戦は5名変更、伊東純也&中村敬斗のランスコンビや久保建英がスタメン【2026W杯アジア最終予選】
19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節の中国代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 ここまで5試合を戦い、4勝1分けの無敗で首位を独走している日本。15日にはアウェイでインドネシア代表と対戦し、0-4で勝利を収めていた。 中国戦に勝利すれば、3月にもW杯出場が決まる可能性がある日本。ホームでは7-0と圧勝を収めていた中、森保一監督はインドネシア戦から5名を変更しターンオーバーを敢行してきた。 中国戦で新たに起用された5名は、DF瀬古歩夢(グラスホッパー)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF中村敬斗(スタッド・ランス)となった。 また、ベンチ外はインドネシア戦と同様。DF長友佑都(FC東京)、DF関根大輝(柏レイソル)、DF高井幸大(川崎フロンターレ)、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)となった。 中国戦はこの後21時キックオフ。『DAZN』で独占配信される。 <h3>◆日本代表スタメン</h3> GK 鈴木彩艶(パルマ) DF 板倉滉(ボルシアMG) 町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ) 瀬古歩夢(グラスホッパー) MF 遠藤航(リバプール) 南野拓実(モナコ) 中村敬斗(スタッド・ランス) 伊東純也(スタッド・ランス) 田中碧(リーズ・ユナイテッド) 久保建英(レアル・ソシエダ) FW 小川航基(NECナイメヘン) <h3>◆ベンチ入りメンバー</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) DF 菅原由勢(サウサンプトン) 橋岡大樹(ルートン・タウン) MF 守田英正(スポルティングCP) 三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン) 堂安律(フライブルク) 前田大然(セルティック) 鎌田大地(クリスタル・パレス) 旗手怜央(セルティック) FW 古橋亨梧(セルティック) 大橋祐紀(ブラックバーン) <h3>◆メンバー外</h3> 長友佑都(FC東京) 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン) 2024.11.19 19:49 Tue2
横浜から世界へ。“二人のコウキ”が代表のピッチで刻んだ、それぞれの現在地
10月10日に行われた、日本代表対パラグアイ戦。“二人のコウキ”が、日本代表選手としてついに同じピッチに立った。 横浜FCで芽吹いた斉藤光毅と、輝きを取り戻した小川航基。クラブ指折りの“出世魚”の共演は、ファン・サポーターにとって、待ちに待った瞬間だった。 しかし、同じ1試合を戦ったはずの二人が試合後に見せた表情は、あまりにも対照的だった。 ■「全然ダメ」完敗に終わった、苦いデビュー戦 出番が訪れたのは、2失点目を喫した直後の66分だった。「流れを変えるプレーを見せてほしいという」森保一監督からのメッセージを受け取り、斉藤は左ウイングバックの位置で、日本代表戦のピッチに立った。 横浜FCにとっては、史上初となるアカデミー出身選手のA代表デビュー。ロールモデルとなる成長を遂げた斉藤が日の丸を背負う姿は、クラブに関わる誰しもが心待ちにしていたものだった。 「監督からはどんどん仕掛けて、チャンスをつくってほしい、と。もちろん自分もそのつもりで試合に臨みました」 出場から1分半後、鈴木淳之介のパスを敵陣高い位置で受けた斉藤は、パラグアイの右サイドバックを担うフアン・カセレスと1対1になり、早速、得意のドリブルを仕掛けるチャンスが訪れる。しかし、中に切り込もうとした瞬間に体を当てられ体勢を崩し、あとから寄せに来たディエゴ・ゴンザレスに、そのままボールを刈り取られてしまった。 続けて72分には、逆サイドの伊東純也にクロスを要求しファーへと走り込むが、ボールは流れ、シュートには持ち込むことができず。その後も積極的に仕掛ける姿勢を見せるも、相手を抜く前に潰されてしまい、ボールロストが続いた。 そして終盤には、同じく途中出場の相馬勇紀とポジションが替わり、より得意なシャドーの位置に入るも力を出しきれず。アディショナルタイムに上田綺世のヘディングゴールで追いつきチームは敗戦は免れたが、個人としてはパラグアイに完封され、苦いデビュー戦となった。 「全然ダメだった」。 試合後のテレビ中継用のインタビューでは、質問を投げかけるリポーターの顔を見ることができず、終始うつむく。 「普段のリーグ戦でも同じくらいの強度を相手にしているしもっと削られる時もあるので、全部自分の仕掛けの甘さが招いたことだと思います。ただ今は、細かいところの反省よりも『なんでああしなかったのか』『なんでこうなっちゃったんだ』としか、考えられない」 ロッカーに戻り、取材対応の時間になっても悔しさは収まらず。こぼれる言葉には自身への怒りや困惑も入り混じった、複雑な心情が垣間見えた。 ■笑顔に滲む、ストライカーの自信と余裕 一方、真逆とも言える活躍を見せヒーローインタビューに応じたのは、小川航基だ。 持ち前の決定力を示したのは、1失点目からわずか5分後の26分、敵陣でパスを回しながら機を探る中、佐野海舟が一瞬の隙を突くタイミングで縦パスを送る。これを収めた小川は、腰をひねりながら反転シュート。ボールはGKの真正面に飛び弾かれるも、反動で後ろに逸れそのままラインを割り、みごと同点に追いついた。 小川にとっては初めてホーム開催の試合で決めた、記念すべき10得点目。出場11試合での2ケタ得点達成は、日本代表最多得点記録保持者の釜本邦茂氏を上回る、“史上最速”の数字となった。 「入ったと思わなかったので、自陣に戻ろうとしてました。入っていたのでよかったです」 少し口元を緩ませながらゴールシーンを振り返る所作からは、“余裕”が伺える。 続く第2戦のブラジル戦は、1トップを争う上田綺世も含めた仲間の3ゴールで歴史的な逆転勝利を収めたものの、自身は85分の投入となり、連続得点とはならなかった。 それでも「表現があっているかはわからないけど、この試合でゴールができた選手が羨ましいなとは思う」とは口にしつつも、焦りや不安は一切ない。 「今日の試合は、もちろんうれしいです。でもW杯本番ではないですし、相手のコンディションやメンバーも全く違うはずなので、これで一喜一憂するつもりはありません。味方のゴールも刺激になりましたけど、やっぱりW杯の舞台では、そこに自分の名前があるべきだと思っています」 同じクラブで活躍したといえども、所属年数もシーズンも異なるため、チームメートとしてプレーした経験はなかった、斉藤と小川。共通点こそあれど交わることのなかった二人の共演は、SNS上でも話題となった。 一方で、代表チームの中で積み重ねてきたものがもたらす立場や経験値の“差”が、如実に表れる試合となった。 ■悔しさを糧に“再共演”へ ただ、国を背負うストライカーとして堂々と結果を残す小川も、決して平坦な道を歩んできたわけではない。 プロデビュー後続いた不調に、度重なるけが、J2での再起を経て挑んだ海外移籍──。いくつもの壁を乗り越えたからこそ、今の活躍がある。 「W杯は、どう見てたっていうか……。普通に応援はしてましたけど、先は越されてるなって思うし、そこに対しての焦りはやっぱりある」 3年前、メンバー争いに絡むことすらできなかったカタールW杯の直後、小川を取材した際の音声を聞き返してみれば、斉藤と同じく隠し切れない「悔しさ」が滲んでいた。 「この経験を生かすしかない」 言い聞かせるように言葉を絞り出す斉藤だが、得た課題をどう次につなげられるかは、自分次第だ。 「航基くんだけじゃなく、試合中にいろんな選手が声をかけてくれましたけど、自分がもっと思い通りのプレーをしていけば、より具体的になってくるはず。『どんどん仕掛けろ』だけじゃなく、動きを擦り合わせるような声をかけてもらえるように、頑張りたい」 息を合わせ「光毅のアシスト」で「航基がゴールを決める」──。その瞬間を夢見ているファン・サポーターは、大勢いるだろう。寄せられる期待にも応えるべく、小川もまた決意を新たにする。 「クラブへの貢献度は彼のほうがもちろん高いですし、1年半しかいなかった僕が何か言うのも違うのかなと思いますけど……。一緒に『横浜FC』という名前も背負いながら、感謝を忘れずに。誇りをもってやれればな、と思います」 横浜から、世界へ。羽ばたいた二人の挑戦は続く。 2025.10.22 12:10 Wed3
「マジならめっちゃ良い」「嘘だろ?」リークされた日本代表ユニフォームは賛否両論! 「Y-3」デザインもロゴの位置が不評の的に「なぜ真ん中?」
6月に発表される予定の日本代表の新ユニフォーム。ユニフォーム情報やギア情報を扱うメディア『Footy Headlines』がリーク情報をアップした。 日本代表が現在着用しているユニフォームは、折り鶴からヒントを得た「ORIGAMI」をコンセプトにしており、2022年8月に発表。2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)や今年のアジアカップ、現在行われている2026年北中米W杯アジア2次予選でも着用されている。 およそ2年周期で切り替わるユニフォームデザイン。ユーロやコパ・アメリカといった今夏行われる大会に臨む国は次々と新ユニフォームが発表されている。 そんな中、日本のユニフォームは6月に発表される予定。そんな中、情報がリークされた。 新ユニフォームは、日本を代表するデザイナーであり、「Y-3」でも知られる山本耀司氏が担当。「Yohji Yamamoto」のブランドは世界でも高く評価されているデザイナーだ。 メインカラーも変更され、今の明るい青からネイビーになるとのこと。これは2018年のユニフォーム以来のカラーリングとなるという。 デザインは「炎」になり、前面に青い炎がデザインされることに。また、エンブレムが胸の中央に位置することになるという。 リークされたデザインにファンは「本当に良いキットだ」、「カッコいい」、「マジならめっちゃ良い」と称賛するコメントもある一方で、「なぜロゴが真ん中?」、「小学生のナップサックみたい」、「トレーニングウェアに見える」、「Y-3にはもっと期待していた」、「嘘だろ?」と否定的な意見も多く見られている。 いずれにしても発表される新ユニフォームは、パリ・オリンピックから着用されることに。A代表の着用は、9月の北中米W杯アジア最終予選からとなる。 <span class="paragraph-title">【写真】リークされた日本代表の新ユニフォーム! 賛否両論集まる</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C7zZ_WhyhgV/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C7zZ_WhyhgV/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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6番+8番+10番。鎌田大地がボリビア戦で示した“シン・ボランチ像”
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求められる役割は異なる。それでも鎌田は、6番・8番・10番をひとつに束ねた“自分だけのポジション”を研ぎ澄ませている。 ■“6番”の位置から、ペナルティエリアへ ボリビア戦の開始4分。試合は、MF鎌田大地が切り拓いた。 MF久保建英が右サイドで深くえぐる。相手がゴール前へ引き寄せられる一瞬の隙を、鎌田は逃さなかった。ペナルティーエリアにスッと入っていき、浮き球のクロスを胸でコントロールすると、左足で逆サイドネットへ流し込んだ。 「チームとして、あそこが空くっていうのは分析でもやっていた。ボランチですけど、ああいうところに何回か入っていくことが大事だと思っていたので。ボールが来てシュートチャンスができたのは良かったかなと」 クリスタルパレスではリスク管理が徹底され、センターラインより前に踏み込む回数は限られる。しかし日本代表では、森保一監督の戦術が鎌田に自由度を与えている。 「自分がある程度自由に前に行けるような、6番だけじゃなくて8番や10番くらいの役割までできる方が、やっていて躍動感はある。そっちの方が自分には合っていると思いますし」 相手の守備ラインが一歩下がった瞬間、鎌田は3列目の位置からスッと前へ出ていき、いつの間にか最前線に顔を出す。ボランチでありながらフィニッシュまで関与できる稀有な才能が、日本の攻撃に奥行きをもたらす。先制点は、その象徴だった。 ■自由と責任の狭間で描く“シン・ボランチ像” 鎌田のプレーは、単なる攻撃的ボランチではない。試合の状況に応じて6番(ボランチ)にも8番(インサイドハーフ)にも10番(トップ下)にもなる。 「パレスはボランチがリスク管理で、余ってる選手を捕まえたり、後ろ5枚で守る形。こっち(日本代表)はもっと攻撃に関われる。やり方の違いが大きいと思います」 その言葉通り、ボリビア戦では攻撃でも守備でも表情を変えた。後半、相手のカウンターを鎌田がつぶした場面は象徴的だった。厳しいプレスを受け続けた前半の疲労が残る中でも、最後のところで身体を投げ出し、相手の芽を摘んだ。 ガーナ戦をコンディション不良で欠場したものの、ボリビア戦で本来の実力を示した。 「しっかりプレーできるレベルには戻ってきているので、そこは問題なかったと思います」 守備強度とゲームメイク、そして得点力。これらを同時に要求されるのは酷にも思えるが、鎌田はその領域に自ら踏み込んでいる。 この日のミックスゾーンでは、鎌田らしい“脱力感”ある一幕も。 「ゴールの後に森保さんのところに行こうとチームで話していたそうですが?」という質問を受けた時のこと。 それまで淡々と話していた鎌田の表情がゆるむ。 「僕は聞いてなかったんで。集中していたので、全然頭になくて。(森保監督に)申し訳ないというか……(笑)」 周囲に笑いが起きる。プレッシャーの中にあっても自然体でいられること。それもまた、鎌田の強みだろう。 チーム内のポジション争いは激しい。MF佐野海舟をはじめ、鎌田の主戦場にもライバルが台頭し、代表チームは新しいフェーズへと進んでいる。ただ、鎌田には慢心も不安もない。 「日本人選手は頭が良くて、どのポジションでもある程度できる選手が育っている。監督にとっても理想的じゃないですかね」 6番+8番+10番。ボランチの概念を超えた鎌田が、森保ジャパンをさらなる高みへ導いていく。 取材・文=北健一郎 2025.11.19 00:45 Wed5
