「我々が受けて立つようなことは絶対ない」東京Vの城福監督、J1昇格PO決勝以来の再戦となる清水との開幕戦へ“挑戦者”として勝利誓う
2025.02.15 20:00 Sat
就任4年目の城福監督
東京ヴェルディの城福浩監督が、16日に国立競技場で行われる2025シーズンの明治安田J1リーグ開幕節の清水エスパルス戦に向けた会見を実施した。
クラブとして16年ぶりのJ1復帰となった2024シーズンは開幕前には有力な降格候補に挙げられながらも、1シーズンを通したチーム・個人の“成長”を武器に6位フィニッシュというサプライズを提供した東京V。
就任4年目となる今シーズンは引き続き“成長”をキーワードに、「超野心的」な目標を掲げるなか、今回の開幕戦ではその野心を示す戦いが期待される。
昨季主力を担ったレンタル組の完全移籍移行、国内外の関心を集めたなかで残留を決断した選手を軸に継続路線を歩むチームは、プレシーズンからより基準が高まった状態で日々の研鑽に励んできた。キャンプの時期に行われたトレーニングマッチの結果はいまひとつではあったが、妥協を許さない指揮官はここまでの仕上げりに一定の手応えを感じているという。
「相手チームの特徴というのは、今の我々が持ちうる情報のなかで共有はしましたけど、主な矢印というのは自分たち。我々が去年何をやってきて、最終節、最終盤に向けて何を表現できたかということと、それよりも果たして上の基準で今やれているかというところを自問自答というか、自分たちに矢印を向けながらチーム作りをしているので、それが何かひとつというよりも、攻守の切り替えのところであったり強度であったり、攻撃の選択肢であったり、ひとつひとつの基準を上げていくというところはやってきたつもり。厳しい戦いにはなると思いますけど、それが90分の中で表現できればいいなと思います」
「去年お客さんが増えた状況というのは、クラブの中でもいろんな担当者というか、部署が頑張ってくれたというのもありますし、世の中が渇望してくれたというのもあるし、まさに久しぶりのカードだなと思って見に来てくれた方々もいらっしゃると思います。そういう温かい目というか、ましてやおそらくバジェット的に見ても非常に厳しい戦いをするんだろうなというなかで、思ったよりは健闘しているじゃないか、と思ってもらったのか、僕自身の印象では温かく見守られるという言い方がいいか、背中を押されるなかで戦えた1シーズンだったと思います」
「ただ、その温かさがずっと続くのかというと、我々が示すべきものをしっかり示さないと、やはり落ちていくのも早いですし、周りの捉え方というのも変わってくると思っています。自分たちが去年何位だったのかというよりも、何を示したいのか、我々がどうあるべきかというところがすごく大事で、それを示そうとする姿勢をおそらくは応援してくれているんだろうというふうに思うので、そこだけは大事にしたいなと。今年はそれをより去年よりも、その姿勢を感じられるような試合をしたいなというふうに思っています」
そういった想いも抱きながら迎える今季開幕に向けては「もちろんサポーターが待ちに待った重要な試合ではありますけど、我々はそこがゴールではないので、シーズンが始まる上でここまで積み上げてきたことを出すというところに集中していますし、最大値を出すためのメンバーというのを選んでいくことが重要で、そこに集中しています」と、試合の重要性を理解しながらも、あくまで普段通りの感覚で準備を進めているとしている。
とはいえ、昨季の横浜F・マリノスとの“クラシコ”に続く、国立開催での清水とのオリジナル10対決に向けては、「“日程くん(Jリーグ・マッチスケジューラー)”がそういうストーリーを描いたのかというふうには思いました」とニヤリ。
両者は2023シーズンに国立で行われたJ1昇格プレーオフ決勝で激突。J2リーグのレギュラーシーズンを清水より上位の3位で終えていた東京Vは、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムにFW染野唯月が自ら得たPKを決めて1-1のドローに持ち込み、悲願のJ1昇格を成し遂げていた。
「ともすれば清水が2年前のリベンジをするという戦い、そういう構図になるというのが、盛り上げ方としては、盛り上がりやすいんだろうなというふうに受け取りました。イコール我々が受けるという構図。それは僕にとっては全く思っていないことで、我々よりもクラブ規模も大きいですし、オリジナル10の仲間でもありますし、我々がチャレンジしない要素がない」
「実際に23年度は勝たせてもらっていないので、あの力のある清水さんに対して、しっかり勝ち点3を取る。そういうゲームをいかにやるか、キックオフからどんなサッカーを見せるかというところに集中したいと思っているので、“日程くん”が描いたストーリーというよりは、我々には我々のストーリーがあるので、そこにフォーカスしたいなと思っています」
「24年度はお互い舞台のステージの違うところで戦ったわけで、23年度の2敗1分けの状況から、24年度はおそらく清水さんもすごく難しい1年を過ごしたと思う。我々は我々で特別な1年を過ごしているので、我々が経験してきたこと、研ぎ澄ましてきたことを今年に入ってのプレシーズンもそうですけど、そこの成果を見せるのみだと思っています」
前述のコメントのように、レギュラーシーズンを上位で終えたアドバンテージによって清水を蹴落として昇格を果たし、昨季J1で6位フィニッシュした東京Vは、昨季J2王者の挑戦を受けるという構図が一般的な見方。しかし、自身の就任後の3試合で未勝利の相手に対して、城福監督は「我々が受けて立つようなことは絶対ない」と断言。あくまで自分たちが挑戦者の立場として挑む考えだ。
「23年度のJ2のシーズンで、我々はプレーオフを含めると清水と3試合やっていましたが、1回も勝っていないです。もちろん選手の経験値であるとか、選手層というのは、当時のJ2の中で抜きん出ていたというふうに認識していますし、本当に最終盤で我々が3位にはなりましたけど、当該成績というふうな目で見たら、全く勝てていない」
「我々はそういう意味でも、自分が清水と戦ってまだヴェルディを指揮してからまだ1回も勝っていないので、ここはもう勝たなければいけないと思いますし、清水はそれぐらい力のあるチームなので、我々が受けて立つようなことは絶対ない」
さらに、昨季J2を制覇したメンバーをベースに、今冬の移籍市場でMFカピシャーバや東京Vで半年間指導したMF中原輝らを新戦力として迎え入れた今季の清水に対する警戒を口に。相手のストロングである攻撃陣をいかにチームとして封じ込めるかが勝負のカギになると語った。
「今までも素晴らしいチームだと思いますし、新しいチームになって特に左右のサイドハーフは新しいメンバーがおそらくピッチに立ってくると思うので、非常に特徴的なスキルのある、スピードのある選手たちなので、前線含めて彼らのタレント力というのをいかにチームとして抑えるかというのはすごく大事になると思います」
「サイドバックも非常に攻撃的な選手が多いので、自分たちが本当に受けて立つと、サイドバックを最前線に上がってこさせてクロスを上げさせるような難しい状況になると思うので、なるべくその手前のところで、しっかりとブロックできるようにしたいなと思います」
クラブとして16年ぶりのJ1復帰となった2024シーズンは開幕前には有力な降格候補に挙げられながらも、1シーズンを通したチーム・個人の“成長”を武器に6位フィニッシュというサプライズを提供した東京V。
就任4年目となる今シーズンは引き続き“成長”をキーワードに、「超野心的」な目標を掲げるなか、今回の開幕戦ではその野心を示す戦いが期待される。
「相手チームの特徴というのは、今の我々が持ちうる情報のなかで共有はしましたけど、主な矢印というのは自分たち。我々が去年何をやってきて、最終節、最終盤に向けて何を表現できたかということと、それよりも果たして上の基準で今やれているかというところを自問自答というか、自分たちに矢印を向けながらチーム作りをしているので、それが何かひとつというよりも、攻守の切り替えのところであったり強度であったり、攻撃の選択肢であったり、ひとつひとつの基準を上げていくというところはやってきたつもり。厳しい戦いにはなると思いますけど、それが90分の中で表現できればいいなと思います」
また、16年ぶりのJ1昇格、昨季の6位躍進によって現場サイドが先行する形で、クラブの規模は着実に成長曲線を描いているが、多くの注目を浴びた昨季を長く続いた低迷に対する“ご褒美”とも捉えていた指揮官は、よりフラットな見方に変化していくであろう今後への危機感も抱いている。
「去年お客さんが増えた状況というのは、クラブの中でもいろんな担当者というか、部署が頑張ってくれたというのもありますし、世の中が渇望してくれたというのもあるし、まさに久しぶりのカードだなと思って見に来てくれた方々もいらっしゃると思います。そういう温かい目というか、ましてやおそらくバジェット的に見ても非常に厳しい戦いをするんだろうなというなかで、思ったよりは健闘しているじゃないか、と思ってもらったのか、僕自身の印象では温かく見守られるという言い方がいいか、背中を押されるなかで戦えた1シーズンだったと思います」
「ただ、その温かさがずっと続くのかというと、我々が示すべきものをしっかり示さないと、やはり落ちていくのも早いですし、周りの捉え方というのも変わってくると思っています。自分たちが去年何位だったのかというよりも、何を示したいのか、我々がどうあるべきかというところがすごく大事で、それを示そうとする姿勢をおそらくは応援してくれているんだろうというふうに思うので、そこだけは大事にしたいなと。今年はそれをより去年よりも、その姿勢を感じられるような試合をしたいなというふうに思っています」
そういった想いも抱きながら迎える今季開幕に向けては「もちろんサポーターが待ちに待った重要な試合ではありますけど、我々はそこがゴールではないので、シーズンが始まる上でここまで積み上げてきたことを出すというところに集中していますし、最大値を出すためのメンバーというのを選んでいくことが重要で、そこに集中しています」と、試合の重要性を理解しながらも、あくまで普段通りの感覚で準備を進めているとしている。
とはいえ、昨季の横浜F・マリノスとの“クラシコ”に続く、国立開催での清水とのオリジナル10対決に向けては、「“日程くん(Jリーグ・マッチスケジューラー)”がそういうストーリーを描いたのかというふうには思いました」とニヤリ。
両者は2023シーズンに国立で行われたJ1昇格プレーオフ決勝で激突。J2リーグのレギュラーシーズンを清水より上位の3位で終えていた東京Vは、1点ビハインドで迎えた後半アディショナルタイムにFW染野唯月が自ら得たPKを決めて1-1のドローに持ち込み、悲願のJ1昇格を成し遂げていた。
「ともすれば清水が2年前のリベンジをするという戦い、そういう構図になるというのが、盛り上げ方としては、盛り上がりやすいんだろうなというふうに受け取りました。イコール我々が受けるという構図。それは僕にとっては全く思っていないことで、我々よりもクラブ規模も大きいですし、オリジナル10の仲間でもありますし、我々がチャレンジしない要素がない」
「実際に23年度は勝たせてもらっていないので、あの力のある清水さんに対して、しっかり勝ち点3を取る。そういうゲームをいかにやるか、キックオフからどんなサッカーを見せるかというところに集中したいと思っているので、“日程くん”が描いたストーリーというよりは、我々には我々のストーリーがあるので、そこにフォーカスしたいなと思っています」
「24年度はお互い舞台のステージの違うところで戦ったわけで、23年度の2敗1分けの状況から、24年度はおそらく清水さんもすごく難しい1年を過ごしたと思う。我々は我々で特別な1年を過ごしているので、我々が経験してきたこと、研ぎ澄ましてきたことを今年に入ってのプレシーズンもそうですけど、そこの成果を見せるのみだと思っています」
前述のコメントのように、レギュラーシーズンを上位で終えたアドバンテージによって清水を蹴落として昇格を果たし、昨季J1で6位フィニッシュした東京Vは、昨季J2王者の挑戦を受けるという構図が一般的な見方。しかし、自身の就任後の3試合で未勝利の相手に対して、城福監督は「我々が受けて立つようなことは絶対ない」と断言。あくまで自分たちが挑戦者の立場として挑む考えだ。
「23年度のJ2のシーズンで、我々はプレーオフを含めると清水と3試合やっていましたが、1回も勝っていないです。もちろん選手の経験値であるとか、選手層というのは、当時のJ2の中で抜きん出ていたというふうに認識していますし、本当に最終盤で我々が3位にはなりましたけど、当該成績というふうな目で見たら、全く勝てていない」
「我々はそういう意味でも、自分が清水と戦ってまだヴェルディを指揮してからまだ1回も勝っていないので、ここはもう勝たなければいけないと思いますし、清水はそれぐらい力のあるチームなので、我々が受けて立つようなことは絶対ない」
さらに、昨季J2を制覇したメンバーをベースに、今冬の移籍市場でMFカピシャーバや東京Vで半年間指導したMF中原輝らを新戦力として迎え入れた今季の清水に対する警戒を口に。相手のストロングである攻撃陣をいかにチームとして封じ込めるかが勝負のカギになると語った。
「今までも素晴らしいチームだと思いますし、新しいチームになって特に左右のサイドハーフは新しいメンバーがおそらくピッチに立ってくると思うので、非常に特徴的なスキルのある、スピードのある選手たちなので、前線含めて彼らのタレント力というのをいかにチームとして抑えるかというのはすごく大事になると思います」
「サイドバックも非常に攻撃的な選手が多いので、自分たちが本当に受けて立つと、サイドバックを最前線に上がってこさせてクロスを上げさせるような難しい状況になると思うので、なるべくその手前のところで、しっかりとブロックできるようにしたいなと思います」
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シーズン開幕前新体制会見①〜東京ヴェルディ/六川亨の日本サッカー見聞録
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東京ヴェルディの城福浩監督が、J1残留を確定させた浦和レッズ戦の勝利を振り返った。 前節、湘南ベルマーレに0-2で完敗し7戦ぶりの黒星を喫した東京V。今回のインターナショナルマッチウィークの中断期間には、対戦相手に改めて気付かされた「ひたむきさ」、“戦う"、“走り切る"といった基本的な部分を意識しつつ、バウンスバックの勝利へチーム内競争を促しながら強度の高いトレーニングを行ってきた。 そして、19日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第34節の浦和戦ではその成果をしっかりと示す、素晴らしい試合を展開し、2-1の逆転勝利を収めた。 ここ数試合では後ろに重たい前半の戦いが課題となっていた中、この試合ではFW山田剛綺ら前線の選手のアグレッシブなプレスをスイッチに守備からリズムを作ると、立ち上がりから攻守に圧倒。だが、再三の決定機を逃すと、27分には自陣でのボールロストから受けたショートカウンターでMF渡邊凌磨に左足ミドルシュートを突き刺され、まさにワンチャンスをモノにされた。 それでも、失点後も後半も焦れることなく自分たちの貫くと、59分には相手の隙を突いたリスタートからDF綱島悠斗が見事な右足ミドルシュートを突き刺し、良い時間帯に追いついた。 さらに、76分には右CKからFW山見大登のクロスを再び綱島が今度は豪快なヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功。以降は土壇場のPK献上で追いつかれた前回対戦の教訓を活かして冷静に相手の反撃を凌ぎ切った。 同試合後、城福監督は「この成功体験というのは小さくない」と適切な態度で敗戦から立ち直り、格上相手に自分たちのサッカーを貫いて勝ち切ったチームを称えた。 「選手はあのワンプレーでやられるのかというような前半だったと思いますし、自分たちが表現したいサッカーをやれていたので、そういうときというのは、自分たちで崩れることが多いですけど、よく辛抱して、我々が目指すものをやり続けてくれたなと思います」 「それが勝ち点3に繋がったという、この成功体験というのは小さくないなと。若い彼らにとっては継続、積み上げというものが、いかに大事かというのを、それは日々の練習によってなされるものだというものを、少しだけ実感できた試合なのではないかなと思います」 試合内容に関してはサイドを起点にチャンスの糸口を見いだしていた中、前半上々のパフォーマンスを見せていた山田剛を下げて山見をハーフタイム明けに投入。その山見は流れの中で決定機に絡む場面は多くなかったものの、正確なプレースキックで1アシストを記録。結果的に交代策が逆転に繋がった。 指揮官は後半も戦い方の大枠に手を加える必要は感じなかったものの、流れの中では最後の局面で堅さを見せた浦和の守備に対して、一工夫が必要だと感じていたという。 「焦れずにやり続けようと、ただクロスはかなり際どいボールを入れられていましたが、ゴール前の守備の集結の部分は浦和さんも監督が変わって、様変わりしてかなり堅いので、クロスの質とクロスに入っていく人数というのは確認しました」 「もうひとつは上げるのではなくて、我々のニアゾーンを徹底的に崩せと。上げられそうだけれどももう1回崩せと。そこのメリハリをつけようというのは言いました。1点目もニアゾーンを取るところからスタートしたと思うし、我々らしくやり続けることが攻撃においてはできたのではないかなと思います」 「クロスを簡単に入れるのか、もう1回我々のニアゾーンを崩すのかという部分でのひとつのメッセージが、山田剛綺から山見に変えたこと。山田剛綺はクロスに対して飛び込むのが特徴で、彼はその形で決定的なチャンスにも絡みました。彼の出来が悪かったわけではなくて、メッセージ性もあるいはセットプレーが多かった中で山見のセットプレーのクオリティも含めて、彼に活路を求めたということです」 その山見は試合終盤にIN&OUTの形でMF稲見哲行と交代。当初、相手のパワープレーを警戒し、高さという部分を考慮しての交代かに思われたが、緩みを許さない指揮官は、その交代についてあえて自ら触れ「学ばなければいけない」と反省を促した。 「山見は45分も試合に出られなかったのは、これは大きく学ばなければいけない。彼がどれだけ悔しい思いをしたかは、彼の顔を見ればわかりますけど、彼よりも悔しい思いをした選手が、今日ヴェルディグラウンドのピッチで練習しているので、ここで出場機会を得たのであれば、今日は学ぶいい機会だったかなと。彼はそれを学びに、このヴェルディに来ているはずなので、成長するチャンスなのかなと思います」 この浦和戦の勝利によって勝ち点51に到達した東京Vは7位に浮上すると共に、4試合を残して最大の目標のひとつだったJ1残留を確定させた。 昨シーズンのJ1昇格プレーオフを制して昇格を決めた“20番目のチーム"という立ち位置に加え、J1最低規模の予算規模、若手偏重のスカッドということもあり、下馬評では降格候補の最有力とも見られた。 それでも、個々の成長、チームとしての成長をテーマに血のにじむような研鑽を積んできたチームは、その予想をものの見事に覆してみせた。 「極めて妥当な評価」と開幕前の大方の予想に理解を示しながらも、反骨精神の塊のような指揮官は「牛歩のごとく」と表現した若手選手たちと共に歩んできたここまでの道のりに満足感を示した。 「我々が何ゆえにJ1に昇格して経験値とか、選手層とか含めて違う中で、我々が何を成し遂げたいのかと。それには日々何が必要なのかというのはずっと共有してきました。自分たちがやろうとしていることを日々歯を食いしばってやる。それでも今日18人に入れない選手がいて、彼らがピッチの上で今日も午前中歯を食いしばってやる。このチームがJ1で何かを見せるとしたら、この繰り返ししかない」 「それを本当に牛歩のごとく、前に進んでいるというのを信じながらやったことで、今日も勝ち点3が得られたと思うし、今日残留が決まった。このクラブは最終節までそこに巻き込まれるだろうと多くの方がそう思っていらっしゃったと思うので、それを非難するわけではないし、極めて妥当な評価だったと思うので、それが4試合を残して残留を決められたというのは、彼らが本当に牛歩のごとく歯を食いしばって前に進んだからこそだというふうに思っています」 苦戦必至と見られた16年ぶりのJ1の舞台で残留を勝ち取る偉業を成し遂げた東京Vだが、試合後のミックスゾーンでは各選手が“通過点”いう言葉を使っており、残り4試合ではACL出場権も視野にさらなるサプライズを狙う。 2024.10.20 06:00 Sun4
キャリア初退場から巻き返し誓う東京VのMF綱島悠斗「まずはルヴァンに集中。その後は色々な方向でチームの勝利に貢献したい」
東京ヴェルディのMF綱島悠斗がキャリア初の退場からの巻き返しを誓う。 自身初のJ1挑戦となった昨シーズンは後半戦から3バックの一角で定位置を掴み、188cmの長身と長いリーチ、サイズを感じさせない機動力を活かした対人守備。元々の本職がボランチで、J2での1年目は状況に応じて前線でもプレーした経験もあり、攻撃面でも違いを生み出した。 国内クラブからの関心も集めながらも残留を決断した今季は開幕からリーグ全試合に出場し、アルビレックス新潟と名古屋グランパスとの2試合ではいずれもチームに勝ち点をもたらす重要なゴールも記録。まだまだ粗削りな部分はありながらも、そのスケールの大きなプレースタイルから国内組中心で臨む、今年7月のEAFF E-1サッカー選手権での日本代表選出も期待されている。 その好調な24歳だが、12日に行われた明治安田J1第10節のヴィッセル神戸戦(0-1●)では前半のハイパフォーマンスから一転、後半は失点関与にキャリア初の退場というほろ苦い経験することになった。 神戸戦から2日経った練習後に囲み取材に応じた綱島は改めて神戸戦を振り返った。 オンフィールド・レビューの末に取り消された前半終盤の“幻のゴール”、その直後に放った会心のミドルシュートに関してはこぼれ球への予測、昨季1試合2ゴールを記録した浦和レッズ戦から好感触を得るフィニッシュに関する手応えを語りつつ、後半の失点シーンと退場についても言及。 51分の失点場面では相手陣内まで侵入してMF井手口陽介のヘディングに反応したFW宮代大聖からボールを奪いに行ったものの、井手口を含めたルーズボールの競り合いで奪い切れず、空けたスペースで前向きに仕掛けた宮代から左のFWエリキに展開され、最後はゴール前のMF汰木康也に右足で決められた。 最終局面での守備の人数はある程度揃っており、すべての責任を背負うべきではないが、試合後に城福浩監督も「アグレッシブに行くところとマークを受け渡して自分のポジションに戻るところの判断はしなければならない」と改善を訴えていた。 全く同じ状況ではないものの、先日のFC東京戦ではリスキーな局面でアグレッシブにボールを奪い切った流れから最終的にチーム2点目に繋がっており、出足鋭い潰しという持ち味は好プレーと紙一重でもある。 綱島自身も失点に絡んだ責任を受け入れつつも、この経験によって自身のプレーが縮こまることも危惧し、ネガティブに捉えすぎるべきではないと考えている。 「3バックでやっている以上、自分のポジションでなかなか前に出られないと重たくなってしまいますし、逆に出すぎてしまうと、ああいうふうにピンチになる。一番バランスが難しいポジションでもあると思います。ただ、自分があそこで出たシーンに関しては、ボール状況と相手の状況を判断して、あまり遠くにセカンドボールが落ちてこないだろうという予測のもとで、前に出る判断に出た」 「そこは自分としてすごくポジティブに捉えていますし、そこの判断があるからこそ次の判断がより正確になると思います。ただ、あそこで自分が奪っていれば失点しなかったわけですし、そこは反省しつつもネガティブに捉えすぎることなく振り返っています」 一方で、後の退場にも繋がった後半立ち上がりの49分にFW大迫勇也との競り合いの中でもらったイエローカードを含め、ときにアグレッシブに行き過ぎて不必要なファウルやカードをもらっている点は指揮官からの指摘を含め、より高いレベルでプレーするために改善が必要な点だと自覚している。 「(失点場面で)あの場所であれだけフリーな選手、なおかつ宮代選手という技術の高い選手に、あれだけのプレースペースと時間を与えたというのは自分自身の責任でもあります。ああいったところで、プロフェッショナルなファウルで止めるというのも、これから自分が上に行くために必要な要素でもあると思います。そのためにいらないところのファウルだったり、あそこでのイエローカードがあるからこそ、そのプレーができなかったと思うので、そこは全部が繋がっているのかなと思っています」 86分に2枚目のカードをもらって退場となった場面ではMF佐々木大樹の背後への抜け出しに対して、先にスルーパスに反応してポジションを取った末にプレーエリアを確保した手に佐々木がぶつかってきたようにも見受けられ、両者の身長差も含めてイエローカードは厳しい判定だった。 綱島自身も「意見はいろいろあると思いますけど…」と前置きしながらも、「自分としては今でも納得できていない」とコメント。 ただ、大迫との前半からのやり合いを含め、審判に対して悪いイメージを与えていた可能性も認め、「誰が見てもクリーンな対応をしなければいけない」と修正すべき部分だと切り替えた。 「海外では普通に手を使ってブロックするシーンもありますし、もちろん印象はすごく悪かったなと思いますけど、自分のプレーエリアを確保しているところで、相手選手が来てという感じなので、自分から肘を当てたわけではないなという思いはあります」 「ただ、いろんな捉え方がありますし、自分がああやってレッドカードで退場してしまうと、チーム的にも苦しくなりますし、そういったところの修正というのは、自分自身がしなければいけない。自分が退場したシーンもそういう見られ方をしてしまったと思うので、全部が繋がっているからこそ、一つひとつのプレーを大切にしたいなと思っています」 今回の退場によってリーグ次節の川崎フロンターレ戦はサスペンションで欠場となるため、3連戦の2戦目である16日のYBCルヴァンカップ 1stラウンド2回戦のブラウブリッツ秋田戦では出場機会が与えられる可能性は高い。 対戦相手には東京V加入時の同期であるFW佐川洸介や国士舘大学の先輩であるFW梶谷政仁など旧知の選手も在籍。さらに、プロ初ゴールを挙げた相手ということもあり「知っている選手も多くいますし、そこはすごく楽しみ。自分がプロ初ゴールを決めたのも秋田さんですし、これまでの成長を感じられる一戦になる」と意気込む。 また、ルヴァンカップでの禊の活躍を誓うとともに、川崎F戦に向けては裏方としてチームの勝利に貢献したいと語った。 「自分に残されている道というのは、やっぱりルヴァンで活躍しなければいけないと思いますし、リーグ戦に次は出られないからこそ、今の自分に何ができるのかというのはもう一度改めて考えて、いろいろな方向でチームの勝利に貢献したいなと強く思っています。まずはルヴァンに集中し、ルヴァンが終わってからはチームの勝利に集中することというのは、すごく求められるのかなと思います」 2025.04.15 19:00 Tue5
「ただ試合に出るから成長するものではない」若いチームでJ1昇格を果たした東京V・城福浩監督、殊勲の染野唯月らの成長は「ベテランの姿勢のおかげ」
J1昇格を果たした東京ヴェルディの城福浩監督が、昇格に大きく貢献した同点ゴールを決めたFW染野唯月について語った。 2日、2023J1昇格プレーオフ決勝で東京Vは清水エスパルスと対戦した。 今シーズンのJ2で3位に終わった東京Vと4位の清水の対戦。国立競技場で行われた試合には、5万3264人の大観衆が詰めかけた。 16年ぶりのJ1昇格を目指す東京Vは、1年での復帰を目指す清水と“オリジナル10”同士の意地を懸けた戦いとなった。 試合は前半から清水が攻撃を仕掛けていく展開もゴールレスで折り返すと、63分に東京Vの森田晃樹がハンドを取られてPKを与えてしまうと、チアゴ・サンタナがしっかりと決めて清水が先制する。 1点を追う東京Vはボールこそ握るもフィニッシュまでなかなかいけず。敗退かと思われたが、94分に抜け出した染野唯月に対して高橋祐治がタックル。これがファウルとなりPKを獲得すると、これを染野がしっかりと決めて同点に。そのまま試合は終わり、1-1で終了。年間順位で上位にいたため、16年ぶりのJ1昇格を果たすこととなった。 試合後の記者会見で城福監督は、今季途中に鹿島アントラーズから2年連続で期限付き移籍加入した染野に言及。染野をはじめとした若手が躍動できるチームは、ベテランの存在があるからだとした。 「このチームは非常に若いチームで、今日は25.09歳、時には24歳台もある非常に若いチームです。(染野は)もちろん期待されて可能性があって、このチームには出場機会を求めて来ましたけど、彼らが自覚を持つようになったのは、このチームのベテランの姿勢だと思います」 「今日、最後のロッカーアウトの時、奈良輪(雄太)に『お前プロ何年やった?』と聞いたら『20年ぐらいですかね』と。『この場は何回立った?』、『今日で2回目です』。彼らはそれぐらいの得難い機会でピッチに立たせてもらえているというのは、ベテランの練習場での姿勢なんです」 「おそらく奈良輪のその言葉は凄く重く響いたと思いますし、毎週ですが、今週の18人を選ぶのは本当に苦しかったです。誰しもが目を輝かせて、ベテランも練習から体を張って、でも18人に入れない、ピッチに立てない。その重みを、染野たち若い選手が感じる」 「ただ試合に出るから成長するものではないと思います。このチームのベテランというのは、非常に大きな存在だったなと思います」 <span class=“paragraph-title”>【動画】東京Vが16年ぶりのJ1復帰!土壇場で染野唯月がPKを決める!</span> <span data-other-div=“movie”></span> <blockquote class=“twitter-tweet” data-media-max-width=“560”><p lang=“ja” dir=“ltr”>/<br> <a href=“https://t.co/wIYRwHHRtN”>pic.twitter.com/wIYRwHHRtN</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href=“https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1730845084143308910?ref_src=twsrc%5Etfw”>December 2, 2023</a></blockquote> <script async src=“https://platform.twitter.com/widgets.js” charset=“utf-8”></script> 2023.12.02 22:20 Sat東京ヴェルディの人気記事ランキング
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2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue2
J1昇格の明暗を分けたシーン、主審のジャッジは妥当と審判委員会が見解…あくまでもVARの介入は「明白な間違い」と「見逃された重大な事象」
日本サッカー協会(JFA)は8日、第10回レフェリーブリーフィングを開催した。 2023シーズンも、Jリーグは全ての日程が終了。残すは、9日に行われる天皇杯の決勝のみとなった中、2023シーズンのレフェリングの総括を行った。 ブリーフィングには、扇谷健司 JFA審判委員会 委員長、東城穣 JFA審判マネジャー Jリーグ担当統括、佐藤隆治 JFA審判マネジャー VAR担当の3名が出席。様々なデータや事象を共有した。 その中で、事象についての質問が飛び、注目された1つは2023J1昇格プレーオフ決勝の東京ヴェルディvs清水エスパルスの最後のシーン。清水の高橋祐治が東京Vの染野唯月にスライディングタックルをして東京VにPKが与えられ、これが決まり1-1の同点に。東京Vが16年ぶりのJ1昇格を掴んでいた。 このシーンは多くの議論を生み、SNS上ではPKが妥当という見方と、ファウルではないという見方が混在。ただ、通常VARが導入されていないJ2の試合で、この試合はVARも導入されていた中でのジャッジとなった。 特に話題となったのは、このシーンにVARが介入しなかったという点。ただ、あくまでもVARが介入するのは、「得点」、「PKの有無」、「退場」、「警告の人間違い」に限られている。 このシーンはPKの有無ではあるが、そもそもVARは上記のシーンにおいて「はっきりとした、明白な間違い」、「見逃された重大な事象」とされており、すぐにPKのジャッジを下した池内明彦主審のジャッジは「明白な間違い」でも、「見逃された重大な事象」でもないと判断されたということだ。 佐藤氏は「染野選手が体を入れているという意見があるが、スローで見ればそう見える」と語り、「不自然な動きかと言われるとどちらとも言えない」と見解。また「攻撃側のボールでありアドバンテージがあった」と、あのボールは染野が持ち出したボールであり、イーブンなボールやルーズボールではなかったとして、「接触があったことも事実」と高橋のスライディングがボールに行っているとは言え、足にも接触していることは明白。「PKではないないというジャッジだったとしても、VARは介入はしなかったと思う」と、どちらとも取れるシーンだったため、池内主審のジャッジを尊重する結果となったと説明した。 なお、VARは介入せずとも、全てのゴールやPKのシーンのチェックは行っていることは忘れてはいけない。ジャッジが間違っていると見受けられた場合にのみ介入するが、VARが見逃したというわけではなく、主審のジャッジを妥当だと考えたに過ぎないということだ。 染野が攻撃側のボールをキープしに行くことは自然であり、高橋にぶつかりに行ってファウルをもらいに行っているとは言い切れないシーン。池内主審がしっかりと素早くジャッジできたということになる。 <span class="paragraph-title">【動画】後半ATに痛恨のPKとなった高橋祐治のプレー、主審のジャッジは正当</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sNd2tmUnkXk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.08 22:45 Fri3
“Jリーグの日”5月15日からJリーグがYouTube&TikTokで32試合フルマッチライブ配信! 各シーズンの名試合を1試合ずつ厳選
Jリーグは9日、Jリーグ開幕32周年を記念して、過去のリーグ戦32試合をJリーグ公式YouTube・TikTokチャンネルにて連続ライブ配信することを発表した。 1993年5月15日に開幕したJリーグ。今年で32周年を迎える中、Jリーグの日 特別企画として5月15日(木)の5時15分から「32試合フルマッチライブ配信」を実施する。 5月17日(土)の12時40分まで、連続して32試合のフルマッチを配信。1993シーズンから2024シーズンのリーグ戦のうち、毎シーズン1試合をピックアップして配信します。2016年以前の試合については、実況・解説を再収録して行われる。 なお、アーカイブは行われないため、ライブ配信でのみ楽しめることとなる。 <h3>◆Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信リスト</h3> ・1993年 Jリーグサントリーシリーズ 第1節 ヴェルディ川崎 vs 横浜マリノス 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1994年 Jリーグサントリーチャンピオンシップ 第2節 ヴェルディ川崎 vs サンフレッチェ広島 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1995年 Jリーグサントリーシリーズ 第13節 ベルマーレ平塚 vs 鹿島アントラーズ 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1996年 Jリーグ 第29節 鹿島アントラーズ vs 名古屋グランパスエイト 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1997年 Jリーグ1stステージ 第1節 ガンバ大阪 vs ベルマーレ平塚 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・1998年 Jリーグ2ndステージ 第8節 ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド市原 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・1999年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 清水エスパルス vs ジュビロ磐田 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・2000年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第15節 ヴィッセル神戸 vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・2001年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 鹿島アントラーズ vs ジュビロ磐田 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・2002年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第12節 ジュビロ磐田 vs ガンバ大阪 実況:桑原学 / 解説:福西崇史 ・2003年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節 横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田 実況:原大悟 / 解説:長谷川アーリアジャスール ・2004年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第1節 ヴィッセル神戸 vs ジェフユナイテッド市原 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2005年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 川崎フロンターレ vs ガンバ大阪 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2006年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs ガンバ大阪 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2007年 Jリーグ ディビジョン1 第1節 浦和レッズ vs 横浜FC 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2008年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 ジェフユナイテッド市原 vs FC東京 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2009年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2010年 Jリーグ ディビジョン1 第12節 FC東京 vs 清水エスパルス 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2011年 Jリーグ ディビジョン1 第7節 川崎フロンターレ vs ベガルタ仙台 実況:平畠啓史 / 解説:ワッキー ・2012年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2013年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2014年 J1昇格プレーオフ 準決勝 ジュビロ磐田 vs モンテディオ山形 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2015年 明治安田生命 Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2016年 明治安田生命J1リーグ 1stステージ第5節 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2017年 明治安田生命J1リーグ 第34節 川崎フロンターレ vs 大宮アルディージャ 実況:西岡明彦 / 解説:名良橋晃 ・2018年 明治安田生命J1リーグ 第21節 ヴィッセル神戸 vs ジュビロ磐田 実況:寺西裕一 / 解説:佐藤慶明 ・2019年 明治安田生命J2リーグ 第42節 柏レイソル vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:松原良香 ・2020年 明治安田生命J1リーグ 第30節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:福田正博 ・2021年 明治安田生命J1リーグ 第26節 アビスパ福岡 vs 川崎フロンターレ 実況:南鉄平/ 解説:森﨑浩司 ・2022年 明治安田生命J1リーグ 第24節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:西岡明彦 / 解説:福田正博 ・2023年 J1昇格プレーオフ 決勝 東京ヴェルディ vs 清水エスパルス 実況:原大悟 / 解説:清水範久 ・2024年 明治安田J1リーグ 第1節 東京ヴェルディ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史、槙野智章 <span class="paragraph-title”>【動画】Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="CFavXpQ3W5w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.09 14:15 Fri4
「懐かしい」「みんなこれ被ってた」ツイッターが話題の駐日ジョージア大使はヴェルディファン、懐かしのJリーグキャップ姿にファンから大反響! 「あの頃の小学生コスプレ極めてる」
駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏の意外な姿が話題を呼んでいる。 ジョージアの首都トビリシで生まれたレジャバ大使は、中瓦屋時代から日本で過ごし、早稲田大学にも留学。2012年から2015年にはキッコーマン株式会社で勤務していた。 2018年にジョージア外務省に入省。2019年7月に駐日特命全権公使兼臨時代理大使となると、2021年11月から駐日特命全権大使に就任していた。 大使の日常を投稿するツイッターは23.2万人のフォロワーを持っており、先日は電車の優先席の利用方法についてのツイートが大きな話題に。優先席を利用していることに批判を受けた一方で、譲る対象者がいなければ利用するという当たり前の主張は大きな賛同を得ていた。 そのレジャバ大使が28日に意外な姿を投稿。それは東京ヴェルディの帽子を被りナップサックを背負った姿だった。 父で生物工学者のアレクサンドレ・レジャバ氏が広島大学へ留学し、理化学研究所でも勤務していたことから、幼少期を日本で過ごしたレジャバ大使。ヴェルディ川崎のファンであったことを明かした。 「日本に住んでいた小学校1年生の時はヴェルディのファンでした。当時気に入っていたキャップと同じものメルカリで購入することで、そんな思い出と再会することができました」 懐かしいものをフリマアプリの『メルカリ』で見つけた大使は、懐かしさから購入したとのこと。すると、この写真を父に送ったときにスパイクも持っていたと返事があったとし、過去の感動エピソードに触れる機会となったと明かした。 「父親にこの写真を送ったら、そういえばシューズも持っていたよと言われました」 「さらに父曰く、当時まだ学生だったこともあって、お金があまりなかったけどあまりに欲しそうだったから買ってあげたんだ、と」 「良い思い出であるとともに、当時の両親にまつわるちょっぴり涙誘われる話を知るきっかけとなりました」 ヴェルディファンであり、父とのほっこりエピソードも飛び出したレジャバ大使。これにはヴェルディファンも「味スタに来て!」、「ぜひ試合にも来てください」と今のヴェルディも見て欲しいと誘いのコメントが。またキャップやシューズには、「懐かしいわ」、「俺も持ってた」、「みんなこれ被ってたな」、「大使同世代だったのか」、「めちゃくちゃ懐かしい」、「あの頃の小学生コスプレ極めてますね」と話題を呼んでいる。 なお、これには東京Vの公式ツイッターも反応。「ヴェルディを好きでいてくれてありがとうございます。昔の素敵な思い出とともに、今のヴェルディの試合を観に来てみませんか?夏休みはご家族で楽しめるイベントもたくさんあります。味の素スタジアムでお待ちしております」とお誘い。大使も「こちらこそ、多くの感動をありがとうございます。それではお言葉に甘えて、スタジアムにも伺いたいと思います」と返答しており、夏にはスタジアム観戦が実現する可能性が高そうだ。 <span class="paragraph-title">【写真】駐日ジョージア大使はまさかのヴェルディファン!懐かしグッズ着用姿が話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">父親にこの写真を送ったら、そういえばシューズも持っていたよと言われました。<br><br>さらに父曰く、当時まだ学生だったこともあって、お金があまりなかったけどあまりに欲しそうだったから買ってあげたんだ、と。… <a href="https://t.co/Y54CnjLLTF">pic.twitter.com/Y54CnjLLTF</a></p>— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) <a href="https://twitter.com/TeimurazLezhava/status/1673895363986722817?ref_src=twsrc%5Etfw">June 28, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.06.28 13:55 Wed5