「改めて向いていないと感じた」U-18Jリーグ選抜でコーチ務めた柿谷曜一朗が心境、若い選手たちへ「全員をそっとしておいてあげたい」と現代の難しさ語る
2025.02.08 21:01 Sat
U-18Jリーグ選抜のコーチを務めた柿谷曜一朗
2024シーズン限りで現役を引退した元日本代表FW柿谷曜一朗が、NEXT GENERATION MATCHに臨んだU-18Jリーグ選抜のコーチとして登場。試合後に取材に応じた。
セレッソ大阪でキャリアをスタート。若くして非凡な才能を見せつけていた柿谷は、徳島ヴォルティス、バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。日本代表としても2014年のブラジル・ワールドカップに出場した経験もある中、35歳で現役を引退した。
引退直後ではありながら、U-18Jリーグ選抜のコーチに就任。8日に行われたNEXT GENERATION MATCHに臨むチームで若い選手たちを指導。試合は4-1で勝利を収めた。
見事に勝利を収めたU-18Jリーグ選抜。柿谷は今回コーチを受けた経緯について「僕が引退すると言った後すぐにお話をいただいて、僕としてはサッカーを辞めた瞬間にサッカーの話だったので、あれ?と思ったんですが、こういう若い子たちの力になれるのは今のうちだなと。サッカーをずっとやってきた感覚が残っているうちに、多少なりとも伝えられるかなと思いました」とコメント。感覚のあるうちに、伝えたいことがあったとした。
ただ実際にコーチをしたことで「改めて指導者は向いてないなと感じられたので、自分の感覚は間違っていなかったなと思います」と、今後は指導者にはならないつもりとのこと。「ある程度自分で考えている中で、もちろんサッカーには携わりたいですし、携わらなければいけないと思っていますが、コーチという立場は近すぎるかなと」と語り、「何もライセンスは持っていないですし、運転しかできないので。そういう選手が、もっとちゃんと勉強して教えてあげられた方が良いかなと思います」と、良い距離感を持ってサッカーに関わりたいとした。
それでも、4ゴールが生まれた中で、選手たちとしっかりと喜び合い、急造の寄せ集めチームだったが一体感もみられた。
「選手たちは勝ちたい気持ちをピッチで表現してくれましたし、この試合で何かが変わることはないかもしれないですけど、1人1人の位置付けでこの試合にかける思いは感じられましたし、チームとしてまとまるということはやってくれて、見ていて気持ち良かったです」
その中でも3-1で迎えた後半アディショナルタイムには唯一中学生ながら選出されたMF長南開史(柏レイソルU-18)が衝撃のゴール。柿谷は「ガス切れかなと思って、最後までよく走ったなと思いましたが、最後のために休んでたと言っていたので騙されました」と明かし、「アドバイスとしては、彼の良さを最大限引き出すには結果を残すことと、プレーを何回も続けること。彼はそれができるので、最後はシュートで終わって振り抜くということを彼に言っていたので、その通りやってくれたのはよかったです」と、伝えたことをやった結果がゴールに繋がってよかったとした。
自身も今回指導した選手たちの年齢から注目を集めた存在だった柿谷。彼らについては「本当に全員をそっとしておいてあげたいです」と語り、「SNSだったり発信する場所が増えて、自分は凄いんだと勘違いしてしまう選手もいます。ただ、それを押し退けても活躍するのが一流の選手だと思いますけど、潰れてしまう選手ももちろんいるので、本当にそっとしておいてあげてほしいです」と、今の時代でプレーしていくことの難しさを語りつつ、見守っていきたいとした。
セレッソ大阪でキャリアをスタート。若くして非凡な才能を見せつけていた柿谷は、徳島ヴォルティス、バーゼル、名古屋グランパスでもプレー。日本代表としても2014年のブラジル・ワールドカップに出場した経験もある中、35歳で現役を引退した。
引退直後ではありながら、U-18Jリーグ選抜のコーチに就任。8日に行われたNEXT GENERATION MATCHに臨むチームで若い選手たちを指導。試合は4-1で勝利を収めた。
ただ実際にコーチをしたことで「改めて指導者は向いてないなと感じられたので、自分の感覚は間違っていなかったなと思います」と、今後は指導者にはならないつもりとのこと。「ある程度自分で考えている中で、もちろんサッカーには携わりたいですし、携わらなければいけないと思っていますが、コーチという立場は近すぎるかなと」と語り、「何もライセンスは持っていないですし、運転しかできないので。そういう選手が、もっとちゃんと勉強して教えてあげられた方が良いかなと思います」と、良い距離感を持ってサッカーに関わりたいとした。
「細かいことを伝えていきたいというのはあるので、それはコーチや指導者じゃなくてもできると思っていますし、こういった近くでやることも大事だったと思います」
それでも、4ゴールが生まれた中で、選手たちとしっかりと喜び合い、急造の寄せ集めチームだったが一体感もみられた。
「選手たちは勝ちたい気持ちをピッチで表現してくれましたし、この試合で何かが変わることはないかもしれないですけど、1人1人の位置付けでこの試合にかける思いは感じられましたし、チームとしてまとまるということはやってくれて、見ていて気持ち良かったです」
その中でも3-1で迎えた後半アディショナルタイムには唯一中学生ながら選出されたMF長南開史(柏レイソルU-18)が衝撃のゴール。柿谷は「ガス切れかなと思って、最後までよく走ったなと思いましたが、最後のために休んでたと言っていたので騙されました」と明かし、「アドバイスとしては、彼の良さを最大限引き出すには結果を残すことと、プレーを何回も続けること。彼はそれができるので、最後はシュートで終わって振り抜くということを彼に言っていたので、その通りやってくれたのはよかったです」と、伝えたことをやった結果がゴールに繋がってよかったとした。
自身も今回指導した選手たちの年齢から注目を集めた存在だった柿谷。彼らについては「本当に全員をそっとしておいてあげたいです」と語り、「SNSだったり発信する場所が増えて、自分は凄いんだと勘違いしてしまう選手もいます。ただ、それを押し退けても活躍するのが一流の選手だと思いますけど、潰れてしまう選手ももちろんいるので、本当にそっとしておいてあげてほしいです」と、今の時代でプレーしていくことの難しさを語りつつ、見守っていきたいとした。
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現役引退・内田篤人の功績、CL日本人最長出場記録
鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人(32)が現役引退を決断した。 23日の明治安田生命J1リーグ第12節のガンバ大阪戦がラストマッチとなり、31日にで鹿島との契約が満了。スパイクを脱ぐこととなる。 内田と言えば、鹿島とともに忘れてならないのがシャルケでの活躍だろう。“ウッシー”の愛称でも親しまれ、右サイドバックのレギュラーとして長らくプレー。元スペイン代表FWラウール・ゴンサレスや元オランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラール、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(現バイエルン)などワールドクラスの選手ともチームメイトとしてプレーした。 シャルケでは公式戦通算153試合に出場し2ゴール18アシストを記録した内田。DFBポカールのタイトルのみとなったが、最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグ(CL)では誇るべき成績を残している。 日本人としてチャンピオンズリーグに出場したことがあるのは19名。内田は29試合の出場で日本人歴代2位の出場試合数を記録しているが、プレーイングタイムでは1位の成績を残している。 内田は29試合で2418分間プレー。1ゴール2アシストを記録した。2位はドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで出場したMF香川真司(レアル・サラゴサ)で2286分(33試合)となっている。 また2010-11シーズンのCL準々決勝ではインテルと対戦し、長友佑都との日本人対決も実現していた。 ヒザのケガとの戦いもあった中でのこの記録はいずれ抜かれる可能性はあるが、偉大な功績と言えるだろう。 ◆チャンピオンズリーグ 日本人選手出場記録 1位:内田篤人/2418分(29試合) シャルケ 2位:香川真司/2286分(33試合) ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド 3位:長友佑都/1658分(21試合) インテル、ガラタサライ 4位:中村俊輔/1288分(17試合) セルティック 5位:本田圭佑/809分(11試合) CSKAモスクワ 6位:小野伸二/736分(9試合) フェイエノールト 7位:南野拓実/517分(7試合) ザルツブルク、リバプール 8位:稲本潤一/470分(7試合) アーセナル、ガラタサライ 9位:伊東純也/441分(6試合) ヘンク 10位:長谷部誠/347分(6試合) ヴォルフスブルク 11位:岡崎慎司/336分(7試合) レスター・シティ 12位:鈴木隆行/146分(4試合) ヘンク 13位:奥川雅也/72分(4試合) ザルツブルク 14位:柿谷曜一朗/57分(3試合) バーゼル 15位:奥寺康彦/30分(2試合) ケルン 16位:清武弘嗣/15分(1試合) 17位:宇佐美貴史/9分(1試合) バイエルン 18位:西村拓真/2分(2試合) CSKAモスクワ 19位:宮市亮/1分(1試合) アーセナル 2020.08.20 19:30 Thu4
「NEXT GENERATION MATCH」を戦う日本高校サッカー選抜とU-18Jリーグ選抜のメンバーが発表! 柿谷曜一朗がU-18Jリーグ選抜のコーチに
Jリーグは30日、「FUJIFILM SUPER CUP」の前に開催される「NEXT GENERATION MATCH」に臨むU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜のメンバーを発表した。 2月8日(土)に国立競技場で行われる「FUJIFILM SUPER CUP」は、明治安田J1リーグ王者であり天皇杯王者のヴィッセル神戸とJ1で2位のサンフレッチェ広島が対戦する。 試合前に同じ国立の舞台で行われる「NEXT GENERATION MATCH」では、6年ぶりにU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜のカードとなった。 日本高校サッカー選抜のメンバーには全国高校サッカー選手権で優勝した前橋育英高校からはGK藤原優希、MF黒沢佑晟の2名が選出。準優勝の流通経済大柏高校からはDF奈須琉世、DF佐藤夢真、MF柚木創、FW山野春太、FW粕谷悠の5名が選ばれている。 またU-18Jリーグ選抜にはコーチに現役引退を発表した元日本代表FW柿谷曜一朗の名前も。どういった役割を見せるのか注目が集まる。 試合は10時15分にキックオフ。前後半40分で行われ、決着がつかない場合は引き分けとなる。 <h3>◆日本高校サッカー選抜メンバー</h3> GK 1.ギマラエス・ニコラス(市立船橋高校/3年) 17.藤間広希(矢板中央高校/3年) 23.藤原優希(前橋育英高校/3年) DF 2.新垣陽盛(神村学園高等部/3年) 3.奈須琉世(流通経済大柏高校/3年) 4.山禄涼平(東福岡高校/3年) 5.田中佑磨(佐賀東高校/3年) 7.布施克真(日大藤沢高校/3年) 13.岡部タリクカナイ颯斗(市立船橋高校/3年) 16.上原悠都(昌平高校/3年) 21.佐藤夢真(流通経済大柏高校/3年) MF 6.黒沢佑晟(前橋育英高校/3年) 8.畑拓海(大津高校/3年) 10.大谷湊斗(昌平高校/3年) 12.柚木創(流通経済大柏高校/3年) 15.鈴木悠仁(神村学園高等部/3年) 20.大内完介(尚志高校/3年) 22.福本一太(阪南大高校/3年) FW 9.森田晃(帝京高校/3年) 11.加藤隆成(帝京大可児高校/3年) 14.山野春太(流通経済大柏高校/3年) 18.山下景司(大津高校/3年) 19.粕谷悠(流通経済大柏高校/3年) <h3>◆U-18Jリーグ選抜</h3> GK 1.小川煌(サンフレッチェ広島F.Cユース) 12.萩裕陽(名古屋グランパスU-18) DF 2.千田遼(ファジアーノ岡山U-18) 3.大川佑梧(鹿島アントラーズユース) 4.林駿佑(川崎フロンターレU-18) 5.森壮一朗(名古屋グランパスU-18) 8.今井健人(東京ヴェルディユース) 18.佐々木将英(FC東京U-18) MF 6.和田直哉(浦和レッズユース) 7.小林志紋(サンフレッチェ広島F.Cユース) 10.濱﨑健斗(ヴィッセル神戸U-18) 13.野口蓮斗(サンフレッチェ広島F.Cユース) 15.新川志音(サガン鳥栖U-18) 16.長南開史(柏レイソルU-18) FW 9.大西利都(名古屋グランパスU-18) 11.恩田裕太郎(川崎フロンターレU-18) 14.仲山獅恩(東京ヴェルディユース) 17.吉田湊海(鹿島アントラーズユース) 2025.01.30 14:05 Thu5