10人で奮闘フォレストとドローのチェルシーが連勝ストップ…最終盤は両守護神が驚異的なセーブ【プレミアリーグ】

2024.10.07 00:15 Mon
終盤は両軍ヒートアップ
Getty Images
終盤は両軍ヒートアップ
プレミアリーグ第7節のチェルシーvsノッティンガム・フォレストが6日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-1のドローに終わった。

リーグ戦3連勝に加え、直近の公式戦4試合では全試合で3ゴール以上を挙げるなど攻撃が好調のチェルシーは、上位陣がいずれも勝ち点3を積み上げる中でフォレスト相手にリーグ4連勝を狙った。4-2で勝利したカンファレンスリーグのヘント戦からは先発全員を入れ替え、パーマーの圧巻の4ゴールによって4-2で快勝したリーグ前節のブライトン戦と全く同じスタメンで臨んだ。

立ち上がりからボールを握るホームチームが押し込むと、ボックス内でサンチョとマドゥエケの両翼が得意の仕掛けで揺さぶりをかけるが、ボックス内にしっかりと人数をかけるフォレストの守備に撥ね返される。
以降は押し込む展開の中でマドゥエケが得意のカットインシュートなどでチャンスを窺うが、決め切るまでには至らず。

前半半ばから終盤にかけて試合はよりオープンな展開に。39分には相手陣内で見事なインターセプトを見せたムリージョがそのままボックス付近まで運んで強烈なミドルシュートでGKサンチェスにファインセーブを強いると、何度か良い形でボックス内への攻撃参加を見せていたイエーツが際どいシーンに絡む。
一方のチェルシーも相手が前に出てきたことでカウンターチャンスを得ると、ボックス内での波状攻撃からエンソ・フェルナンデス、パーマーらがゴールに迫る。だが、いずれもGKセルスを中心に体を張ったフォレストの守備に阻まれた。

互いに決定機を作りながらもゴールレスで折り返した後半は立ち上がりからスコアが動く。49分、相手陣内中央で得たFKの場面でキッカーのウォード=プラウズがボックス左のスペースへボールを落とすと、ミレンコビッチのダイレクトでの折り返しをゴール前に走り込んだウッドがワンタッチで右隅へ流し込んだ。

ホームで先制を許したチェルシーはすぐさま反撃を開始。リスクを冒して前に出ると、57分にはボックス右角でパーマーから足元にパスを受けたマドゥエケがカットインからDF2枚を剥がして左足を振ると、グラウンダーのシュートがゴール左隅に決まった。

1-1のイーブンに戻った試合は一気にホームチームに流れが傾くかに思われたが、フォレストも守備一辺倒とはならずにカウンターからギブス=ホワイトが決定機に絡むなどがっぷり四つの姿勢で応戦。だが、78分には前半に1枚カードをもらっていたウォード=プラウズがカウンター対応の際にバランスを崩してボールを手で抱え込む形となり、2枚目のカードをもらって退場となった。

これで数的優位を手にしたホームチームは81分にジャクソン、エンソ・フェルナンデスを下げてエンクンク、フェリックスを同時投入。より引いた相手を崩すのに適したフレッシュなアタッカーをピッチに送り出した。ここから猛攻を仕掛けると、ボックス内でパーマー、フェリックスに続けてビッグチャンスが舞い込むが、仕留め切れない。

その後、ククレジャとニコ・ウィリアムズの衝突をきっかけに両軍入り乱れる小競り合いも発生し、よりヒートアップした後半アディショナルタイムには見応え十分の攻防が繰り広げられる。

チェルシーはエンクンクにグスト、フォレストはニコ・ウィリアムズ、ジョタ・シウバとボックス内でビッグチャンスを迎えたが、いずれのシュートもセルス、サンチェスの両守護神が驚異的なセーブで阻止。

この結果、上位陣への奮闘光る10人のフォレストに勝ち切れなかったチェルシーの連勝がストップした。

チェルシー 1-1 ノッティンガム・フォレスト
【チェルシー】
ノニ・マドゥエケ(後12)
【ノッティンガム・フォレスト】
クリス・ウッド(後4)

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アザールが11年ぶりにあの“ボールボーイ”と再会…問題児は現在高級ウォッカブランド経営の大富豪

昨シーズン限りで現役を引退した元ベルギー代表FWエデン・アザールが、11年ぶりにあの“ボールボーイ”と再会した。 リール、チェルシー、ベルギー代表で輝かしいキャリアを築いたアザール。2019年に加入したレアル・マドリーでは自身のコンディション管理の問題などもあり長らく負傷に悩まされた結果、最後まで全盛期の輝きを放てぬまま、昨シーズン限りで退団。その後、新天地でのキャリア続行の選択肢もあったが、昨年10月10日に32歳という若さで現役引退を決断した。 以降はフットボール界とやや距離を置き、新たな挑戦に向けて充電中の元ベルギー代表FWは、約10年前に大きな話題を集めた因縁のボールボーイとの再会を果たすことになった。 当時、チェルシーでプレーしていたアザールは、2013年1月24日に行われたキャピタル・ワン・カップ(現カラバオカップ)準決勝2ndレグのスウォンジー・シティ戦に先発出場。 ホームでの1stレグを0-2で落とし、2ndレグも0-0のまま試合終盤を迎えていたなか、スウォンジーのゴールキックとなった際に事件が発生した。 当時17歳だったボールボーイのチャーリー・モーガンはボールを拾いに行ったものの、時間稼ぎを目的にボールを戻さずにいると、アザールがボールを貰おうと駆け寄る。それでもモーガンがボールを離さずに覆い被さる形になり、これに激高したアザールがボールごとモーガンを蹴った結果、主審は同選手にレッドカードを掲示。結局、3試合の出場停止処分を科された。 それでも、当時アザールは「ボールボーイがドレッシングルームに来て、ちょっと話をした。僕も彼も互いに謝って、それで終わりになった」と、両者の関係が問題ないと説明していた。 そして、その言葉通りに事件から11年の時を経て両者は再会することになった。 アザールは24日、自身の公式X(旧ツイッター)に「引退後の嬉しいことは、昔の友人たちと再会できることだ。この11年間で長い道のりを歩んできた、友よ」というコメントと共に、モーガンとのツーショット写真を投稿した。 なお、アザールの行為が大人げないものだったとはいえ、事件当時は問題児とも指摘されたモーガンだが、現在はウォッカブランド『Au Vodka』を経営するやり手の実業家として知られている。 ホテル経営者で当時スウォンジーの幹部でもあった父親からの資金援助を受け、2016年に友人と立ち上げた事業が大成功し、2023年のイギリス『タイムズ』の報道では5500万ポンド(約103億円)の資産を持つ大富豪と紹介されていた。 <span class="paragraph-title">【写真】11年ぶりにアザールとモーガンが再会</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A nice thing about retirement is catching up with old friends. You have come a long in way in 11 years my friend <a href="https://twitter.com/charliem0rgan?ref_src=twsrc%5Etfw">@charliem0rgan</a> <a href="https://twitter.com/AuVodka?ref_src=twsrc%5Etfw">@auvodka</a> x <a href="https://twitter.com/hazardeden10?ref_src=twsrc%5Etfw">@hazardeden10</a> <a href="https://t.co/bPpp0LEefS">pic.twitter.com/bPpp0LEefS</a></p>&mdash; Eden Hazard (@hazardeden10) <a href="https://twitter.com/hazardeden10/status/1750205183898816763?ref_src=twsrc%5Etfw">January 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> <span class="paragraph-title">【動画】アザールがボールボーイのモーガンを蹴って一発退場となったシーン</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="sd38KUjmOho";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.01.25 07:00 Thu
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今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」

現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon

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