【JFL第22節】J3ライセンス交付のV大分と青森が敗戦、昇格戦線から大きく後退か うだつの上がらぬ首位高知も敗れる

2024.09.29 16:56 Sun
J3ライセンス交付のV大分と青森が敗戦、首位高知も敗れる
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J3ライセンス交付のV大分と青森が敗戦、首位高知も敗れる
29日、日本フットボールリーグ(JFL)第22節の残り4試合が各地で行われた。

◇武蔵野 2-1 浦安

現行のJFLとなった1999年から“勤続26年”という名門・横河武蔵野FC。しかし、今季は現状最下位に沈み、6月8日を最後に勝利がない。
今節は2016年を最後に勝利がないブリオベッカ浦安と対戦し、42分に先制点を献上。それでも54分、MF鈴木裕也が自陣からスーパーロングシュートを叩き込んで同点とする。

さらに87分、鈴木裕が逆転となるヘディング弾を叩き込み、とうとうトンネル脱出。待ちに待った勝ち点「3」を掴み、最下位脱出だ。また、僅差ながらも降格圏を抜け出している。

◇V大分 0-3 滋賀

J3ライセンス交付組どうしの上位直接対決、ヴェルスパ大分vsレイラック滋賀。ただ、お互い2位・栃木シティとの勝ち点差が小さくなく、ここを落とせば、昇格戦線「脱落」が濃厚か。

そんな一戦の勝者は滋賀。

39分、前節初スタメンの大卒ルーキーMF北條真汰が切れ込んで先制点。43分、今度はこちらも前節初スタメンの大卒ルーキーFW奥田陽琉が追加点…23歳の2人が滋賀を牽引する。

結局、終盤にも1点を追加した滋賀が勝ち点「3」。滋賀が昇格戦線で生き延び、V大分は脱落したと見るべきか。順位表を見比べれば僅差でも、この時期この差は決して小さくない。


◇青森 0-2 沖縄

直近5試合無敗のJ3ライセンス交付組・ラインメール青森は、ホームで沖縄SVに0-2と敗戦。開始4分で目下絶好調のFW青戸翔に先制点を決められ、25分には追加点も献上する。

このまま巻き返せずタイムアップ。

青森は残り8試合で、消化が1試合少ない2位・栃木シティと勝ち点「8」になり、今節はV三重や滋賀らも勝利…青森は同勝ち点のV大分と同様、昇格戦線から脱落した可能性が拭えない。


◇鈴鹿 2-0 高知

その一方、J3ライセンス交付組の首位・高知ユナイテッドSCはアトレチコ鈴鹿と対戦。33分、鈴鹿の“前オリヴェイレンセ”MFモハメド・ラミンに右CKから先制点を与えてしまう。

前半の失点が今季22試合で4度目という高知。さらに後半頭の53分、PKで追加点を献上し、今季初めて“0-2”というシチュエーションに。そこから巻き返せず、痛恨の黒星となった。


◆第22節
▽9月29日(日)
アトレチコ鈴鹿 2-0 高知ユナイテッドSC
ヴェルスパ大分 0-3 レイラック滋賀
ラインメール青森 0-2 沖縄SV
横河武蔵野FC 2-1 ブリオベッカ浦安

▽9月28日(土)
栃木シティ 0-0 クリアソン新宿
ヴィアティン三重 1-0 FCマルヤス岡崎
Honda FC 1-0 FCティアモ枚方
ソニー仙台FC 2-2 ミネベアミツミFC

◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点48 | +18
2位 栃木シティ | 勝ち点41 | +15
3位 Honda FC | 勝ち点36 | +9
4位 レイラック滋賀 | 勝ち点35 | +15
5位 ヴィアティン三重 | 勝ち点34 | +3
6位 ラインメール青森 | 勝ち点33 | +7
7位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点33 | -1
8位 沖縄SV | 勝ち点30 | +2
9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点30 | +2
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点29 | +5
11位 FCティアモ枚方 | 勝ち点28 | -3
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点23 | -7
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点22 | -7
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点18 | -18
15位 クリアソン新宿 | 勝ち点17 | -22
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点16 | -19

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【JFL第5節まとめ】前途多難? 滋賀やV三重らJリーグ目指す有力クラブが軒並み敗戦…岩手は青森に屈して2連敗、YSCCも3失点黒星

5日、6日と日本フットボールリーグ(JFL)第5節の8試合が行われた。 ◆V大分 3-2 YSCC 県勢2クラブ目のJリーグ入会を目指すヴェルスパ大分が、ホームでY.S.C.C.横浜を撃破。15分にCKから先制されるも、23分にCKからDF西村大吾がお返しの同点弾を決め、40分にも再びCKからDF伊藤颯真が逆転弾を叩き込む。 後半に入ると、今度は元日本代表FW金崎夢生も抜群の嗅覚をみせ、CKからファーで詰めて追加点。V大分は終盤に1点を返されるも、3得点全てをCKから奪って勝ち点「3」を積み上げた。なお、観客動員数は819人だった。 ◆滋賀 0-2 Honda 一方、県勢初のJリーグ入会へ期待が大きいレイラック滋賀は、各ポジションにタレントを揃える現JFLの有力クラブ。ただ、開幕から際どい試合が続き、今節は盟主Honda FCにホームで敗れて早くも今季2敗目ということに。 24分、35分といずれもセットプレーの流れからHondaに2得点を許し、後半は頭からMFロメロ・フランク、DF井出敬大を投入してシステムも変更。攻撃のギアを上げるも、反撃ならずに敗れ去った。観客動員数は1056人だった。 ◆V三重 0-2 マルヤス また、滋賀と横並びでJリーグ入会を争うヴィアティン三重も、開幕4連敗のFCマルヤス岡崎にホームで敗れるという痛恨の敗戦。後半頭に先制されると、3枚替えのスタンバイができていたなかで追加点も許すという厳しい状況に。 結局、FW村上弘有、MF金成純、DF児玉慎太郎という3枚を投入した66分の時点で2点ビハインド。懸命にゴールを目指したV三重だが、マルヤスに今季初白星を献上し、2連敗となった。観客動員数は1307人だった。 ◆青森 2-1 岩手 JFLの新たな東北勢対決、ラインメール青森vsいわてグルージャ盛岡は、ホーム青森に軍配。今節が今季のホーム初戦となった青森は48分、背番号「10」のブラジル人主砲、FWベッサがCKからこぼれ玉に詰めて先制点とする。 岩手は74分にFW深堀隼平のPKで同点とするも、県勢2クラブ目のJリーグ入会を目指す青森が迎えた90分、今季加入の新キャプテンDF遠藤元一がヘディングシュートを叩き込み、勝ち点「3」を呼び込む値千金の決勝点とした。 なお、青森のホーム初戦は観客動員数1806人。Jリーグ返り咲きを目指す岩手のほうは前節に続いて2連敗となった。厳しい戦いが続く。 ◆枚方 1-0 新宿 前節終了時点で首位のクリアソン新宿も、東京23区からJリーグ入会を目指す有力クラブと呼んで差し支えないが、今節はアウェイでFCティアモ枚方にウノゼロ負け。枚方は69分に主将DF阿部隼人が決めた1発を守り抜いた。 新宿はこの敗戦で首位から陥落。他会場では沖縄SVが飛鳥FCに1-0と勝利し、第5節を終えた段階での首位は沖縄となっている。 ◆JFL第5節 ▽4月5日(土) ヴェルスパ大分 3-2 Y.S.C.C.横浜 ブリオベッカ浦安・市川 1-1 アトレチコ鈴鹿 ▽4月6日(日) レイラック滋賀 0-2 Honda FC ヴィアティン三重 0-2 FCマルヤス岡崎 ラインメール青森 2-1 いわてグルージャ盛岡 FCティアモ枚方 1-0 クリアソン新宿 沖縄SV 1-0 飛鳥FC 横河武蔵野FC 1-0 ミネベアミツミFC 2025.04.06 15:20 Sun

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