「僕らは歴史を作った」ユーロ決勝で最優秀選手に輝いたニコ・ウィリアムズ、喜びと同時に前を向く「今度はW杯」

2024.07.15 09:52 Mon
決勝でも活躍のニコ・ウィリアムズ
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決勝でも活躍のニコ・ウィリアムズ
スペイン代表のFWニコ・ウィリアムズがユーロ2024決勝を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。準決勝ではフランス代表を下したスペイン。3大会ぶりの決勝進出を決め、14日にはイングランド代表との一戦に臨んだ。
前半をゴールレスで終えると、後半開始直後にスペインが先制。FWラミン・ヤマルがスルーパスを送ると、ボックス左に走り込んだニコ・ウィリアムズが左足で流し込んだ。

73分にMFコール・パーマーにコントロールショットを決められ試合は振り出しに戻るも、86分に再び勝ち越し。DFマルク・ククレジャのクロスからFWミケル・オヤルサバルが押し込み、2-1のまま試合終了を迎えた。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた上、大会を通じて脅威となったニコ・ウィリアムズは試合後にコメント。史上最多4度目のユーロ制覇を喜ぶと同時に、2026年開催のワールドカップ(W杯)にも目を向けた。
「とても幸せだ。僕の家族やファンなど、全員がこの勝利に値する。ヨーロッパチャンピオンになり、今度はワールドカップを目指す」

「僕らはとても苦しんだ。イングランドには違いを生む選手がいたが、僕らは彼らに対抗することができた。誰も僕らを倒すことはできない。僕らは素晴らしいチームだと言いたい」

また、ニコ・ウィリアムズは勝利や優勝の実感がすぐには湧かなかったとのこと。母国で喜びを噛み締めたいと語った。

「今はまだ自分たちが何を成し遂げたのかよくわかっていない。明日スペインに戻り、いつも愛や温かさを与えてくれるファンと共にこの勝利を喜ぶことができるだろう。僕らは歴史を作った」

「サッカー選手なら誰でもこのような瞬間を夢見ている。これは最初から僕のことを信じてくれたみんなの功績だ」

「僕はいつもにチームを助けるために全力を尽くしている。みんなが僕のことを知ってくれて、よりリスペクトしてくれるようになったのは事実だ。そのリスペクトにとても感謝している。僕は自分のポジションで最高の選手の1人になれるよう、毎日努力している」

さらに、大会最優秀若手選手に輝いたFWラミン・ヤマルにも言及。17歳の才能だけでなく、人間性も称えている。

「みんなもこの大会で見たように、ラミンは素晴らしい選手だ。彼には無限の可能性がある。選手として優れているだけでなく、人間としても素晴らしい」

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【ラ・リーガ第2節プレビュー】ドロー発進のマドリード勢は今季初勝利狙う! バルサvsアスレティックの好カードも

先週末に幕を開けた2024-25シーズンのラ・リーガ。今夏はユーロ、コパ・アメリカの開催に伴い、各チームの主力のコンディションが上がり切っておらず。開幕節ではレアル・マドリー戦を含め10カード中6カードがドロー決着となった。 9月のインターナショナルマッチウィーク突入までいきなりの3連戦となるなか、その初陣となる今節は今シーズン初勝利を狙うマドリードの2強の戦いに注目。 UEFAスーパーカップでアタランタを撃破し、今季初タイトルと共に幸先よくシーズン開幕を迎えた王者マドリー。ただ、開幕節ではマジョルカ相手に1-1のドロースタートと煮え切らないリーグ戦スタートとなった。 前半にFWロドリゴのオープニングゴールが決まってスタートは悪くなかったが、以降は連携面の問題によって左サイド偏重の攻撃は相手の粘り強い守備に遭い、マジョルカ得意のセットプレー、カウンターに苦戦を強いられた結果、試合終了間際にはDFメンディが一発退場となるアクシデントも発生した。その開幕節のバタつきを払しょくしたいサンティアゴ・ベルナベウでの今季初戦はプリメーラ復帰戦を1-0の勝利で飾った昇格組バジャドリーが相手。ノッキングを起こした攻撃面の立ち位置を整理しながら、きっちり今季リーグ初白星を挙げたい。 今夏の積極補強で力強いスタートが期待されたなか、難敵ビジャレアルとのアウェイゲームを2-2のドローで終えたアトレティコ・マドリーは、同じくドロースタートのジローナ相手にホーム開幕戦での初白星を狙う。ビジャレアル戦ではDFル・ノルマン、FWセルロートの2選手がスタメンデビューを飾り、FWアルバレスも途中出場。ただ、連携面構築にはやや時間を要する見込みで守備面に関してもやや緩さが見受けられた印象だ。今回の一戦に向けてはMFギャラガーが新たに加わり、そのプレーにも注目が集まるが、まずはチームとして得意のホームで結果を残したい。 対するジローナはベティスとの初戦を1-1のドロー。今夏の相次ぐ主力流出によってアトレティコ以上に戦力の見極め、チームとして最大値を出すための時間が必要となるが、昨季同様に上位争いに食い込むためには勝ち点3がほしいところ。開幕節は19歳FWミセホウイが早速結果を出したが、この試合ではFWアベル・ルイス、FWブライアン・ヒルといった前線の主軸としての活躍が期待される選手たちの躍動を期待したい。 バルセロナvsアスレティック・ビルバオはアトレティコvsジローナと並んで今節屈指の好カード。バルセロナは前節、バレンシアとのアウェイ開催の開幕節をFWレヴァンドフスキのドブレーテの活躍で2-1の逆転勝利。ハンジ・フリック新体制の初陣を飾った。ただ、攻撃ではボールの前進、崩しのアイデア、守備では切り替えの遅れなど課題も多く見受けられた。また、今週に入って昨季の絶対的な主力であるMFギュンドアンの電撃退団の可能性、サラリーキャップによる選手登録の問題も報じられ、ホーム開幕戦を前にネガティブな話題もチラホラ。それを封じ込めるためには勝利という結果が求められる。 一方、ヘタフェとの開幕戦を1-1のドローで終えたアスレティックは守護神ウナイ・シモンの長期離脱によって後ろの不安はあるが、今季の上位争い候補の一角だ。今回の一戦ではチームパフォーマンスにもちろんのこと、今夏の移籍市場でバルセロナ行き濃厚とみられたなか、残留を決断したFWニコ・ウィリアムズのプレーに注目。前節は途中出場となったが、今節はスタメン復帰の可能性が高く、ユーロ制覇を共に成し遂げたFWラミン・ヤマルとの熱い“競演”に期待だ。 MF久保建英を擁するレアル・ソシエダは昇格組エスパニョールとのアウェイゲームで今季初白星を狙う。ホーム開幕戦となったラージョ戦は試合終了間際のMFスビメンディのゴールで一矢報いるも、1-2の敗戦。ボールの主導権こそ握ったが、攻撃面で停滞感を拭えず。スタメン出場の久保は幾度か突破で見せ場を作ったが、やや消化不良のパフォーマンスで後半半ばに交代となった。同じく初戦を落とした相手とのアウェイゲームでは久保個人、チームとしても攻撃面での鋭さ、精度を見せたい。 王者相手に上々のラ・リーガデビューを飾ったFW浅野拓磨のマジョルカは、オサスナとのアウェイゲームで初白星を狙う。なお、今季からチームを率いるアラサテ監督にとっては古巣初帰還の感慨深い試合となる。浅野はマドリー戦で攻撃面で大きな見せ場こそ作れなかったが、攻守両面で安定したパフォーマンスをみせ、現地メディアからの評価も上々。より攻撃面で特長を出しやすい試合展開のなか、ゴールやアシストと目に見える結果を残したいところだ。 その他ではヘタフェvsラージョのオトラ・マドリード・ダービー、共に2-2のドロースタートとなったセビージャvsビジャレアルの名門対決にも注目したい。 《ラ・リーガ第2節》 ▽8/23(金) 《26:00》 セルタ vs バレンシア 《28:30》 セビージャ vs ビジャレアル ▽8/24(土) 《24:00》 オサスナ vs マジョルカ 《26:00》 バルセロナ vs アスレティック・ビルバオ 《28:30》 ヘタフェ vs ラージョ エスパニョール vs レアル・ソシエダ ▽8/25(日) 《24:00》 レアル・マドリー vs バジャドリー 《26:00》 レガネス vs ラス・パルマス 《26:15》 アラベス vs ベティス 《28:30》 アトレティコ・マドリー vs ジローナ 2024.08.23 19:00 Fri

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