今季初出場で東京Vの16年ぶり勝利貢献へ…山越康平「強度を保ってプレーしたい」、深澤大輝「結果だけを求めて…」

2024.03.02 20:25 Sat
ダービー以来の浦和戦出場目指す山越康平
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ダービー以来の浦和戦出場目指す山越康平
東京ヴェルディは3日、埼玉スタジアム2002で行われる明治安田Jリーグ第2節の浦和レッズ戦に臨む。

16年ぶりJ1に復帰した東京Vは、1993年のJリーグ開幕カードの再現となった、横浜F・マリノスとの国立競技場での開幕戦を1-2で落とした。
ここ数年、J1のトップ・オブ・トップに位置する相手に先制点を奪い、前半は攻守両面で圧倒する戦いぶりを見せたが、後半終盤の連続失点によって最後は地力・勝負強さを見せつけられる形となった。

その開幕戦ではベンチからチームの戦いを見守ったDF山越康平は、自身にとって大宮アルディージャ時代の2017年以来のJ1での戦いについて語った。

「チームとしてうまく戦えていたと思いますけど、J1は最後の最後に決め切るクオリティというか、いくら良いゲームをしていても最後の最後にああやって引っくり返す力があるなというのを改めて、J1のクオリティを外から体感しました」
開幕戦では後半終盤に投入の可能性がありながらも、追いつかれた影響もあって久々のJ1でのプレーはお預けとなった山越だが、今回の浦和戦では本職のセンターバックに加え、右サイドバックでの起用も見込まれる。

大宮時代に埼スタで2度のダービーを経験した山越は、久々の難所での戦い、常日頃から渇望するタフなアタッカーとのマッチアップに向けて静かに闘志を燃やす。

「ダービーだったので、サポーターの対戦相手に対する圧というのはすごかったなというのを印象的に覚えています」

「個人としては相手に良い状態でボールを持たせないことが大事だと思うので、コンパクトにスペースをなるべくない状態で、うまく守れればと思っています」

「チームとしては(前節浦和に勝利した)広島が本当に良い嵌め方をしていたのを映像で見て、うまく自分たちもあれぐらいの強度でやれれば、いくら浦和相手といえども、うまく攻撃できないと感じているので、うまく強度を保ってプレーしたいと思います」

同じく開幕戦ではベンチからチームの戦いを見守る形となったDF深澤大輝は、「チームの力になれなかったことが悔しい」とJ1デビューがお預けとなった一戦を振り返る。

「前半、良い戦いできていて外から見ててもみんな戦って走ってるなと思った中、後半はやっぱりちょっと落ちているなというところで、自分が入って手助けできればと思っていたところで失点してしまいました」

「それによってプランが崩れたところもあって、自分自身も準備していましたが、結果的に出ない形になり、J1デビューは意識していましたが、開幕戦はチームが勝つことがすごく大事だったので、チームの力になれなかったことがまず悔しいです」

直近のトレーニングマッチでは左右のサイドバックでプレーし、状態を上げるなか、東京Vのアカデミー、中央大学で共にプレーした盟友、大久保智明との関係で幾度となく観戦に訪れた経験のある埼スタでのデビューを目指す。

負傷の影響で出遅れた盟友とのピッチ上での再会は難しいものの、浦和にはMF前田直輝、MF中島翔哉というアカデミーの先輩2人が在籍している。

「(前田と中島は)僕らがジュニアユースのときのユースの選手で、(2012年の)高円宮杯の試合を埼スタに見に行きました。(現同僚の宮原)和也くんもいた広島ユースとの試合でした。すごく強い代でしたし、一種の憧れの存在でもあったので、そういう人たちとJ1のピッチで戦えるというのはすごい嬉しいですが、負けたくない気持ちが強いです」

「埼スタでプレーしたことはないですが、トモ(大久保)の応援でACL決勝とかも見に来ているので、あのピッチでプレーしたいという思いはありますし、出るか分からないですけど、ピッチに立ったら全力でやるしかないなと思います。トモの試合なんか見ても応援は半端ないなと思いますし、本当にチームを勝たせる応援をしてくるので、そういう中で自分が何ができるかというのは楽しみですし、本当に結果だけを求めて、次の浦和戦は勝ち点3を求めて戦っていければいいなと思います」

その浦和戦での勝利に向けては、「(サミュエル・)グスタフソンが関わるとうまく崩せそうなシーンがあり、僕らはそこに起点を作らせたくない」、「勇気をもって前からプレッシャーをかけたい」と、相手の新司令塔を警戒しつつ、城福浩監督が求めるハイライン・ハイプレスのアグレッシブな戦いを強調した。

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「最高のバトンの受け渡しができた」、東京Vの城福監督が“総力戦”での3戦ぶり白星誇る

東京ヴェルディが“総力戦”で敵地から大きな勝ち点3を持ち帰った。 東京Vは20日、ベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第24節でアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利した。 前節、FC町田ゼルビア相手に0-1の敗戦を喫し、宿敵相手に屈辱のシーズンダブルを喫したチームは、公式戦連敗ストップと共にリーグ3試合ぶりの白星を目指して8位の福岡と激突。 互いに決定力に問題を抱えており、ロースコアの展開が想定された中、試合はその予想通りの形に。それでも、より効果的にチャンスを作っていたアウェイチームは38分にFW山見大登のゴールで先制に成功。 後半はFWシャハブ・ザヘディの投入や攻撃的な[4-4-2]への布陣変更で勢いを出したホームチームに攻勢を仕掛けられたが、最後の局面でしっかりと身体を張った緑の壁は最後まで決壊せず。敵地で大きな勝ち点3を掴み、9位に浮上している。 試合全体としては前半序盤に地上戦、後半半ば以降は相手のリスクを冒したロングボールやクロスに押し込まれ、追加点を奪い切るという部分でも課題を残した。 試合後の会見でも城福浩監督はそういった課題を受け止めつつも、就任時からのコンセプトを達成した部分を高く評価した。 クラブの予算規模もあり、個に依存しない全員守備・全員攻撃のハイインテンシティのフットボールを志向する指揮官は、常日頃から“バトンを繋ぐ”というキーワードを使い、先発の11人が前半キックオフから出し惜しみせずにフルパワーを使い、5枚の交代選手がバトンを引き継いで試合終了のホイッスルが鳴るまで強度を維持することを求めている。 J1最年少スカッドという事情もあり、シーズン序盤戦では交代選手の経験不足やクオリティ不足もあってリードを守り切れない試合や、同じく指揮官が求める“ゲームチェンジャー”の不在が散見されたが、ここに来て一段階上のチーム内競争が行われており、その問題が徐々に改善されている。 そして、この福岡戦では脳震とう疑いで染野が途中交代となった部分を含めフィールドプレーヤー6人全員を投入した中、MF森田晃樹はゲームを落ち着かせる役割を、FW山田剛綺とMFチアゴ・アウベスは前線からの果敢なチェイシングや身体を張ったボールキープやファウルをもらう仕事、DF千田海人が再三のクロスやロングボールを撥ね返し続けるなど各自が先発選手の役割を引き継ぎつつ、プラスして自身の特長も示した。 そのため、指揮官は「今日は何よりも、我々がチームとして目標としているバトンを繋いでいくというところで、最高のバトンの受け渡しができたのではないかと思っています」と、“総力戦”での勝利を称えた。 スタートから中盤で攻守にハードワークをこなし、出し切って味方にバトンを繋いだMF齋藤功佑は、「チームとして守備からアラートにやる。ハードワークをやる。全部出し切って交代して、また入った選手がハードワークしていくというのが体現できている」と指揮官同様にこの試合での手応えを口に。 ここ数試合ポジション争いが激化している状況において各自が葛藤を抱えながらも、チームのために求められている役割をこなすことでチーム力の向上に繋がっていると感じているという。 「いろんな思いを持ちながら、ただひたむきにやるしかないという状況の中で、いろんな葛藤が出てくると思いますが、自分なりにみんなが消化しながらうまくやれています」 「前回も個人のパフォーマンスは悪くなかったけど、結果が出ないからスタメンから外れた選手もいる中で、そういった選手も勝つために途中から出てやるべき仕事をやっていたので、そこは本当にリスペクトするところだなと思いますし、それがチーム力に繋がっていると感じています」 一方、ここ最近の公式戦2試合では右ウイングバックのポジションで攻撃を活性化させたMF松橋優安だが、この試合では守勢の展開において守備面でのハードワークでチームの逃げ切りに貢献。 「だんだんと攻撃のイメージが湧いてきている」と攻撃面での手応えを感じつつも、「あそこのポジション(ウイングバック)というのはどちらも求められるポジションだと思うので、まずは守備からという意識を持っている」とチームにとってより必要な仕事を完遂した。 現状では自身もポジション争いに挑む立場にある中で22歳MFは、「スタメンを確約されている選手なんていないと思いますし、今日ここに来ることができていないメンバーの中でも、いい選手、やり続けている選手というのがいます。いつそういう選手たちと入れ替わってもおかしくない。そういうメンバーがいるからこそ、自分たちもここのピッチで頑張れるというのがあるので、チームとして全員がいい競争をしている」とコメント。 今回ピッチに立った選手だけでなく、日頃から高いレベルで競い合うベンチ外の選手たちの存在が引き出した責任感、ハードワークが「最高のバトンの受け渡し」に繋がったと、“総力戦”での勝利であることを強調している。 2024.07.21 13:10 Sun
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戦列復帰した東京Vの森田晃樹、3戦ぶり勝利狙う福岡戦へ「しっかり勝ち点3を取れるように」

約1カ月ぶりの戦列復帰を果たした緑の頼れる主将がチーム3戦ぶり勝利への貢献を誓った。 東京ヴェルディのMF森田晃樹は今シーズン開幕からのリーグ戦で全試合でスタメン出場。2ボランチの一角において攻守に存在感を示してきたが、先月初旬のトレーニングマッチで負ったケガによって1カ月以上の戦線離脱を強いられた。 それでも、14日に行われた明治安田J1リーグ第23節のFC町田戦ゼルビア戦で途中出場。チームは0-1で惜敗したが、個人としては後半終盤に絶妙なスルーパスから同点機を演出するなど攻撃面で存在感を示した。 直前にトレーニングマッチもこなしていたものの、1カ月ぶりの復帰からのリバウンドも懸念されたが、幸いなことに「特に問題なくやれている」とコンディションに問題はないという。 久々の出場の上、昨シーズンも含めて試合途中の出場は珍しいが、「ある程度、後半の中では自分たちがボールを持てる状況を出ていた選手が作ってくれていましたし、僕個人としては相当入りやすいゲーム展開の中で入らせてもらったので、その辺は特に違和感なかった」と試合勘を含めスムーズに入れたと振り返った。 その一方で、試合後の会見で城福浩監督が「まだまだ守備が試合に出られるレベルではない」と指摘したようにプレー強度、守備の部分では「試合の強度の部分でまだ個人的に全然良くないシーンとかもあった」と、指揮官の指摘に同意している。 また、試合全体に関しては「後半しっかり自分たちのボールで相手コートに押し込む時間を多く作れたのは良かった」と攻撃面での手応えを口にしたものの、「守備では失点のところもそうですけど、5バックで多くのシチュエーションで後ろで人が余る状態がある。ボランチをどこに付かせに行くのか、ウイングバックがどこまで出ていくのかとか、そういう守備のところの判断は課題」と、[3-4-2-1]への変更後から続く守備面の課題克服の必要性を訴えた。 その町田戦の反省を踏まえた上で臨む次節は、20日にベスト電器スタジアムでアビスパ福岡戦となる。 前回対戦は後半に入って互いに幾つか決定機を作ったものの、決め手を欠いてのゴールレス決着だった。 ここ数試合の福岡は離脱者の影響や停滞した攻撃の活性化という部分で、前線を中心によりモビリティを意識した戦い方も見せているが、森田は相手の変化を把握しながらも守備面においてチームがやるべきことはあまり変わらないと語る。 「堅い印象は相変わらずあります。ただ、クロスからの得点能力というのはフォワードが持っていますし、そういうところは気をつけなければいけない」 「(シャハブ・)ザヘディ選手が出てきたときは、わりと背後へのロングボールが多かったと思いますけど、最近の戦い方を聞いている感じだと、直近の試合では地上戦というか、足元の展開も増えているということなので、どちらにも対応できるようにできればいいかなと思っています」 「もちろんどちらもあると思うので、セカンドボールのところも相手は変わらず徹底してくると思うので、その辺は臨機応変に対応できればいいです」 直近の公式戦2試合で無得点という状況の中、ホームチームの堅守攻略に向けては町田戦の後半に見せたような戦い方を研ぎ澄ませつつ、少ないチャンスを今度こそきっちりモノにしたい考えだ。 「先制点がほしいのはありますけど、そんなに慌てずにやれればいいかなと…。相手コートで自分たちの時間を作れるなら、それはそれでいいと思うので、そういう時間もありつつ、しっかり背後も狙いつつという感じ。相手陣地でボールを持つことになると、相手の守備の堅さはあると思うので、一発で背後とかも狙いつつ、セットプレーも大事にできたらいいかなと思います」 守備面のリスクを考慮すれば、今回もジョーカー起用が見込まれるが、「直近は勝ち点3を取れていないので、しっかり勝ち点3を取れるようにやりたい」と、森田はリーグ3試合ぶりの勝利へ意気込んだ。 2024.07.19 20:00 Fri
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「洗練されている」「世界に誇れるぞ」16年ぶりのJ1を戦う東京Vの新ユニフォームが発表! ファンもデザイン性の高さに歓喜「今年はいつも以上にカッコ良い」

東京ヴェルディは14日、2024シーズンのユニフォームを発表した。 2023シーズンは明治安田生命J2リーグを戦っていた東京V。城福浩監督の下でレギュラーシーズンを3位で終えると、J1昇格プレーオフではジェフユナイテッド千葉、清水エスパルスに勝利し、16年ぶりのJ1昇格を掴んだ。 そのJ1で戦うユニフォーム。「Athleta(アスレタ)」がサプライヤーを務める中、1stユニフォームのデザインのコンセプトは「V PROGRESS」。ヴェルディの誇りと勝利への執念を連続するVで表現した “V PROGRESS” グラフィック。着用する選手やサポーター自身から見ると前向きの矢印になり、どんな時でも一丸となって挑戦し、前に進み続けるスピリットを表現した。 中央の矢印は正面から見ると下向きだが、着用してみた場合には前向きな矢印に変化するというものになっている。 首の中央にはV形状のリブでヴェルディのアイデンティティを表現。背中上部と枠はグリーンの濃淡が映える無地の切替えでオーセンティックなスタイルを演出。袖口は太いゴールドのリブでアクセントを効かせたデザインとなっている。なお、FP1stはクラブカラーのグリーン、GK1stはブラックとなる。 2ndユニフォームは「VICTORY FUSION」がコンセプト。ブランドカラーのシャインホワイトを採用し、東京の多様性を幅の異なるシルバーグレーラインで表現。その結集によって生まれる勝利を“V”のゴールドでデザインした。 なお、背番号とネームにはヴェルディのアイデンティティを高めるブランドフォントが復活。統一カラーで一体感のあるマーキングデザインとなっている。 ファンは「Vがたくさんある」、「今年はいつも以上にカッコ良い」、「細部までこだわられている」、「今シーズンも最高にカッコ良い」、「洗練されている」、「スタイリッシュだなぁ」、「このデザインめっちゃ好き」、「カッコ良すぎる」、「世界に誇れるぞ」とコメントしている。 <span class="paragraph-title">【写真】東京Vが16年ぶりにJ1で戦うユニフォームが発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">//<br>(@TokyoVerdySTAFF) <a href="https://twitter.com/TokyoVerdySTAFF/status/1746430497834799428?ref_src=twsrc%5Etfw">January 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.14 21:40 Sun

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