中国代表、アジア杯でオマーン代表を率いたクロアチアの名将・イバンコビッチ氏を新監督に招へい

2024.02.25 00:00 Sun
Getty Images
中国サッカー協会(CFA)は24日、アレクサンダル・ヤンコビッチ監督(51)の辞任及び、ブランコ・イバンコビッチ氏(69)の新監督就任を発表した。

各年代の中国代表の指揮してきたヤンコビッチ監督は、昨年2月に中国代表の監督に就任。先のアジアカップでは3大会連続の決勝トーナメント進出が期待されたが、2分け1敗と1勝もできずグループステージ敗退に終わっていた。

この成績不振を理由にセルビア人指揮官は辞任を決断。その後任としてアジアカップでオマーン代表を率いたクロアチアの名将を招へいした。
イバンコビッチ氏は母国のヴァルテクスで指導者としてのキャリアをスタートすると、1998年にはフランス・ワールドカップに臨むクロアチア代表でアシスタントコーチを務めた。

その後も、ハノーファーやイラン代表、ディナモ・ザグレブ、山東魯能、アル・イテファク(サウジアラビア)、アル・ワフダ(UAE)、ペルセポリス(イラン)と、アジアを中心に監督を歴任。
2020年1月にエルウィン・クーマン前監督の後任としてオマーン代表の監督に就任。4年間で43試合を指揮し21勝9分け13敗と一定の成績を残したが、先のアジアカップでは、2分け1敗と1勝もできずグループステージ敗退に終わっていた。

アレクサンダル・ヤンコビッチの関連記事

9月5日に日本代表と対戦する中国代表。予備登録メンバーリストの大枠を、中国『新浪』が報じている。 2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のスタートまで1カ月弱。グループCの日本代表は、ホーム・埼玉スタジアムで迎える第1節(9月5日)にて中国代表と対戦する。 中国代表のほうは、『新浪』いわく、協 2024.08.09 16:15 Fri
中国サッカー協会(CFA)は24日、中国代表の新監督にアレクサンダル・ヤンコビッチ氏(50)が就任したことを発表した。 ヤンコビッチ氏はセルビア国籍。現役時代はオーストラリアやフランス、アメリカでプレーするも、ヒザを痛めて28歳で引退し、2000年に母国の名門ツルヴェナ・ズヴェズダでアシスタントコーチとして指導者 2023.02.25 13:50 Sat
中国代表のアレクサンダル・ヤンコビッチ監督が、日本代表を振り返った。 24日、EAFF E-1サッカー選手権第2戦で日本と中国が対戦した。 中国は第1戦で韓国代表に0-3で敗戦。若手メンバーで臨んでいる今大会では様々なチャレンジをしているところだ。 しかし、日本戦では堅い守備からポゼッションをして日本 2022.07.24 22:13 Sun

中国の関連記事

13日、AFC U17女子アジアカップ2024の第3節がインドネシアで行われ、U-17日本女子代表はU-17中国女子代表と対戦し、4-0で勝利。3連勝を収めた。 上位3カ国はドミニカ共和国で今年行われU17女子ワールドカップの出場権を獲得できる今大会。日本はタイ、オーストラリアに連勝を収め、すでに準決勝進出を決め 2024.05.13 19:01 Mon
AFC U23アジアカップのグループB第2節、U-23中国代表vsU-23韓国代表が19日に行われ、0-2で韓国が勝利した。 初戦のU-23日本代表戦を0-1で落とした中国と、U-23UAE代表に1-0で勝利した韓国の一戦。 時間の経過とともに韓国がボールを保持する展開となった中、最初に決定機を迎えたのは中 2024.04.20 00:05 Sat
U-23中国代表のチョン・ヤオドン監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。 16日、AFC U23アジアカップのグループB第1節が行われ、中国は日本と対戦した。 2008年の自国開催となった北京五輪以来の出場を目指す中国。8大会連続での出場を目指す日本を前に、開始8分で 2024.04.17 11:45 Wed
U-23日本代表のキャプテンMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)が、U-23中国代表戦を振り返った。 16日、パリ・オリンピック出場を目指す日本は最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップで中国と対戦した。 8大会連続8度目のオリンピック出場を目指す中、試合は8分に松木玖生(FC東京)が山田楓喜(東京ヴェ 2024.04.17 01:18 Wed
ビッグセーブ連発でクリーンシートに貢献したU-23日本代表のGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が、U-23中国代表戦を振り返った。 16日、パリ・オリンピック出場を目指す日本は最終予選を兼ねたAFC U23アジアカップで中国と対戦した。 8大会連続8度目のオリンピック出場を目指す中、試合は8分に松木玖生 2024.04.17 00:58 Wed

記事をさがす

アレクサンダル・ヤンコビッチの人気記事ランキング

1

日本戦まで1カ月弱…中国代表が新たな“帰化選手”用意も9月招集は50-50か 既存の帰化組にパリ五輪世代を本格融合へ

9月5日に日本代表と対戦する中国代表。予備登録メンバーリストの大枠を、中国『新浪』が報じている。 2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のスタートまで1カ月弱。グループCの日本代表は、ホーム・埼玉スタジアムで迎える第1節(9月5日)にて中国代表と対戦する。 中国代表のほうは、『新浪』いわく、協会がAFCへ提出した初期登録選手リストには、A代表未経験の若手が複数おり、一方ではやはり「帰化組」も名を連ねているという。 まず、9月初招集でA代表デビューの可能性がある選手として、上海申花のMFワン・ハイシャン(23)、パリ五輪世代からは山東泰山のMFアブドゥラスル・アブドゥラム(23)(※1)、成都蓉城のDFフー・ヘタオ(20)ら。揃って国内リーグで調子が良いそうだ。 また、U-23アジア杯で少なからず大岩ジャパンの脅威となったウインガー、山東泰山FWシェ・ウェンネン(23)は6月の代表ウィークで初招集されており、今回も招集確実とされる。 気になるのは「海外組」または「帰化組」か。 トルコ1部のイスタンブール・バシャクシェヒルに所属する192cmDFウー・シャオコン(24)は、クラブレベルで2月を最後に出場がなく、今回の招集が微妙。かつてJ2清水やJ1京都に所属(※2)し、久々の日本へ…とはならなそうだ。 そして、中国サッカー協会(CFA)は現在、ノルウェー2部のランハイムに所属する中国系ノルウェー人、元U-19ノルウェー代表MFジョン・ホー・サテル(26)と水面下で接触中。 2024シーズンのノルウェー2部で19試合11得点6アシストという攻撃的MF。中国のパスポートを保有も、中国代表のアレクサンダル・ヤンコビッチ監督は、大前提として国内リーグの帰化組を信頼か。ジョン・ホーの9月初招集は現状で50-50とされている。 招集確実な「帰化組」は、元ザルツブルクのFWアラン(35)、元エバートンで中国代表における絶対軸のDFティアス・ブラウニング(30)、元フラメンゴのFWフェルナンジーニョ(31)。 その他、主砲の国内最強FWウー・レイ(33)、パリ五輪世代エースにして6月A代表デビューのFWベイヘラム・アブドゥウェリ(21)(※1)らは、言及なくとも招集確実といったところか。 (※1)ウイグル族 (※2)Jリーグ時代の登録名は呉少聰 2024.08.09 16:15 Fri

中国の人気記事ランキング

1

【U-23日本代表プレビュー】3.5枠のパリ行き切符を懸けた戦いがスタート、初戦でまずは結果を/vsU-23中国代表【AFC U23アジアカップ】

今年7月にフランス・パリで行われるオリンピック。紆余曲折あり、未だに出場国が決まっていない唯一の地域がアジアだ。 AFC U23アジアカップで出場枠「3.5」を16カ国が争う中、当初は1月に開催予定も、A代表のアジアカップがずれ込んだことで4月という異例のタイミングでの開催となった。 8大会連続8度目のオリンピック出場を目指す日本。大岩剛監督が率いるチームは、2022年に同じ世代のU-21日本代表で臨んだ前回大会で3位という成績を残しており、同じ結果を残せばパリ・オリンピック出場が決定する。 <span class="paragraph-subtitle">◆最低でもベスト4入りに向けた大事な初戦</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 大会開催時期がズレ込んだ影響もあり、国際Aマッチデーでもなく、ヨーロッパのシーズンも佳境に入っているため、多くの海外組の招集が叶わなかった日本。それでも、Jリーグで活躍する選手を中心に、招集できる限りのベストメンバーを呼べたといえる。 派遣義務のないクラブの協力もあり、しっかりと戦力を保てた日本。アジアの戦いは簡単ではないことも重々承知であり、ここまでしっかりとした準備をおこなってきた。 大岩監督は前日の会見で「非常に良い準備ができている」とコメント。「メンタル、個人戦術、チーム戦術全てを発揮して第1戦に向かっていきたいと思う」と、しっかりと初戦で戦う準備が整っていると強調した。 今大会は中2日で試合が行われる過酷なスケジュールであり、全員の力が必要になる総力戦。まずは結果を出し、良いスタートを切りたいところだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆2度目の五輪へ、若きチームで臨む</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 対する中国は、自国開催となった2008年の北京大会以来、2度目のオリンピック出場を目指す戦いとなる。 チョン・ヤオドン監督が率いるチームは、21歳という平均年齢。決して若すぎるというチームではないものの、FW登録のワン・ユドン、ドゥ・ユエチョンは17歳と18歳。2028年のロサンゼルス・オリンピック世代の選手でもある。 また、GKリー・ハオはアトレティコ・マドリーに所属し、今季は3部のコルネジャへレンタル移籍中。ただ、その才能は高く、唯一の海外組として招集されている。 2023年9月の予選では、UAE、インドと同居して2位通過。チョン・ヤオドン監督は「我々のチームは本当に強いと思っている」と前日会見で語っており、日本撃破に士気は高い。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[4-3-3]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240416_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> GK:小久保玲央ブライアン DF:関根大輝、西尾隆矢、木村誠二、内野貴史 MF:松木玖生、藤田譲瑠チマ、田中聡 FW:山田楓喜、藤尾翔太、平河悠 監督:大岩剛 中2日でやってくる連戦。とにかくまずはグループステージの突破が必要であり、上位2カ国に入る必要がある。そのためにも、初戦で勝利することが非常に重要となる。 守護神はこの世代の軸であるGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)が不在。3月の活動では共にゴールを守った2人が候補だが、小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が先発すると予想する。安定したシュートストップと、高さを使ってくる可能性が高いため、ハイボールの処理、そしてビルドアップの力を発揮してもらいたい。 最終ラインだが、こちらも高さ対策を考えると右サイドバックには関根大輝(柏レイソル)が入ると予想。ウクライナ戦では良いパフォーマンスを見せており、頼もしい存在だ。センターバックはチョイスが難しいところだが、世代の軸である西尾隆矢(セレッソ大阪)と、ケガから復帰した木村誠二(サガン鳥栖)と予想する。最も高さのある高井幸大(川崎フロンターレ)や鈴木海音(ジュビロ磐田)という可能性もあるが、フィード能力にも定評ある木村と予想する。 左サイドバックは本職ではないものの内野貴史(デュッセルドルフ)と予想。高さを使われた時のことを考えると、大畑歩夢(浦和レッズ)より適任といえる。豊富な運動量を見せてもらいたい。 中盤は逆三角形となり、アンカーは藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)と予想。チームをプレーでもメンタル面でも支える藤田の存在は大会を勝ち抜く上で鍵となる。インサイドハーフには松木玖生(FC東京)と田中聡(湘南ベルマーレ)と予想。川﨑颯太(京都サンガF.C.)というチョイスも考えられるが、よりボール奪取から前進できる田中を起用すると考える。 3トップに関しては、右に山田楓喜(東京ヴェルディ)が入ると予想。左足から繰り出されるキックは大きな武器であり、流れ関係なくゴールを奪う力は必要。右は平河悠(FC町田ゼルビア)と予想し、得意の仕掛けでサイドを切り裂いてもらいたいところだ。 そしてトップの人選は迷った中、クラブで結果の出ている藤尾翔太(FC町田ゼルビア)と予想する。様々なプレーが可能な藤尾。クラブで見せている得点感覚を初戦でしっかりと発揮してもらいたい。 フィジカルの強さで言えばエースである細谷真大(柏レイソル)の方が適任であり、中国の守備に耐えられる可能性もあるが、今季はここまでのJリーグで無得点と不発。今大会での復調は期待されるが、町田コンビということもあり藤尾を推したい。 日本の初戦となるU-23中国代表戦は16日の22時キックオフ。テレビ朝日とDAZNで中継される。 2024.04.16 16:00 Tue
2

広州恒大FWエウケソンが中国代表に選出! 中国史上初の出来事

アジアサッカー連盟(AFC)は、広州恒大のFWエウケソンが中国代表メンバーに選出されたことを発表した。 エウケソンはブラジル出身で、これまでブラジル代表としての出場歴はない状況。さらに、中国の血を継いでいない選手として初の中国代表メンバーとなり、中国サッカー界にとっては歴史的な選出となった。 中国代表を率いるマルチェロ・リッピ監督は、今年5月にかつてアーセナルにも所属したことがある北京国安のMFニコ・イェナリスを中国代表に招集。リ・ケという中国名で中国代表に登録され、初の帰化選手として6月にフィリピン代表との親善試合でデビューしていた。 しかし、イェナリスは母親が中国出身であり、中国代表になる資格を有していた状態で招集されたため、全く中国の血が入っていない選手の招集はエウケソンが初のこととなった。 エウケソンは、ブラジルのヴィトーリアでプロキャリアをスタート。その後ボタフォゴでプレーし、2013年1月に広州恒大に加入。2016年月には上海上港へと完全移籍していたが、7月に広州恒大へ復帰していた。 これまで中国スーパーリーグでは通算153試合に出場し102ゴール44アシストと実績は十分。AFCチャンピオンズリーグでも61試合に出場し29ゴールを記録している。 なお、中国は9月10日にモルディブとカタール・ワールドカップ アジア2次予選を戦う。 2019.08.19 22:25 Mon
3

オスカルが中国代表に!? 「ルールが変わるならヘルプ可能」

上海上港の元ブラジル代表MFオスカルが中国代表入りとしてのプレーに前向きな姿勢を示した。 オスカルは2017年1月にチェルシーから上海上港入り後、一貫して中国でプレー。公式戦通算124試合39得点66アシストの数字を残しているが、48キャップを誇るブラジル代表としての活動は2015年を最後に遠ざかっている。 実際、2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)を含めて公式戦出場歴があるため、現行のルール的に鞍替えができない状況のオスカルだが、中国国営放送局『CGTN』で可能であれば、中国代表入りの意思があることを語った。 「前にも言ったように、今の僕はこの国にいるが故にブラジル代表に選ばれにくい状況だから、それ(中国代表入り)を考えられる」 「でも、中国であれば、僕がどれだけ良いプレーをしているのか誰もがわかってくれている。最終的に中国代表が良い中盤を探していて、ルールも変わるなら、僕はヘルプできる」 「僕自身は中国が気に入っている。でも、今の選手たちが国籍を変更して中国のためにプレーしたら、もっと強くなれるはずだ」 なお、中国代表は最近、広州恒大に所属するFWエウケソンが帰化して代表入り。2019年9月の代表デビュー後、4試合に出場して3得点をマークしている。 2020.07.28 10:45 Tue
4

特徴を出した谷口&板倉のCBコンビ、経験値を補った“フロンターレ”の力/日本代表コラム

「試合が終わった時に勝ち点3が取れればそれでいいと思って試合に臨みました」と語ったのは、日本代表DF板倉滉(シャルケ)。27日に行われた中国代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を終え、最初に出てきた言葉だ。 27日がバースデーだった板倉。そして、不測の事態もあり、W杯最終予選に出場するチャンスが舞い込んできた。 今回の2試合は中国代表とサウジアラビア代表とホームでの連戦。W杯出場に向け、ここでも2連勝が求められる戦いとなる。 しかし、守備の要であるキャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)が負傷により不参加。さらに招集されていたDF冨安健洋(アーセナル)が回復したケガが再び悪化し、招集を辞退した。 最終予選を支え続けた2人のCBを欠くという異例の事態。これまでの日本代表を見ても、このような事態はほとんどなかったはずだ。 今回の最終予選は、6試合を消化。そのうち吉田が6試合、冨安が5試合に出場。残りは、植田直通(ニーム)が初戦のオマーン戦に先発しただけだった。 <span class="paragraph-title">◆物おじせずに特徴を発揮した両CB</span> <span data-other-div="page1"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/get20220128_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 谷口彰悟は、2次予選でもタジキスタン代表戦で途中出場したのみ。板倉も2次予選のミャンマー代表戦でフル出場して以来となる。最終予選はもちろん初めてだった。見るものが不安視するのは致し方ないと言えるだろう。 もちろん、谷口にしても板倉にしてもその能力に疑いはない。Jリーグで今最も強い川崎フロンターレの守備の要である谷口、昨シーズンはフローニンヘンでCBのレギュラーを掴み、今シーズンはシャルケへ移籍してもCBのレギュラーである板倉と経験は十分だ。 ただ、日本代表としての経験は少なく、W杯予選の経験もほとんどない。普段とは違う舞台で、国を背負って戦うというプレッシャーで、どこまで力を出せるのかは、未知数だった。 ともに招集は受けていたが、起用されて来なかったのも事実。最終予選ではその余裕を失ったとも言えるが、2次予選でも両者は経験を積むことができなかった。 そんな中、互いに初出場となった最終予選。谷口と板倉はそれぞれの特徴を発揮した。谷口は対人守備の落ち着いた対応に加え、ビルドアップの部分で特徴を遺憾無く発揮。長いボールや縦パス、ドリブルでの持ち出しなど、違いを見せた。板倉も空中戦の強さは抜群で、判断も間違えることなく、安定したパフォーマンスだったと言えるだろう。 森保一監督も「2人とも試合の入りから落ち着いてましたし、ビルドアップの面でもディフェンスの面でも、チームをコントロールしながら、個々の曲面で相手を上回る、巧さと強さを見せてくれました」と2人を評価した。 昨年11月には海外組がチャーター機の遅れで到着が遅れるという緊急事態に。しかし、森保監督は、国内組ではなく海外組をいつも通り起用した。もちろん結果として勝利を収め2連勝を果たしたわけだが、メンバーの固定化がより進んだ印象を受けた。 しかし、今回はそうもいかなかった。そもそもチームに合流できないという事態に見舞われ、結果として経験の浅い2人をピッチに送り出すこととなった。もちろん、クラブレベルでの実績はあるが代表とは違うもの。プレッシャーも違う。見るものを不安に陥れたのは、これまでの采配だったと言えるだろう。 ただ、今回の中国戦を受け、競争が生まれる可能性もある。谷口は「普段出ている選手がいない中でもきちんと仕事をすることが大事で、新たな競争が生まれることも大事」と語った。選択肢としてしっかりと計算できるということをまずは証明した。もちろん、次のサウジアラビア戦が大事になってくるが、危なげないプレーを見せられたことは大きな財産だと言える。 <span class="paragraph-title">◆ついに訪れた“フロンターレ”のイズム</span> <span data-other-div="page2"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/get20220128_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> そしてこの試合で気になったのはこの2人を含め、川崎フロンターレ勢がピッチに多く立っていたということだ。 谷口は言わずもがな、川崎Fのキャプテンであり、長年センターバックとして活躍。川崎Fの4度のj1優勝やYBCルヴァンカップ、天皇杯と全てのタイトルを獲得するのに貢献している。 板倉も川崎FのU-12チームの1期生。谷口がルーキーとして入団した2014年に2種登録されると、2015年から2017年までは出場機会こそ少なかったが、谷口とともにプレーした。 2人の起用について森保監督は「一つのボールの動きや状況に対して、お互いのイメージが合ってるなというところを感じた」と試合後に口にしていたが、当然のことだと言えるだろう。 板倉も谷口も、互いのやりやすさは試合前にも口にしていた。お互いを知っているだけに、初出場であった最終予選で落ち着いてプレーできたとも言える。 そして中盤にも2人を知る選手がいたことが大きいと言える。それが守田英正(サンタ・クララ)と田中碧(デュッセルドルフ)だ。 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/get20220128_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 守田は流通経済大学から2018年に川崎Fへと入団。レギュラーとして3年間プレーし、2度のリーグ優勝やルヴァンカップ、天皇杯とタイトル獲得に貢献。アンカーとしてチームを支え、谷口の前でプレーをし続けていた。 一方の田中は2007年に川崎FのU-12に入団。学年が2つ違うが、板倉とは下部組織時代から知った中。東京オリンピックにも共に出場を果たした。もちろん、谷口のことも知っており、守田のことも知っている。 川崎Fのサッカーを知る4人が同時にピッチに立ち、互いの特徴やイメージを共有することは簡単だっただろう。チームと代表のサッカーは違っても、個々のプレースタイルが大きく変化することはない。 実際に、谷口から守田や田中に何度もパスは入っていた。チームとしてスムーズにボールを運べていた部分は、同じチームでサッカーを続けてきたということから来る自信もあったと推測する。 守田の気の利いたポジショニングは、後方からのビルドアップへの信頼があったからだろう。遠藤航を含めて守備が下がりすぎなかったのも呼吸があっていたからだろう。もちろん改善の余地はまだまだあるが、最終予選デビューということを考えれば素晴らしい出来だったと言える。 <span class="paragraph-title">◆大一番も乗り切れるか</span> <span data-other-div="page3"></span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/get20220128_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 30歳で初のW杯最終予選を経験した谷口、実績を残しながらも出番がなくチャンスを掴んだ板倉と、2人とも違う道を歩んで、同じピッチに立った。ただ、本番は2月1日のサウジアラビア戦だ。 谷口は「次のサウジ戦が大一番で、しっかり勝ち点3を取らないといけない。次こそもっと良いプレーをしないと勝てない相手なので、より戦えることを証明しなければいけない」と意気込みを語った。板倉も「間違いなく今日とは違ったゲームになる」と警戒した。 当然、植田、そして中谷進之介(名古屋グランパス)も出番を窺っているだろう。こうして競争が生まれ、それぞれのレベルが上がっていくことも大事だ。 そして、今の日本代表ではそれぞれがチームのコンセプトを理解し、自身の役割をしっかりと務めている印象がある。“和”を重んじているチームだけに、対応力とバリエーションが増えることで、一気に強さを手にすることだって可能だ。 間違いなく中国よりサウジアラビアは強い。無敗で首位に立ち、実際に日本はアウェイで負けている。ただ、寒暖差もあり、時差もある中で長距離を移動して日本にやってくるため、コンディション面ではアドバンテージがあることも事実だ。 再び埼玉スタジアム2002でファンの前でプレーできる日本代表。サウジアラビアに対してどのようなサッカーを準備し、どのメンバーがピッチに立つのか。“結果”を手にするための最善のメンバーが最高の状態でピッチに立つことを期待したい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2022.01.28 21:25 Fri
5

アジア競技大会ベスト8決定! U-22日本代表はベスト4懸け北朝鮮と、韓国やサウジアラビアも勝ち上がり【第19回アジア競技大会】

第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)の男子サッカーは、ラウンド16が終了。ベスト8が出揃った。 パリ・オリンピックを目指す世代、U-22日本代表は、グループステージで連勝。ラウンド16ではU-24ミャンマー代表相手に7-0と圧勝し、ベスト8入りを果たした。 2010年の第16回大会では優勝を果たしている日本。2018年大会は韓国との決勝で敗れて準優勝に終わっており、13年ぶりの優勝を目指す。 日本の他、韓国、サウジアラビア、イランとアジアの強豪国は勝ち上がり、ウズベキスタン、中国、香港、北朝鮮も勝ち上がり。そんな中、準々決勝で日本は北朝鮮との対戦が決定。2014年には準優勝の成績を残している。 そのほか、韓国は中国と、サウジアラビアはウズベキスタンと対戦。イランは香港と対戦した。 日本は北朝鮮に勝利した場合、イランvs香港の勝者と準決勝で対戦することとなる。 ◆第19回アジア競技大会 【準々決勝】 ▽10月1日(日) 《16:00》 U-24ウズベキスタン代表 vs U-24サウジアラビア代表ー[42] 《20:30》 U-24イラン代表 vs U-24香港代表ー[44] U-22日本代表 vs U-24北朝鮮代表ー[45] 《21:00》 U-24中国代表 vs U-24韓国代表ー[43] 【準決勝】 ▽10月4日(水) 《18:00》 [44]勝者 vs [45]勝者ー[47] 《21:00》 [43]勝者 vs [42]勝者ー[46] 【3位決定戦】 ▽10月7日(土) 《17:00》 [46]の敗者 vs [47]の敗者ー[48] 【決勝】 ▽10月7日(土) 《21:00》 [46]の勝者 vs [47]の勝者ー[49] <span class="paragraph-title">【動画】U-22日本代表が圧巻のゴールラッシュでベスト8進出!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="RSIjU9rFVrg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.09.29 12:17 Fri

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly