【ラ・リーガ第5節プレビュー】開幕4連勝の首位マドリーに絶好調の久保建英が挑む! 代表戦明け欧州GS開幕前の波乱必至の一節
2023.09.15 19:00 Fri
インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節はレアル・マドリーが勝負強さを発揮して唯一の開幕4連勝を達成。また、昨シーズン王者のバルセロナも接戦を制して3連勝を達成した。その他ではレアル・ソシエダが4戦目にして初勝利を挙げ、ジローナも3勝1分けの無敗と好調を維持している。
今夏の移籍市場が閉幕し、世界各地で行われたインターナショナルマッチウィーク明けとなる第5節。週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)を始めとするUEFAコンペティションのグループステージ開幕と、ビッグクラブにとってはここからタフな日程での戦いを強いられる。その初陣となる今節では開幕5連勝を狙うレアル・マドリーと、MF久保建英を擁するソシエダによるビッグマッチが開催される。
レアル・マドリーは前節、サンティアゴ・ベルナベウでのホーム開幕戦でヘタフェとのマドリード自治州ダービーを戦った。前半序盤にミス絡みでFWマジョラルに手痛い恩返しゴールを献上したが、後半立ち上がりにFWホセルのゴールで同点に追いつくと、相手守護神の再三の好守に阻まれて試合最終盤まで1-1のスコアを維持された。だが、開幕3試合連続ゴールと圧巻の活躍を続けるMFベリンガムが後半アディショナルタイムに決めた劇的逆転ゴールによって2-1で勝利。またしてもイングランド代表MFの勝負強さに助けられたエル・ブランコは開幕全勝を継続した。
次節に今シーズン最初のマドリード・ダービー、週明けにウニオン・ベルリンとのCL初戦を控える中、ホーム連戦となる今節は昨季2度の対戦で1分け1敗と未勝利に終わった難敵ラ・レアルを迎え撃つ。ワールドカップ南米予選帰りのFWロドリゴらに加え、ユーロ予選をフルに戦った一部主力のコンディションは気がかりだが、休養十分なMFクロースやFWホセルらクラブ残留組、イングランド代表でも鮮烈な輝きを放ったベリンガムらの活躍で開幕5連勝を達成したい。
対するソシエダは開幕3試合連続ドローに加え、振るわないパフォーマンスによってイマノル監督に批判が集まっていたが、前節のグラナダ戦では久保のドブレーテを含む圧巻の活躍によって5-3の勝利。待望の今季初白星を手にした。開幕から4試合連続の失点に加え、リード時のゲーム運びと課題は持ち越しとなっているが、ひとまず悪い流れをストップした。
ラ・レアルのアシストを期待しつつ虎視眈々と首位浮上を狙うバルセロナは、難敵ベティスとのホームゲームで4連勝を狙う。前節のオサスナ戦では前半終了間際のDFクンデのゴールで先制するところまでは良かったが、後半は徐々にギアを上げてきたオサスナに盛り返されて追いつかれる苦しい展開に。それでも、FWレヴァンドフスキのPKによる勝ち越しゴールと数的優位を生かして2-1の勝利を収めた。
週明けには捲土重来を期すCLで本選初出場のアントワープとのホームゲームが控えているが、対戦相手との実力差を考慮すれば、まずはベティス戦に集中したい。インターナショナルマッチウィークではMFギュンドアンの負傷が気がかりだが、ラ・ロハデビューの16歳FWヤマルやFWフェリックスといったアタッカー陣はゴールを挙げており、良い形でリーグ戦に臨めるはずだ。
次節にレアル・マドリーとのダービー、週明けにラツィオとのCL初戦を光るアトレティコ・マドリーは、開幕連勝スタートから連敗のバレンシアと対戦する。前々節、ラージョ相手に7-0の圧勝を飾ったシメオネのチームだが、前節はマドリードでの悪天候の影響でセビージャ戦が延期となり、良い流れに水を差される形となった。また、移籍市場閉幕後にはMFカラスコのサウジアラビア行きが決定し、ここ数年サイドで輝きを放ったアタッカー不在の影響は気になるところだ。それでも、破壊力のある攻撃陣を筆頭にチームパフォーマンスは非常に安定しており、難所メスタージャでしっかりとバレンシアを撃破し、ビッグマッチ連戦へ良い形で繋げていきたい。
また、今節では今季最初の監督交代に踏み切ったビジャレアルと、DFセルヒオ・ラモスの18年ぶりの帰還が大きなトピックとなったセビージャの戦いに注目したい。
昨季途中就任のセティエン監督の下、終盤戦では安定したパフォーマンスでトップ4争いに絡んだビジャレアル。しかし、今季は開幕2戦目で初勝利を挙げたが、それ以外の3試合ではいずれも複数失点を喫して全敗。戦術面において大きくバランスを欠くことを指摘されながらも、修正し切れなかったベテラン指揮官は早々に見切りを付けられ、前バジャドリーのパチェタ新監督を迎える形となった。開幕1分け3敗で19位に沈むアルメリアとのホームゲームではきっちり勝ち切って新体制白星スタートと行きたい。
一方、メンディリバル体制2年目で開幕3戦全敗と厳しい船出となったセビージャ。前述のように前節は絶好調のアトレティコとのアウェイゲームが延期となり、思わぬ形で濃厚と見られた4連敗を回避。ただ、今後も低空飛行が続けば、ビジャレアルに続く監督交代は否めない。クラブはその苦戦の原因であるディフェンスラインの立て直しとしてフリーのセルヒオ・ラモスを獲得。生え抜きながら過去のレアル・マドリー移籍の経緯、セビジスタへの挑発行為によってウルトラスとの関係修復に至らないベテランDFは、現時点でプレー可能なコンディションかは不明だが、復帰後初のホームゲームでその一挙手一投足に注目が集まるところだ。
その他では好調ジローナの戦いや今季初勝利を狙うラス・パルマス、マジョルカ辺りの試合も要注目だ。
《ラ・リーガ第5節》
▽9/15(金)
《28:00》
ラージョ vs アラベス
▽9/16(土)
《21:00》
アスレティック・ビルバオ vs カディス
《23:15》
バレンシア vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
セルタ vs マジョルカ
《28:00》
バルセロナ vs ベティス
▽9/17(日)
《21:00》
ヘタフェ vs オサスナ
《23:15》
ビジャレアル vs アルメリア
《25:30》
セビージャ vs ラス・パルマス
《28:00》
レアル・マドリー vs レアル・ソシエダ
▽9/18(月)
《28:00》
ジローナ vs グラナダ
今夏の移籍市場が閉幕し、世界各地で行われたインターナショナルマッチウィーク明けとなる第5節。週明けにはチャンピオンズリーグ(CL)を始めとするUEFAコンペティションのグループステージ開幕と、ビッグクラブにとってはここからタフな日程での戦いを強いられる。その初陣となる今節では開幕5連勝を狙うレアル・マドリーと、MF久保建英を擁するソシエダによるビッグマッチが開催される。
レアル・マドリーは前節、サンティアゴ・ベルナベウでのホーム開幕戦でヘタフェとのマドリード自治州ダービーを戦った。前半序盤にミス絡みでFWマジョラルに手痛い恩返しゴールを献上したが、後半立ち上がりにFWホセルのゴールで同点に追いつくと、相手守護神の再三の好守に阻まれて試合最終盤まで1-1のスコアを維持された。だが、開幕3試合連続ゴールと圧巻の活躍を続けるMFベリンガムが後半アディショナルタイムに決めた劇的逆転ゴールによって2-1で勝利。またしてもイングランド代表MFの勝負強さに助けられたエル・ブランコは開幕全勝を継続した。
対するソシエダは開幕3試合連続ドローに加え、振るわないパフォーマンスによってイマノル監督に批判が集まっていたが、前節のグラナダ戦では久保のドブレーテを含む圧巻の活躍によって5-3の勝利。待望の今季初白星を手にした。開幕から4試合連続の失点に加え、リード時のゲーム運びと課題は持ち越しとなっているが、ひとまず悪い流れをストップした。
週明けには久々のCL初戦となるインテルとのホームゲームという難しい試合を控えているが、まずは開幕全勝のプリメーラ首位チームの連勝を止めたいところだ。今回のインターナショナルマッチウィークでは日本代表で躍動した久保に加え、MFメリーノもラ・ロハ初ゴールを挙げるなど代表組は好調を維持。また、残留組もクラブでの集中したトレーニングで連携面、戦術面の改善に取り組んでおり、絶好調のホームチームに対して好勝負が期待できる。
ラ・レアルのアシストを期待しつつ虎視眈々と首位浮上を狙うバルセロナは、難敵ベティスとのホームゲームで4連勝を狙う。前節のオサスナ戦では前半終了間際のDFクンデのゴールで先制するところまでは良かったが、後半は徐々にギアを上げてきたオサスナに盛り返されて追いつかれる苦しい展開に。それでも、FWレヴァンドフスキのPKによる勝ち越しゴールと数的優位を生かして2-1の勝利を収めた。
週明けには捲土重来を期すCLで本選初出場のアントワープとのホームゲームが控えているが、対戦相手との実力差を考慮すれば、まずはベティス戦に集中したい。インターナショナルマッチウィークではMFギュンドアンの負傷が気がかりだが、ラ・ロハデビューの16歳FWヤマルやFWフェリックスといったアタッカー陣はゴールを挙げており、良い形でリーグ戦に臨めるはずだ。
次節にレアル・マドリーとのダービー、週明けにラツィオとのCL初戦を光るアトレティコ・マドリーは、開幕連勝スタートから連敗のバレンシアと対戦する。前々節、ラージョ相手に7-0の圧勝を飾ったシメオネのチームだが、前節はマドリードでの悪天候の影響でセビージャ戦が延期となり、良い流れに水を差される形となった。また、移籍市場閉幕後にはMFカラスコのサウジアラビア行きが決定し、ここ数年サイドで輝きを放ったアタッカー不在の影響は気になるところだ。それでも、破壊力のある攻撃陣を筆頭にチームパフォーマンスは非常に安定しており、難所メスタージャでしっかりとバレンシアを撃破し、ビッグマッチ連戦へ良い形で繋げていきたい。
また、今節では今季最初の監督交代に踏み切ったビジャレアルと、DFセルヒオ・ラモスの18年ぶりの帰還が大きなトピックとなったセビージャの戦いに注目したい。
昨季途中就任のセティエン監督の下、終盤戦では安定したパフォーマンスでトップ4争いに絡んだビジャレアル。しかし、今季は開幕2戦目で初勝利を挙げたが、それ以外の3試合ではいずれも複数失点を喫して全敗。戦術面において大きくバランスを欠くことを指摘されながらも、修正し切れなかったベテラン指揮官は早々に見切りを付けられ、前バジャドリーのパチェタ新監督を迎える形となった。開幕1分け3敗で19位に沈むアルメリアとのホームゲームではきっちり勝ち切って新体制白星スタートと行きたい。
一方、メンディリバル体制2年目で開幕3戦全敗と厳しい船出となったセビージャ。前述のように前節は絶好調のアトレティコとのアウェイゲームが延期となり、思わぬ形で濃厚と見られた4連敗を回避。ただ、今後も低空飛行が続けば、ビジャレアルに続く監督交代は否めない。クラブはその苦戦の原因であるディフェンスラインの立て直しとしてフリーのセルヒオ・ラモスを獲得。生え抜きながら過去のレアル・マドリー移籍の経緯、セビジスタへの挑発行為によってウルトラスとの関係修復に至らないベテランDFは、現時点でプレー可能なコンディションかは不明だが、復帰後初のホームゲームでその一挙手一投足に注目が集まるところだ。
その他では好調ジローナの戦いや今季初勝利を狙うラス・パルマス、マジョルカ辺りの試合も要注目だ。
《ラ・リーガ第5節》
▽9/15(金)
《28:00》
ラージョ vs アラベス
▽9/16(土)
《21:00》
アスレティック・ビルバオ vs カディス
《23:15》
バレンシア vs アトレティコ・マドリー
《25:30》
セルタ vs マジョルカ
《28:00》
バルセロナ vs ベティス
▽9/17(日)
《21:00》
ヘタフェ vs オサスナ
《23:15》
ビジャレアル vs アルメリア
《25:30》
セビージャ vs ラス・パルマス
《28:00》
レアル・マドリー vs レアル・ソシエダ
▽9/18(月)
《28:00》
ジローナ vs グラナダ
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「ほぼ準備はできていた」バルサFWハフィーニャはイタリア代表だった人生も? 現在はブラジル代表で主軸に「幸運だった」
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 今シーズンはラ・リーガで32試合に出場し16ゴール11アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも13試合で12ゴール9アシストを記録しており、公式戦52試合で31ゴール25アシストと50ゴール以上に絡む活躍を見せている。 バルセロナは3冠の可能性も残っている中で、バロンドール受賞に最も近いとされるハフィーニャだが、ジャーナリストであるイサベラ・パリアリさんのYouTubeに出演。意外な事実を明かし、イタリア代表としてプレーしていた可能性を語った。 「イタリア代表への招集を受け入れるところだった。ほぼ準備はできていた。でもパスポートが届かなかったので、幸運だった」 「イタリア代表から電話があった。ジョルジーニョ(アーセナル)は、いつだって電話をくれた。イタリアのスタッフが僕のために素晴らしいプロジェクトを用意してくれていて、本当に感銘を受けた」 「でも同時に、心の奥底ではブラジル代表のユニフォームを着られるという1%の希望がまだ残っていた。そして幸運なことに、イタリアのパスポートが間に合わなかったんだ」 ハフィーニャはブラジルとイタリアの2つの国籍を保有。父親もブラジル人でありながら、イタリアのパスポートを持っていた。 アーセナルのMFジョルジーニョやウェストハムのDFエメルソン・パルミエリのように、ブラジル人ながらイタリア代表でプレーする可能性も十分にあったが、手続の問題でなれずにいた。 その後リーズでの活躍が認められ、2021年10月にブラジル代表デビュー。イタリア代表を逃してから1年後に心の底にあった夢を叶え、現在では主軸としてプレーしている。 2025.05.05 23:05 Mon2
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.39“ペップの6冠バルサ”フットボールの歴史に金字塔/バルセロナ[2008-09]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.39</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2008-2009シーズン/バルセロナ 〜ペップの6冠バルサ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2008-09barca.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ジョゼップ・グアルディオラ(37) 獲得タイトル:CL、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ 攻撃力10:★★★★★★★★★★ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント10:★★★★★★★★★★ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層9:★★★★★★★★★☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">無冠から6冠へ</div> フランク・ライカールトに率いられた2007-08シーズンを4シーズンぶりの無冠で終えたバルセロナは、下部組織を率いていた同クラブのレジェンド、ジョゼップ・グアルディオラにトップチームの命運を託す。規律を重んじるグアルディオラは、夏の移籍市場でロナウジーニョ、デコら個性の強い選手を放出し、ダニエウ・アウベスやピケ、セイドゥ・ケイタらを獲得し、チームを刷新する。 サポーターの大きな期待を背にスタートしたペップ・バルサだったが、リーグ開幕戦では昇格組のヌマンシアを相手に無得点に終わり、0-1とまさかの敗戦を喫する。さらに、ホーム開幕戦となった次節のラシン戦でも1-1で引き分け、早くも不協和音が響いた。しかし、第3節のヒホン戦を6-1で圧勝すると、チームは一気に軌道に乗る。そこから9連勝を記録したチームは、第22節までに19勝を挙げて首位を快走。第34節では、宿敵のレアル・マドリーを相手にサンチャゴ・ベルナベウで2-6の歴史的大勝を収めると、そのまま逃げ切りに成功。2位レアル・マドリーに勝ち点9差をつけて、3シーズンぶりにスペイン王者に輝いた。 ペップ・バルサの快進撃はリーガだけにはとどまらなかった。CLではリヨン、バイエルンを撃破して4強入り。準決勝のチェルシー戦では、カンプ・ノウでの試合をゴールレスで終えて迎えた2ndレグ、試合終盤のイニエスタのゴールで1-1と引き分けて決勝に進出。決勝では、前回王者のマンチェスター・ユナイテッドを寄せ付けず、2-0で完勝した。さらに、1991-92シーズン以来となる欧州王者の座についたチームは、コパ・デル・レイでも決勝でビルバオを撃破。スペイン史上初となる3冠を達成する偉業を成し遂げた。そして、同年にはスーペル・コパとUEFAスーパーカップ、クラブ・ワールドカップをも制覇し、前人未到の6冠を達成。フットボールの歴史に金字塔を打ち立てた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">隙のないタレント集団</div> システムは、ライカールト時代の4-3-3を踏襲したが、プレッシングやパス回しの流動性など、パフォーマンスは前シーズンよりも大きく向上した。 バルデスは元々、足下が拙いタイプのGKだったが、着実に技術を磨いてビルドアップに貢献できるようになった。センターバックは、ガブリエル・ミリートが長期離脱を強いられたが、ユナイテッドから復帰したピケ、そしてマルケスの復調もあって大きな穴とはならなかった。また、右サイドバックでは、ダニエウ・アウベスを獲得したのが大きかった。セビージャから加入したブラジル人サイドバックは、メッシと好連係を築き、シーズン通して活躍。1年目から、チーム最多の公式戦52試合に出場した。 中盤ではチャビとイニエスタという世界屈指のプレーメーカーに加え、グアルディオラは自身が率いていたバルセロナBからブスケッツをトップチームに引き上げた。また、ヤヤ・トゥーレはアンカーポジションをブスケッツとシェアするとともに、最終ラインもこなすなど、チームとしての安定感を押し上げる存在となった。 前線では、右サイドが主戦場だったメッシが中央でプレーする機会を増やしていったシーズンだった。また、デコ&ロナウジーニョのストロングポイントを失っていた左サイドでは、アンリとエトーが好調を維持。新たなラインを確立し、対面する相手を恐怖に陥らせた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFアンドレス・イニエスタ(24)</span> この男がいなければ、バルセロナの3冠はなかったはずだ。2009年5月6日に行われたCL準決勝2ndレグ、スタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦ではチームを救った。1stレグを0-0で終えていたバルセロナは、90分が過ぎた時点で1点ビハインドという苦しい状況。しかし、アディショナルタイム3分、メッシからボールを受けた小柄なMFは、ボックス外から右足を一閃。鋭いシュートがチェルシーゴールに突きささり、枠内シュート1本のバルセロナがアウェイゴール差で決勝に進出した。あのイニエスタの一撃は、当時のシーズンだけでなく、その後のバルサの栄光にも影響を与えるほどのものだった。まさに、バルセロナの歴史上で最も重要なゴールのうちのひとつと言えるだろう。 2019.04.22 22:00 Mon4
