【ラ・リーガ開幕節プレビュー】新シーズンが開幕! 王者バルサはヘタフェ戦、久保ソシエダはジローナ戦
2023.08.11 22:15 Fri
2023-24シーズンのラ・リーガが8月11日(金)に開幕を迎える。
昨シーズンはバルセロナが4シーズンぶりの覇権奪還に成功したが、迎える今シーズンは連覇を狙う王者を軸に、マドリードの2強との三つ巴のタイトル争いが想定される。
注目の開幕節でバルセロナはヘタフェとのアウェイゲームに挑む。MFブスケッツとDFジョルディ・アルバとの別れを経て、今夏はMFギュンドアン、MFロメウ、DFイニゴ・マルティネスと経験豊富な3選手を補強。その一方で、開幕を目前に控えた段階でFWデンベレのパリ・サンジェルマン行きが決定的となり、プラン変更を余儀なくされたチャビ率いるチーム。ただ、直近のジョアン・ガンペール杯では16歳の新星ラミン・ヤマルが鮮烈な活躍でトッテナム撃破に貢献。クラブ上層部に新たな前線補強の必要はないとばかりの強烈なインパクトを残した。
移籍市場閉幕までにクラブは各種必要な補強を継続していく模様だが、難所コリセウム・アルフォンソ・ペレスに乗り込む開幕戦では昨季の主力をベースに、その16歳FWや残留に向けてアピール必須のFWアンス・ファティやFWフェラン・トーレスといった崖っぷちのアタッカー陣のパフォーマンスに注目したい。
その王者から覇権奪還を狙うレアル・マドリーは、難所サン・マメスでアスレティック・ビルバオとの開幕戦に挑む。エースFWベンゼマやFWアセンシオらの退団によって前線の大幅刷新を強いられたアンチェロッティのチームは、MFベリンガムに加え、FWホセルやMFブラヒム・ディアス、DFフラン・ガルシアを新戦力として補強。プレシーズンを通じてはメインシステムの[4-3-3]から豊富な中盤のタレントを生かすべく[4-3-1-2]のオプション構築に着手。アメリカでのクラシコで完敗するなど、未だ発展途上もまずまずの手応えを手にした。
本命2チームを僅差で追う昨季3位のアトレティコ・マドリーは、ホームでの開幕戦で昨季セグンダ(スペイン2部)王者のグラナダと対戦。今夏は主力に目立った流出はなく、逆にDFアスピリクエタやDFソユンジュ、ローンバックのFWリーノと的確な補強で選手層拡充に成功したコルチョネロス。プレシーズンではややパフォーマンスに波はあったものの、自慢の堅守を軸に昨季ヨーロッパ王者のマンチェスター・シティに勝利するなど上々の仕上がりを見せる。
昨季は格下相手の思わぬ取りこぼしが目立っており、勝ち癖のある状態でプリメーラに復帰してきたグラナダは不気味な相手と言えるが、絶好調のFWグリーズマンや残留濃厚となったFWモラタ、虎視眈々とポジション奪取を狙うFWデパイらアタッカー陣の躍動できっちり白星発進といきたい。
MF久保建英を擁する昨季4位のレアル・ソシエダは、ホームで難敵ジローナとの開幕戦に臨む。昨季望外の躍進を見せたイマノル率いるチームだが、プレシーズンに重傷を負ったMFダビド・シルバの電撃引退や昨季チーム得点王だったFWセルロートの退団もあって、今夏の補強では戦力アップと言えるほどの補強はできておらず、昨季主力のさらなる活躍が浮沈のカギを握る。
そういった中、プレシーズンでも上々の仕上がりを見せた久保にはラ・レアルの新たなエース、司令塔としてアノエタでの開幕戦での活躍が期待される。対戦相手のジローナはDFブリント、FWドグビクやMFパブロ・トーレ、FWサヴィオと能力が高い新戦力を補強しており、侮れない相手だ。とりわけ、攻撃面で特長を持っており、久保が牽引するホームチームとのオープンな打ち合いが見込まれる。
開幕節でのその他のカードでは、昨季5位のビジャレアルと6位のベティスによる強豪対決、昨季ボトムハーフフィニッシュからの巻き返しを図るセビージャとバレンシアの名門対決に注目。
今季もトップ4を目標に定めるビジャレアルとベティスの一戦では、共に今夏の移籍市場でスカッド刷新を図っており、その新戦力のパフォーマンスに注目したい。一方、セビージャとバレンシアの一戦は共にここまでの新戦力補強はやや地味な印象もあり、昨季途中就任となったメンディリバル、バラハの両指揮官の戦術の浸透具合に注目したい。
また、ラファエル・ベニテスを新指揮官に据えたセルタや、ラス・パルマスとアラベスの昇格組2チームの初戦も要注目だ。
《ラ・リーガ開幕節》
▽8/11(金)
《26:30》
アルメリア vs ラージョ
《29:00》
セビージャ vs バレンシア
▽8/12(土)
《24:00》
レアル・ソシエダ vs ジローナ
《26:30》
ラス・パルマス vs マジョルカ
《28:30》
アスレティック・ビルバオ vsレアル・マドリー
▽8/13(日)
《24:00》
セルタ vs オサスナ
《26:30》
ビジャレアル vs ベティス
《28:30》
ヘタフェ vs バルセロナ
▽8/14(月)
《26:30》
カディス vs アラベス
《28:30》
アトレティコ・マドリー vs グラナダ
昨シーズンはバルセロナが4シーズンぶりの覇権奪還に成功したが、迎える今シーズンは連覇を狙う王者を軸に、マドリードの2強との三つ巴のタイトル争いが想定される。
注目の開幕節でバルセロナはヘタフェとのアウェイゲームに挑む。MFブスケッツとDFジョルディ・アルバとの別れを経て、今夏はMFギュンドアン、MFロメウ、DFイニゴ・マルティネスと経験豊富な3選手を補強。その一方で、開幕を目前に控えた段階でFWデンベレのパリ・サンジェルマン行きが決定的となり、プラン変更を余儀なくされたチャビ率いるチーム。ただ、直近のジョアン・ガンペール杯では16歳の新星ラミン・ヤマルが鮮烈な活躍でトッテナム撃破に貢献。クラブ上層部に新たな前線補強の必要はないとばかりの強烈なインパクトを残した。
その王者から覇権奪還を狙うレアル・マドリーは、難所サン・マメスでアスレティック・ビルバオとの開幕戦に挑む。エースFWベンゼマやFWアセンシオらの退団によって前線の大幅刷新を強いられたアンチェロッティのチームは、MFベリンガムに加え、FWホセルやMFブラヒム・ディアス、DFフラン・ガルシアを新戦力として補強。プレシーズンを通じてはメインシステムの[4-3-3]から豊富な中盤のタレントを生かすべく[4-3-1-2]のオプション構築に着手。アメリカでのクラシコで完敗するなど、未だ発展途上もまずまずの手応えを手にした。
この開幕戦ではイタリア人指揮官がいずれの布陣で臨むかに注目が集まれたが、開幕直前に守護神クルトワが前十字じん帯断裂の重傷を負ったとの衝撃的な知らせが届き、このアスレティック戦では代役を担うルニンのパフォーマンスにより注目が集まることに。クラブは緊急補強に動く構えだが、序盤数試合ではウクライナ代表GKの奮闘が求められる。また、守備陣の負担を減らす上では新7番のFWヴィニシウス、新11番のFWロドリゴというブラジル代表コンビの躍動を期待したい。
本命2チームを僅差で追う昨季3位のアトレティコ・マドリーは、ホームでの開幕戦で昨季セグンダ(スペイン2部)王者のグラナダと対戦。今夏は主力に目立った流出はなく、逆にDFアスピリクエタやDFソユンジュ、ローンバックのFWリーノと的確な補強で選手層拡充に成功したコルチョネロス。プレシーズンではややパフォーマンスに波はあったものの、自慢の堅守を軸に昨季ヨーロッパ王者のマンチェスター・シティに勝利するなど上々の仕上がりを見せる。
昨季は格下相手の思わぬ取りこぼしが目立っており、勝ち癖のある状態でプリメーラに復帰してきたグラナダは不気味な相手と言えるが、絶好調のFWグリーズマンや残留濃厚となったFWモラタ、虎視眈々とポジション奪取を狙うFWデパイらアタッカー陣の躍動できっちり白星発進といきたい。
MF久保建英を擁する昨季4位のレアル・ソシエダは、ホームで難敵ジローナとの開幕戦に臨む。昨季望外の躍進を見せたイマノル率いるチームだが、プレシーズンに重傷を負ったMFダビド・シルバの電撃引退や昨季チーム得点王だったFWセルロートの退団もあって、今夏の補強では戦力アップと言えるほどの補強はできておらず、昨季主力のさらなる活躍が浮沈のカギを握る。
そういった中、プレシーズンでも上々の仕上がりを見せた久保にはラ・レアルの新たなエース、司令塔としてアノエタでの開幕戦での活躍が期待される。対戦相手のジローナはDFブリント、FWドグビクやMFパブロ・トーレ、FWサヴィオと能力が高い新戦力を補強しており、侮れない相手だ。とりわけ、攻撃面で特長を持っており、久保が牽引するホームチームとのオープンな打ち合いが見込まれる。
開幕節でのその他のカードでは、昨季5位のビジャレアルと6位のベティスによる強豪対決、昨季ボトムハーフフィニッシュからの巻き返しを図るセビージャとバレンシアの名門対決に注目。
今季もトップ4を目標に定めるビジャレアルとベティスの一戦では、共に今夏の移籍市場でスカッド刷新を図っており、その新戦力のパフォーマンスに注目したい。一方、セビージャとバレンシアの一戦は共にここまでの新戦力補強はやや地味な印象もあり、昨季途中就任となったメンディリバル、バラハの両指揮官の戦術の浸透具合に注目したい。
また、ラファエル・ベニテスを新指揮官に据えたセルタや、ラス・パルマスとアラベスの昇格組2チームの初戦も要注目だ。
《ラ・リーガ開幕節》
▽8/11(金)
《26:30》
アルメリア vs ラージョ
《29:00》
セビージャ vs バレンシア
▽8/12(土)
《24:00》
レアル・ソシエダ vs ジローナ
《26:30》
ラス・パルマス vs マジョルカ
《28:30》
アスレティック・ビルバオ vsレアル・マドリー
▽8/13(日)
《24:00》
セルタ vs オサスナ
《26:30》
ビジャレアル vs ベティス
《28:30》
ヘタフェ vs バルセロナ
▽8/14(月)
《26:30》
カディス vs アラベス
《28:30》
アトレティコ・マドリー vs グラナダ
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
メッシの新天地お披露目にシャキーラがゲストで登場? 不仲ピケの元パートナー
インテル・マイアミが世界的スターの加入をド派手に盛り上げようとしているようだ。スペイン『Cadena Ser』が伝えている。 インテル・マイアミは今夏、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツというバルセロナの黄金期を謳歌した世界的スター選手2人を獲得。16日夜にはホームスタジアムで「The Unveil(啓示)』と銘打った両選手の加入セレモニーを開催する予定となっている。 マイアミの地元紙によると、スタジアム周辺には1週間ほど前から数十人のファンがアルゼンチン代表のユニフォームを着たまま、加入セレモニーに向けて路上で寝泊まり。とりわけ世界最高のプレーヤー・メッシへの大きな期待が渦巻いていることがよくわかる。 一方で、クラブは世界的に有名なアーティストを呼んでパフォーマンスをしてもらうことを検討してきた模様。誰がやって来るかは当日までのお楽しみとなりそうだが、コロンビア出身のシンガーソングライター・マルーマ、プエルトリコが誇る世界的ラッパーであるバッド・バニーらと接触したとされている状況だ。 その中に引っ掛かる名前が。メッシとブスケッツがバルセロナで共闘した元スペイン代表DFジェラール・ピケ氏の元パートナーであるコロンビア出身の歌手・シャキーラだ。 シャキーラといえば、10年以上にわたってピケ氏と恋人関係にあったものの、ピケ氏の浮気が発端となって昨年6月に破局を発表。その後もお互いに異性との2ショットをSNSで投稿したり、メディアを介して罵り合ったりと、度々ゴシップネタを世間に提供している。 また、ピケ氏はメッシとの関係が破綻していることも広く知られる。かつてメッシのバルセロナ退団をクラブに進言したのもピケ氏だったと言われており、メッシも「ピケがいるうちはバルサに戻らない」と周囲に語っていたとされている。 メッシとピケ氏の関係性を考慮すれば、本当にシャキーラがメッシのお披露目会に登場した場合、とてつもなく大きな反響を呼ぶことになるのは間違いない。 2023.07.14 16:44 Fri2
大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く
FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri3
浦和がバルサ、リバプールと並ぶ!! 『世界の熱狂的なサポーター5選』に浦和サポーターが選出!
▽世界各国のフットボールシーンにおいて、熱狂的なサポーターを抱えることで知られるクラブがいくつかある。日本を代表する熱狂的なサポーターと言えば、浦和レッズサポーターだが、『Fox Sports』が選ぶ『世界の熱狂的なサポーター5選』に見事選ばれた。 ▽浦和が選ばれた『世界の熱狂的なサポーター5選』には、リーベル・プレート(アルゼンチン)、ガラタサライ(トルコ)、リバプール(イングランド)、バルセロナ(スペイン)が入っており、浦和サポーターは世界でも“熱狂的”なファンで知られるクラブと肩を並べることとなった。 ▽浦和については「Jリーグの20シーズン中、14シーズンで最高の平均入場者数を誇り、サポーターが作る最高のコレオグラフィーがある」と紹介。「次東京に行く際は、埼玉スタジアムでの試合を観て欲しい」と、観戦を勧めている。以下、4クラブのサポーターの特徴を紹介。 ◆リーベル・プレート(アルゼンチン) ▽リーベル・プレートは、アルゼンチンで最もサポーターが多いクラブの1つで、ボカ・ジュニアーズとの激しいライバル関係は有名だ。ロス・ミジョナリオス(億万長者)の愛称でも知られ、ボカ・ジュニアーズとのダービーは、死人が出るほどの激しい試合になるとも言われている。 ◆ガラタサライ(トルコ) ▽ガラタサライは、ファンの大声援が地響きを起こすとも称されるほど。悪名高い「Wellcome to Hell(地獄へようこそ)」というバナーは広く知られている。1993年のマンチェスター・ユナイテッド戦、2001年のパリ・サンジェルマン戦ではサポーターが衝突し、まさに“地獄”となってしまった。 ◆リバプール(イングランド) ▽サポーターを「12人目の男」と考えるリバプール。「You'll Never Walk Alone」の大合唱は有名であり、スタジアムが素晴らしい雰囲気で包まれる。2005年のチャンピオンズリーグ決勝のミラン戦では、ビハインドで迎える後半にサポーターの大声援が選手の背中を後押しし、逆転での優勝に繋がったとも。 ◆バルセロナ(スペイン) ▽かつては「ソシオ」がチームを支えるほど、サポーターとの関係が重要視されているバルセロナ。近年、胸スポンサーを入れるようになったが、それまではサポーターの会員費と入場料収入でクラブは運営されていた。かつて、レアル・マドリーへ禁断の移籍をしたルイス・フィーゴが凱旋した時には、豚の頭が投げ込まれるほど熱狂的だ。 2017.10.12 22:45 Thu4
