「本当に行くところだった」三笘薫の同僚MFカイセド、冬のアーセナル移籍希望と失敗を語る…アーセナルの優勝は「もちろん願っている」

2023.04.21 23:00 Fri
Getty Images
ブライトン&ホーヴ・アルビオンのエクアドル代表MFモイセス・カイセド(21)が、冬のアーセナル移籍について初めて語った。イギリス『テレグラフ』が伝えた。
PR
2021年2月にインデペンディエンテからブライトンに完全移籍で加入したカイセド。2021年8月にはFW鈴木武蔵(ガンバ大阪)が所属していたベールスホットへレンタル移籍。2022年1月にブライトンに復帰していた。
21歳の若さながら、その能力は高く評価され、今シーズンはプレミアリーグで28試合に出場し1ゴール1アシスト。数字こそ残っていないが、チームの中盤に違いをもたらしている。

そのカイセドは冬の移籍市場で多くの関心が寄せられ、リバプールやチェルシーなどのビッグクラブが興味。その中で、アーセナルへの移籍がかなり濃厚と見られていた。

アーセナルも19年振りのプレミアリーグ優勝に向けて本気で獲得に動き、ブライトンへは何度もオファー。6000万ポンド(約100億円)のオファーが断られると、7000万ポンド(約117億円)に金額を上げたものの、ブライトンは手放すことを認めなかった。
この移籍では、カイセド自身もトランスファーリクエストを出すこととなり、確実にチームを去るかと思われたが、ブライトンが首を縦に振らず、アーセナルもマネーゲームを行わない方針から断念した。

カイセドは移籍を望みながらも残留し、さらには2027年夏までの契約延長を結ぶこととなったが、初めてこの移籍について言及。「僕は本当に行くところだった。そしてたくさん苦しんだ」とコメントした。

若さもあり、能力も高く、ビッグクラブは今後も注視することは間違いないカイセド。「より多くの機会があると信じている。だから、僕は上手くやっていこうと思っている」と自身のパフォーマンスに集中するとしたが、アーセナル移籍破談はかなりインパクトがあったようで、「でも大変だった。行かないことが決まった当初、インスタグラムでたくさんの人からからかわれた。僕を酷い扱いにした。SNSはチェックしなかったんだ。見ると傷つくからね」と、SNSでは多くのメッセージが寄せられたと明かした。

そもそもカイセドは移籍に関係なくアーセナルのことをよく見ていたという。

「僕はアーセナルと契約する可能性があることを知る前に、多くのアーセナルの試合を観ていた。彼らを見ていて、好きだった」

「なぜなら、彼らにはとても若くて才能のある選手と、何人かのスターがいるからだ。でも、彼らは常に多くを要求するという考え方を持っている」

21歳ということで、アーセナルを牽引するイングランド代表FWブカヨ・サカ、ブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリらとは同じ年齢。20代半ばまでの選手がレギュラーの大半で、若いチームであることに関心を寄せていたという。

とはいえ、移籍は実現せず。その後ブライトンに戻ることとなったが、その時に歓迎されたことは忘れないとした。

「みんな僕をサポートしてくれた。僕が戻ってきた時、彼らは再び歓迎してくれたんだ。まるで家にいるかのようだったし、とても嬉しかった」

「みんなが僕を支えてくれた、そして、僕はトレーニングを再開し、彼らを助けたいという意欲に満ちていた」

移籍を希望するのであれば、ブライトンと契約を延長する必要はなかったカイセド。「このチームは僕にドアを開けてくれたし、新しい契約をオファーしてくれた。だから、僕はサインした」と契約延長に至った理由も語った。

とはいえ、夏にも市場では注目を集めることになるであろうカイセド。「今はブライトンで本当に良いシーズンを過ごしたい。シーズンを上手く締めくくり、本当に良いプレーを見せる。それから来シーズンのことは見てみよう」と、まずは残りシーズンに集中するとコメント。ただアーセナルのプレミア優勝については「もちろん」と優勝を願っていると語った。

PR
関連ニュース

トッテナムのレジェンドDFジョー・キニアー氏が77歳で他界…UEFAカップ初代王者に貢献

トッテナムやブライトンでプレーしたDFジョー・キニアー氏が他界した。77歳だった。 クラブ公式Xを通じて訃報を発表したトッテナムは、「ジョー・キニアーの訃報に接し、深い悲しみを感じている。この大きな悲しみに包まれているとき、クラブ全員の思いは彼の家族と友人とともにある」と哀悼の意を表している。 ビル・ニコルソン監督のアシスタントを務めたエディー・ベイリー氏によってアマチュアリーグのセント・オールバンズでプレーしているところを発見されたキニアー氏は、1965年12月にトッテナムに入団。 1966年4月にデビューを果たすと、1966-67シーズンはリーグ戦20試合に出場、FAカップ優勝にも貢献。その後、右サイドバックのレギュラーに定着すると、公式戦258試合に出場。2度のリーグカップ制覇に加え、1972年のUEFAカップ初代王者に貢献した。 その後、1975年にブライトンへ移籍したが、翌年に30歳の若さで現役を引退。1983年にトッテナム時代のチームメイトであるデイヴ・マッケイ氏が指揮官を務めるUAEのアル・シャバーブでアシスタントコーチとして指導者キャリアをスタート。 インド代表やネパール代表の監督を経て、1987年12月にマッケイ氏が監督に就任したドンカスター・ローヴァーズのアシスタントコーチとしてヨーロッパに復帰。1989年3月からは解任されたマッケイ監督の後任としてシーズン終了まで暫定監督を務めた。 その後は、ウィンブルドンFCやルートン・タウン、ノッティンガム・フォレスト、ニューカッスルなどで監督を歴任。その他、2013年6月からはニューカッスルで約1年半に渡りフットボール・ディレクターも歴任した。 2024.04.08 07:30 Mon

「本当に良い時期を過ごしている」暫定首位浮上のアーセナル、ブライトンに8月以来のホーム黒星をつけアルテタ監督は喜び「誇りに思う」

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 6日、プレミアリーグ第32節でアーセナルはアウェイでブライトンと対戦した。 リバプール、マンチェスター・シティとの熾烈な首位争いを繰り広げている中、アウェイでのブライトン戦。ホームに強い相手との戦いは、33分にブカヨ・サカのPKで先制すると、後半に選手たちが躍動。62分にカイ・ハヴァーツ、86分にレアンドロ・トロサールがネットを揺らし、0-3で勝利を収め、暫定首位に浮上した。 2024年はリーグ戦無敗を継続しているアーセナル。アルテタ監督は8月26日のウェストハム戦以来、プレミアリーグでホームで負けていなかったブライトン相手の勝利を喜んだ。 「本当に嬉しいし、選手たちを本当に誇りに思う。彼らはこの偉大なブライトンを倒すために素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」 「彼らは8月以来ここで負けておらず、それがこの仕事の難しさを物語っているが、今日の我々は本当に良かった」 昨シーズンはマンチェスター・シティとの優勝争いの最中、ケガ人などの影響もあり最終盤に失速。優勝を逃していたが、この時期でもしっかりと戦えているアーセナル。 アルテタ監督は1年前からの成長について「分からない」とコメント。それでも、良い形でチームが戦えているとした。 「我々は本当に良い時期を過ごしていると思う。チームは本当に良いエネルギーを持ち、健康で、個人としても集団としても大きな自信を持っている」 「彼らは本当に良いパフォーマンスを見せており、我々は多くの勝利を収めている。自分たちがやっていることを続けていかなければいけない」 <span class="paragraph-title">【動画】強いアーセナル、アウェイでブライトンを下し首位浮上!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="yhvSMQ2j3u0";var video_start = 5;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.07 09:25 Sun

冨安途中出場のアーセナルが三笘不在のブライトンに完勝!再び暫定首位に浮上【プレアミリーグ】

アーセナルは6日、プレミアリーグ第32節でブライトン&ホーヴ・アルビオンと対戦し3-0で勝利した。アーセナルの冨安健洋は72分からプレー、ブライトンの三笘薫はケガのためベンチ外となっている。 リーグ戦10試合無敗中の2位アーセナル(勝ち点68)は、3日前のルートン・タウン戦から先発を4人変更。スミス・ロウやトロサール、トーマスらに代えてガブリエウ・ジェズスやサカ、ジョルジーニョらを先発で起用した。 三笘の欠場以降苦戦の続く9位ブライトン(勝ち点43)に対し、アーセナルは開始早々にセットプレーからチャンス。2分、バイタルエリア左で獲得したFKからウーデゴールがクロスを供給すると、飛び出したGKの前に走り込んだガブリエウがヘディングで合わせたが、このシュートはわずかにゴール左に外れた。 さらにアーセナルは12分、ホワイトの縦パスから右サイドを抜け出したサカがボックス右から侵入。カットインから左足を振り抜いたが、シュートはゴール左に外れた。 一進一退の展開が続く中、アーセナルは31分にボックス左横からカットインしたガブリエウ・ジェズスがボックス内でランプティに倒され、PKを獲得。このPKをサカがゴール左隅に突き刺した。 先制したアーセナルは、前半終盤の44分にピンチ。ボックス左横でボールを受けたエンシソがマイナス方向へのカットインからコントロールショット。これがゴール右隅を捉えたがGKラヤが好セーブで凌ぎ、前半は1-0で終了した。 迎えた後半も試合をコントロールするアーセナルは62分、ウーデゴールのスルーパスでボックス右深くまで駆け上がったジョルジーニョの折り返しをニアサイドのハヴァーツがワンタッチでゴールに流し込んだ。 追加点を奪ったアーセナルは、64分にガブリエウ・ジェズスとサカを下げてトロサールとマルティネッリを、72分にジンチェンコを下げて冨安を投入。 すると86分、トロサールのインターセプトからカウンターに転じると、こぼれ球に反応したハヴァーツがワンタッチで前線へスルーパス。駆け上がっていたトロサールが再びボールを収めると、そのままボックス内まで切り込み、飛び出したGKの上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。 結局、試合はそのまま3-0でアーセナルが勝利。試合巧者ぶりを発揮したアーセナルがリバプールをかわし暫定首位に浮上している。 2024.04.07 03:45 Sun

三笘薫所属のブライトン、運営面も上々! 昨季利益額は大幅増の235.8億円

三笘薫所属のブライトン&ホーヴ・アルビオンが2022-23シーズンの年次決算における利益を報告した。 今季こそケガ人も相次ぎ、昨季ほどとはいかないが、ロベルト・デ・ゼルビ監督のもと、スポーツ面で躍進を遂げるブライトン。昨季のプレミアリーグではクラブ最高位の6位フィニッシュに成功し、こちらも初となる欧州大会のヨーロッパリーグ(EL)出場権を掴んだ。 そんなブライトンの発表によると、昨季における税引き後の利益額も大幅に増加。前年の2410万ポンド(約46億2000万円)に対して、2022-23シーズンは1億2280万ポンド(約235億8000万円)を計上したという。 背景にアレクシス・マク・アリスター、イブ・ビスマ、マルク・ククレジャの移籍金にグレアム・ポッター前監督を引き抜いたチェルシーからの補償金もあるが、多くの要因が重なって大きく跳ね上がったようだ。 また、売上高も2021-22シーズンの1億7450万ポンド(約335億2000万円)を上回り、クラブ最高の2億450万ポンド(約392億8000万円)に。副会長兼最高経営責任者のポール・バーバー氏はこう評した。 「ヘッドラインの数字で注目を集めるだろう。ピッチ上で歴史を築いたシーズンで、長年の目標である持続可能性を高める点と、トニー・ブルーム(会長)の信じられないほど寛大なレベルの投資への依存度を低くする点で大きな一歩を踏み出した」 なお、モイセス・カイセドとロベルト・サンチェスの売却に伴う移籍金に関してはいずれも本決算終了日の2023年6月30日以降であり、今回にカウントされていないそうだ。 2024.04.04 17:05 Thu

デ・ゼルビ監督のリバプール行きはなし? クロップ監督後任の最有力はスポルティングCP指揮官か

去就が注目されるブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督(44)だが、リバプール行きの可能性は低いようだ。 2022年9月にブライトンへ就任して以来、優れた手腕を発揮し続けているデ・ゼルビ監督。魅力的なアタッキングフットボールを志向する指揮官は、昨シーズンにブライトンをプレミアリーグでクラブ史上最高位の6位フィニッシュに導くなど、確かな結果を残している。 ビッグクラブからの評価を高めるデ・ゼルビ監督は、今夏に新たな指揮官を探すリバプールやバイエルン、バルセロナが関心を示していると報じられたこともあり、去就は注目の的に。先日には、夏のみ有効な1200~1300万ポンド(約22億~24億円)の契約解除条項の存在も明かされていた。 しかし、イギリス『スカイ・スポーツ』によると、リバプールは現在のところデ・ゼルビ監督の招へいを検討していない模様。最有力候補のシャビ・アロンソ監督がレバークーゼン残留を表明した後、クラブはスポルティングCPのルベン・アモリム監督に照準を合わせており、すでに接触を図っているとも伝えられている。 一方で、同じくシャビ・アロンソ監督招へいの目標が潰えたバイエルンは、依然としてデ・ゼルビ監督への関心を継続。スポーツ・ディレクター(SD)を務めるマックス・エベール氏は同指揮官を高く評価しており、具体的な交渉に発展する可能性もある。 2024.04.03 13:20 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly