新生スペイン代表から落選したパウ・トーレス、ショック受けるも切り替え「監督は僕をよく知ってる」

2023.04.07 20:42 Fri
Getty Images
ビジャレアルのDFパウ・トーレスが、スペイン代表メンバーからの落選にショックを受けたことを明かした。

パウ・トーレスは昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4進出という快進撃を見せたビジャレアルの主軸センターバック。ビッグクラブ行きの噂もある26歳で、スペイン代表としてはカタール・ワールドカップ(W杯)の本大会メンバーに選出されている。

しかし、そのカタールW杯での出場はグループステージ第3節で日本代表に敗れた1試合のみ。自身を継続的に招集してきたルイス・エンリケ監督は大会後に退任し、ルイス・デ・ラ・フエンテ新監督の初陣となった先月末のユーロ2024予選2試合ではまさかのメンバー外となった。
スペイン『Cadena Ser』のインタビューでこのことを問われたパウ・トーレスは、招集リストに自らの名前がないと知ったときの率直な心境を明かしている。

「監督の決定をコントロールすることはできない。僕は初めてスペイン代表に入った年からAチームだったし、これからもそうあり続けるために戦うつもりでいたから、難しい瞬間になったよ」
一方、U-24スペイン代表時代に選手と指揮官として東京五輪をともに戦ったデ・ラ・フエンテ監督から声をかけられるべく、努力を惜しまないとも語っている。

「ルイス・エンリケの下ではハッピーだったよ。デ・ラ・フエンテのサッカーでも試合を楽しむことができた。彼は僕をよく知ってくれているよ。もし、彼が自分のチームのパフォーマンスに納得できない場合、そのときは僕がそれを与えることができるよう頑張りたい」

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ボルハ・バレロが現役引退…ヴィオラやビジャレアルで活躍したピッチ上の賢者が去る

元スペイン代表MFボルハ・バレロ(36)が現役引退を発表した。 今シーズン限りでフィオレンティーナとの契約が終了となる36歳MFは、自身の公式『インスタグラム』を通じて現役引退を発表した。 「いつも遠くに見えていた瞬間、フットボールをやめる瞬間がついにやってきたんだ」 「本来であれば、多くの人でいっぱいとなった(本拠地アルテミオ・フランキのある)フィエーゾレでプレーしたかったけど、残念ながらフットボールは人生のすべてと同じように僕たちの希望通りにはいかないものだね」 「これまでプレーしてきたレアル・マドリー、マジョルカ、WBA、ビジャレアル、インテル、フィオレンティーナのすべてのチームに感謝しているよ。同様にこれまで関わってきた多くの指導者、チームメートに感謝したい。あなた方がいなければ、僕は何も成し遂げることはできなかったはずだ」 「そして、妻とアルバロとルシアという子供たち、僕はみんなを心の底から愛しているよ」 「最後にフィレンツェの人たちに感謝を伝えたい。みんなは僕にとって最大の勝利に値する存在だった。どうもありがとう。また、街で会おう」 レアル・マドリーのカンテラ出身のボルハ・バレロは、これまでマジョルカ、WBA、ビジャレアル、インテルでプレー。 とりわけ、2012年から2017年、昨夏に復帰したフィオレンティーナでは公式戦233試合に出場し、17ゴール45アシストを記録。クラブ史に残るプレーメイカーとして抜群の存在感を放った。 錚々たる名門クラブを渡り歩き、クラブキャリアを通じては公式戦583試合に出場してきたが、タイトルだけには恵まれなかった。 また、2011年6月に行われたアメリカ代表とのフレンドリーマッチでスペイン代表デビューを飾ったが、奇しくもそのデビュー戦がラ・ロハでの唯一の出場試合だった。 ビジャレアルやフィオレンティーナでは卓越した戦術眼とポジショニング、パスセンスを武器に、多くの玄人を唸らせてきたピッチ上の賢者の引退は、フットボール界において少なくない痛手だ。 今後のキャリアに関しては現時点で不明だが、その戦術眼を活かして指導者への転身を期待したい。 2021.06.30 23:56 Wed

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