初のACLに臨む甲府、国立競技場をホームスタジアムとして申請「ロマンを追求した挑戦」

2023.03.30 10:18 Thu
©超ワールドサッカー
ヴァンフォーレ甲府は30日、2023-24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)について発表。ホームスタジアムを国立競技場にするための申請を行ったことを発表した。

ACLは、浦和レッズが勝ち残っている2022シーズンの決勝が開催されておらず、今年にずれ込んでいる状況。その影響もあり、2023-24シーズンから年またぎの開催に大会フォーマットが変更された。

2022年の天皇杯を優勝した甲府は、大会の出場権を獲得。しかし、ホームスタジアムであるJIT リサイクルインク スタジアムは要件を満たしておらず、ACL出場に必要なAFCクラブライセンス取得のため、ホームスタジアムを国立競技場にして申請していることを発表した。なお、5月末に判定結果が出ることとなる。
ライセンスが無事取得できた場合、クラブ史上初のACLでは本来の本拠地を使えないこととなる甲府だが、佐久間悟 代表取締役社長が「ヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様方へ」として声明を発表した。

「ヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様方には、日頃より、様々なお立場でご支援・ご協力並びにご声援を賜り、心から御礼を申し上げます。 また、今シーズンは、篠田善之新監督を迎え、試行錯誤を繰り返しながらリーグ戦に挑んでいるところでありますが、ホーム・アウェイ共に昨シーズンを上回る多くの皆様方にご来場を賜り、厚く感謝申し上げます」
「さて、ヴァンフォーレ甲府は、昨シーズンにおいて第102回天皇杯サッカー選手権大会で優勝を果たし、2023シーズンは、アジア最高峰の舞台となるアジアチャンピオンズリーグに参戦する予定であります。クラブと致しましては、本大会に参戦することを成長と発展に繋げるべく意義あるものとしたいと考えており、その為に日本を代表する山梨県のプロヴィンチアクラブとしてグループステージのホームゲームを全て、国立競技場で開催することをJリーグに申請致しました」

「この決定は、試合時のVIP対応とより集客力を高めたい等を総合的に考え、同時にロマンを追求した挑戦となりますが、関わる多くの方々のご理解とご協力によって実現することに改めて感謝申し上げます」

「試合当日は、山梨県に関わる多くの皆様方は勿論のこと、カテゴリーを問わず、Jリーグにご声援を頂いている多くの、ファン・サポーターの皆様とフットボールファミリーを含めヴァンフォーレ甲府へのご声援をお願い申し上げます」

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富山のサポーターが違反行為、甲府戦で「トラメガの目的外使用」と「違法駐車」

カターレ富山は6日、サポーターによる違反行為を報告した。 違反行為が確認されたのは、2日に行われた明治安田J2リーグ第3節のヴァンフォーレ甲府戦。富山のサポーターが違反行為におよんでいた。 確認された違反行為は、「トラメガの目的外使用」と「スタジアム近隣での違法駐車」とのことだ。 「トラメガの目的外使用」については、試合の70分に甲府の井上樹が退場した際に、富山サポーターが選手に向けてトラメガを目的外で使用したという。 富山は「スタジアム内におけるトラメガの使用は、応援の統率を目的として利用が許可されているものであり、それ以外での使用は違反行為にあたります」とし、「当該サポーターには後日、事実関係を聞き取り、違反行為を認めたため、クラブとして厳重注意を言い渡しました。当日観戦された皆様をはじめ、対戦相手であるヴァンフォーレ甲府の選手・スタッフおよびファン・サポーターの皆様には大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」としている。 また「スタジアム近隣での違法駐車」については、「富山県総合運動公園北側「南中田地区車道」において駐車禁止を案内しているにもかかわらず、路上に車両が溢れており、近隣住民の方より苦情の連絡が入りました」とし、「当該公園以外の駐車可能エリアは臨時駐車場のみであり、一般車道は違法駐車にあたります。このような行為は近隣の住民の皆様への迷惑となりますので絶対にお止め下さい」と注意喚起している。 11年ぶりにJ2に昇格した富山だが、試合と関係ない部分での問題行動に、クラブは改めてルール順守を呼びかけている。 「カターレ富山のホームゲーム観戦におけるルールおよびマナーは、スタジアムでプレーする選手や観戦する皆様の安全のために設けられており、それはスタジアム外においても同様です」 「クラブは11シーズンぶりにJ2復帰を果たし、悲願のJ1昇格に向けて新たに歩みを進めております。この目標を達成するためには多くの方が『カターレ富山があってよかった』 と思っていただけることがその第一歩であると考えており、クラブに関わるファン・サポーターの皆様も県民に愛され・尊敬される存在であっていただきたいと思います」 「クラブとしてもより一層努力を重ねてまいりますので、ご理解・ご協力の程お願い申し上げます」 2025.03.06 14:07 Thu

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