「クラブ史上で1番のビッグマッチ」浦和に完敗、手倉森誠監督が更なる成長を「今日の試合を財産に」

2022.08.23 17:33 Tue
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©︎CWS Brains, LTD.
BGパトゥム・ユナイテッドの手倉森誠監督が、浦和レッズ戦を振り返った。22日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝で浦和と対戦したBGパトゥム・ユナイテッド。手倉森監督率いるチームが、アウェイの埼玉スタジアム2002での戦いに挑んだ。

開始1分になる前、松尾にネットを揺らされるがハンドがありノーゴール。その後も、関根がシュートを放ちネットを揺らすが、今度は松尾がオフサイドポジションにいたとしてこちらもノーゴールに。それでもダヴィド・モーベルグ、岩波にゴールを奪われ、2-0で試合を折り返した。
後半はシステムを変え浦和を押さえ込みに行ったが、小泉、明本にもゴールを許し、4-0で完敗。ベスト4入りの夢は潰えてしまった。

試合後の記者会見に臨んだ手倉森監督は、「何かが起こせそうな気配があってゲームに入り、VARに助けられながらまた何か起こせそうだなという雰囲気を感じていました」と前半の2つのVARに機運を感じたとしたが「終わってみれば4-0というスコアで完敗だったなと思います。我々BGは健闘したんじゃないかと、選手たちには話しました」と、敗戦を受け入れながらも、選手たちの健闘を称えた。

ラウンド16ではシンガポールの傑志を下したBGパトゥム・ユナイテッドだったが、埼玉スタジアムは初めて。「今回の集中開催で、オフィシャルトレーニングで埼玉スタジアムでトレーニングできなかったところと、ぶっつけ本番でピッチに立つ選手が多かった。そんな中で、散水に苦しんだ試合の入りでした」と、ピッチの感触がぶっつけ本番だったことを悔やんだ。

また、Jリーグのレベルを久々に体感し「これがJリーグの戦いで、国際レベルの戦いだと思い知らされたのは、切り替えの部分と取られた瞬間にすかさず奪いに来るとこと、取った瞬間にまずダイレクトプレーで相手を脅かす早さというのは、Jリーグにはあるなと」と、差があることを痛感。「タイは暑さもあって、奪われた瞬間でも相手がゆっくりしてくれるような国なので、目まぐるしく攻守の切り替えをやられると弱点が出てしまうのが、今のタイを代表するチームの力だなと思います」と、タイと日本の差がまだまだあることを感じたという。

攻撃面でも課題があるとし、「浦和からゴールを我々も取れるようにならなければいけない。色々なことを教えてもらったと今日の試合を財産にして、常にインターナショナルというところを意識しながら戦っていこうと話をしました」と、この先さらにレベルアップしていこうと選手たちに声をかけたようだ。

その浦和戦については「クラブ史上で1番のビッグマッチだったと思います。ビッグマッチで惜しかった負け方ではなく、スッキリ負けたことで気持ちよく前に進めると思います」と、完敗に終わったことで未練なく上を目指せるとした。

手倉森監督は、浦和の選手についても語り「岩波や関根といったリオ世代の選手と再会できたことも嬉しかったです」と、自身が監督を務めた2016年のリオ・デ・ジャネイロ五輪世代の選手たちとの再会を果たしたとし、「大迫もそうですが、(酒井)宏樹にはワールドカップでしっかり戦ってくれと声をかけられたので良かったです」と、A代表に呼ばれている2人と話ができたことは良かったとした。

そして、浦和に対しても「あとは浦和にしっかりとACLのタイトルを獲ってもらえるように頑張って欲しいと思います」と、ACL制覇を願う言葉をかけた。

試合後にはBGパトゥム・ユナイテッドの選手たちが、自ら浦和のサポーターが集まるゴール裏へと歩み寄り挨拶。浦和サポーターも拍手で称えた。「選手は早い、スタジアムはすごい雰囲気があるというところで、鍛え上げてもらいましたし、BGの選手が浦和のサポーターのところに挨拶に行ったのは、良い環境でサッカーをさせてもらえたことの証だと思います」とコメント。選手たちにとっては、ピッチ上も、ピッチ外も大きな刺激となった一戦だったようだ。

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