3部降格言い渡されたボルドーの異議申し立て却下…最悪の場合、アマチュアから再スタートも

2022.07.06 15:06 Wed
Getty Images
財政問題を抱えるボルドーのナシオナル(フランス3部)降格が現実味を帯びている。

フランスサッカー連盟(FFF)は5日、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会(DNCG)の3部降格措置に対する、ボルドーの異議申し立てを却下した。

2021-22シーズンのリーグ・アンを最下位で終え、リーグ・ドゥ(フランス2部)降格が決定したボルドー。さらに、同クラブは先月半ばにDNCGから財政問題を理由にナシオナルへの降格を言い渡されていた。
その後、ジェラール・ロペス会長(写真)は異議申し立てを行い、2週間に渡るDNCGやFFFとの再度のヒアリングを行い、新たな財務計画によって3部降格を回避しようと試みていた。

現時点で4000万ユーロ(約55億4000万円)の赤字を抱えているクラブは、ロペス会長が経営する『Jogo Bonito』社から資金調達しつつ、負債の半分を同社に移管すると共に、選手の売却によって赤字解消を図る計画を立てていた。
しかし、DNCGとFFFはこの財務計画が十分ではないと判断し、異議申し立てを却下した。

フランス『レキップ』によると、ボルドーは今回の決定に対して、フランス国立オリンピック委員会(CNOSF)への上訴を行うことも可能だが、2017年のバスティアへの不利な決定や、今月末にリーグ・ドゥの新シーズンがスタートすることを考えると、逆転でのナシオナル降格回避は非常に厳しい模様だ。

また、ロペス会長はナシオナル降格の場合、コストの問題でクラブ運営存続が不可能だと主張。クラブ即時売却の場合でも最低3週間の期間が必要となるため、最悪の場合はクラブを清算する可能性もあるという。

その場合、クラブのスポーツ権はFFFから地元ジロンダンの慈善団体に譲渡され、プロクラブとしてのライセンスを剥奪されたチームはアマチュアリーグにあたる5部リーグから再スタートを強いられる。

ジェラール・ロペスの関連記事

元ドイツ代表GKでバイエルンの元最高経営責任者(CEO)のオリバー・カーン氏が、フランスのボルドー買収に関心を示している。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は4部に当たるシャンピオナ 2025.01.03 17:40 Fri
財政難によりクラブが破産した名門ボルドーだが、更なる処分が決定した。 フランスサッカー連盟(FFF)は1日、クラブの財政問題によりシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決まっていたボルドーに対し、4部に当たるシャンピオナ・ナシオナル2に降格させることを発表した。 2023-24シ 2024.08.02 11:40 Fri
フランスの名門クラブであるボルドーは25日、破産申請を行ったことを発表した。 かつてはジネディーヌ・ジダンやビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した多くの選手たちも所属したクラブであるボルドー。しかし、深刻な財政難に陥っていたチームは、9日にプロクラブ管理委員会(DNCG)によってシャンピオナ・ドゥ・フランス 2024.07.26 11:15 Fri
7月9日、プロクラブ管理委員会(DNCG)によってシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決定されたボルドー。その後、クラブの売却などに動いていたもの成立せず。3部降格を受け入れることを発表した。 ボルドーは財政的に大きな問題を抱えており、それを理由に3部への降格が言い渡された中、ボルド 2024.07.24 08:30 Wed
財政問題を抱えるボルドーがナシオナル(フランス3部)降格を言い渡された。 今シーズンのリーグ・アンを最下位で終え、リーグ・ドゥ(フランス2部)降格が決定したボルドー。 さらに、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会(DNCG)は14日、財政問題を理由にボルドーに対してナシオナル 2022.06.15 23:40 Wed

ボルドーの関連記事

元ドイツ代表GKでバイエルンの元最高経営責任者(CEO)のオリバー・カーン氏が、フランスのボルドー買収に関心を示している。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は4部に当たるシャンピオナ 2025.01.03 17:40 Fri
試合中に相手選手と接触しその場で昏倒したホンジュラス代表FWアルベルト・エリスは記憶を失っていたと明かした。『The Athletic』が伝えた。 痛ましい事故は2024年2月のリーグ・ドゥ(フランス2部)で発生した。2月24日に行われたリーグ・ドゥ第26節のボルドーvsギャンガン。試合開始40秒で発生した。 2024.11.10 23:50 Sun
ボルドーは18日、元イングランド代表FWアンディ・キャロル(35)の加入を発表した。 かつてはイングランドを背負って立つ大型ストライカーとして期待された時期もあったキャロル。フェルナンド・トーレス氏の後釜としてのリバプール行きがうまくいかず、その後は母国クラブを転々としながらキャリアを紡いだ。 だが、昨年9 2024.09.18 22:07 Wed
ボルドーは4部リーグへの参戦も厳しいのか。 財政難でシャンピオナ・ナシオナル2(フランス4部)への強制降格を余儀なくされたボルドー。トップディビジョンで6度の優勝を誇る名門だが、これでアマチュアクラブとなった。 ここまでの推移としては、昨季2部で中位の12位も、財政問題で3部降格が決定…そこから決定が見直さ 2024.08.19 21:00 Mon
アスレティック・ビルバオは7日、ボルドーからフランス人DFジョハネコ・ルイ=ジャン(20)を完全移籍で獲得した。契約期間は2026年6月30日までで、2年間の延長オプションが付随している。 2019年にボルドーの下部組織に加入したルイ=ジャンは、2022年1月のブレスト戦でプロデビュー。2023-24シーズンはプ 2024.08.08 00:15 Thu

リーグ・アンの関連記事

スタッド・レンヌは15日、スポーツディレクター(SD)を務めていたフレデリック・マッサーラ氏の退任を発表した。 マッサーラ氏は、現役時代はトリノやペスカーラ、パレルモなどイタリアのクラブでプレー。引退後はベネヴェント、ペスカーラでアシスタントコーチを務めるなどした中、2008年7月にはパレルモで監督に就任。201 2025.05.16 14:20 Fri
元フランス代表FWアレクサンドル・ラカゼット(33)の2度目のリヨン退団が決定した。 生まれ故郷の名門リヨンの下部組織出身でプロキャリアもスタートしたラカゼットは、2017年7月にアーセナルへと完全移籍。その後、2022年7月に古巣帰還を果たし、以降は頼れるエースとキャプテンとしてパリ・サンジェルマンらライバルの 2025.05.15 23:00 Thu
残留懸かるリーグ・アン最終節のリール戦を前に、スタッド・ランスは前線に大きな不安を抱えている。フランス『レキップ』が伝えている 前節、17位のサンテチェンヌとの残留争い直接対決で0-2の敗戦を喫した14位のランス(勝ち点33)。自動降格圏内のサンテチェンヌ(勝ち点30)とは3ポイント差も、得失点差で「21」の差が 2025.05.15 22:03 Thu
パリ・サンジェルマン(PSG)が、ドルトムントのギニア代表FWセール・ギラシー(29)を今夏のトップターゲットに定めたようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じている。 昨シーズンのシュツットガルトでブンデスリーガ28試合28ゴールと驚異的な決定力を発揮し、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の立役者となったギ 2025.05.15 19:30 Thu
モナコは14日、今季限りでバイエルンを退団する元イングランド代表DFエリック・ダイアー(31)の来季加入を発表した。契約期間は2028年6月までの3年となっている。 ダイアーは2024年1月にトッテナムからバイエルンにレンタル移籍。今季は完全移籍に切り替わった中、公式戦27試合出場3ゴール1アシストを記録。 2025.05.15 08:00 Thu

ジェラール・ロペスの人気記事ランキング

1

財政問題抱え3部に降格し破産したボルドー、強制的に4部への降格が決定

財政難によりクラブが破産した名門ボルドーだが、更なる処分が決定した。 フランスサッカー連盟(FFF)は1日、クラブの財政問題によりシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決まっていたボルドーに対し、4部に当たるシャンピオナ・ナシオナル2に降格させることを発表した。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は3部への降格を言い渡していた。 しかし、クラブはこの決定を控訴。リバプールのオーナーでもあるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)へ売却することで、財政難から逃れようとしていたが、交渉が破談に終わり望みを断たれることに。控訴を取り下げた上で、クラブの破産申請を申し出ていた。 多くの選手やアルベルト・リエラ監督は当然退団することに。そんな中、1日にDNCGは4部に当たるナシオナル2への降格を決定していた。 1881年に創設されたボルドーはフランスで2番目に歴史のあるクラブ。過去には、ジネディーヌ・ジダンやビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した選手たちも所属した。 リーグ・アンでは6回優勝しており、2008-09シーズンが最後の優勝に。2021-22シーズンは最下位でリーグ・アンを終えると2部に降格。2023-24シーズンは13位に終わっていた。 フランス国内ではジェラール・ロペス会長への批判が高まっており、OBリザラズ氏も自身のSNSを通じて批判している。 「クラブをを愛するすべての者と同様に、私は憤慨している。しかし、現在起こっていることは、ジェラール・ロペスの長年にわたる悲惨なスポーツ運営と財政運営の結果であり、スポーツ上の理由、 管理上および財務上の理由でリーグ2への降格は不可解かつ頑固なものとなった」 「そして、ジェラール・ロペスが社長兼オーナーであり続けるつもりだと目にした。この男はボルドーと我々の愛する南西部から消えなければならない。何が起こっても、私は心からそれを望む。この偉大なクラブがフランスサッカー界の頂点に立つ日が来るだろう」 2024.08.02 11:40 Fri

ボルドーの人気記事ランキング

1

財政問題で3部降格言い渡されたボルドーが逆転でリーグ・ドゥ残留!

ボルドーが逆転でリーグ・ドゥ(フランス2部)残留を勝ち取った。 フランスサッカー連盟(FFF)の執行委員会は27日、フランス国立オリンピック委員会(CNOSF)のボルドーに対する有利な裁定を受け、同クラブのリーグ・ドゥ残留を支持する評決を下した。 2021-22シーズンのリーグ・アンを最下位で終え、リーグ・ドゥ降格が決定したボルドー。 さらに、同クラブは4000万ユーロ(約55億5000万円)の赤字を抱える財政問題を理由に、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会(DNCG)からナシオナル(フランス3部)への降格を言い渡されていた。 その後、ジェラール・ロペス会長(写真)は異議申し立てを行い、2週間に渡るDNCGやFFFとの再度のヒアリングを行い、新たな財務計画によって3部降格を回避しようと試みたものの、財務計画が十分ではないと判断され、異議申し立てが却下されていた。 それでも、クラブ清算の危機に立たされたクラブは、CNOSFへの上訴を行うと、ロペス会長が経営する『Jogo Bonito』社からの1000万ユーロ(約13億9000万円)の増資、FWセク・マーラをサウサンプトンに1400万ユーロ(約19億4000万円)と言われる移籍金で売却するなど、財政改善の具体的な動きが見られたこともあり、状況が好転。 最終的に、CNOSFからリーグ・ドゥ残留を支持する裁定が下された。これを受け、FFFもボルドーのリーグ・ドゥ残留を支持。また、DNCGは今後も定期的にクラブの財務状況を監視する要請を行うものの、FFF、CNOSFの裁定に従う構えだ。 なお、新シーズン開幕の3日前に逆転残留となったボルドーは、30日にヴァランシエンヌとのリーグ・ドゥ開幕戦に臨む。 2022.07.27 21:21 Wed
2

バルサがマウコムを強奪へ? ローマがクラブ間合意発表も空港に現れず…ボルドーが交渉をストップ

▽ボルドーのブラジル人FWマウコム(21)を巡る移籍狂騒曲がまた新たな展開を見せている。イタリア『スカイ・スポルト』が急転直下のバルセロナ行きを伝えている。 ▽セレソンの次代を担う逸材レフティと評されるマウコム。2016年1月にコリンチャンスからボルドーに移籍を果たすと、昨季はリーグ戦35試合に出場し12ゴール7アシストを挙げるなど、その才能を遺憾なく発揮した。 ▽今夏の移籍市場ではバイエルンを始め、チェルシーやアーセナル、トッテナム、インテル、エバートンと目まぐるしく新天地候補が移り変わっていたが、最終的にローマが3800万ユーロ(約49億4000万円)と伝えられる条件でボルドーとのクラブ間合意を発表。さらに、年棒250万ユーロ(約3億3000万円)の5年契約で合意したマウコムは23日にローマ移籍を完了するためにローマに降り立つ予定になっていた。 ▽しかし、多くのロマニスタが地元空港でマウコムを歓迎するために集まった中、当のマウコムは一向に現れず。さらに『スカイ・スポルト』は、チェルシーのブラジル代表FWウィリアンの獲得が難航するバルセロナが4100万ユーロ(約53億3000万円)のオファーをボルドー側に掲示したことで、すでにローマとのクラブ間合意を発表したボルドーが翻意し、マウコムのローマ行きを阻止したようだ。 ▽現時点でマウコムの去就は不明だが、ローマが移籍金を引き上げるか、バルセロナが選手の説得を含め具体的な動きを進めるかでいずれかのクラブに加入する見込みだ。 2018.07.24 13:30 Tue
3

リバプール保有FSGによるボルドー買収は破談…FSGが撤退を決断

フェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)によるリーグ・ドゥ(フランス2部)のボルドー買収は破談に終わった。 ボルドーは16日、「FCジロンダン・ボルドーとその株主は、フェンウェイ・スポーツ・グループから、クラブ買収を視野に入れた数週間前からの協議を続行しない決定を通知された」と、交渉破談を報告した。 さらに、「この決定の理由には、今後数年間のスタジアム建設費用の高騰と、フランスサッカー界の全般的な経済情勢が含まれる」と、その理由についても明かしている。 1881年に創設されたボルドーはフランスで2番目に歴史のあるクラブ。過去には、ジネディーヌ・ジダンやビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した選手たちも所属した。 リーグ・アンでは6回優勝しており、2008-09シーズンが最後の優勝に。2021-22シーズンは最下位でリーグ・アンを終えると、リーグ・ドゥに降格していた。2023-24シーズンはアルベルト・リエラ監督が率いた中で、13位に終わっていた。 そのボルドーだが、プロクラブ管理委員会(DNCG)は9日、財政問題を理由にシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格を決定した。 この決定に対し、ボルドーのジェラール・ロペス会長はすぐさま控訴。リバプールのオーナーであるFSGへの売却による資金調達を目指したが、その目論見は崩れた。 なお、クラブは「2024-25シーズンの資金調達計画」を確定するために、引き続き代替案を模索していくと述べている。 2024.07.17 17:02 Wed
4

ボルドーが今季2度目の監督解任

ボルドーは26日、リカルド・ゴメス監督(54)を両者合意の下で解任したことを発表した。 ボルドーは昨年8月、クラブの補強方針について批判した前任のグスタボ・ポジェ氏を解任し、翌月5日にリカルド・ゴメス監督を招へいした。同監督はキャリア2度目のボルドー監督就任となったが、なかなか成績は振るわず、今月24日に行われたリーグ・アン第26節のナント戦での敗戦を最後に解任となった。チームは勝ち点32の13位に位置している。後任に関しては、今後数日から数週間のうちに決まるようだ。 フランス『レキップ』は、後任候補にコーチのエリク・ブドゥエ氏や、元パリ・サンジェルマンのローラン・ブラン氏、元モナコのティエリ・アンリ氏のほか、先日にレスター・シティを解任されたクロード・ピュエル氏などの名前を挙げている。 2019.02.27 17:10 Wed
5

コシエルニー、アーセナル強行退団は「サインした初日ほど幸せじゃなかったから」

ボルドーに所属する元フランス代表DFローラン・コシエルニーが今夏のアーセナル退団劇を回想した。イギリス『メトロ』が報じている。 コシエルニーは2010年7月にロリアンからアーセナルに移籍。キャプテンを務めるなど厚い信頼を集めたが、今夏の移籍を目指して、アーセナルの一員として参加する予定だったプレシーズンツアー帯同を拒み、最終的にボルドー移籍が実現した。 その強行的な移籍劇から月日が立ち、コシエルニーがフランス『Canal+』のインタビューで、アーセナルを去った理由をこう説明したという。 「(アーセナルのファンが僕の退団に納得してくれなかったのは)理解できる。僕がアーセナルを去るなんて誰も予想していなかった」 「単純に、クラブとサインした初日ほど幸せじゃなかったから、家族と一緒に戻り、新たな挑戦が必要だった」 また、ウナイ・エメリ前監督の解任を決行するなど、思わしくないチーム状況に瀕する現在のアーセナルについても触れ、こうエールを送っている。 「(ピエール=エメリク・オーバメヤンが)アーセナルのキャプテンに任命されたのを嬉しく思う。彼らはすごく難しい時期にいるけど、僕は彼らのベストを願っている」 2019.12.10 11:45 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly