主力温存マドリーは控えGKルニン躍動でドロー! 善戦カディスはPK失敗と最終盤判定響き降格圏転落…《ラ・リーガ》
2022.05.16 05:02 Mon
ラ・リーガ第37節、カディスvsレアル・マドリーが15日にエスタディオ・ラモン・デ・カランサで行われ、1-1のドローに終わった。
右サイドバックにバジェホ、左サイドバックにルーカス・バスケスを配して左肩上がりの変則的な[4-3-3]の布陣で臨んだマドリー。立ち上がりは、より勝ち点がほしいホームチームの攻勢を受ける形となったが、早々にゴールをこじ開ける。
開始5分、相手陣内左サイドのタッチライン際でボールを受けて仕掛けたロドリゴが複数のDFの間を見事なドリブル突破ですり抜けてボックス内に侵入。GKと交錯する寸前で折り返すと、ゴール前に飛び込んだマリアーノがワンタッチで合わせた。
一方、カディスもルイス・エルナンデスのロングスローや縦に速い攻めからファリやルーカス・ペレスが際どいフィニッシュの場面を作り出し、ゴールの匂いをさせる。
以降は行ったり来たりの状況が続いたが、クーリングレイクを経た30分過ぎからホームチームが攻勢に転じていく。36分にはファリのスルーパスに完璧に抜け出したイドリシがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはGKルニンのビッグセーブに阻まれる。
しかし、直後の37分にはペナルティアーク付近でクリアボールを奪ったソブリーノがそのままボックス中央に持ち込んで右足を振る。そして、DFミリトンの背中にディフレクトしたボールがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
さらに、切り替えの部分や連携で緩さが見受けられるマドリーに対して、カディスは以降も果敢に逆転ゴールを目指していくが、絶好のカウンターチャンスでルーカス・ペレスからネグレドへのラストパスがずれるなど、仕留め切ることはできなかった。
1-1のイーブンで折り返した試合は後半もカディスが優勢に進めていく。前半のように決定機まで持ち込めないが、左サイドのイドリシ、スピノを起点に相手の深い位置でプレーする回数を増やしていく。
そういった中、60分にはカディスに逆転のチャンス。ロングボールを収めたルーカス・ペレスのスルーパスに抜け出したネグレドがボックス内でGKルニンと交錯。この接触プレーでPKが与えられる。しかし、ネグレドが右を狙って蹴ったシュートはルニンが見事な左手のセーブで阻止した。
控え守護神が自ら与えたPKを帳消しにする好守で1-1のイーブンを維持したマドリーは、直後の64分に3枚替えを敢行。バジェホ、バルベルデ、ロドリゴを下げてセバージョス、カルバハル、アザールを投入した。だが、この3枚替えでも流れは変わらない。
一方、PK失敗も引き続き良い形で攻められているカディスは、70分にイドリシの左クロスからネグレドに名誉挽回のチャンスが訪れるが、ゴール至近距離で放ったヘディングシュートは再びGKルニンのビッグセーブに阻まれた。
マドリーは81分にマリアーノを下げて21歳の長身FWラタサをトップチームデビューさせた中、リスクを冒して前に出る相手を徐々に引っくり返す場面を増やし、後半アディショナルタイムにはセバージョスの鋭いシュートで2点目に迫る場面も作り出した。
その後、試合最終盤にはマジョルカリードの一報が入り、残留圏内維持には勝ち点3が必須となったホームチームがより前がかった攻めを見せる。そして、後半ラストプレーのセットプレーの流れではボックス内でファリがDFカルバハルに倒される。スタジアム、ピッチ上の選手たちはPKを主張してヒートアップしたが、マテウ・ラオス主審はVARルームとコミュニケーションを取ることなく試合終了のホイッスルを吹く。
中継映像ではVARの介入の可能性を窺わせるやり取りがあったものの、ラオス主審はそのまま試合を終わらせ、カディスの選手たち、スタンドの観客は状況を全く把握できぬまま呆然自失の状態でホーム最終戦を終えることになった。
この結果、マドリーはアザールの復帰やラタサのデビューなど幾つかの収穫を得て今季アウェイ最終戦を終えることに。一方、善戦も勝ち点3獲得に至らなかったカディスはマジョルカと勝ち点で並ばれた結果、当該成績で降格圏の18位に転落。今節、降格が決定したアラベスを相手に運命の最終戦に臨むことになった。
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今シーズンのラ・リーガですでに優勝を決めているマドリー(勝ち点89)は前節、最下位のレバンテを相手にヴィニシウスのキャリア初のハットトリックの活躍などで6-0の圧勝。主力温存で敗れたマドリード・ダービーの敗戦をきっちり払しょく。28日に控えるリバプールとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝に向け仕切り直しに成功した。そのレバンテ戦から中2日のアウェイゲームでは、残留圏内ギリギリにいる17位のカディス(勝ち点37)との対戦となった。アンチェロッティ監督はこの一戦に向け先発5人を変更。サスペンションのモドリッチに加え、守護神クルトワ、ベンゼマとヴィニシウスに完全休養を与えた一方、クロースやカゼミロ、ミリトンを起用。3トップは右からアセンシオ、マリアーノ、ロドリゴという並びとなった。開始5分、相手陣内左サイドのタッチライン際でボールを受けて仕掛けたロドリゴが複数のDFの間を見事なドリブル突破ですり抜けてボックス内に侵入。GKと交錯する寸前で折り返すと、ゴール前に飛び込んだマリアーノがワンタッチで合わせた。
ロドリゴの鮮やかな仕掛けから生まれたマリアーノの今季ラ・リーガ初ゴールによって幸先よくリードを手にしたマドリー。以降は再び前に出てくる相手の攻撃を受け止めながら、鋭いカウンターで追加点を目指す。12分にはバルベルデの見事な中央突破から仕掛けたカウンターで、ボックス内でのマリアーノとのパス交換からアセンシオにシュートチャンスも、ここはGKレデスマのセーブに遭う。
一方、カディスもルイス・エルナンデスのロングスローや縦に速い攻めからファリやルーカス・ペレスが際どいフィニッシュの場面を作り出し、ゴールの匂いをさせる。
以降は行ったり来たりの状況が続いたが、クーリングレイクを経た30分過ぎからホームチームが攻勢に転じていく。36分にはファリのスルーパスに完璧に抜け出したイドリシがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはGKルニンのビッグセーブに阻まれる。
しかし、直後の37分にはペナルティアーク付近でクリアボールを奪ったソブリーノがそのままボックス中央に持ち込んで右足を振る。そして、DFミリトンの背中にディフレクトしたボールがクロスバーの内側を叩いてゴールネットを揺らした。
さらに、切り替えの部分や連携で緩さが見受けられるマドリーに対して、カディスは以降も果敢に逆転ゴールを目指していくが、絶好のカウンターチャンスでルーカス・ペレスからネグレドへのラストパスがずれるなど、仕留め切ることはできなかった。
1-1のイーブンで折り返した試合は後半もカディスが優勢に進めていく。前半のように決定機まで持ち込めないが、左サイドのイドリシ、スピノを起点に相手の深い位置でプレーする回数を増やしていく。
そういった中、60分にはカディスに逆転のチャンス。ロングボールを収めたルーカス・ペレスのスルーパスに抜け出したネグレドがボックス内でGKルニンと交錯。この接触プレーでPKが与えられる。しかし、ネグレドが右を狙って蹴ったシュートはルニンが見事な左手のセーブで阻止した。
控え守護神が自ら与えたPKを帳消しにする好守で1-1のイーブンを維持したマドリーは、直後の64分に3枚替えを敢行。バジェホ、バルベルデ、ロドリゴを下げてセバージョス、カルバハル、アザールを投入した。だが、この3枚替えでも流れは変わらない。
一方、PK失敗も引き続き良い形で攻められているカディスは、70分にイドリシの左クロスからネグレドに名誉挽回のチャンスが訪れるが、ゴール至近距離で放ったヘディングシュートは再びGKルニンのビッグセーブに阻まれた。
マドリーは81分にマリアーノを下げて21歳の長身FWラタサをトップチームデビューさせた中、リスクを冒して前に出る相手を徐々に引っくり返す場面を増やし、後半アディショナルタイムにはセバージョスの鋭いシュートで2点目に迫る場面も作り出した。
その後、試合最終盤にはマジョルカリードの一報が入り、残留圏内維持には勝ち点3が必須となったホームチームがより前がかった攻めを見せる。そして、後半ラストプレーのセットプレーの流れではボックス内でファリがDFカルバハルに倒される。スタジアム、ピッチ上の選手たちはPKを主張してヒートアップしたが、マテウ・ラオス主審はVARルームとコミュニケーションを取ることなく試合終了のホイッスルを吹く。
中継映像ではVARの介入の可能性を窺わせるやり取りがあったものの、ラオス主審はそのまま試合を終わらせ、カディスの選手たち、スタンドの観客は状況を全く把握できぬまま呆然自失の状態でホーム最終戦を終えることになった。
この結果、マドリーはアザールの復帰やラタサのデビューなど幾つかの収穫を得て今季アウェイ最終戦を終えることに。一方、善戦も勝ち点3獲得に至らなかったカディスはマジョルカと勝ち点で並ばれた結果、当該成績で降格圏の18位に転落。今節、降格が決定したアラベスを相手に運命の最終戦に臨むことになった。
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