「ファンのような気持ちで見ていた」なでしこジャパンに初招集のMF祐村ひかるが意気込み「W杯に食い込んでいきたい」

2022.04.08 14:55 Fri
©超ワールドサッカー
なでしこジャパン候補メンバーが4日からトレーニングキャンプをスタート。8日には合宿5日目を迎えた。

昨年10月に新体制がスタートしたなでしこジャパン。1月から2月にかけてはAFC女子アジアカップを戦ったものの、目指した大会3連覇を逃すことに。それでも2023年に開催されるFIFA女子ワールドカップ(W杯)の出場権を確保。そこに向けた強化がスタートする。

5日目のトレーニング前に、MF祐村ひかる(ちふれASエルフェン埼玉)がメディアのオンライン取材に応対した。
なでしこチャレンジという代表候補選手には呼ばれた経験があるものの、今回が世代別も含めて、初めての日本代表に招集された祐村。招集を聞いた時の心境は「選ばれた時は半田(悦子)監督に呼ばれて、事務所に来てと言われて、「おめでとう」と言われて、「何が?」と思ったら「代表に選ばれたよ」と言われて、「ビックリ、でも嬉しい」という感じでした」とコメント。自分でも予想できていなかった代表招集だと明かした。

その後は「みんながおめでとうと言ってくれて、選ばれたという実感がじわじわと湧いてきました」と心境の変化を語った祐村。なでしこジャパンへの意識についても「あまり日本代表を見ていたとかはなく、見始めたのは最近です。相手チームの選手が戦っているのをファンのような気持ちで見ていました」と、自身にとっては遠い存在のままだったようだ。
祐村は、Yogibo WEリーグでは14試合に出場し2得点と出場機会は多いものの、前半戦は途中出場が多く、後半戦でスタメンを勝ち取っている状況だ。

池田太監督に求められるものについては「運動量や仕掛ける姿勢などが求められていると思っているので、誰よりも走って、誰よりも前に行く姿勢を見せていきたいと思います」とコメント。7日に行われたトレーニングマッチについては「自分ではあの30分で何かを残せたという気持ちは全然なくて、自分はもっとやれるという気持ちになりました」と、貪欲にアピールしていきたいと語った。

この合宿が始まってからの自身の変化については「合流して最初は緊張ばかりで何もできなかったですが、コミュニケーションをとったりレベルの高い選手と一緒にやって、自分もここでできるんだということを実感しています」と、一定の手応えを感じているようだ。

その中で負けたくないポイントについては「裏に抜けるタイミングは負けたくないと思っています」とコメント。「代表の中ではスピードは普通なので、タイミングは負けたくないです」と、スピードではなくタイミングで勝負したいと語った。

またシュートにも自信を持っており、「どの角度からもシュートは強く打てる自信はあります」とコメント。ポジションとしては「FWで勝負したいのと、右のワイドで勝負していきたいと思います」と、前線でプレーしたいと語った。

1年後にはW杯が控えており、ここからのアピールでメンバー入りを目指したい祐村。「今回選ばれて自分のプレーが通用することがわかって、自チームでも結果を残してW杯に食い込んでいきたいと思っています」と強い意気込みを口にした。

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東京NBがS広島Rを下して首位浮上、EL埼玉もC大阪に快勝し首位に【WEリーグ クラシエカップ】

25日、WEリーグ クラシエカップの第3節が行われた。 3つのグループに分かれて行われるグループステージ。AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)を戦う三菱重工浦和レッズレディースはグループステージは免除となっている。 グループAでは勝ち点4で並ぶサンフレッチェ広島レジーナと日テレ・東京ヴェルディベレーザが対戦。試合は、互いに譲らないこう着状態で前半を終えた中、61分に東京NBはボックス内右からの青木夕菜の落としをボックス手前で木下桃香がミドルシュート。これが決まり先制する。 さらに74分には、東京NBがPKを獲得。北村菜々美が仕掛けるとボックス左からのクロスがクリアされるも、山本柚月がボックス内で拾ってシュートに行こうとすると、渡邊真衣が倒してPKに。これを山本がしっかりと決めて0-2。東京NBが首位に浮上した。 グループAのもう1試合は、大宮アルディージャVENTUSvsAC長野パルセイロ・レディースの一戦。2分の大宮Vと1分け1敗のAC長野の戦いは、13分に左サイドのFKから中野琴音がゴール前にクロス。これはクリアされるが、ボックス手前から三谷沙也加が左足一閃。強烈なミドルが決まり、AC長野が先制する。 しかし、ホームの大宮Vは反撃。27分に左サイドからのクロスをGKがファンブル。これを、北川愛莉が押し込んで同点に追いつく。追いつかれたAC長野だったが、31分にすぐに勝ち越しに成功。ボックス左の混戦のこぼれ球を宮本華乃が虚をついて狙うと、見事なシュートが吸い込まれた。 1点ビハインドの大宮Vだったが、後半に反撃。57分、左サイドを仕掛けた北川がボックス内で倒されPKを獲得。自らしっかりと決めて追いつき、2-2の引き分けに終わった。 グループBは3チームの戦いに。1勝のノジマステラ神奈川相模原と1敗のマイナビ仙台レディースが対戦。試合は18分に、敵陣でボールを奪ったN相模原はスルーパスを受けた大竹麻友がボックス内左の角度があまりないところからニアを撃ち抜いてゴール。これが決勝点となり、1-0でN相模原が勝利した。 グループCでは、1分け1敗のINAC神戸レオネッサと1勝1分けのジェフユナイテッド千葉レディースが対戦。試合は終盤にスコアが二転三転し、1点ビハインドのI神戸は73分にカルラ・モレラが同点ゴールを奪うも、千葉Lは87分に大熊環が勝ち越しゴール。しかし、I神戸が91分にカルロタ・スアレスのゴールが決まり、2-2の痛み分けとなった。 また、1分け1敗のセレッソ大阪ヤンマーレディースと1勝1敗のちふれASエルフェン埼玉の試合は0-2でEL埼玉が勝利。31分に吉田莉胡、前半アディショナルタイムに岸みのりがゴールを奪い、0-2で勝利。グループ首位に浮上した。 <span class="paragraph-sbtitle">◆WEリーグ クラシエカップ第3節</span> 【グループA】 サンフレッチェ広島レジーナ 0-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 【東京NB】 木下桃香(後16) 山本柚月(後30) 大宮アルディージャVENTUS 2-2 AC長野パルセイロ・レディース 【大宮V】 北川愛莉(前27、後13) 【AC長野】 三谷沙也加(前13) 宮本華乃(前31) 【グループB】 ノジマステラ神奈川相模原 1-0 マイナビ仙台レディース 【N相模原】 大竹麻友(前18) 【グループC】 ジェフユナイテッド千葉レディース 2-2 INAC神戸レオネッサ 【千葉L】 オウンゴール(前44) 大熊環(後42) 【I神戸】 カルラ・モレラ(後28) カルロタ・スアレス(後45+1) セレッソ大阪ヤンマーレディース 0-2 ちふれASエルフェン埼玉 【EL埼玉】 吉田莉胡(前31) 岸みのり(前45+3) <span class="paragraph-sbtitle">◆順位表(試合数/勝ち点/得失点)</span> 【グループA】 1位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ3/7pt/+4 2位:サンフレッチェ広島レジーナ 3/4pt/0 3位:大宮アルディージャVENTUS 3/3pt/0 4位:AC長野パルセイロ・レディース 3/1pt/-4 【グループB】 1位:ノジマステラ神奈川相模原 2/6pt/+2 2位:アルビレックス新潟レディース 2/3pt/0 3位:マイナビ仙台レディース 2/0/-2 【グループC】 1位:ちふれASエルフェン埼玉 3/6pt/+1 2位:ジェフユナイテッド千葉レディース 3/5pt/+2 3位:INAC神戸レオネッサ 3/4pt/+1 4位:セレッソ大阪ヤンマーレディース 3/1pt/-4 2024.09.25 23:30 Wed

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