「震えるぐらい嬉しい」批判も多く浴びた長友佑都、ファンに感謝「多くの人に応援してもらって、支えてきてもらって今の自分たちがある」

日本代表のDF長友佑都(FC東京)が、オーストラリア代表戦を振り返った。24日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア代表vs日本代表が行われ、0-2で日本が勝利。7大会連続7度目のW杯出場を決めた。

日本は前半から押し込んでいく展開が続く中、なかなかゴールが奪えずにゴールレスで試合は進む。
オーストラリアは後半に入って盛り返すも、シュートまではいけず。セットプレーから日本ゴールに迫ろうとするが、決定機は作れない。

0-0のまま試合は推移。すると89分に途中出場の三笘薫が見せる。右サイドで山根視来がボールを持つと浮き球のパスを守田英正がキープ。スルーパスに山根が反応すると、マイナスのクロス。これを三笘が蹴り込み、日本が先制する。リードした日本はそのまま試合を終えるかと思われたが、94分にも三笘が魅せる。左サイドでボールを持つと、縦に仕掛けると共にボックス内に侵入。カットインから右足を振ると、GKライアンの手を弾いたシュートが決まり2点目。日本はアウェイで初めてオーストラリアに勝利し、7大会連続7度目のW杯出場を決めた。

試合後のフラッシュインタビューに応じた長友は「素直に嬉しいのとホッとしています」とW杯出場決定にコメント。「3戦2敗から始まって、絶体絶命の場所から一丸となって這い上がってこれて、ホッとしています」と、苦しいスタートとなった予選を勝ち抜けたことを喜んだ。

試合直後の対応ということもあり、感極まりそうな長友だが「震えるぐらい嬉しいのと、日本がW杯にいけないなんてあり得ないと思いますし、この道を絶対に繋ぐという信念と覚悟のもとで戦えたことを嬉しく思います」と、何がなんでも勝ちたいという思いが結果に繋がったことを喜んだ。

予選の途中では多くの批判を受けた長友。それを払拭するパフォーマンスを2月のサウジアラビア代表戦では見せていた。「3戦2敗から始まって、絶体絶命の場所からチームも、個人的にも這い上がってきました。その中でも批判もたくさん受けましたけど、多くの人に応援してもらって、支えてきてもらって今の自分たちがあると思います。心から感謝しています」と語り、批判を受けたことを含めて感謝した。

心掛けていることについては「一生懸命目の前の練習と試合に100%臨むということだけですね」と語り、「年齢的にもダメなら日本代表から外されますし、そう言う立場だと思います。一戦一戦、日頃の練習から集中してやっていました。余裕がなかったです」と精一杯力を捧げたとした。

長友は出場すれば自身4度目のW杯となる。「正直、決まったんですけど、ここからがより一層個人的には厳しくなると思っています」とコメント。「良い若手、良い選手もたくさんいます。Jリーグからプレーをしていかないと僕は残っていけないので、ここからより一層頑張っていきたいと思います」と、この先の本番までのポジション争いでしっかりと勝ちたいと前を見た。