奇跡の同点からOGで土壇場敗退のベティス、指揮官は前を向く「何も欠けていたとは思わない」

2022.03.18 15:40 Fri
Getty Images
レアル・ベティスマヌエル・ペジェグリーニ監督が、フランクフルト戦を振り返った。スペイン『アス』が伝えた。ベティスは16日、ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグでフランクフルトと対戦した。

1stレグは2-1でフランクフルトが鎌田大地のゴールで先勝していた中、ベティスは2点差以上の勝利が必要な状況だった。
試合は一進一退となった中、互いにチャンスを生かせずに試合が推移。フランクフルトのGKケヴィン・トラップの好セーブもありゴールレスのまま進む。

このままゴールレスドローでフランクフルトが勝ち上がりするかと思われたが、90分にベティスがボルハ・イグレシアスのゴールが決まり、2戦合計2-2となり延長戦にもつれ込んだ。
延長戦は互いに譲らずチャンスができない中、ゴールが生まれない展開に。このままPK戦に突入するかと思われたが、延長後半アディショナルタイムにオウンゴールで決着。フランクフルトが1-1に追いつき、ベスト8に進出した。

劇的なゴールで延長戦にもつれ込んだものの、まさかのオウンゴールで敗退となってしまったベティス。ペジェグリーニ監督は不運だったとコメント。ただ、敗退をポジティブに捉え、リーグ戦に集中できるとした。

「同点ゴールはとても痛かった。我々がプレーしたゲームは、PK戦のチャンスを得るものだったと思う。セビージャでは彼らは我々を生かしておき、最初から勝負に出た。最後のプレーは不運だった」

「何も欠けていたとは思わない。とても良いチームと対戦し、良い結果を収めた。我々みんな、ヨーロッパリーグを戦い続けたいと思っていた」

「ポジティブな面では、コンペティションの(過密日程の)影響が出ていただろうから、リーグ戦やカップ戦の決勝に向け、より普通に、流動的に準備ができるだろう」

「ロッカールームには影響がある。苦い思いをしても、リーグ戦で対等に戦えることで相殺される」

「少なくとも普通の2週間が過ごせる。我々は頭を高く上げて出発する」

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