勝ち越し弾のG大阪MF小野瀬康介、苦手川崎F相手も「王者を苦しめるというところでは成長が見られた」

ガンバ大阪のMF小野瀬康介が、川崎フロンターレ戦を振り返った。6日、明治安田生命J1リーグ第3節のG大阪vs川崎Fがパナソニック スタジアム 吹田で行われ、2-2のドローに終わった。前節の浦和レッズ戦からの連勝を目指すG大阪と、3連勝を目指す川崎Fの一戦。試合はホームのG大阪が主導権を握ると、34分に山本悠樹のゴールで先制する。
G大阪が主導権を握り続ける中、後半に入り川崎Fも盛り返すことに成功。75分に宮城天がネットを揺らし同点とする。

しかし、ここで落ちないG大阪は77分に小野瀬のシュートが決まり勝ち越しに成功。そのまま逃げ切ると思われたが、終了間際にGK石川慧がボールを置くと、背後にいた小林悠が掻っ攫いパス。レアンドロ・ダミアンが無人のゴールへと蹴り込み、2-2のドローに終わった。試合は引き分けに終わったものの、川崎Fを追い込んだ内容について小野瀬は「王者に対してビビらず、アグレッシブに失うものはないので、ほぼ一対一のようにプレスをかけました。前半はしっかりとビビらずにできたと思います」と、前半には手応えを語った。

1-1になってすぐに勝ち越しゴールを決めたが、追いつかれた際の心境については「自分のところでやられてしまって、取り返さなきゃと思いましたし、時間を見たらあったので、落ち着いてやっていこうかなと自分では思いました」とコメント。「1点決められてもチーム全体がトーンダウンすることなく、攻撃の回数は少なかったですが、監督に言われていることができていたと思います」と、チームとして焦ることはなかったとした。

これまでの川崎F戦との大きな違いについては「アンカーに対してボランチの選手が出ていく、後ろもほぼ一対一になるぐらい落ちてきた選手にCBが出ていったところですね」と語る小野瀬。「監督が言っていたことに対してしっかり勇気を持ってやれていましたが、ボールをもっと持ってやれれば良かったです。次回対戦する時にできるようにしたいです」とまだまだ改善の余地はあるとし、「まだ成長段階なので、王者を苦しめるというところでは成長が見られたと思います」と、一定の手応えを感じたようだ。

また追いつかれても取り戻せた点も「1点取って、1点取られて、1点取るというのは今まであまり出せなかったので、チームとして成長している部分だと思います」と、片野坂知宏監督の下での成長を感じているようだ。

その点では「対戦相手によってハメに行き方とか色々戦術を持っている監督なので、練習でしっかり落とし込んでいることができていると思います」とコメント。戦い方もしっかりとチームに浸透しているようだ。