「危険にさらされている」頭部激突、ピッチに復帰も自ら座り込み結局交代…プレミアリーグで問題視される脳震とう問題

2022.02.21 22:07 Mon
Getty Images
改めて脳震とうに関する問題が発生してしまった。

事件が起きたのは、20日に行われたプレミアリーグ第26節のリーズ・ユナイテッドvsマンチェスター・ユナイテッドの一戦だ。

アクシデントが起きたのは開始12分。リーズのロビン・コッホがパスを受けて前線に送ったところ、背後からプレスをかけたユナイテッドのスコット・マクトミネイと頭部が激突。主審はすぐに試合を止めた。
勢いを持ってきたマクトミネイはなんともなく起き上がったが、コッホは死角から激突されたこともありそのままピッチ上で倒れ込むことに。メディカルスタッフはピッチ上で長い時間をかけて治療。頭にテーピングを巻いたコッホはその後ピッチに戻りプレーを続けていた。

しかし、プレーを続けていたコッホだが、28分に突如ピッチに座り込むことに。脳震とうの影響が結局あったためか、31分にジュニオル・フィルポと交代していた。
国際サッカー評議会(IFAB)は、脳震とうに関して2020年12月にプレミアリーグとFAカップの大会で採用された脳震とうによる交代について承認。Jリーグでもこれが採用され、現在は5人の交代枠が認められているが、脳震とうの場合は1名に限り交代枠を1つ追加して選手交代ができるルールが採用。脳に影響がある可能性がある中で、交代枠のために無理に選手を起用するということを避けるための措置となっている。

プレミアリーグでもこのルールを採用されているはずだが、今回のように治療を行いそのままピッチへと戻るケースが多数ある状況。ただでさえ5人ではなく3人という独自の交代枠を守っているプレミアリーグだけに、無駄に枠を使いたくないという気持ちが生まれるはずだ。

プロサッカー選手協会(PFA)はこの脳震とうのプロトコルに関して「簡単に言えば、IFABによって設定された現在の規則は機能しておらず、プレーヤーは危険にさらされている」と苦言を呈していた。

また、リーズも21日に声明を発表。コッホの状態を改めて報告。ピッチ上に無理に戻す必要がなく、一時的な交代をさせるべきと訴え続けていることを明かした。

「リーズ・ユナイテッドは、東部の衝突の後、ロビン・コッホがプレミアリーグのプロトコルの一部であるフィールドでの脳震とうスクリーニングテストの全てに合格したことを確認している」

「選手は何か症状が出た場合には、フィールドに座り、すぐに交代する必要があると言われた。これはロビンが試合の29分に行ったことだ」

「リーズ・ユナイテッドのメディカルスタッフは、頭部外傷の一時的な交代を常に支持してきた。これにより、スタッフはケガを評価するためのより多くの時間を確保し、症状が発生する可能性のある期間を設けることができる」

「ロビンは、プレーに戻る前に脳震とうプロトコルに従う」

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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.19“ヤング・リーズ”リーズの集大成/リーズ・ユナイテッド[2000-2001]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.19</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2000-2001シーズン/リーズ・ユナイテッド 〜ヤング・リーズ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2000-01leeds.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:デイビッド・オレアリー(43) タイトル実績:プレミア4位、CLベスト4 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層6:★★★★★★☆☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ヤング・リーズの集大成</div> 1998年にデイビッド・オレアリー監督が就任したリーズは、若い選手たちが躍動する魅力的なサッカーでプレミアリーグに旋風を巻き起こした。プレミア制覇こそならなかったものの、幾度も優勝争いに絡み、1999-2000シーズンは3位という好成績を残す。 そのリーズの集大成が2000-01シーズン。CLに初参戦したチームは、この大舞台で躍進する。ミランやバルセロナと同居したグループステージ1次リーグを2位で通過。2次リーグでは前年のCL覇者であるレアル・マドリーやイタリア王者のラツィオと同組に入ったが、再び2位で決勝トーナメント進出を決めた。 決勝トーナメント準々決勝では、リーガ王者の“スーペル・デポル”ことデポルティボと対戦し、2戦合計スコア3-2で準決勝に勝ち進む。準決勝ではバレンシアの前に屈して決勝進出を果たせなかったが、大会を大きく盛り上げる活躍を見せ、多くのフットボールファンを虜にした。 しかし、このシーズン以降は財政難に陥り、DFリオ・ファーディナンドなどの主力選手を手放さざるを得なくなる。そして、2003-04シーズンにはチャンピオンシップに降格し、現在までプレミアリーグの舞台に舞い戻れていない状況だ。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">若さ溢れる勢い</div> 主に20代前半から半ばまでの選手で構成されたチームは、攻守においてダイナミックなパフォーマンスを披露した。その若さを存分に生かしたスタイルは、躍進を遂げる大きな原動力だった。 最後尾に構えたベテランのGKナイジェル・マーティンは安定したゴールキーピングに加えてコーチング能力が高く、若いチームの中で重要な存在だった。最終ラインは、若かりしころのファーディナンドが中心。時折ミスはあったものの、スピードとビルドアップ能力に長けたセンターバックとして将来が嘱望されていた。さらに、精度の高い左足のキックを装備する左サイドバックのDFイアン・ハートは、オーバーラップから好クロスを供給し、直接FKでゴールを陥れた。 中盤はMFオリビエ・ダクールらが地味な働きながらも献身的なプレーでチームを助けた。右サイドのMFリー・ボウヤーは精力的な動きで攻守に大きく貢献。左サイドのMFハリー・キューウェルは切れ味鋭いドリブル突破からチャンスに絡んだ。 前線は、弱冠20歳のFWアラン・スミスが豊富な運動量を見せてチャンスメイクに奔走。大型FWマーク・ビドゥカとともに抜群の補完性を見せ、2人でゴールを量産した。その他、スミスと同じく20歳のFWロビー・キーンも少ない時間の中でしっかりと結果を残した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFハリー・キューウェル(22)</span> リーズ・ユース出身のキューウェルは、躍進する若いチームの象徴としてヨーロッパで暴れまわった。全盛期のギグスを彷彿とさせるドリブル突破や正確な左足でチャンスを演出するなど攻撃の中心を担い、プレミアリーグを代表するウインガーとして地位を確立した。また、同じオーストラリア出身のビドゥカとの連係も見事だった。 2019.04.12 22:00 Fri

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