首位キープに成功のインテル、S・インザーギ監督も喜び 「このチームには幸運にもトッププレーヤーがいる」
2022.01.10 12:56 Mon
インテルのシモーネ・インザーギ監督が、首位キープに成功したチームを称えた。クラブ公式サイトが伝えている。
インテルは9日に行われたセリエA第21節でラツィオと対戦した。立ち上がりから試合を支配してチャンスを作り続けたチームは、30分にDFアレッサンドロ・バストーニのゴールで先制に成功。その後追いつかれたものの、67分にDFミラン・シュクリニアルが勝ち越し弾をあげると、最後までリードを守り抜き2-1で勝利した。
この結果、新年初戦を白星で飾ったインテルは首位キープに成功。試合後のインタビューに応じたS・インザーギ監督も、満足感を露わにしている。
「今年を勝利でスタートさせたかった。ラツィオはクオリティが高く、ピッチ上のセットアップも良かったから簡単ではなかったよ。それでも、我々は勝利に値した。選手たちには満足している」
「このチームには、幸運にもトッププレーヤーがいる。リーグ戦はどんどんと進んでいくから、この調子でやっていかなければならない。残念ながらボローニャ戦は延期となってしまったが、選手たちはそこから本当にしっかりと立て直し、集中力を保ってくれた」
「10月20日、トップ2チームと7ポイント差になった時、王座防衛など考えてもいなかったし、誰もこのスクデットがインテルのものだとは言っていなかった。もしかすると今はそう見えるかもしれないが、それは我々が向上し続けるためのモチベーションになるだろう」
インテルは9日に行われたセリエA第21節でラツィオと対戦した。立ち上がりから試合を支配してチャンスを作り続けたチームは、30分にDFアレッサンドロ・バストーニのゴールで先制に成功。その後追いつかれたものの、67分にDFミラン・シュクリニアルが勝ち越し弾をあげると、最後までリードを守り抜き2-1で勝利した。
この結果、新年初戦を白星で飾ったインテルは首位キープに成功。試合後のインタビューに応じたS・インザーギ監督も、満足感を露わにしている。
「このチームには、幸運にもトッププレーヤーがいる。リーグ戦はどんどんと進んでいくから、この調子でやっていかなければならない。残念ながらボローニャ戦は延期となってしまったが、選手たちはそこから本当にしっかりと立て直し、集中力を保ってくれた」
「私がもっとも誇りに思うのは、チームの皆が関わっていることだ。(アルトゥーロ・)ビダルはトリノ戦のピッチで最高のプレーを見せ、(ロベルト・)ガリアルディーニは今夜活躍した。これは出番の少ない選手も含め、チーム全体が完全にコミットしていることを表しているだろう。選手たちはトリッキーな試合であっても素晴らしい活躍を見せた」
「10月20日、トップ2チームと7ポイント差になった時、王座防衛など考えてもいなかったし、誰もこのスクデットがインテルのものだとは言っていなかった。もしかすると今はそう見えるかもしれないが、それは我々が向上し続けるためのモチベーションになるだろう」
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