【足球日記】リーグ第二段階スタート!〜武漢の現状〜

2021.09.05 23:15 Sun
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難しい環境下での中国でのサクセスストーリーを現地から届けてもらう連載企画『足球日記』。中国の地で奮闘する、日本と中国の血を引く男・夏達龍(なつたつりゅう)が現地の情報をお届けする。

第8回は、リーグ戦の第二段階について紹介します。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

みなさんこんにちは!夏です。今僕は中国の武漢という街にいます。中国で最も暑い街と言われ、少し動くだけで汗が止まりません。

今回は、現在の中国リーグと武漢の現状を書いていきたいと思います。

武漢の現状
ほぼ普段の生活に戻っています。日本の友人にそう言うとなかなか信じてもらえません。ただ、ショッピングモールなど室内施設でのマスク着用は厳しく、マスクが無いと入れません。

武漢には極楽湯やイオンショッピングモール、日本料理店がたくさんあり日本の方でも住みやすい街という印象です。


武漢は小龙虾(ザリガニ)が有名で早速チームメイトに連れていってもらい食べてみました。ビニール手袋をして手で食べるスタイルです。

味付けもさまざまで、ただ蒸しただけのザリガニの味はほぼ上海蟹でした。おいしかったです!


リーグ第二段階スタート
7/13〜~8/16の間で8試合が行われます。今回は約40日間練習、試合以外で施設を出ることはできません。。。

同グループになった武汉三镇FCにはJリーグにも在籍していたアデミウソン選手がいます。


第二段階も中3日〜5日に1試合というスパンで行われます。
スーパーリーグ(中国1部)に関してはW杯予選の影響で第5節〜第14節は3日に1試合という超過密日程で行われ、その後約4ヶ月間はリーグ戦が行われずに16節は12月から再び始まる日程となります。

これほどまでに代表戦の影響を受けるリーグはなかなかありませんよね。。。

W杯予選
何より今回のW杯アジア予選はついに日本と中国が同グループのなりましたね!

ほぼ同時期にプロリーグが発足した両国、そして約30年が経った今。

日本代表メンバーはほとんどが海外リーグでプレーする選手が代表となり、中国代表メンバはーは国内リーグでプレーする選手+長期に渡って中国国内でプレーする外国人選手が帰化し、代表メンバーになるという異なる形となりました。

個人的にかなり楽しみです。

中国リーグはここ数年毎年のようにチームが解散し、多くの選手が行き場を失います。僕もそのうちの1人でした。今回のW杯での中国代表の結果次第で、今後の中国サッカーリーグの明暗に大きく影響してくるんじゃないかと思っています。

第二段階に向けて
やはりまだFWとして得点が決めれておらず、苦しい状況ではありますが折れずにチャレンジしていきたいと思います!

準備期間で予期せぬ怪我をしたりとなかなかスムーズにはいきませんが、そんな時こそ自分を信じて進んでいきたいと思います。

良い報告ができるよう頑張ります!



最後に
僕個人のTwitter、Instagramでの発信もしております。

中国での生活、中国サッカーなどに興味のある方は是非フォローして下さい!


◆プロフィール
名前:夏達龍(なつ・たつりゅう)
生年月日:1993年6月27日
出身地:愛知県名古屋市
職業:プロサッカー選手
所属チーム:四川九牛足球俱乐部(中国プロサッカー2部)
Twitterアカウント:@TatsuryuX
Instagramアカウント:@natsu_dalong




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【足球日記】2021シーズン、リーグ開幕!

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【足球日記】一度やめた僕がプロになれた理由

難しい環境下での中国でのサクセスストーリーを現地から届けてもらう連載企画『足球日記』。中国の地で奮闘する、日本と中国の血を引く男・夏達龍(なつたつりゅう)が現地の情報をお届けする。 第5回目は、一度やめた僕がプロになれた理由をご紹介します。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 今回はプロサッカー選手を目指す人が必ず通る“最後の選択”の時について僕の経験を元に記事にしてみました。プロを目指す選手にとって今、もしくは今後必ずくる“選択”の時にこういうパターンも少なからずあるということを知ってもらえれば嬉しいです。 <span class="paragraph-title">◆“最後の選択”とは</span> 僕がここで伝えたい“選択”とはプロを目指すことをやめる、もしくは続けてプロを目指すかの選択です。日本でサッカーをしていればおそらく中学・高校・大学の最後の大会が終わる頃に来ることが多いと思います。もちろんいろいろな経験を重ねた結果途中で諦めてしまう選手も多くいると思います。 <span class="paragraph-title">◆ごく普通のキャリア。いや、それ以下かもしれない</span> 僕は高校最後の大会、県予選で敗退し引退が決まった瞬間、今まで目指してきたプロサッカー選手になることを諦める“選択”をしました。試合終了のホイッスルが鳴った時僕はベンチ横でアップをしていました。涙が溢れ出ました。正確には交代枠を使い切った時点で泣きはじめました。 単に試合に負けたからではなく、最後の最後ピッチ上に居られなかった自分に対してただただ悔しくて。ほぼ毎日居残りで練習をしていた自分自身に申し訳ないとすら思いました。 振り返ってみれば中学最後の試合も出られなかったな。そんな自分が今プロとして生活できているのは不思議だと思われるでしょう。自分でもそう思います。でもここには何か理由があり、それを言語化して発信することで今プロを目指している選手・諦めるか悩んでいる選手に対して少しでも勇気を与えることが、僕が今プロであり続ける一つの使命(大袈裟ですが)だと思っています。 なぜならスーパーな選手やいわゆるエリートと呼ばれるキャリアを持つ選手が続々とプロになるこの業界、その影で計り知れない数の選手が夢破れ、涙する。そんなノンキャリア組の選手のうちの1人だった僕だからこそ伝えたいことがあります。 <span class="paragraph-title">◆サッカーが趣味になった</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/natsu20210316_2_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div> 高校卒業後、中国へ渡った僕は週一で社会人サッカーに参加していました。最初はサッカーを趣味でやることに少し抵抗がありましたがすぐに慣れました。なぜなら何のプレッシャーもない状況でやるサッカーがこんなに面白いものかと気付かされたからです。 ミスしても、少し守備をサボっても何も言われない。好きなようにただ自分がしたいサッカーをする。シンプルでしかなかった。不思議と自分でもこんなにサッカーうまかったっけ?なんて思えるプレーができました笑。もしこのメンタリティで現役中やれていたらもっと上手くやれていたかもって感じました。 でも現役中はそうはいかない、そこには競争があり、監督がいて、さまざまなプレッシャーが存在する。当時そのギャップに気づけたのは大きかったです。現役時代いかに自分が監督の目を気にしてプレーしていたのか…もっと自分のためにプレーするマインドを持つべきだったと。 <span class="paragraph-title">◆もう一度プロを目指すきっかけ</span> 1年半の語学勉強と9カ月の受験勉強を通して、21歳になる年に上海の大学に中国人本科生として大学に入学しました。上海に来て間もなく、日本人社会人サッカーチーム(上海JF)に参加しました。ある日、チームの社会人の方が「こっちでプロ目指したら?」と僕に聞いてきました。それを聞いた時、入学間もないこともあり、まだどんなキャンパスライフにしようか考えてなかったので“勉強とサッカー”に大学の4年間全てを注ごうと決意しました。 <span class="paragraph-title">◆限られた環境</span> プロを目指す。とはいえ何から始めれば良いのか。レベルの高いアマチュアチーム探し? プロチームに直接連絡? 何もわからない状態で何のツテもなかった。そもそも約3年間ちゃんとしたトレーニングをしてこなかったのに体はまだ動くのか? 色々な不安がありました。だからこそやるべきことに気づけました。 “自律”すること。 振り返ってみればこの“自律”こそが僕をプロの世界に導いてくれたと思います。ここからは当時どのようなメンタリティで日々プロになるために生活していたかを書いていきます。 <span class="paragraph-title">◆心構え</span> そもそも再びプロを目指すようになったとはいえ、「絶対に今度こそプロになってやる」なんて燃えたぎるような気持ちは無かったです。それは小さい頃に経験したからです。プロになるという強い気持ちを持つことは大切です。でも、それは返って自分に余計な負担をかけることにもなります。 大事なのは今何をやるべきか? 何ができるのか? を考えて行動することだと思いました。ただ、誰も管理してくれないのは危険もあり、知識が乏しく間違っていることすら気づけないことも多々あります。でもこの再スタートを決意してから間違いや失敗なんてものを気にすることはありませんでした。全ての経験が成長につながると信じていたからです。そして全て自己責任なので他人に迷惑をかけることもありません。 <span class="paragraph-title">◆遊ぶ時間などない大学生活</span> 中国留学を決めた大きな理由の一つに、日本で大学に行ってもサッカーだけして勉強せずに遊んでいる自分が想像できたというのがありました。サッカーしかやってこなかった自分は他にやりたいことがなかったのです。なので、生活しているだけで語学勉強にもなるという単純な考えで中国へ渡りました。 21歳の時に大学の本科生になって3カ月後、平日の昼間は毎日授業で、夜になるといくつかのチームを掛け持ちして練習のあるチームに参加して、少しでも多くサッカーをできる機会を作りました。週末は土日に各1試合ずつ参加できるようにしました。 練習がなければジムで筋トレか外でランニング。そんな生活を続けていると友達はほとんどできません。でもそれでよかった。サッカーを通じてたくさんの人と繋がることができました。その繋がりが僕をよりプロの道へと近づけてくれたのです。 <span class="paragraph-title">◆現実と就活</span> 大学4年になった頃、いよいよ“最後の選択”(2度目)がきました。最後までプロを目指すか、やめて就活をするか。答えは決まっていました。 「最後の最後まで目指す」 もしプロになれなかったらどうしよう。そういう不安はそこまでなかったです。それは決してプロになる自信があったからではなく、この大学生活、とにかく目標のためだけに動いたからです。今更プロになれなくてもそれはごく当たり前に起こりうること。むしろやれることはやったからあとは運に任せる。という気持ちでした。なれなかった時は中国語を活かせる仕事探そうとまで考えていました。 <span class="paragraph-title">◆努力は報われる。こともある。</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/natsu20210316_3_tw.jpg" style="max-width:100%;"></div> 大学卒業の3カ月前、僕はついに中国サッカー協会に登録することができました。ただ、プロチームではなくセミプロと呼ばれるカテゴリーでした。夢までもう一歩。そこで給料をもらいながらプロ昇格を目指しました。 結果、昇格は逃してしまいましたが、翌年トライアウトを通してプロ3部のチームに加入することができました。小さい時の夢が、一度諦めた夢がこの時叶えることができました。 僕は嬉しくて仕方ありませんでした。努力は報われるかどうかはわかりません。ただ目標に真摯に向き合って自律して進めば、報われようが報われなかろうがそこには大きな収穫があり、きっと今後の自分を助ける糧となり人生を豊かにしてくれると思います。僕はプロになれた自分を凄いとは思いません。最後はたまたま運が良かったから。としか。 <span class="paragraph-title">◆自分次第</span> 結局、何かをやめるのも続けるも自分次第。別にやめることも続けることもどっちが正解なんて誰にもわかりません。ただ、僕が伝えたいのは“経験”というものは時にそのタイミングでしかできないことがあり、そこを見極めて選択するというのは自分次第だということです。 何かを選択する時、実はほとんどが自分の意思で決められているのに環境だとか周りの意見が…って別の言い訳をしてしまう時があります。それは自分の決定に向き合っていない時に出てくるもので、もしかしたら自分の本当の選択は別なのかもしれません。 偉そうに聞こえるかもしれませんが、僕は今でも時々周りのせいにして逃げてしまうことがあります。でも、それに気づいて修正すれば、また一つ成長につながります。 <span class="paragraph-title">◆最後に</span> 僕が中国に来たのはたまたまで、でもその判断が今に繋がっていると思うと、あの時プロを目指すことを諦めた18歳の自分の選択は間違っていなかったと思えます。プロサッカー選手を目指す中で、僕のような“ノンキャリア”の選手は多いと思います。そんな選手に少しでも何か感じてもらえれば嬉しいです。 もちろん僕の文章が下手でよくわからないけれど、もう少し話を聞いてみたいと思う方がいればTwitterでDMください。選手としてまだまだ未熟で苦しい時間が多いですが、それでも続けるという選択をして、今だからできる多くの事を経験したいと思っています。 少しずつではありますが応援していただける方々も増えてきました。プロとして結果で返せるように日々トレーニングします! 長々とした文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 <hr>◆プロフィール 名前:夏達龍(なつ・たつりゅう) 生年月日:1993年6月27日 出身地:愛知県名古屋市 職業:プロサッカー選手 所属チーム:四川九牛足球俱乐部(中国プロサッカー2部) <div id="cws_ad">Twitterアカウント:<a href="https://twitter.com/TatsuryuX" target="_blank">@TatsuryuX</a></div> 2021.03.16 21:00 Tue
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【足球日記】軟禁状態で行われた中国2部リーグ、厳しい現実

難しい環境下での中国でのサクセスストーリーを現地から届けてもらう連載企画『足球日記』。中国の地で奮闘する、日本と中国の血を引く男・夏達龍(なつたつりゅう)が現地の情報をお届けする。 第4回は、コロナ禍での中国2部リーグの実情をご紹介します。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ みなさんこんにちは!夏です。 例年より約半年ほど遅れて、2020年9月12日より中国2部リーグが開幕しました! 今回は ・中国2部リーグ1年目の僕が実際にプレーして感じたこと ・中国サッカーがどのような新型コロナ対策を実施しながらリーグを開催したのか について書いていきます。 <span class="paragraph-title">◆今年のリーグ形式 (新型コロナウィルスの影響で例年とは全く違います) *例年であれば4月〜12月の間がシーズンとなりJリーグと大体同じ流れです。 今年は第一段階と第二段階の2段階に分けて行われました。 第一段階 3グループ(各6チーム)がそれぞれ成都・常州・梅州の3つの都市に振り分けられ、約1カ月で10試合行われます。 第二段階 各グループの上位2チーム(計6チーム)が昇格争い組 各グループの3〜6位(計12チーム)を2グループ(各6チーム)の残留争い組に分けて、約2週間で5試合を行います。 *第一段階の成績は第二段階には持ち越されません。 最終順位によって入れ替え戦などが行われます。 <span class="paragraph-title">◆徹底的なコロナ対策</span> 宿泊施設 各6チーム全てが同じホテルに泊まります。選手はもちろんチームスタッフ・リーグ関係者・ホテルの清掃員全員が外出禁止というルールが設けられており、練習・試合以外はホテルの敷地内のみで過ごすこととなります。 ほぼ軟禁状態です…笑 外部との接触が一切無いように徹底されており、練習・試合時のバス移動では会場までの途中でトイレ休憩などで停まることも許されていません。中国でかなり普及している飲食店などのデリバリーサービスの使用も禁止で、ネットで買った物などは1度消毒をしてからホテルの中に運ばれてきます。 週に一度チームごとにPCR検査が行われて1人でも陽性反応が出ればリーグは中止になるとのことでした。多くの関係者の方々のおかげでリーグは最後まで陽性者を出すことなく無事に終えることができました。 <span class="paragraph-title">◆ついに開幕!</span> 9月12日リーグ開幕が決まり、9月7日に開催地である都市に入りました。出発前・到着後に2度のPCR検査を行い、問題なくリーグは開催されました! <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/natsu20210113_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div> <span class="paragraph-title">◆念願のデビュー戦</span> 第1節 スタメンとして出場はできませんでした。 しかし、後半15分0-2の状況でFWとして途中出場し念願の中国2部リーグデビューを果たすことができました!コロナの影響もありおよそ1年ぶりの公式戦で正直結構緊張しました笑 残り30分で2点ビハインドの状況だったので、とにかく走りまくってゴールを狙いましたが、なかなか相手のディフェンス陣を崩せずに試合終了となり初戦は黒星スタート。 <span class="paragraph-title">◆受け止めなければいけない現実</span> 第2節、第3節ではどちらも先発で起用されました。しかし、FWとして結果を残せずチームも勝ち切れず、2試合連続引き分けでなかなかいい流れに乗れません。 試合後には、SNSでサポーターから厳しい批判が書き込まれていました。 監督を筆頭に、選手の中ではFWとして結果を残せず、特に目立った経歴のない僕に対して批判的な声が上がっていました。 『なんでこいつがスタメンなんだ』『使い物にならない。』など。他にも目を背けたくなるような内容もたくさんあり、かなりショックを受けました。 このような経験がこれまで全くなく、完全にメンタルをやられて自信を失ってしまいました。 大した経歴もないからこそ 『わかりやすい結果を出さない限り認められることはない』 と思いました。 それは”ゴールを決めること” その後試合に出てもいつもと違う緊張感に襲われ体が力んでしまい、思うようなパフォーマンスが発揮できず、試合後叩かれて落ち込むという負の連鎖に陥ってしまいました。 勝ちきれなかった試合後のロッカールームでは、『もうすぐ外国人FWが合流するから大丈夫だ!』『必ず勝てるようになる!』など。苦しい状況の中、チームではそんな言葉が飛び交っていました。 FWとしてこんなに悔しいことはない。顔を上げることすらできませんでした。もちろん全ての原因は自分の実力不足。しっかりと現実を受け止めていくしかない。 <span class="paragraph-title">◆過密スケジュール</span> 今年の試合日程は3、4日に1試合という過密スケジュールです。悩んでいる暇なんて無く、次の日には次節に向けての準備に切り替える必要がありました。 宿泊先のホテルでは2人部屋だったので一人の時間を作るために、ホテル敷地内の限られたスペースを散歩するのが唯一の気分転換でもあり、気持ちをリセットするための貴重な時間でした。散歩コースすぐ横に小さな川があり、川の向こう側の街を見ると逃げ出したくもなりました。 そしてリーグ第6節には外国人FW選手がチームに合流して、ポジション争いがより熾烈になっていきました。しかし、徐々に試合出場機会も減っていき、第一段階の10試合中6試合に出場(途中交代含め)しましたがゴールを決めることはできませんでした。 第二段階、チームは残留争い組に入ることになりました。 第一段階と第二段階の間に3日間のオフがあり、約40日ぶりに閉鎖された環境から解放されました。自由に外に出られただけで嬉しかったです笑 上海に行き、学生時代お世話になった方々に会い、心身共に疲弊していましたがかなりリフレッシュもできて元気をもらえました。 <span class="paragraph-title">◆新たな戦い</span> オフはあっという間に終わり、第二段階開催地の梅州という街に向かいました。 第二段階は5試合だけです。残留を懸けた戦い、これまで以上に厳しい戦いが始まります。すると、チームは補強のためにもう一人外国人FW選手をレンタルしていました。 それから練習でもなかなかFWとしてプレーする機会が減り、FWとCB両方をやることが増えました。最初は戸惑いもありましたが、自分にとって必ずいい経験になると信じ、与えられたポジションでしっかりトレーニングをしました。 そして、FWとして生き残るための厳しさを実感した瞬間でもありました。 そして、第二段階第1節が開催されました!しかし、僕はベンチ外でした。 試合は勝利し、チームはかなりいい雰囲気で第二段階のスタートを切りました。正直、僕個人としてはもちろん嬉しさはありますが、それ以上に悔しさの方がはるかに大きかったです。 チャンスは必ず来る。そう信じながら毎日トレーニングしていました。 ただ、現実は無情で第4節まで一度もベンチに入ることができませんでした。 そして最終節へ向けてのトレーニングの途中で右太ももの裏を肉離れしてしまい、僕の中の今シーズンは終わってしまいました。 <span class="paragraph-title">◆悔しさを糧に</span> これほどまでに辛い経験ができたことが今後自分の糧になると思っています。サッカー選手としてドン底まで落ちたような気分のシーズンでした。 しかし、今年このような経験ができたことで来シーズンの教訓にして頑張って行きたいと思います! <hr>◆プロフィール 名前:夏達龍(なつ・たつりゅう) 生年月日:1993年6月27日 出身地:愛知県名古屋市 職業:プロサッカー選手 所属チーム:四川九牛足球俱乐部(中国プロサッカー2部) 2021.01.13 20:15 Wed
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