韓国に6発快勝のメキシコが王者ブラジル待つ準決勝進出!《東京オリンピック》

2021.07.31 22:03 Sat
Getty Images
東京オリンピックの準々決勝、U-24韓国代表vsU-24メキシコ代表が31日に横浜国際総合競技場で行われ、メキシコが3-6で勝利した。

韓国はニュージーランド、ルーマニア、ホンジュラスと対戦相手に恵まれたグループBに入った中、ニュージーランド相手にまさかの黒星スタート。それでも、ルーマニア、ホンジュラスとの連戦をいずれも大勝で飾り、首位通過を果たした。この一戦に向けてはファン・ウィジョ、パク・ジスのオーバーエイジ2選手らがスタメンを飾った一方、クォン・チャンフン、イ・ガンインはベンチスタートとなった。

一方、開催国日本とフランス、南アフリカと同居したグループAに入ったメキシコは日本戦こそ1-2で落とすも、フランス、南アフリカ相手にいずれも快勝し、順当に2位通過を果たした。南アフリカとの最終節からは出場停止のカルロス・ロドリゲスに代えてエスキベルを起用した以外、同じメンバー構成となった。
試合の入りは韓国が勢いを持って押し込む形となったが、メキシコが最初のチャンスをモノにする。12分、左サイド深くでベガが入れたクロスをボックス右のロモが頭で折り返すと、ゴール前のマルティンが抜群のコーディネーションを生かしたヘディングで押し込んだ。

良い入りを見せながらも一瞬の隙を突かれた韓国だが、気落ちすることなく良い形の攻撃を継続。すると、20分にはボックス手前でキム・ジンギュからパスを受けたイ・ドンギョンが強烈な左足のミドルシュートをゴール右上隅の完璧なコースに突き刺した。
畳みかける韓国はそのまま攻勢を強めていくが、耐え時を知る試合巧者のメキシコは冷静に攻撃を撥ね返すと、頼れるオーバーエイジが魅せる。29分、相手陣内左サイドでボールを持ったベガの浮き球の斜めのパスに反応したロモはボックス中央で右足インサイドの絶妙なワントラップから流れるような左足のシュートを流し込んだ。

さらに、メキシコは39分にもボックス内でアントゥナがDFカン・ユンソンのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのコルドバがきっちり決めて一気にリードを2点に広げた。

この連続失点で苦境に立たされた韓国だがすぐさま反発力を見せる。失点直後の40分にキム・ジンギュからのフィードに抜け出したイ・ドンジュンがボックス右に持ち込んで豪快に右足を振る。さらに、前半終了間際にはボックス手前で得たFKをイ・ドンギョンが左足で直接狙うが、いずれの決定機もGKオチョアのビッグセーブに阻まれた。

迎えた後半、韓国はウォン・ドゥジェ、ウム・ウォンサン、クォン・チャンフンの3人をハーフタイム明けに投入。より攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにいく。

前半同様にサイドを起点にチャンスを作り出すと、早い時間帯に1点を返す。51分、波状攻撃から相手のクリアボールをキム・ジンヤが身体を張ってブロックすると、ボックス左でこのこぼれ球を拾ったイ・ドンギョンが左足を振り抜くと、このシュートがゴール右上隅に決まった。

相手の勢いを止めきれずに点差を縮められたメキシコだが、打ち合い上等とばかりにすぐさま突き放す。54分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのコルドバがボックス中央のスペースに入れたボールをマルティンがオフサイドラインぎりぎりで抜け出してヘディングで左隅へ流し込んだ。

この4点目で韓国の反撃の気勢を削ぐことに成功したメキシコは63分、相手の守備の寄せの甘さを突きペナルティアーク付近でロローニャからマイナスパスを受けたコルドバがクロスバーの内側を掠める見事な左足のミドルシュートを突き刺し、決定的な5点目を奪った。

その後、互いに交代カードを切って行く中、試合は徐々に膠着状態に陥る。試合終盤にはライネスの圧巻の個人技からゴール前のエドゥアルド・アギーレが冷静に右足のシュートを流し込み、メキシコが途中出場コンビの活躍で6点目を奪取。

一方、敗色濃厚の韓国も試合終了間際にセットプレーの流れからファン・ウィジョが意地のゴールを奪い、6-3のスコアでタイムアップ。韓国との打ち合いを制したメキシコが準決勝進出を果たした。

なお、ベスト4進出を決めたメキシコは8月3日に県立カシマサッカースタジアムで行われる準決勝でU-24ブラジル代表と対戦する。

U-24韓国代表 3-6 U-24メキシコ代表
【韓国】
イ・ドンギョン(20分)
イ・ドンギョン(51分)
ファン・ウィジョ(91分)
【メキシコ】
マルティン(12分)
ロモ(29分)
コルドバ(39分[PK])
マルティン(54分)
コルドバ(63分)
エドゥアルド・アギーレ(84分)

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