インテルがジョアン・マリオをフリーで放出?過去に結んだ契約の影響で移籍金得られず
2021.07.12 15:26 Mon
インテルのポルトガル代表MFジョアン・マリオ(28)がフリーでベンフィカに加入するようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。
ジョアン・マリオ本人もこうした待遇に不満を抱いていたのか、2017-18シーズンにウェストハムへレンタル移籍をした際はインタビューで「イタリアは好きではない」とコメント。結果としてファンからも強い反発を受けることになった。
その後、2019-20シーズンにアントニオ・コンテ監督が就任すると完全構想外の扱いを受け、ロコモティフ・モスクワやスポルティングにレンタル移籍。インテルは今夏にコンテ監督が去りシモーネ・インザーギ新監督が就任したものの扱いは変わらず、ベンフィカが獲得に向け750万ユーロ(約9億8000万円)のオファーを提示したとされていた。
イタリア『Sport Italia』によるとこの条項を回避するため、インテルはまずジョアン・マリオと契約解除を実行。フリーとなってからベンフィカに加入してもらうプランを進めているという。
財政難に苦しむインテルにとって750万ユーロを諦めるのは痛手となるが、過去に締結した契約が重くのしかかる形となりそうだ。
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11歳でスポルティング・リスボンの下部組織入団したジョアン・マリオは、2011年にトップチームデビュー。その後公式戦93試合出場14ゴール18アシストの成績を残した。ポルトガル代表の一員としてユーロ2016優勝を飾るなど活躍を見せたジョアン・マリオは、直後の夏にインテルへ完全移籍。移籍金4000万ユーロ(現レートで約52億円)を支払い、背番号「10」を渡すなどクラブは高い期待をかけていたが、徐々に序列を落とすことになった。その後、2019-20シーズンにアントニオ・コンテ監督が就任すると完全構想外の扱いを受け、ロコモティフ・モスクワやスポルティングにレンタル移籍。インテルは今夏にコンテ監督が去りシモーネ・インザーギ新監督が就任したものの扱いは変わらず、ベンフィカが獲得に向け750万ユーロ(約9億8000万円)のオファーを提示したとされていた。
しかし、インテル側にはこのオファーを受けられない理由があるようだ。ジョアン・マリオをスポルティングから獲得した際、「スポルティング以外のポルトガルのクラブにジョアン・マリオを売却した場合、最大で3000万ユーロ(約39億円)をスポルティングに支払わなければならない」という条項が契約に含まれていたという。そのため、仮にこの条項を無視した場合は、スポルティングから法的措置をとる可能性が高い。
イタリア『Sport Italia』によるとこの条項を回避するため、インテルはまずジョアン・マリオと契約解除を実行。フリーとなってからベンフィカに加入してもらうプランを進めているという。
財政難に苦しむインテルにとって750万ユーロを諦めるのは痛手となるが、過去に締結した契約が重くのしかかる形となりそうだ。
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