ローマ到着のモウリーニョが所信表明! 1stインタビューで情熱的に語り尽くす
2021.07.03 15:03 Sat
来シーズンから指揮を執るローマにようやく降り立ったジョゼ・モウリーニョ監督が新天地での最初のインタビューで意気込みを語った。昨シーズン途中にトッテナムの指揮官を解任されたモウリーニョ監督は、そのわずか2週間後にパウロ・フォンセカ氏の後任としてローマの新指揮官就任が決定した。
そして、監督就任決定後、約2カ月が経ってようやくローマに到着したポルトガル人指揮官は、待ちわびたロマニスタから熱狂的な歓迎を受けるなど、良い形でトリゴリアでの初日を迎えることになった。
イタリア史上初のシーズン3冠に導いた2009-10シーズンのインテル時代以来のセリエA帰還を果たした稀代の名将は、ローマの公式チャンネルでの最初のインタビューで、所信表明を行った。
「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
新天地での新たな挑戦について情熱的に語ったモウリーニョ監督だが、ここ十数年苦戦続きの名門に何をもたらすことができるか…。
そして、監督就任決定後、約2カ月が経ってようやくローマに到着したポルトガル人指揮官は、待ちわびたロマニスタから熱狂的な歓迎を受けるなど、良い形でトリゴリアでの初日を迎えることになった。
「初日からすでに興奮しているよ。心からね。初日にオーナーやチアゴ・(ピント)に会って、すぐにとてもポジティブな気持ちになった。これは私にとって大きな意味がある」
「このような熱意は、もちろん会話やアイデアの交換に基づいているが、それに加えて私が大切にしているもの、つまり人間的な感情に基づいている。それは共感と表現すべきものだ。したがって、本当の初日、つまりローマに到着する初日を心待ちにしていた」
「これはフリードキンのプロジェクトでも、ジョゼ・モウリーニョのプロジェクトでも、チアゴ・ピントのプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだという気持ちで最初の会話を終えた。それが私の本心であり、最も感銘を受けたことだ」
「知っての通り、私は自分のキャリアの中でさまざまな経験をしてきたし、同じような状況にあるクラブ、たとえば“外国人”のオーナーと仕事をしたこともあるが、フリードキンとその息子(ライアン)が常にローマのファンについて語っていたことが印象的だった。彼らは、自分たちのことでも、自分たちのプロジェクトのことでもなく、ファンのことを話していた」
「オーナーがクラブのことを『自分のクラブ』のように語ることはよくある。実際にはある視点から見ればそうなるが、私は彼らがローマのファンのためにクラブのことを語っていると感じた。もちろん、私は現実を知っているので、これは私にとって非常に重要なことだった。我々はスクデットと29ポイント、4位と16ポイント差でシーズンを終えたが、クラブとは直近の順位表のことではなく、クラブとは何かということ、私はASローマが何であるかをよく理解している」
「私はASローマのことをよく知っている。ファンを知っているし、情熱も理解している。そして、初日からこのプロジェクトの意義を感じていた。もし、『明日到着して、明後日には優勝する』というようなプロジェクトだとしたら、それはプロジェクトではない。しかし、ここではオーナーが遺産を残したいと考えているプロジェクトがあり、クラブにとって重要なことを、非常に持続可能な方法で行いたいと考えている。成功の基盤を作るためにね」
「願わくば、その成功が私にも訪れてほしいと思う。契約は3年あり、あるいは最初の契約がそうであっても、いつか2回目の契約があるかもしれない。したがって、私の率いる時代に成果が出てくれればいいと思っている。本当にそうなってほしいと思っているよ。だが、一歩一歩進んでいきたい。私はこのプロジェクトに参加できてとても幸せだ。繰り返しになるが、このプロジェクトは誰のプロジェクトでもなく、ASローマのプロジェクトだ」
また、11年ぶりのイタリア復帰に際して、この10年間の自身の変化を口にしている。直近のマンチェスター・ユナイテッド、トッテナムでは失敗の烙印を押されているにも関わらず、より良い指導者になっていると感じているようだ。
「今の方がずっといいと思っているよ。心からそう思っている。なぜなら、この仕事は経験がものをいう仕事だからね」
「経験というのは、すべてがデジャブに感じるということだ。あまりにも多くの経験をするとね。イタリアを離れてからは、レアル・マドリーに行ったが、それは素晴らしい経験だったし、イタリア、イングランド、スペインで優勝するという夢も叶った。そして、家族の拠点であり、戻りたいと思っていたイングランドに戻ってきた。私はチームを(EFLカップ)決勝まで導いたにもかかわらず、決勝でプレーできなかったという極端な経験もした。それは私のキャリアでは決して起こらないことだと思っていたが、実際に起こったことだ」
「このように多くの経験をして、良い時も悪い時も学んできたし、今は以前よりもずっと準備ができている。この仕事はモチベーションを失うその日まで、上達するしかないような仕事だと思っている。というのも、フットボールのコーチがやめてしまう、あるいは学ぶのをやめてしまうのは、それが唯一の原因だと思うからだ。私の場合はそうではない。それどころか、今でも毎日学んでいるし、ずっと良くなっていると思う」
「もちろん、ある国に初めて来て、ゼロの状態からスタートして、その国のことをすべて学ばなければならないということもあるだろう。だが、私の場合は、そうではない。私はイタリアという国を知っているし、フットボール文化としてのイタリアも、ローマについても知っている。私がイタリアにいた頃、ローマは本当のライバルだった。したがって、2008年に初めてイタリアに上陸したときよりも、今の方が良い位置にいると思う」
さらに、以前からファンに対するリスペクトを口にしてきたモウリーニョ監督は、長らくタイトルから遠ざかりながらも熱狂的にクラブを支えるロマニスタへの敬意を改めて口にしている。
「情熱は文化的なものだと思う。もちろん、私はまだローマのファンについて学ばなければならないだろう。外側から経験することと、内側から経験することは全く別のことだからね。そういう意味で私は外からしか経験していない」
「もちろん、ローマとは対戦したし、オリンピコでも何度かプレーした。そのパワーを知っている。最高の瞬間、素晴らしい瞬間には、どれほどの力を発揮するかを知っているよ。しかし、本当に信じられないのは、ここ数十年、ファンが楽しめる瞬間があまりなかったという事実だ。そして、彼らの情熱は結果に関わらず、常にそこにあるように見える」
「勝ち続けているチームの熱心なサポーターになるのはとても簡単なことだが、このクラブに関しては残念ながら過去数十年間、あまり喜べない状況に置かれている。そのことは、私にとって大きな意味を持っているんだ」
「友人同士の間ではポルトガルのチームやイギリスのチームのライバルについて冗談を言い合うことがあるが、その際には常に大きなサポーターであり、自分の存在を示さなければならない。ローマのファンがそうであることは、私にとって非常に明白だ。しかし、私は彼らが光を必要としていると信じている。私にとっての光とは、我々が将来のために築こうとしているものだ」
「私にとっての始まりは、フリードキン氏が彼ら(ファン)について語ったことだった。チームには彼らが持っているいくつかの資質があり、その主な資質はクラブに対する情熱だ。だから、私はこれらの原則を共有し、ファンがチームを見て勝った日には喜び、負けた日でさえも誇りに思えるようなチームを作りたいと思っている」
「特に価値観を共有できない場合、フットボール界ではそうならないことが多々ある。しかし、クラブを愛するすべての人が、内部でそれを感じ、毎分毎試合、ピッチの上でそれを感じ、プレーヤーがそれを感じることが重要だ」
最後に、新シーズンに向けて重要となるプレシーズンの準備期間に向けては、クラブからの「プレゼント(補強)」を期待しつつ、若手プレーヤーを中心に現有戦力を十分に把握することが重要だと語っている。
「まずは、プレゼントを待つことだね。ボスやチアゴが私に何かプレゼントを用意してくれているといいね。それが私のモチベーションを高めてくれる。もちろん、それは私が成長するための、あるいはプロセスを開始するための、より多くの可能性を与えてくれるだろう」
「しかし、それとは別に、我々のプレシーズンは様々な段階があるプレシーズンです。プレーヤーは段階的に到着する。ユーロに参加するプレーヤーは、もちろん遅れてやってくる。また、彼らの代表チームが大会を去る時期に応じて、さまざまな段階でやってくることになる」
「ただ、私にとっては、若いプレーヤーをよりよく知るための絶好の期間でもある。なぜなら、プレシーズンは様々なプレーヤーが混在した状態でスタートするからだ。もちろん、昨シーズンの最後の数試合では、何人かのプレーヤーがいくつかの試合に出場し、出場時間を確保していました。だから、彼らを見てみたいし、彼らとフィーリングを合わせてみたい」
「監督にとって、クラブの文化を持った若いプレーヤーをトップチームに連れてくること以上に素晴らしいことはないからね。したがって、将来的にはこのようなことがますます増えていくことを願っている。だが、一歩一歩進んでいこうじゃないか」
「シーズン前にプレーする試合でさえ、状況に応じて進化している。全てのプレーヤーを45分間プレーさせ、結果は気にせず、強いチームや、先に練習を始めていて準備段階が違うという意味で一歩も二歩も先を行くチームと対戦する。そして、一歩一歩、チームを成長させていきたい」
「私が共に連れて行くスタッフ、それは小さな核だ。私はたくさんのスタッフを新たなクラブに連れて行こうとするタイプではない。それは公平ではないと思っている。クラブの人々が自分たちが何であるかを示し、クラブをどのように感じ、新しいコーチや新しい時代に適応できるかを示す機会を持つことこそ公平だと思っている」
「だからこそ、みんなで一緒に、最も重要なことである“チーム”を作りたい。チームと言っても、それはピッチ上の11人のプレーヤーだけのことではない。クラブはチームでなければならない。誰もが自分のチームだと感じる必要がある。全員が『自分のチームにすべてを捧げたい』と感じなければならない。良い結果には誰もが喜び、悪い結果には誰もが悲しむが、全員がチームとして団結しなければならない」
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例年より約1ヵ月遅れで開幕を迎えたプレミアリーグ。週末に行われる第2節では、いきなりチェルシーvsリバプールというビッグマッチが控えている。 今シーズンも優勝を争うであろう両チームだが、リバプールのエースであるエジプト代表FWモハメド・サラーは2014年冬にバーゼルからチェルシーに加入。チェルシーでは出場機会が限られ、フィオレンティーナ、ローマでの活躍を経てリバプールへと移籍した経緯を持つ。 また、チェルシーに所属するナイジェリア代表MFヴィクター・モーゼスも2013-14シーズンにレンタルでリバプールでプレーした経験を持っている。 他にも、サガン鳥栖にも在籍した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス氏を筆頭に、多くの名選手たちが二つのクラブでプレーしており、イギリス『DUGOUT』がそんな経歴を持つ選手10人を動画で特集している。 また、紹介されている選手以外にも、元イングランド代表FWダニエル・スタリッジらも両クラブでのプレー経験を持ち、全体的に見ると、前線の選手の割合が高いようだ。 <div id="cws_ad">◆リバプールとチェルシーでプレーした選手を映像でチェック<br /><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI2WVJaQXNYVSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ◆リバプールとチェルシーでプレーした選手たち FWモハメド・サラー チェルシー(2014-2015)公式戦19試合2ゴール リバプール(2017-)公式戦154試合97ゴール 2012年夏に加入したバーゼルにおいて、チャンピオンズリーグでチェルシーから4試合で4得点を決めると、その後の2014年冬にチェルシーに引き抜かれた。チェルシーでは本領発揮とはいかなかったものの、イタリアでの活躍を経て、2017年にリバプールに加入すると、FWサディオ・マネ、FWロベルト・フィルミノと共に強力な3トップを形成。プレミアリーグ王者リバプールのエースとしてハイペースでゴールを量産している。 MFヴィクター・モーゼス リバプール(2013-2014)公式戦22試合2ゴール チェルシー(2012-)公式戦128試合18ゴール モーゼスは、2010年から所属したウィガンでブレイクし、2012年にチェルシーへステップアップ。しかし、選手層の厚いチェルシーでは充分な出場機会が得られずに、リバプールやストークなど多くのレンタル移籍を経験した。今季は昨季のレンタル先であるインテルからチェルシーに復帰しているが、その去就は不透明だ。 DFグレン・ジョンソン チェルシー(2003-2006)公式戦66試合4ゴール リバプール(2009-2015)公式戦200試合9ゴール ウェストハムの下部組織で育ったグレン・ジョンソンは、2003年にチェルシーへと移籍。しかし、チェルシーではパフォーマンスが安定せず、当時のジョゼ・モウリーニョ監督が連れてきた、DFパウロ・フェレイラにポジションを奪われた。2009年にリバプールへと完全移籍。DFアルバロ・アルベロアがレアル・マドリーへと移籍したために、右サイドのレギュラーポジションを確保していた。 FWフェルナンド・トーレス リバプール(2007-2011)公式戦142試合81ゴール チェルシー(2011-2014)公式戦172試合45ゴール 2007年にアトレティコ・マドリーからリバプールへ移籍。加入初シーズンから得点を量産し、一気にリバプールサポーターの心を掴み、爆発的な人気を誇った。しかし、2011年1月、ライバルクラブのチェルシーへ移籍すると、移籍後初ゴールまで実に903分を要するなど中々結果を残せなかった。それでも、2012年のチャンピオンズリーグ(CL)優勝を経験するなど、多くのタイトルを獲得した。 FWニコラ・アネルカ リバプール(2001-2002)公式戦22試合5ゴール チェルシー(2008-2012)公式戦184試合59ゴール チェルシーでFWディディエ・ドログバと共に一時代を築いたアネルカは、パリ・サンジェルマン在籍時の2001-02シーズンにローンでリバプールに加入。FWマイケル・オーウェンやFWエミール・ヘスキーらと共にプレーした。 MFラウール・メイレレス リバプール(2010-2011)公式戦44試合5ゴール チェルシー(2011-2012)公式戦48試合6ゴール 2010年夏にポルトからリバプールに加入したメイレレスは、シーズン途中でケニー・ダルグリッシュ監督が就任して以降はチームのキーマンに。ファンが選ぶ年間最優秀選手にも選ばれたが、シーズン終了後に同胞のアンドレ・ビラス=ボアス監督が率いていたチェルシーに加入、FAカップとチャンピオンズリーグの2冠に貢献している。 MFジョー・コール チェルシー(2003-2010)公式戦274試合38ゴール リバプール(2010-2011)公式戦42試合5ゴール 2003年にロマン・アブラモヴィッチ体制1年目のチェルシーに完全移籍を果たすと、その翌年に指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ監督の下、右ウイングの主力としてチームのプレミアリーグ2連覇に貢献。伝統的に強さや速さが重視されるイギリスでは珍しい、ファンタジスタタイプの選手として人気を博した。その後、チェルシーでの契約を満了すると、2010年にリバプールに移籍。ここでも10番を背負ったが、ロイ・ホジソン監督の戦術に馴染めず、期待されたような活躍は出来なかった。そのため、2011年夏にレンタル移籍でリール入りし、リバプールに戻ることはなく2013年夏にウェストハムに復帰している。 MFヨッシ・ベナユン リバプール(2007-2010)公式戦134試合29ゴール チェルシー(2010-2011)公式戦24試合1ゴール 攻撃的MFや左右のウイングを主戦場に卓越したテクニックとパスセンス、高いシュートセンスを武器とする、イスラエル史上最高のアタッカーは、ウェストハム、リバプール、チェルシー、アーセナル、クインズ・パーク・レンジャーズ(QPR)とプレミアリーグクラブを渡り歩いた。なお、リバプール時代にはプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップの3つのコンペティションでハットトリックを記録しており、これはマンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロ、トッテナムFWハリー・ケインの2人しか達成していない偉大な記録だ。 MFボーデヴィン・ゼンデン チェルシー(2001-2003)公式戦59試合4ゴール リバプール(2005-2007)公式戦47試合2ゴール 母国オランダのPSV出身のゼンデン氏は、バルセロナを経て2001年にチェルシーへと加入。スピードのあるサイドアタッカーとして活躍を見せた。その後はミドルズブラを経てリバプールに加入するなど、キャリアの多くをイングランドで過ごした。 MFナイジェル・スパックマン チェルシー(1983-1987、1992-96)公式戦208試合12ゴール リバプール(1987-1989)公式戦63試合0ゴール ボーンマスでプロデビューを飾ったスパックマン氏は、1983年にチェルシーへ移籍。豊富な運動量を武器に、主力として活躍した。1987年にリバプールに移籍した後、QPR、レンジャーズを経て、1992年にチェルシーに復帰。プレミアリーグでも活躍を見せた。 DFジョーイ・ジョーンズ リバプール(1975-1978)公式戦100試合3ゴール チェルシー(1982-1985)公式戦78試合2ゴール ウェールズのレクサムでデビューを飾ったジョーンズ氏は、1975年にリバプールに移籍。左サイドバックとして、1977年のチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)制覇など、クラブの黄金期を支えた。その後、レクサム復帰を経て加入したチェルシーでも活躍を見せた。 2020.09.19 17:00 Satローマの人気記事ランキング
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