予選6戦連発、4ゴールに絡んだFW南野拓実「先制点を自分で取れて良かった」

日本代表は28日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表とフクダ電子アリーナで戦い、10-0で日本が勝利した。3月のモンゴル代表戦では14-0という圧倒的な力の差を見せつけた日本。この試合も前半からコンスタントにゴールを重ねると、FW大迫勇也(ブレーメン)は5ゴールを記録。終わってみれば10-0と2試合連続で2桁得点で勝利し、最終予選出場を決めた。試合後、MF南野拓実(サウサンプトン)がメディア取材に応対。試合を振り返った。
この日の南野は2列目の左サイドで先発出場。8分には自身の2次予選6試合連続となるゴールを決め、日本に先制点をもたらせた。南野は後半にもゴールを奪うと、FKでアシストも記録。大勝に大きく貢献した。

南野は自身のパフォーマンスについて「今日の試合で1つ重要なポイントになると思っていたのは、どれだけ早い時間帯で先制できるかということでした」とコメント。「そこを自分は攻撃の選手なので、なんとか絡もうと思っていたので、先制点を自分で取れて良かったと思います」と語り、先制ゴールを早い時間帯に奪えたことを喜んだ。また「前回の試合もそうでしたが、相手が崩れる部分があると予想していたので、チーム全体としても90分通して最後までゴールに向かってプレーできたのは良かったと思います」と、3月のモンゴル戦に続いて、攻撃し続けられたことを評価した。

この試合ではトップ下に入ったMF鎌田大地(フランクフルト)と共に、相手のボランチ脇でボールを受けようとするシーンが目立った。ミャンマー代表については「スカウティングはしていましたが、ミャンマーが他の国とやるときと、僕たちとやる時では正直戦い方が変わってくるというのがあったので、試合の中でそこを自分たちで考えなければいけないと思っていました」と語り、ピッチ上で対応したと語った。

ポジショニングに関しても「CBから大地や僕がそのスペースで前を向いたり、良い距離感で崩していけるときはチャンスになるということは前半から感じていましたし、その上でサイドを使えれば厚みのある攻撃ができるというのは中でみんなで話していました」とコメント。「中でみんなで話して共通意識を持ってやっていました」と、選手間で攻めるポイントを見つけていたと明かした。

モンゴル戦に続いて好連携を見せた鎌田については「僕たちは相手のボランチとCBとSBのスペースを上手く使うタイプなので、そこに入っていくのか、大地が中でそのスペースに入るのか被らないようにしていました」とコメント。「お互いが入ったときは、サコ君(大迫勇也)も含めてですが、ワンタッチやツータッチでパスを交換してゴールに向かえるように試合前から話していました」と、まさに先生ゴールの形を意識していたと語った。

また「後半はシステムが変わって2シャドーみたいになって、2人ともサイドのスペースを使って上手く仕掛けていくというところも良い部分はあったと思います」と語り、「お互いそういう部分はできる選手だと思いますし、もっと質を高めていければと思います」とコンビネーションのクオリティを上げたいと意気込んだ。

前後半のシステムの違いによる差については「前半の形だと僕もサイドに張ってプレーすることもありますし、ワイドに広がりを持たせる役割を担いながらのプレーになります」と語り、「2シャドーだとより中でプレーしながら流動的に、もっとFWの近くでできるし、ボランチと同じラインまで落ちて、ボールを受けて運ぶという、求められるものが違います」と、役割がかなり異なると語った。

「特に2シャドーになったときのやり方は、今日の相手だとわからない部分もあるので、どうやったらもっと自分が前を向いてボールを受けられるのか、お互いを生かしていけるのかは、練習の中で考えながらやっていければと思います」とし、ミャンマーのように実力差のある相手だと、出来が分かりにくいと吐露した。

それでも、この形はこの先を見据えての武器になると語った南野。「1つはシステムを2つ以上チームとして共通認識として持てるということは、アドバンテージだと思いますし、選手の中でもスペースや相手の弱みを上手く突いていくことは1つの武器だと思います」と語り、「強い対戦相手になったときにできてこそだと思うので、その部分は最終予選では使えるようになってなければいけないと思っています」と精度を上げたいとコメント。「ワールドカップを見据えてやっていくので、そういったチームとやるときに機能するようになっていきたいと思います」と、この先の強豪相手の試合でも同じように発揮したいと意気込んだ。