トリノとドローに終わったラツィオ、S・インザーギは試合に満足「兄には申し訳ないが…」

2021.05.19 16:55 Wed
Getty Images
ラツィオシモーネ・インザーギ監督が、ドローに終わった試合に一定の満足感を示した。イタリア『スカイ』が伝えている。
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既にリーグ6位が確定しているラツィオは、18日に行われたセリエA第25節延期分で17位トリノと対戦。引き分け以上で残留が決まる状況の相手に対して、ボールを保持こそするもののチャンスの少ない展開に。後半にはPKを獲得するもFWチーロ・インモービレが外してしまい、試合はゴールレスドローに終わった。ラツィオが勝利した場合、セリエA最終節でトリノはS・インザーギ監督の兄フィリッポ・インザーギ監督率いるベネヴェントと残留をかけた直接対決に臨む状況だったが、この試合のドローで勝ち点1を手にしたトリノの残留が決定。ベネヴェントは最終節を前にセリエBへの降格が決定している。
試合後のインタビューに臨んだS・インザーギ監督は、兄に対して罪悪感を覚えつつもチームのパフォーマンスには満足しているとコメント。そのうえで、チャンピオンズリーグ(CL)との両立など困難だったシーズンを振り返った。

「兄には申し訳なく思っているが、我々はベストを尽くした。2つのチームが95分までしっかり戦えたのは良かったね。プレーした選手たちを称えたい」
「非常に長く、困難なシーズンだった。我々は3日ごとにプレーしていたため、実際には2つのシーズンがあるようなものだったんだ。最後にもう1つ試合が残っている。怪我や出場停止の後に誰が残っているか数える必要があるが、もう1度すべてを出し切りたい」

また、S・インザーギはなかなか進まない自身の契約延長交渉についても言及。来週には判断を下すとしつつ、スポーツ・ディレクター(SD)のイグリ・ターレ氏やクラウディオ・ロティート会長との関係に問題はないと強調した。

「私は今夜しなければならないことに集中していた。来週(ターレ氏らに)会って、一緒に決断していく。私とターレは兄弟のようなものであり、会長とも非常に良い関係を持っているよ。私は2004年からここにいて、お互いに大きな敬意を払っている。我々の間に、意見の相違は何もない」

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【セリエA第32節プレビュー】CL出場権を狙う激闘必至のローマ・ダービー

前節は首位インテルがGK鈴木彩艶のパルマに引き分けに持ち込まれ、2位ナポリは4位ボローニャとの上位対決を勝ちきれず3ポイント差に変動はなかった。迎える第32節、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位ラツィオ(勝ち点55)と7位ローマ(勝ち点53)によるローマ・ダービーが行われる。 ラツィオは前節アタランタ戦、FWイサクセンのゴールを守り抜いてウノゼロ勝利。リーグ戦4試合ぶりの勝利で6位再浮上とした。CL出場権争いに踏み止まった中、ダービーを制して更なる勢いに乗ることはできるか。 一方、前節ユベントスに引き分けたローマは連勝が7でストップ。後半から投入されたショムロドフが同点弾を挙げ、ラニエリ監督の采配が的中した。老将の采配が冴え渡る中、おそらく自身最後となるダービーで勝利を飾れるか。1月の1stマッチで今季初ゴールを挙げた主将MFペッレグリーニの活躍にも期待だ。 パルマに2点差を追いつかれて引き分けた首位インテル(勝ち点68)は15位カリアリ(勝ち点30)と対戦。パルマ戦では試合を締めきれないらしくない戦いとなったインテルだったが、火曜に行われたCLではバイエルン相手に敵地で先勝と流石の姿を見せた。翌水曜には2ndレグを控える中、格下相手に取りこぼしせず乗り切ることはできるか。 インテルにお付き合いしてしまった2位ナポリ(勝ち点65)は18位エンポリ(勝ち点24)と対戦。ボローニャ戦ではMFアンギサのゴールで先制する展開として追加点に迫るチャンスも作りながら引き分けてしまったナポリ。なかなか勝ち点を伸ばせない中、残留を争っているエンポリを退けることはできるか。 ラツィオに力なく敗れて3連敗となった3位アタランタ(勝ち点58)は4位ボローニャ(勝ち点57)との上位対決。インテルとの頂上決戦を落として以降、意気消沈しているアタランタだが、ボローニャに勝利してユベントスに完勝した勢いを再び取り戻せるか。 ローマ相手に優勢な試合運びを見せつつ引き分けた5位ユベントス(勝ち点56)は17位レッチェ(勝ち点26)と対戦。初陣のジェノア戦、そしてローマ戦と就任2試合で希望を感じさせる試合を見せたトゥドール監督。レッチェ相手に攻撃陣爆発となるか。 金曜には9位ミラン(勝ち点48)が登場し、11位ウディネーゼ(勝ち点40)と対戦する。ミランは前節フィオレンティーナ戦を2点差を追いついてのドロー。変わらず追う展開が多いが、試合の入りで改善は見られるか。 前節インテル戦ではラウタロのシュートを好守で止めた彩艶。その彩艶擁する16位パルマ(勝ち点27)は8位フィオレンティーナ(勝ち点52)と対戦。現在のセリエAで最も乗っているFWであるケアンを止めることができるかに注目だ。 ◆セリエA第32節 ▽4/11(金) 《27:45》 ウディネーゼvsミラン ▽4/12(土) 《22:00》 ヴェネツィアvsモンツァ 《25:00》 インテルvsカリアリ 《27:45》 ユベントスvsレッチェ ▽4/13(日) 《19:30》 アタランタvsボローニャ 《22:00》 フィオレンティーナvsパルマ ヴェローナvsジェノア 《25:00》 コモvsトリノ 《27:45》 ラツィオvsローマ ▽4/7(月) 《27:45》 ナポリvsエンポリ 2025.04.11 18:00 Fri

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