ユベントスとの直接対決制して3位浮上のミラン、指揮官は「素晴らしい試合」に歓喜

2021.05.10 11:07 Mon
Getty Images
ミランのステファノ・ピオリ監督が、トップ4をかけた直接対決での勝利に歓喜した。イタリア『スカイ』が伝えている。
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リーグ4位のミランは、9日に行われたセリエA第35節で3位ユベントスと対戦。トップ4確保のためにも絶対負けられない一戦で、チームは前半終了間際にFWブラヒム・ディアスのゴールにより先制に成功。後半も追加点を重ね、終わってみれば3-0の大勝を収めた。
この結果、ミランは3位に浮上。また、当該成績でもユベントスやナポリを上回っており、勝ち点で並んだ場合には順位で上に立てることが確定。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争ううえで、非常に優位な立場となっている。

試合後のインタビューに応じたピオリ監督は、重要な一戦での勝利に歓喜。そのうえで、まだ何も決まっていない点についても強調した。

「我々は素晴らしい試合をしたと思う。順位のすぐ上にいる相手との直接対決に勝ったことは、非常に重要だ。もちろん、これが最後の試合ではなく、戦いはまだ続いている。今日は個人のパフォーマンスというよりチームがコンパクトにまとまっており、精神的にも勝っていた」
「長い間、我々は精神や犠牲心の面でイタリア最高のチームになっていた。しかし、疲れや多くのプレッシャーから途中で何かを失ってしまったかもしれない。我々は成熟度と信念という点で、ここ最近とは異なるパフォーマンスが必要だった。そしてこのチームは成熟しつつあり、困難に対応している」

「クラブは常に私をサポートしてくれている。我々は皆がこの試合の重要性を感じており、喜びも失望も共有しているんだ。自分たちのため、我々を興奮させてくれたファンのため、今はもっと難しい次の試合について考えなければならない」

また、ピオリ監督はこの試合で負傷交代となったFWズラタン・イブラヒモビッチの状態にも言及。元々コンディションが万全ではなかったと明かしつつ、重傷ではないことを願っていると語った。

「イブラは100%の状態ではなかった。彼は金曜日の我々とのトレーニングでも、歯を食いしばり半分だけ参加したんだ。ヒザを痛めてしまったようだが、深刻ではないことを願っている」

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