【ラ・リーガ第29節プレビュー】セビージャvsアトレティコの上位対決! リバプール戦控えるレアル・マドリーはエイバル戦
2021.04.02 21:25 Fri
インターナショナルマッチウィーク前に開催された第28節では、首位のアトレティコ・マドリーを含め優勝を争う3強がいずれも勝利を挙げ、良い形で中断期間に入った。
FIFAウイルスの影響も懸念されるインターナショナルマッチウィーク明け初戦となる今節では4位のセビージャ(勝ち点55)と、首位のアトレティコ(勝ち点66)による上位対決に注目したい。
セビージャは前節、バジャドリー相手に大苦戦を強いられた中、1点ビハインドで迎えた後半ラストプレーでGKブヌに劇的な同点ゴールが生まれて辛くも勝ち点1を獲得。この取りこぼしに上位3チームとの勝ち点差は広がるも、5位以下との勝ち点差が10ポイント以上とトップ4フィニッシュに向けて好位置を維持している。前回対戦で0-2の敗戦を喫した首位チームとのホームゲームでは、ここ数試合の課題となっている切り替えの徹底、守備の立て直しが必須。また、オランダ代表で3戦連発と好調を維持するFWルーク・デ・ヨングの活躍にも期待したい。
対するアトレティコはチャンピオンズリーグ(CL)でチェルシーに完敗し、ベスト16敗退という苦しい状況で臨んだ前節のアラベス戦をエースFWスアレスのゴールと、GKオブラクの値千金のPKストップによってウノセロで勝利。見事なバウンスバックを披露し、今季唯一にして最大の目標であるラ・リーガ制覇に向け重要な勝ち点3を手にした。難敵相手のアウェイゲームではFWフェリックスら代表戦を戦った一部主力に負傷が出ており、コンディション面が気がかりなところ。そういった中、今回の代表ウィークに試合がなかったスアレスやDFヒメネス、FWコレアら南米出身選手の活躍が重要になるはずだ。
また、3位のレアル・マドリー(勝ち点60)は、MF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する18位のエイバル(勝ち点23)と対戦。前節、セルタ相手に苦戦しながらもエースFWベンゼマの公式戦4戦連発となる2試合連続のドブレーテの活躍で勝ち切ったジダン率いるチーム。来週からエル・クラシコを挟んでCL準々決勝リバプール戦という重要な3連戦を控える中、今節は降格圏に沈む格下相手にきっちり勝ち点3奪取が求められる。ただ、DFセルヒオ・ラモスが再離脱を強いられるなど、チームはFIFAウイルスに罹っており、疲労が溜まるMFモドリッチやMFクロースの状態も懸念材料だ。そのため、休養十分のエースを軸とした攻撃陣の爆発によってラクな試合展開に持ち込みたい。
セビージャのアシストを期待しつつリーグ6連勝を狙う2位のバルセロナ(勝ち点62)は、16位のバジャドリー(勝ち点27)をホームで迎え撃つ。前節は難所アノエタでレアル・ソシエダを相手に6-1の大勝を飾るなど、チーム状況は良好だ。加えて、今回の代表ウィークではエースFWメッシやDFアラウホが完全休養、またこの一戦が月曜開催ということもあり、ワールドカップ欧州予選を戦ったその他の主力もコンディションを整える時間が与えられている。
また、MF久保建英を擁する14位のヘタフェ(勝ち点29)と、FW岡崎慎司を擁する最下位のウエスカ(勝ち点21)は、それぞれ13位のオサスナ(勝ち点30)、10位のレバンテ(勝ち点35)と中位以下のチームと対戦する。
前節のエルチェ戦では7戦ぶりにスタメンを飾り、加入後初アシストを記録した久保は、U-24日本代表でもU-24アルゼンチン代表との2戦目に2アシストを挙げる活躍を見せるなど、復調気配を漂わせている。日本からの長距離移動の影響によってベンチスタートの可能性もありそうだが、このオサスナ戦でも攻撃の切り札としてチャンスが与えられるはずだ。
一方、チームが4戦未勝利と苦境が続く中、直近2試合連続で出場がない岡崎は引き続きベンチスタートが濃厚だ。
《ラ・リーガ第29節》
▽4/2(金)
《28:00》
レバンテ vs ウエスカ
▽4/3(土)
《21:00》
グラナダ vs ビジャレアル
《23:15》
レアル・マドリー vs エイバル
《25:30》
オサスナ vs ヘタフェ
▽4/4(日)
《21:00》
アラベス vs セルタ
《23:15》
エルチェ vs ベティス
《25:30》
カディス vs バレンシア
《28:00》
セビージャ vs アトレティコ・マドリー
▽4/5(月)
《28:00》
バルセロナ vs バジャドリー
▽4/7(水)
《28:00》
レアル・ソシエダ vs アスレティック・ビルバオ
FIFAウイルスの影響も懸念されるインターナショナルマッチウィーク明け初戦となる今節では4位のセビージャ(勝ち点55)と、首位のアトレティコ(勝ち点66)による上位対決に注目したい。
セビージャは前節、バジャドリー相手に大苦戦を強いられた中、1点ビハインドで迎えた後半ラストプレーでGKブヌに劇的な同点ゴールが生まれて辛くも勝ち点1を獲得。この取りこぼしに上位3チームとの勝ち点差は広がるも、5位以下との勝ち点差が10ポイント以上とトップ4フィニッシュに向けて好位置を維持している。前回対戦で0-2の敗戦を喫した首位チームとのホームゲームでは、ここ数試合の課題となっている切り替えの徹底、守備の立て直しが必須。また、オランダ代表で3戦連発と好調を維持するFWルーク・デ・ヨングの活躍にも期待したい。
また、3位のレアル・マドリー(勝ち点60)は、MF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する18位のエイバル(勝ち点23)と対戦。前節、セルタ相手に苦戦しながらもエースFWベンゼマの公式戦4戦連発となる2試合連続のドブレーテの活躍で勝ち切ったジダン率いるチーム。来週からエル・クラシコを挟んでCL準々決勝リバプール戦という重要な3連戦を控える中、今節は降格圏に沈む格下相手にきっちり勝ち点3奪取が求められる。ただ、DFセルヒオ・ラモスが再離脱を強いられるなど、チームはFIFAウイルスに罹っており、疲労が溜まるMFモドリッチやMFクロースの状態も懸念材料だ。そのため、休養十分のエースを軸とした攻撃陣の爆発によってラクな試合展開に持ち込みたい。
一方、前節はアスレティック・ビルバオ相手に1-1のドローと健闘を見せたものの、11戦未勝利と泥沼が続くエイバルは重要な連戦を控える格上相手にうまく隙を突いて勝ち点3奪取を狙う。前節では乾が後半半ばから途中出場した一方、武藤は筋肉系のトラブルによって招集外となっていたが、今節では復帰が見込まれる。
セビージャのアシストを期待しつつリーグ6連勝を狙う2位のバルセロナ(勝ち点62)は、16位のバジャドリー(勝ち点27)をホームで迎え撃つ。前節は難所アノエタでレアル・ソシエダを相手に6-1の大勝を飾るなど、チーム状況は良好だ。加えて、今回の代表ウィークではエースFWメッシやDFアラウホが完全休養、またこの一戦が月曜開催ということもあり、ワールドカップ欧州予選を戦ったその他の主力もコンディションを整える時間が与えられている。
また、MF久保建英を擁する14位のヘタフェ(勝ち点29)と、FW岡崎慎司を擁する最下位のウエスカ(勝ち点21)は、それぞれ13位のオサスナ(勝ち点30)、10位のレバンテ(勝ち点35)と中位以下のチームと対戦する。
前節のエルチェ戦では7戦ぶりにスタメンを飾り、加入後初アシストを記録した久保は、U-24日本代表でもU-24アルゼンチン代表との2戦目に2アシストを挙げる活躍を見せるなど、復調気配を漂わせている。日本からの長距離移動の影響によってベンチスタートの可能性もありそうだが、このオサスナ戦でも攻撃の切り札としてチャンスが与えられるはずだ。
一方、チームが4戦未勝利と苦境が続く中、直近2試合連続で出場がない岡崎は引き続きベンチスタートが濃厚だ。
《ラ・リーガ第29節》
▽4/2(金)
《28:00》
レバンテ vs ウエスカ
▽4/3(土)
《21:00》
グラナダ vs ビジャレアル
《23:15》
レアル・マドリー vs エイバル
《25:30》
オサスナ vs ヘタフェ
▽4/4(日)
《21:00》
アラベス vs セルタ
《23:15》
エルチェ vs ベティス
《25:30》
カディス vs バレンシア
《28:00》
セビージャ vs アトレティコ・マドリー
▽4/5(月)
《28:00》
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▽4/7(水)
《28:00》
レアル・ソシエダ vs アスレティック・ビルバオ
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▽UEFA(欧州サッカー連盟)は25日、ユーザーが選出する2014年ベストイレブンの投票受付を公式サイト上で開始した。 ▽『UEFA.com』の記者が選出した40人の候補選手の中には、GKマヌエル・ノイアーやDFフィリップ・ラーム、MFアリエン・ロッベンなど、バイエルンから最多の9人が選出。続いて、昨季のCL制覇でデシマ(10度目のCL優勝)を達成したレアル・マドリーから8人が候補に入った。 ▽そのほか、昨季CLのファイナリストであるアトレティコ・マドリーから4人が選出。そのアトレティコ・マドリーからチェルシーへ移籍したGKティボー・クルトワとFWヂエゴ・コスタも入っている。 ▽ユーザーによる投票は2015年1月6日(火)の日本時間21時まで。1月9日(金)にUEFAの公式サイトで発表される。40人の候補選手は以下のとおり。 ◆UEFAユーザー選出の2014年ベストイレブン候補選手40人 GK ベト(セビージャ) ティボー・クルトワ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) マヌエル・ノイアー(バイエルン) ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス) DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー) ミランダ(アトレティコ・マドリー) ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・シティ) パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ) フィリップ・ラーム(バイエルン) ダビド・アラバ(バイエルン) ジェローム・ボアテング(バイエルン) メフディ・ベナティア(ローマ⇒バイエルン) マッツ・フンメルス(ドルトムント) エセキエル・ガライ(ベンフィカ⇒ゼニト) MF トニ・クロース(バイエルン⇒レアル・マドリー) ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー) ハメス・ロドリゲス(モナコ⇒レアル・マドリー) イバン・ラキティッチ(セビージャ⇒バルセロナ) アルダ・トゥラン(アトレティコ・マドリー) コケ(アトレティコ・マドリー) アンヘル・ディ・マリア(レアル・マドリー⇒マンチェスター・ユナイテッド) ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティ) アリエン・ロッベン(バイエルン) シャビ・アロンソ(レアル・マドリー⇒バイエルン) マルコ・ロイス(ドルトムント) ポール・ポグバ(ユベントス) FW クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー) ガレス・ベイル(レアル・マドリー) カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー) リオネル・メッシ(バルセロナ) ネイマール(バルセロナ) ヂエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) アレクシス・サンチェス(バルセロナ⇒アーセナル) ロベルト・レヴァンドフスキ(ドルトムント⇒バイエルン) トーマス・ミュラー(バイエルン) カルロス・テベス(ユベントス) ズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン) ジョナタン・ソリアーノ(ザルツブルク) 2014.11.25 23:39 Tue4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.46 3強時代への入り口、“チョリスモ”の浸透/アトレティコ・マドリー[2013-14]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.46</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2013-2014シーズン/アトレティコ・マドリー ~チョリスモ~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2013-14atletico.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ディエゴ・シメオネ 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2強時代に終止符</div> アトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリーの三つ巴となったリーガの優勝争いは、バルセロナとの天王山を引き分けで終えたアトレティコに軍配が上がった。終盤は取りこぼしの目立つ優勝争いとなったが、最後はシーズンを通して最も安定していたアトレティコが18シーズンぶり10度目の戴冠を果たしている。 バルセロナとレアル・マドリーの2強に比べて戦力面で劣ることから、終盤に息切れするのではないかとみられていたが、大方の予想に反してチャンピオンズリーグとの二束の草鞋を履きこなし、シメオネ監督の下で戦う集団と化したロヒ・ブランコスがネプトゥーノ広場まで駆け抜けた。 2011-12シーズン途中に就任したシメオネ監督は、豊富とは言えない戦力のなか、運動量が求められる中盤を上手く入れ替えながら長丁場を乗り切った。また、モチベーターとしての手腕をいかんなく発揮し、並行して行われたCLで結果を残しつつ、最後までチーム全体のモチベーションとインテンシティを落さなかったあたりも流石だ。その存在の大きさは、選手たちから聞こえてくる称賛の声からもうかがえた。 アトレティコ・マドリーは、このシーズンにレアル・マドリーとバルセロナの2強時代に終止符を打ち、その後はスペインに留まらず欧州屈指の強豪にまで上り詰めた。シメオネイズム=チョリスモを体現したチームは現在もそのスタイルで戦いを続けている。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">“チョリスモ”を体現</div> GKティボー・クルトワが抜群の安定感と存在感を示し、守護神として君臨。ゴールマウスに鍵をかけ、個人としても2年連続でサモラ(最少失点GK)賞を獲得した。 ディエゴ・ゴディンとミランダの長身センターバックコンビが、最後尾からチームの守備をオーガナイズした。また、両者とも空中戦でも強さを発揮し攻撃面でもチームに貢献した。サイドバックでは攻撃力抜群のフィリペ・ルイスがコケやアルダ・トゥランと好連携を見せ、シメオネ監督から大きな信頼を寄せていたフアンフランは右サイドで攻守に効いていた。 中盤では、キャプテンを務めたガビが中盤の底でハードワークをこなし、相方をチアゴやマリオ・スアレスらが務めていた。サイドは、左をアルダ、右をラウール・ガルシアが担当することが多く、前者は攻撃の仕上げ役としてアシストを量産。後者は空中戦の強さを武器に2トップの一角にポジションを移すなど、シーズン17ゴールを挙げた。 2トップには強力な2人が配置され、前線守備とポストプレーを行う“野獣”ジエゴ・コスタが覚醒しリーグ戦で27ゴールを記録。バルセロナから格安で移籍してきたベテランのダビド・ビジャも堅実にチャンスを決め、シーズン15ゴールを記録した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:ジエゴ・コスタ(24)</span> アトレティコの快進撃は、この男の存在を抜きにして語ることはできない。最前線でボールを収め、対峙するDFを振り切りながらゴールを量産。得点数ではロナウドとメッシに及ばなかったものの、34試合に出場しての27得点は立派な数字だ。 また、ジエゴ・コスタの素晴らしさは、攻撃力だけにとどまらない。チームの一員として、最前線からプレスをかけることも厭わない。彼の献身性があったからこそ、アトレティコがリーグ最少失点を記録できたと言っても過言ではないだろう。 2019.04.26 12:00 Fri5
