フィットに苦しむチアゴ擁護のリバプールOB「リーグに適応すれば驚異的な選手に」

2021.04.01 17:45 Thu
Getty Images
かつてリバプールで活躍した元オーストラリア代表MFハリー・キューウェル氏が、古巣で苦戦するスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラを擁護した。スペイン『アス』が伝えている。

チアゴは今シーズン、バイエルンから移籍金2700万ポンド(約41億円)でリバプールに移籍。バイエルンでは三冠を達成していたこともあり、加入当初から高い期待がかけられていた。しかし、先発デビューを飾った試合で大ケガを負うと、復帰後も思うようなパフォーマンスは発揮できていない。

ここまでゴールやアシストはなく、リバプールで最後に行われたプレミアリーグ第28節ウォルバーハンプトン戦でも、チームは勝利した一方チアゴはパスミスや不用意なファールが目立ち、好パフォーマンスを発揮できなかった。
こうした状況を受け、チアゴにはOBやメディアから厳しい意見も寄せられているが、イギリス『Ladbrokes』でキューウェル氏はスペイン代表MFを擁護。同時に、よりプレミアリーグにフィットする必要があるとも語っている。

「チアゴ・アルカンタラは世界で最も優れた選手の1人だ。人によって異論はあるだろうが、私は今の彼は頑張り過ぎていると思う。持っているビジョンは素晴らしく、ボール配球能力も申し分ない」
「一方で、彼はイギリスのスタイルに適応する必要があるだろう。もし彼がもっとフィットすれば、リバプールは驚異的な中盤の選手を手に入れられるはずだ。フットボールでは連係をじっくり構築する必要があると言われており、私も中盤についてはある程度の同意ができる。しかし、残念ながら今は試合のすべてのスピードが速くなっている時代だ」

また、キューウェル氏はチアゴの不調が、MFジョーダン・ヘンダーソンと中盤で共にプレーできていないことが原因という指摘に反論。中盤の選手はさまざまな組み合わせに適応する必要があると語った。

「シーズンを通し、安定してプレーできるペアは存在しないだろう。ケガや出場停止がなければ、1シーズンで30試合程度はペアで出場できるだろうけどね。だからこそ、中盤の構成では少なくとも4つの選択肢が必要になる。今シーズン、チアゴはヘンダーソンと思うようにプレーできなかったが、問題はそこにはない」

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