8戦未勝利で降格圏近づくニューカッスル、キャラガー氏は「何もないクラブ」と酷評
2021.01.25 16:34 Mon
今シーズンのプレミアリーグで低迷するニューカッスルを、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が酷評している。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
ニューカッスルはプレミアリーグ19試合を消化した現段階で16位に沈み、降格圏が近づいている。23日に行われたプレミアリーグ第19節アストン・ビラ戦でも、枠内シュートをわずか1本しか打てず、0-2のスコアで完敗した。
この結果、リーグ直近8試合未勝利となっており、スティーブ・ブルース監督は立て直しを強調しているものの、ファンからの批判は強まる一方だ。キャラガー氏もこうした批判に同調しており、チームの姿勢を酷評している。
「シーズンを通して、私はアストン・ビラにどれだけ感銘を受けてきたかは述べてきたね。本当に、ニューカッスルとは真逆だよ。ニューカッスルは今のところ、何もないクラブだ。彼らは残留争いに巻きまれているにもかかわらず、寝たきりのような状態になっている」
「オーナーのマイク・アシュリーの下、彼らは2度降格してきた。現時点では降格圏と少し勝ち点差はあるが、フルアムやWBAの方が、ずっといい状態だね。ニューカッスルは本当に酷い状態で、彼らからゴールを決めようとする姿勢は見えない。かといって、クリーンシートの達成も難しそうだ」
「サポーターは今のチームが好きではなく、オーナーも監督も好きではない。スティーブ・ブルースは今、批判を浴びている。ただ、彼は監督である以上もちろん責任はあるが、ニューカッスルが新しいオーナーになるまでは、同じことが繰り返されるだろうね」
「ニューカッスルの選手はただ漂い、何もしていない。本当に何もしないクラブになってしまっているんだ。それは、ニューカッスルがかつては決して見せなかった姿だ」
「かつてのニューカッスルは、常に何かしらの閃きがあり、興味を引く何かがあり、熱意があった。今は、単純につまらない」
ニューカッスルはプレミアリーグ19試合を消化した現段階で16位に沈み、降格圏が近づいている。23日に行われたプレミアリーグ第19節アストン・ビラ戦でも、枠内シュートをわずか1本しか打てず、0-2のスコアで完敗した。
この結果、リーグ直近8試合未勝利となっており、スティーブ・ブルース監督は立て直しを強調しているものの、ファンからの批判は強まる一方だ。キャラガー氏もこうした批判に同調しており、チームの姿勢を酷評している。
「オーナーのマイク・アシュリーの下、彼らは2度降格してきた。現時点では降格圏と少し勝ち点差はあるが、フルアムやWBAの方が、ずっといい状態だね。ニューカッスルは本当に酷い状態で、彼らからゴールを決めようとする姿勢は見えない。かといって、クリーンシートの達成も難しそうだ」
また、アストン・ビラ戦後には、ファンが作成したオーナーと監督の退任を要求するバナーの画像が、SNS上で拡散。それに対してブルース監督は、「失望している」とコメントしていたが、キャラガー氏はそうしたファンの心情にも理解を示している。
「サポーターは今のチームが好きではなく、オーナーも監督も好きではない。スティーブ・ブルースは今、批判を浴びている。ただ、彼は監督である以上もちろん責任はあるが、ニューカッスルが新しいオーナーになるまでは、同じことが繰り返されるだろうね」
「ニューカッスルの選手はただ漂い、何もしていない。本当に何もしないクラブになってしまっているんだ。それは、ニューカッスルがかつては決して見せなかった姿だ」
「かつてのニューカッスルは、常に何かしらの閃きがあり、興味を引く何かがあり、熱意があった。今は、単純につまらない」
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サッカーの試合で最もボルテージが上がる瞬間と言っても良いのがゴールシーン。どのカテゴリーの試合でも、間違いなく観る者、そしてプレーする選手のテンションを上げる場面だ。 そのゴールシーンでは、各選手が特徴的なゴールパフォーマンスを見せ、ゴールを多く決める選手ほど、その代名詞とも言えるパフォーマンスを持っている。 現代サッカー界で最も広く知られているのは、マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが見せるポーズだろうか。ゴールを決めた勢いのまま走り出すと、コーナーフラッグでジャンプし反転。「Siiiii!(イエース!)」と絶叫し、両手を広げながら着地する仁王立ちパフォーマンスは知られたものだろう。観客もパフォーマンスに合わせて「Siiiii!」というものだ。 その他にもゴールパフォーマンスを見せる選手は多く、バク宙をする選手や勢いをつけてヒザで滑るもの、ハートを手で作ったり、古くは指輪にキスをするなど様々。世のサッカー少年は、好きな選手のパフォーマンスを真似するのに必死なはずだ。 そのゴールパフォーマンスだが、右手を高く掲げるゴールパフォーマンスを見たことはあるだろうか。シンプルなパフォーマンスだが、対戦相手にとっては悪夢とも言えるこのポーズは、かつてイングランド代表のエースであったアラン・シアラーのものだ。 <span class="paragraph-title">◆商標登録されるパフォーマンス</span> 特段目立つパフォーマンスでもなく、むしろ地味でシンプルなものだが、ことシアラーの右手を掲げるパフォーマンスは誇り高きパフォーマンスとして愛されている。 このパフォーマンスは商標登録されるほど。もちろん、パフォーマンスをすることが他の選手に禁じられているわけではなく、シアラーが右手を高く掲げるこのパフォーマンスの写真等を使用した商品は、10%がチャリティに寄付されるというものだ。 それだけこのパフォーマンスの価値が高いということを示しており、イングランドにとって重要なパフォーマンスであることが知れるところ。プレミアリーグにおける最多得点記録保持者ということでも、どれほど多くの回数右手が掲げられたかがわかるだろう。 ニューカッスル出身のシアラーは、サウサンプトンの下部組織で育ち、1988年にアーセナル戦でプロデビューを果たす。 そのデビュー戦では、まさかのハットトリック達成。2点ビハインドから3点を奪い、チームに勝利をもたらせたことで一気に注目を集めることに。シアラーが17歳で成し遂げたことだった。 当時はプレミアリーグ発足前、ファーストディビジョンとして行われたリーグだが、1992-93シーズンに開幕したプレミアリーグで、一気にシアラーの得点力が花開くことに。スコアラーとしての地位を確立していくこととなる。 <span class="paragraph-title">◆大舞台で輝くストライカー</span> そのシアラーがイングランド代表としてデビューを果たしたのは1992年2月。フランス代表とのフレンドリーマッチだった。 フランスはエリック・カントナやジャン=ピエール・パパン、ディディエ・デシャンなど、往年のスター選手が出場していた中、シアラーは2トップで先発出場。43分に先制ゴールを記録し、こちらもデビュー戦ゴール。プロデビューに続いて、デビュー戦でいきなりゴールを決めるという勝負強さを見せる。 当時のエースは、後に名古屋グランパスに加入し、Jリーグでもプレーするギャリー・リネカー氏が務めていたが、新たなエース誕生という期待がシアラー氏にかけられていく。しかし、所属クラブとは裏腹に、イングランド代表ではシアラー氏は思うようにゴールを決められない。 シアラー氏がイングランド代表として最も輝いたのは、1996年に行われたユーロ。初戦のスイス代表戦でゴールを決めると、スコットランド代表戦で1ゴール、オランダ代表戦で2ゴールと3試合連続ゴールを記録。準決勝のドイツ代表戦でも1ゴールを決め、大会通算5ゴールで得点王に。チームはベスト4で終わったが、初めてイングランド代表でもその得点力を披露することとなった。 なお、ユーロ初戦でゴールを決めるまで、20試合ゴールを決めていないことも大きな話題となったが、大舞台での活躍で信頼を取り戻す。 その後も、日本代表が初めて出場した1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)に向けた欧州予選ではゴールを量産。無事に出場権を獲得すると、本大会でも2ゴールを記録した。 シアラーは2000年のユーロにも出場し、2ゴールを記録。ユーロ予選も含めてゴールを決めた一方で、フレンドリーマッチではほとんどゴールを決めないという不思議な現象もあり、代表通算63試合で30ゴールという成績に。歴代8位という意外な数字で終わっているが、決めなければいけない試合でのゴールをしっかり決める勝負強さを発揮した。 <span class="paragraph-title">◆ストライカーの完成形</span> イングランド代表としては大きな輝きを放てなかったシアラーだが、クラブレベルでの活躍は素晴しいものだった。 プレミアリーグが発足した1992-93シーズンにブラックバーンへと移籍したシアラーは、21試合で16ゴール4アシストを記録。ケガなどもあり満足いく数字を残せなかったが、1993-94シーズンは40試合で31ゴール4アシストと得点を倍増させる。 さらに1994-95シーズンは42試合で34ゴール13アシストとアシスト数も増加。元イングランド代表FWクリス・サットンとのSASコンビでプレミアリーグ得点王に輝くと、チームを優勝に導くことに。ビッグ6と呼ばれるクラブ以外では、“奇跡の優勝”と言われた2015-16シーズンのレスター・シティと共にチャンピオンとして名を残している状況だ。 なお1995-96シーズンは35試合で31ゴール、ニューカッスルへと移籍した1996-97シーズンは31試合で25ゴールを記録し3年連続得点王に輝いていた。 当然その得点力にはビッグクラブが目をつけており、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナなどが獲得に動いたが、自身が愛する地元のクラブであるニューカッスルから離れることはなく、キャリアの終了までプレーした。 シアラーの特徴は、183cmと際立って大柄ではないものの、空中戦にめっぽう強く、ヘディングの技術は卓越したものがあり、多くのゴールにつなげた。 さらにシュートレンジも広く、様々なゴールパターンを持っていることからも、完成されたストライカーの1人として認識され、キャリアの晩年になってもゴールを決め続け、積み上げたプレミアリーグでのゴールは「260」。2位のウェイン・ルーニーが「208」と遠く及んでない。 そのシアラーの記録を抜く可能性を持っているのが、現在のイングランド代表のエースであるトッテナムのハリー・ケインと言われている。現時点で「167」ゴールを記録しており、記録までおよそ100ゴール。28歳のケインがプレミアリーグでプレーを続ければ間違いなく達成されるだろうが、イングランド人FWにとっての目指すべき姿として、今なお愛され続けている。 <div id="cws_ad"><hr>イングランド代表でも活躍し、ニューカッスルのレジェンドとしてプレミアリーグ歴代最多ゴール数を誇るシアラーが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>イングランド代表としてプレーしたDFソル・キャンベル、FWマイケル・オーウェンと共に現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211027.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-title">【動画】伝説のストライカー、シアラーのイングランド代表での技ありゴール集!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A huge congratulations to former <a href="https://twitter.com/hashtag/ThreeLions?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ThreeLions</a> man <a href="https://twitter.com/alanshearer?ref_src=twsrc%5Etfw">@alanshearer</a> on becoming one of the first inductees into the <a href="https://twitter.com/premierleague?ref_src=twsrc%5Etfw">@premierleague</a> Hall of Fame! <a href="https://t.co/FpxSU7B2cK">pic.twitter.com/FpxSU7B2cK</a></p>— England (@England) <a href="https://twitter.com/England/status/1386592090247860224?ref_src=twsrc%5Etfw">April 26, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzUmR6VnJiMiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.10.27 20:00 Wed3
どうやって乗ってるの!? 身長2mを超えるニューカッスルのCB、愛車は車高154cmのマイクロカー
この光景は思わず笑ってしまうしかないはずだ。 ニューカッスルに所属するイングランド人DFダン・バーンの愛車がとんでもないと話題になっている。 フルアムやバーミンガム・シティ、ウィガン、ブライトン&ホーヴ・アルビオンでもプレーしたバーン。30歳のCBは、2m1cmとプレミアリーグで最も背の高い選手として知られている。 長身を生かしたプレー、フィジカルを生かしたパフォーマンスが特徴だが、本拠地であるセント・ジェームズ・パークに到着したバーンが乗っていた愛車は、まさかの「スマート」の車だった。 マイクロカーとして有名な、メルセデス・ベンツグループの自動車メーカー「スマート」。高性能ではあるものの、その車体はかなり小さく、排気量は900ccで2人乗りだ。 価格は1万1000ポンド(約170万円)とリーズナブル。かつては「アウディ」のSUVに乗っていたバーンだったが、乗り換えたようだ。 しかし、問題はそのサイズ。プレミアリーグで最も大きい2mを超えるバーンがイギリスでは2番目に小さいと言われる車に乗っているのだから、注目せざるを得ない。同じモデルでは、車高が154.5cmと紹介されている。 スタジアムに乗り入れる姿のほか、子供たちのサインに応じる姿も目撃されているが、その車高は子供の背より低いもの。2mのバーンがどう乗り込んでいるのか気になるところだ。 「スマート」には、ラヒーム・スターリングやグラニト・ジャカなども乗っているが、2mの選手が乗るとは普通には想像し難い。残念ながら、つい笑ってしまうのも仕方ないと言えるだろう。 <span class="paragraph-title">【写真&動画】2m超えの長身CBが乗る車は車高154.5cmのマイクロカー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Hilarious moment Newcastle's 6ft 7in Dan Burn arrives for training in tiny car <a href="https://t.co/gqL62enapn">https://t.co/gqL62enapn</a></p>— Scottish Sun Sport (@scotsunsport) <a href="https://twitter.com/scotsunsport/status/1609927887720792064?ref_src=twsrc%5Etfw">January 2, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">NEVER EVER BEAT DAN BURN<a href="https://twitter.com/hashtag/NUFC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#NUFC</a> <a href="https://t.co/MzPrPdsvIX">pic.twitter.com/MzPrPdsvIX</a></p>— Adam Pearson (YT) (@AdamP1242) <a href="https://twitter.com/AdamP1242/status/1609173326206828546?ref_src=twsrc%5Etfw">December 31, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/NUFC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#NUFC</a> defender Dan Burn (6’7) arriving at St James’ Park in quite the motor. <a href="https://t.co/w4WRO3y1jN">pic.twitter.com/w4WRO3y1jN</a></p>— Adam Lackenby (@adamlackenbyy) <a href="https://twitter.com/adamlackenbyy/status/1609518328028045318?ref_src=twsrc%5Etfw">January 1, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.01.03 23:10 Tue4
大金を稼ぐサッカー選手がなぜギャンブルに依存するのか? トナーリの主治医がメカニズムを解説「特徴の1つは病的なウソ」、復帰後は今まで以上に活躍する可能性も
違法賭博に関与したことが明るみとなり、ギャンブル依存症であることも発覚したニューカッスルのイタリア代表MFサンドロ・トナーリ。主治医がギャンブルに依存してしまう理由について語った。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。 ゴシップ・コラムニストのファブリツィオ・コロナ氏が告発した違法賭博問題。ユベントスのイタリア代表MFニコロ・ファジョーリとともにトナーリの名前が挙げられ、その他にも多くの選手の名前が浮上している。 ファジョーリはすでに司法取引も行われ、7カ月の出場停止処分を受けることに。トナーリも最低で1年の出場停止と考えられているが、ギャンブル依存症であることも同時にわかっている。 トナーリのギャンブル依存症の治療を担当するジェメリ総合病院の臨床・救急精神科部長であり、ローマの聖心大学の教授でもあるガブリエレ・サニ教授が、インタビューでギャンブル依存症について言及した。 「客観的なレベルで明確に識別可能な特徴を持つ病的な依存症について話している。国際的に成文化された定義ツールがある」 「最も明白なのは、自分がすることに対する喜びが完全に失われ、それに代わってそれをすることを『強制』されることだ」 依存が起こる理由を語ったサニ教授。家族や近くにいる人たちがその症状に気付けない理由もあると解説した。 「この病気の特徴の1つは病的なウソだ。恥ずかしさ、恐怖、自己嫌悪からか、我々は最も親しい人に対してさえ、全てを隠す傾向がある」 「確かに、特に彼らに苦しみを与えていると確信している彼らにとってはそうだ。そこから抜け出すための最初のステップの1つは、問題を認識し、それを共有することだ」 悪いことをし、依存していることを自身が理解しながらも、それを隠すことでより依存度が高くなるというもの。ギャンブルに限らないことではあるが、一度共有し、通常のサポートを得られることは回復に繋がるようだ。 「一度沈黙の壁が打ち破られれば、家族環境の中で、自分の欲望と能力に応じた健康的なライフスタイルは確かに役立つ」 「従って、プロサッカー選手は、サポートしてくれるチームメイトと一緒にトレーニングをすることで安らぎを得ることができるだろう」 トナーリもファジョーリも若くしてギャンブルに依存してしまった。それには、外的な要因も多いとのこと。結果として、最終的にはギャンブルで稼げるお金は関係なくなるという。 「病状は区別なく誰にでも影響を及ぼす。若いサッカー選手は特に外部からの圧力やメディアの注目から来るストレスと責任を抱えている」 「状況は苦悩を生み、機能不全のメカニズムを活性化させ、それによって『治療法』が賭けのアドレナリンとなる。もはやそれなしではいられないものになり、強迫行為、制御できない行為となる。最終的な利益は全く関係ない」 依存していく理由を解説したサニ教授。トナーリは自身が所属していたミランの試合でも賭けを行っていたが、全てミランが勝利する方に賭けていたとのこと。八百長や試合操作などの問題からは逃れられるが、これは自身を正当化するための儀式だったという。 「ギャンブル依存症者には独自の儀式があるため、迷信的な手順に従うものだ。サンドロはこのため、ミランの勝利に賭けた。これは彼の幸運の儀式の一部であり、『魔法の思考』と呼ばれている」 自身が勝利に賭け、チームが勝てば幸せになる。心の拠り所の1つにもなっていたというギャンブル。一方で、ピッチ上で若くして高い評価を受け、イタリア代表としてもプレーしていたトナーリは復活できるのか。サニ教授は、これまで以上になる可能性もあるとした。 「それだけじゃない。この重荷を背負った状態で今の地位を気づいたのであれば、重荷から解放された後は以前と同様、いや、それ以上に自分の可能性を発揮することができるだろう」 世界中を揺るがしている違法賭博問題。すでに大金を手にしているため、お金を稼ぐために行っている可能性は低い。選手それぞれには理由があるが、しっかりと治療して立ち直れるのか。クラブを含めた周りのサポートが何よりも治療には重要になりそうだ。 2023.10.20 12:15 Fri5
