J2昇格の相模原、DFミルトンが母国へ帰還「今治戦の事は決して忘れる事が出来ません」

2021.01.19 16:55 Tue
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SC相模原は19日、ブラジル人DFミルトン(29)が母国のブラジリエンセFCへ完全移籍することを発表した。

ブラジルの名門、インテルナシオナウの下部組織で育ったミルトンは、スポルチ・レシフェやアグレミアソン・スポルチーヴァ、フェロヴィアリアなどブラジルクラブを渡り歩き、2019年1月に相模原へ加入した。

加入初年度は明治安田生命J3リーグ5試合にとどまったが、昨季はJ3リーグ13試合で1得点を記録。逆転J2昇格を成し遂げた最終節FC今治戦ではフル出場していた。
母国へ帰還するミルトンは相模原の公式サイトでその昇格劇を振り返るとともに、別れのコメントを残している。

「SC相模原サポーターのみなさんが支えて下さった事に感謝します。今治戦の事は決して忘れる事が出来ません。言葉にできない程とても感動的な瞬間で間違いなく私の人生最高の嬉しい瞬間でした。今治まで来てくださったサポーターの皆さんの喜びにあふれた顔は忘れる事が出来ません」
「サポーターの夢、私の夢だったSC相模原の昇格の手助けが出来たことを嬉しく思っています。本当にサポーターの皆さんの愛情には感謝しかなく、いつか日本に戻れる日が来ることを願っています。こうして話していると感情が込み上げてきます…」

「すごく幸せな時間を過ごさせて貰いました。皆さんには心の底から感謝します。サポーターの皆さんの幸せを願っています。皆さんはチームの心です。これかも皆さんとSC相模原を応援します。いつかまたお会いできる日が来ることを願っています」

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