久保が決勝点演出も終了間際に退場…ビジャレアル、元エース&主将弾でバレンシアとのダービー制す!《ラ・リーガ》

2020.10.19 01:08 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第6節、ビジャレアルバレンシアによるバレンシア自治州ダービーがエスタディオ・デ・ラ・セラミカで行われ、ホームのビジャレアルが2-1で勝利した。なお、ビジャレアルMF久保建英は64分から出場し、92分に2枚目の警告によって退場となった。

今夏、主将のパレホ、コクランが移籍したことで、因縁強まる今回の自治州ダービー。その中で前節のアトレティコ・マドリー戦で5試合連続途中出場となった久保は、エースFWジェラール・モレノの負傷による不在もあり、初先発が期待されたが引き続きベンチスタートとなった。

注目のダービーは開始早々に動く。ボックス手前右でボールを持ったチュクウェゼからの対角の浮き球パスに反応した左サイドバックのペドラサがDFガブリエウに倒されてPKを獲得。これをバレンシアの元エースであるパコ・アルカセルが冷静に流し込んだ。
幸先良く先制に成功したホームチームはボールの主導権を握り、[4-4-2]のブロックを敷くアウェイチームに対して、パレホ、イボーラを中心に小気味よくボールを動かし、9分にはそのパレホがミドルシュートで古巣のゴールを脅かす。
その後もビハインドのバレンシアが慎重な戦い方を選択したこともあり、ビジャレアルがストレスなく押し気味に試合を進めていく。

ただ、時間の経過と共にフィニッシュの回数が減り始めると、バレンシアが圧巻のゴラッソで追いつく。37分、左CKのショートコーナーからボックス手前左でパスを受けたゴンサロ・ゲデスがそのまま中に切り込み、パレホの股間を抜く強烈な右足の弾丸ミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。
ビジャレアルペースも1-1のイーブンで折り返した試合はより拮抗した展開に。互いに序盤から相手ゴールに迫っていくが、最後のところで精度を欠く。そういった中、ビジャレアルベンチは64分、トリゲロス、チュクウェゼに代えて久保と古巣初対戦のコクランをピッチに送り込む。

すると、この交代が勝ち越しゴールに繋がる。69分、左サイド深くに侵攻したモイ・ゴメスからボックス手前左でマイナスのパスを受けた久保が、ヴァスと交錯しながら後方スペースにヒールで落とす。これを拾ったパレホが強烈な右足のミドルシュートを放つと、クロスバーの内側を叩いたボールが古巣のネットを揺らした。

久保のお膳立てからバレンシアの元主将パレホにゴールが生まれ、ビジャレアルはその後も優勢に試合を運んでいく。一方、バレンシアは3枚替えを含む、積極的な選手交代で再び同点を目指す。

試合終盤にかけてはバレンシアの攻勢が続く中、ビジャレアルにアクシデント。92分、すでに1枚カードをもらっていた久保がボール奪取を狙ってスライディングを敢行した際に、遅れて入ってきたソレールの太ももを軽くスパイクしてしまい、2枚目のカードが掲示され、痛恨の退場となった。

それでも、残り時間を10人で守り切ったビジャレアルが元エース、元主将のゴールでバレンシアを破り、2試合ぶりの白星を手にした。

ビジャレアルの関連記事

日本代表MF久保建英も出場したビジャレアルvsレアル・ソシエダで大きな事件が起こっていた。スペイン『アス』が伝えた。 20日に行われたラ・リーガ第32節の一戦。試合は2-2のドローに終わっていた。 しかし、この試合ではクアドラ・フェルナンデス主審の判定にビジャレアルの選手たちがフラストレーションを溜めること 2025.04.21 21:40 Mon
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がまずまずの評価を受けた。 20日、ソシエダはラ・リーガ第32節でビジャレアルと対戦し2-2で引き分けに終わった。 来シーズンのヨーロッパの大会への出場権を争う位置にいる両者。久保はこの試合で先発出場を果たすも、チームは早々に失点。それでもミケル・オヤルサバルのPKとゴ 2025.04.21 14:55 Mon
ラ・リーガ第32節、ビジャレアルvsレアル・ソシエダが20日にエスタディオ・デ・ラ・セラミカで行われ、2-2のドローに終わった。なお、ソシエダのMF久保建英は85分までプレーした。 9位のソシエダは5位のビジャレアルとのアウェイゲームで2戦ぶりの白星を狙った。前節はマジョルカ相手に0-2の完敗を喫した。それでも、 2025.04.21 01:28 Mon
先週末に行われた第31節は上位5チームが揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節に。一方で、バレンシアに敗れたセビージャがピミエンタ監督を解任し、通算4度目の指揮となるホアキン・カパロス監督を新指揮官に任命した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後に行われる今節は明暗分かれたリーグ2位のレアル・マドリーと 2025.04.18 20:00 Fri
スペインのラ・リーガが来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で出場5枠を確保することになった。 UEFAコンペティションの新フォーマット移行によって2024-25シーズンから36チームに出場枠が拡大されたCL。これに伴い導入された欧州パフォー​​マンススポット(EPS)によって、トップ2カ国にはCLで出場5枠が 2025.04.18 08:00 Fri

ラ・リーガの関連記事

「あと大変なのは弟分だけね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、慌ただしいミッドウィーク開催36節がバルサのリーガ優勝で終わった翌朝のことでした。いやあ、もちろん、水曜のサンティアゴ・ベルナベウでマジョルカ相手に意地で勝利を挙げた甲斐もなく、翌日にはクラシコ(伝統の一戦)で勝ち点差を7にした宿敵がエスパニョールに0-2 2025.05.17 21:00 Sat
レアル・マドリーは17日、ボーンマスに所属するスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)の獲得合意を発表した。契約期間は2025年6月1日~2030年6月30日までの5年間となる。 なおボーンマスによれば、マドリーは契約解除金として5000万ポンド(約97億円)を支払ったとのことだ。 ハイセンは197cmの 2025.05.17 20:00 Sat
レアル・マドリーのスペイン代表DFラウール・アセンシオが、女性の性的動画を違法に共有した疑いで刑事訴追を受けている中、ついに口を開いた。 問題の事件は2023年6月15日に発生。いずれもマドリーのアカデミー出身者のアセンシオ、フェラン・ルイス(ジローナ)、フアン・ロドリゲス(タラソナ)、アンドレス・ガルシア(アル 2025.05.16 23:40 Fri
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がハンジ・フリック監督の契約延長に改めて言及した。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦。同じ街のライバルであるエスパニョールとのダービーでは勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それで 2025.05.16 20:20 Fri
バルセロナのスペイン代表MFフェルミン・ロペスが、リーグ制覇を喜んだ。 15日、ラ・リーガ第36節が行われ、バルセロナはアウェイでエスパニョールと対戦した。 同じ街のライバルであるエスパニョールとの対戦。勝てばリーグ優勝が決まる中、前半はゴールレスに。それでも後半に入ると、53分にヤマルが先制ゴール。後半ア 2025.05.16 15:25 Fri

ビジャレアルの人気記事ランキング

1

『進撃の巨人』パロディが大反響!ビジャレアルがバイエルンを“超大型巨人”に見立てる

優勝候補撃破にビジャレアルが沸いている。 ビジャレアルは12日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでバイエルンとアウェイで対戦。ホームでの1stレグを1-0と先勝していた中、この日も堅い守備を披露。それでも52分にロベルト・レヴァンドフスキにネットを揺らされ、2戦合計で追いつかれてしまう。 後半はやや防戦一方となるが、88分にロングカウンターから途中出場のサムエル・チュクウェゼがゴール。2戦合計スコアで2-1と上回り、ベスト4進出を決めた。 下馬評ではバイエルン優勢と見られていた中での勝利にビジャレアルの公式SNSはお祭り騒ぎ状態に。選手やスタッフたちが喜ぶ様子や観客の歓喜などを伝えていたが、その中で日本の大人気アニメ『進撃の巨人』の名シーンをオマージュに使う場面もあった。 ビジャレアルは、主人公のエレン・イェーガーが、世界を守る壁を壊そうと現れた超大型巨人に立ち向かうシーンを採用。エレンをビジャレアルに、超大型巨人をバイエルンにたとえ、「戦わなければ勝てない」と原作にも出てきたセリフと同じ意味のスペイン語を並べた。 この大騒ぎには国内外の多くのファンが反応。公式アカウントでの投稿ということもあり賛否はあるが、すでに10万近くのいいねが集まっており、大きな反響を呼んでいる。 <span class="paragraph-title">【写真】エレン(ビジャレアル)と超大型巨人(バイエルン)が対峙する『進撃の巨人』の名シーン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">.<a href="https://twitter.com/hashtag/UCL?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#UCL</a> <a href="https://t.co/9OvYCCdsYM">pic.twitter.com/9OvYCCdsYM</a></p>&mdash; Villarreal CF (@VillarrealCF) <a href="https://twitter.com/VillarrealCF/status/1514009214338879494?ref_src=twsrc%5Etfw">April 12, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.04.13 18:43 Wed
2

今季のカソルラはフル稼働! 苦難乗り越え「最高の状態」へ

ビジャレアルに所属する元スペイン代表MFサンティ・カソルラが、負傷を乗り越えた実感を得ているようだ。スペイン『アス』が伝えた。 ビジャレアルの下部組織で育ったカソルラは、マラガを経て2012年に加入したアーセナルで卓越したテクニックと戦術眼を武器に絶対的な主力として活躍。しかし、2016年10月にアキレス腱に重傷を負うと、以降はウイルス感染によって10度の手術や右足切断の危機に瀕するなど、長く厳しいリハビリ生活を余儀なくされることに。負傷以来一切の試合に出場することが出来ず、アーセナルを去った。 しかし、今シーズンから帰還したビジャレアルでは、ここまでの公式戦35試合6ゴール7アシストとフル稼働。チームはリーガエスパニョーラでは降格の危機に瀕しているものの、ヨーロッパリーグ(EL)ではベスト8進出を果たしている。 インタビューに応じた34歳のカソルラは、自身の状態についてコメント。負傷を乗り越え、ベストを取り戻しつつあると感じているようだ。 「自分の最高の状態まで回復するのは本当に大変だった」 「本当に競争力のある試合に戻るまで、(自分の状態を)どのように感じるかは分からないものなんだ。試合を経て、僕は自分の最高の状態を手にした」 「負傷を忘れるまでに多くの時間をプレーした。そして、僕のパフォーマンスはピッチ上で向上していったんだ」 「今では、本当に最高の状態に近づいている。まだ改善の余地があるけど、1年前にはこのレベルに戻れると思ってもみなかった」 「今は全てをより大切にしているし、毎回のトレーニングを楽しんでいる。これまで過ごした悪い時期や、フットボールをプレーするまでの旅路がどれ程困難だったか覚えているんだ」 2019.03.31 16:25 Sun
3

2位アトレティコvs5位ビジャレアルの上位対決は互いに譲らずドロー決着…【ラ・リーガ】

アトレティコ・マドリーは25日、ラ・リーガ第21節でビジャレアルと対戦し1-1の引き分けに終わった。 前節のレガネス戦でリーグ戦の連勝がストップした2位アトレティコ(勝ち点44)は、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のレーバークーゼンからスタメンを6人変更。グリーズマンやデ・パウル、マルコス・ジョレンテ、ヒメネスらに代えてアンヘル・コレアやギャラガー、コケ、ヴィツェルらをスタメンで起用した。 5位ビジャレアル(勝ち点44)に対し、一進一退の展開で立ち上がるとアトレティコは29分に失点する。バエナの右クロスがDFヴィツェルのトラップミスを誘うと、こぼれ球を拾ったジェラール・モレノをDFヘイニウドがボックス内で倒してしまい、PKを献上。このPKをジェラール・モレノに決められた。 先制を許したアトレティコは32分、中盤のルーズボールをコケが弾き返すと、このボールに反応したアンヘル・コレアがボックス内で飛び出したGKと交錯したが、主審は共にノーファウルと判定した。 1点ビハンドで後半を迎えたアトレティコは、G・シメオネ、ギャラガー、ヘイニウドを下げて、リーノ、デ・パウル、アスピリクエタを投入する3枚替えを敢行。すると58分、モリーナの横パスをボックス内のバリオスがワンタッチではたくと、ボックス右深くまで抜け出したアルバレスの折り返しをアンヘル・コレアがヒールシュート。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球をリーノが押し込んだ。 一気に逆転を狙うアトレティコは、直後の59分にアンヘル・コレアを下げてグリーズマンを投入。しかし、その後はなかなか互いにシュートチャンスを作り出せずに時間が経過。 アトレティコは、86分にデ・パウルの右クロスからグリーズマンにチャンスが訪れたが、ヘディングシュートはゴール左に外れた。結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。上位同士の一戦は痛み分けのドローに終わった。 【アトレティコ】 サムエウ・リーノ(後13) 【ビジャレアル】 ジェラール・モレノ(前29) 2025.01.26 06:30 Sun
4

スペインのユーロ制覇に貢献したセナ、今季限りで現役引退

▽北米サッカーリーグ(NASL)に所属するニューヨーク・コスモスは10日、同クラブに所属する元スペイン代表MFマルコス・セナ(38)が今季限りで現役を引退することを発表した。 ▽現在、元スペイン代表FWラウール・ゴンサレスと共にニューヨーク・コスモスでプレーしているセナは、同クラブの公式サイトで今季のリーグ戦が終了する11月にスパイクを脱ぐつもりであることを明かした。 「私は一部の偉大なプレーヤーとクラブでプレーすることができた自分の幸運なキャリアを幸せに感じている。現在、私のコンディションは非常に良い。だが、自分がクラブのために貢献できるうちに引退をしたいと思っている」 「ニューヨークへの移住とコスモスに加入したことは、私の家族にとっても素晴らしいことだった。そして、我々はアメリカで本当に忘れられない、いくつもの思い出を経験した」 ▽ブラジル出身のセナは、国内のいくつかのクラブでのプレーを経て2002年にビジャレアルに加入。マヌエル・ペジェグリーニ監督(現マンチェスター・シティ)の下で卓越した運動量と戦術眼を発揮した同選手は、元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメや元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランらスタープレーヤーと共に同クラブの黄金時代を支えた。その後、2013年に10年以上在籍したビジャレアルを離れ、現所属のニューヨーク・コスモスに加入した。 ▽また、2006年にスペインに帰化したセナは、同年3月に行われたコートジボワール代表戦で“ラ・ロハ”デビューを果たすと、2006年のドイツ・ワールドカップにも出場。そして、2008年に行われたユーロでは[4-1-4-1]布陣を採用したチームのアンカーとして圧巻のパフォーマンスを披露し、スペインのユーロ制覇に大きく貢献していた。 2015.06.11 06:44 Thu
5

ビジャレアル、マドリー下部組織出身のゴンサロ・メレロの加入内定を発表

▽ビジャレアルは18日、ウエスカのスペイン人MFゴンサロ・メレロ(24)の来夏加入が決まったことを発表した。 ▽マドリッド出身のメレロは10歳の頃にマドリーの下部組織に入団。2014-15シーズンには、当時ジネディーヌ・ジダン氏が監督を務めていたカスティージャでプレーしたが、トップチームデビューの機会は訪れることはなく、15-16シーズンに当時スペインのセグンダ・ディビシオンに所属していたポンフェラディーナに移籍した。 ▽2016年夏にはウエスカに加入。アジリティの高い攻撃的MFであるメレロは、昨季はリーグ戦38試合に出場し16ゴール2アシストを記録してプリメーラ昇格に大きく貢献した。プリメーラ初挑戦の今季は、ここまで全4試合に出場し1アシストを記録している。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_l" terget="_blank">リーガエスパニョーラを観るならDAZN!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> 2018.09.19 15:07 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly