ローマ帰還のスモーリングが第一声 「プレーできない間にさらにファンになった」

2020.10.07 15:25 Wed
Getty Images
ローマ帰還を果たした元イングランド代表DFクリス・スモーリング(30)が、復帰後初めてのクラブ公式インタビューで復帰の喜びを語っている。

昨夏、1年間の有償レンタルでマンチェスター・ユナイテッドから加入したスモーリングは、初挑戦のセリエAで攻守にハイパフォーマンスを披露。ディフェンスリーダーとしてセリエA30試合に出場し、ロマニスタの心を掴んだ。

ローマと選手自身は完全移籍を希望していたものの、ユナイテッドとの契約に買い取りオプションが含まれておらず、昨シーズンのセリエA終了後にレンタルバック。
その後、クラブ間での移籍金を巡る交渉は平行線を辿っていたものの、今夏の移籍市場最終日となった5日に1500万ユーロ(約18億7000万円)+ボーナスの条件で合意した。そして、ローマ帰還を熱望していたスモーリングは、2023年6月30日での3年契約にサインした。

最後の最後に希望が叶い、永遠の都に舞い戻った元イングランド代表DFは、今回の復帰後最初のインタビューでここまでの経緯を説明している。
「復帰を望んでいたことは誰もが知っていたと思うし、期限が迫っていたにも関わらず、ようやく実現できたことを純粋に安堵しているよ。今は戻ってきたことを楽しんで、明日からチームと一緒にプレーすることができるよ」

「(空港到着時のロマニスタからの歓迎について)本当に、本当に特別だったよ。背筋がゾクゾクするような感覚があった。到着してすぐにこんなにたくさんの人が集まってくれて…。正直なところ、ピッチに足を踏み入れた瞬間からファンの愛を感じていたんだけど、それがどんどん大きくなっていって、特別な気持ちになっているよ」

「(そういった歓迎は過去にもあった?)いや、ないよ。他のプレーヤーが色んなところでサインをするのを何度か見たことがあるけど、それが自分の身にも起こるとは思ってもみなかったことだよ。それを経験したことによって、本当にできる限りの恩返しをしたいと思うようになっているんだ」

「(移籍交渉中の心境は?)僕は一般的に冷静な男として知られているけど、この期間に感情的になったり、落ち込んだりすることもあったよ。もちろん、自分の希望は明確だったし、それが実現するのを待っていたんだ」

「でも、ここにいるみんなが一生懸命やってくれたので、ここまでの過程で助けてくれたみんなに感謝しているよ」

さらに、わずか1年で自身の家だと感じているローマに対する深い愛情についても語っている。

「一番素晴らしいのは情熱さ。ここにいる全員がフットボールに生きていて、息をしている。それはノンストップで語られるものなんだ。僕がここに来たばかりの頃は、明らかにデルビーの話をしていたし、どうやって勝たなければならないかという話をしていたよ。最初の試合からとても良い気分だったし、ここを離れたいと思ったことは一度もなかったよ」

また、この期間にチームメート、パウロ・フォンセカ監督とも定期的に連絡を取り合い、自身の退団後もローマのすべての試合を観戦していたことを明かしている。

「(復帰決定を伝えた際)正直なところ、みんなが喜んでくれたんだ。シーズンが終わった夏の間に、サルデーニャに休暇に出かけていたから、そこでたくさんのチームメイトに会い、話したこともあったよ。何度かメッセージを送ったりもしたよ。物理的にこの場所にはいなかったけど、みんなとはかなり親しくなっているんだ」

「僕はまだ到着したばかりだから、監督にはまだ会っていないけど、僕らは交渉が終わってからずっと話していました。互いにホッとしているし、また一緒に仕事ができて、ローマを助けられることを嬉しく思っているよ」

「(ローマの試合は見ていた?)カレンダーに全部入れて、家にあるテレビのチャンネルを見て全部の試合を見ていたよ」

「プレーしている間は明らかにそのクラブのファンだと思うけど、僕はプレーできない間にさらにファンになったと言えるね。彼らに勝ってほしいと思っていたからね。そして、明らかに僕もそこにいたいと思っていたんだ。でも、家族全員と一緒にマンチェスターでローマを観戦してきたんだ」

最後に、スモーリングはローマでの新たな目標と共に、ロマニスタへの想いを改めて語っている。

「個人的な目標の一つは、長期的にここにいることだったけど、今はトロフィーを獲得することが目標さ。それはこのクラブが必要としている目標だし、初めて加入したときからここは大きなクラブだったけど、長らくトロフィーから遠ざかっていることも事実さ。だから、それは僕の目標であり、クラブの目標なんだ。いつも応援してくれるファンのために恩返ししたいんだ」

「(ロマニスタに向け)ここにいられることをとても幸せに思っているよ。復帰するために一生懸命戦ってきて、やっと再会することができた。全力を尽くす準備はできているし、またみんなのために戦えることが待ちきれないよ」

なお、ユナイテッドで個人トレーニングが続いていたスモーリングは、18日に控えるベネヴェントとの再デビュー戦に向け急ピッチで調整を進めていく。

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1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.34</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2005-2006シーズン/ローマ 〜スパレッティの0トップ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2005-06roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ルチアーノ・スパレッティ(48) 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">セリエA記録となる破竹の11連勝</div> クラブ史上初のスクデットをもたらしたカペッロ監督が去った2004-05シーズンは、結果が出ずに1シーズンで4人の監督交代が相次ぐなど低迷したローマ。そこで、ウディネーゼで3位という好成績を残したスパレッティ監督に白羽の矢を立てると、翌シーズンに復活を遂げる。 序盤戦こそ不安定な戦いが続いたが、“0トップシステム”を用いるスパレッティ監督の戦術が浸透し始めた第22節から当時のセリエA記録となる破竹の11連勝を達成。カルチョーポリの影響でユベントス、ミラン、フィオレンティーナの3チームがセリエB降格や勝ち点剥奪となったため、2位に繰り上がってシーズンを終えた。 スパレッティ監督に率いられた“ジャッロロッソ”は、その後の2006-07シーズンと2007-08シーズンにおいてもチームの完成度を高めて上々の成績を残した。セリエA・2位、チャンピオンズリーグ・ベスト8、コッパ・イタリア制覇をそれぞれ2年連続で成し遂げ、その称賛された戦術とともに素晴らしいチームとしてヨーロッパに君臨する。ただ、ユベントスが低迷していた当時のセリエAにおいて最強を誇ったインテルの後塵を拝し、スパレッティの下でスクデットを獲得することはなかった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">スパレッティの0トップ</div> 純粋なセンターフォワードがいなかったため、スパレッティが編み出した策がトッティを最前線に置く0トップシステム。このバンディエラのキープ力を軸に、2列目の選手が空いたスペースに飛び出していくという、当時は稀な戦術を用いた。 中盤に下りてボールを受けるトッティは、抜群の展開力で2列目の選手の飛び出しを生かしつつ、ゴール前に顔を出してチーム最多の得点数を記録。ペッロッタ、マンシーニ、タッデイといった2列目は機動力を生かしてボールを引き出し、縦に鋭いサイドアタックを披露した。 ボランチにおいても、巧みな配球を行うデ・ロッシやアクイラーニは前線に飛び出すプレーを披露。また、守備ではメクセスとキブが好連係で相手の攻撃を防ぎ、両サイドバックのパヌッチやクフレが攻守のバランスを取った。2006-07シーズンと2007-08シーズンはサイドハーフもこなせるカッセッティ、トネット、シシーニョらがサイドバックを務めて攻撃力を格段に高めた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFシモーネ・ペッロッタ(28)</span> スパレッティ監督によって新境地を開拓したのがペッロッタだ。2001-02シーズンに躍進を遂げたミラクル・キエーボでは中盤を支えるハードワーカーだった2006年のW杯優勝メンバーは、ローマでトップ下の位置を与えられると完璧に順応。卓越したテクニックはなくとも、豊富な運動量と高度な戦術眼で周囲と絡みながら幾度もチャンスを演出し、司令塔タイプと異なる新たなトップ下像を印象づけた。 2019.04.20 12:00 Sat

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