コンテ監督、シャフタールに敬意示すも「私の辞書に恐れという言葉はない」

2020.08.17 21:09 Mon
Getty Images
インテルを率いるアントニオ・コンテ監督は、シャフタール・ドネツクへの敬意を口にしながらも、「私の辞書に恐れという言葉はない」と、難敵撃破に自信を見せている。
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闘将コンテ監督の下、今シーズンのセリエAを2010-11シーズン以来の2位でフィニッシュしたインテルは、最低限のノルマである来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保。そして、今大会では同じくコッパ・イタリア、クラブワールドカップの2冠に輝いた2010-11シーズン以来となるタイトル獲得を目指す。
ここまでラウンド16でヘタフェ、準々決勝でレバークーゼンを撃破してきたコンテ監督は、17日に行われる準決勝に向けて、対戦相手のシャフタールを「最も手強いチーム」と評価し、大きな敬意を抱いている。『フットボール・イタリア』がイタリア人指揮官の前日会見のコメントを伝えている。

「シャフタール・ドネツクは才能に溢れたチームであり、監督やプレーヤーが変わることもあるが、そのたびに立て直し、非常に高いレベルを維持していることを何年にも渡って示してきた。個人的に、常に素晴らしい才能を見つけ出してきている彼らと、クラブのディレクター陣の仕事に脱帽している」

「シャフタールは自分たちの強みを生かしたプレーをしている。アグレッシブに前から圧力をかけていくスタイルと、より後ろに重心を置いてカウンターを狙うスタイルを交互に繰り返している。そして、自分たちのアイデンティティを明確に持っている」
「ルイス・カストロは、多くの才能あるプレーヤーを説き伏せ、チームのためにハードワークさせていることは評価に値する。こういった創造的な中盤やフォワードがハードワークし、ディフェンス面でも集中力を維持するのは簡単なことではないし、多大な努力が必要だ」

また、質疑応答の場面ではシャフタールよりもレバークーゼンに恐れを感じていたか、との質問が飛ぶと、闘将はやや不快感を露わにしながら、これまで恐れという感情を抱いたことはないと強い口調で否定している。

「私の辞書に恐れという類の言葉はない。それはプレーヤーにとっても同様でなくてはならない」

「我々はシャフタールを非常に尊敬している。彼らはヨーロッパリーグで対峙してきた中で最も手強いチームであり、敬意を持って彼らに立ち向かうつもりだ。だが、我々はすでに自分たちが準決勝に残っている理由を示しているし、決勝に進むために歯を食いしばって戦うだろう」

さらに、ユベントス、チェルシー時代を含め指揮官としてヨーロッパのコンペティションでの苦戦が指摘されるコンテ監督だが、たとえCLではなくELのタイトルであっても、クラブにとって特別な瞬間になると考えている。

「インテルがトロフィーを獲得できれば、クラブにとって喜ばしいことだ。ただ、それを私個人の成功と捉えることはない。私は自分を雇ってくれたクラブのために仕事をするだけだ」

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