ローマ、米『フリードキン』へのクラブ売却が合意! パロッタ体制終焉でロマニスタに朗報!
2020.08.06 16:27 Thu
ローマは5日、アメリカの『フリードキン・グループ』とのクラブ売却交渉が合意に達したと発表した。
株式売却に関してはチームに関連する3.3%、『AS Roma SPV, LLC』の関連会社である『NEEP Roma Holding S.p.A』が保有する83.3%を合わせた86.6%が『フリードキン』に売却されるという。
また、すべての取引が完了した場合、『フリードキン』はチームの発行済株式(約13.4%)を対象とした強制的な公開買付けを開始する義務を負うことになる。
今回のクラブ売却合意を受け、ジェームズ・パロッタ会長、『フリードキン・グループ』の代表を務めるダン・フリードキン氏は、以下のようなコメントを残している。
「ASローマの売却に関して、フリードキン・グループとの合意を確認できたことを嬉しく思う。我々は今夜契約書にサインし、今後数日のうちに、クラブの売却に繋がる正式な法的手続きを完了させるために協力していくことになる。この1カ月間、ダンとライアン・フリードキンは、この契約を完成させ、クラブを前向きに前進させることに全力で取り組んでくれた。彼らがASローマの将来の偉大なオーナーになることを確信している」
◆ダン・フリードキン氏
「フリードキン・グループのスタッフ全員が、この象徴的な街とクラブの一員になるための一歩を踏み出せたことをとても嬉しく思っている。一日も早く交渉を完了させ、ASローマのファミリーに浸れることを楽しみにしている」
今回の合意によってローマの新オーナーになることが決定的となったダン・フリードキン氏は、アメリカにおける『トヨタ自動車』のメジャーディーラーの1つ、『Gulf States Toyota Distributors』のチェアマンを務める実業家だ。
両者は昨年からクラブ売却に向けた交渉を行っており、今年2月末には7億ユーロ(約877億円)の金額で大筋合意に至っていた模様だが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって両者は一時交渉をストップ。その間にコロナ禍による経済への深刻な打撃もあり、『フリードキン』サイドが大幅な減額での再オファーを掲示すると、5月末に一時交渉が決裂していた。
しかし、パロッタ会長自身が深刻な財政問題を抱えていたこともあり、最終的には5億~6億ユーロ(約626億~751億円)という条件での合意となった模様だ。
2011年にアメリカ系投資グループによって買収されたローマは、2012年8月にパロッタ氏が会長職に就任。この間に財政状況を好転させ、2017-18シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4進出の快挙も成し遂げた。
その一方で、遅々として進まぬ新スタジアム建設、フランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシと2人のバンディエラの退団というネガティブな話題も目立ち、近年ほとんどローマを訪問しないパロッタ会長への不満は高まっていた。
さらに、今年に入って巨額の負債が明らかになっており、今夏の移籍市場に向けては多くの主力の放出を余儀なくされると見られていた。だが、『フリードキン』へのクラブ売却が合意に至ったことで、今後に向けて少しずつ光明を見いだせそうだ。
なお、今季のセリエAを5位フィニッシュしたローマは、6日に中立地ドイツで行われるヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16でセビージャと対戦する。
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なお、正式契約は6日夜に予定されており、8月末までにすべての取引を完了させる見通しとのことだ。ローマの過半数株主である『AS Roma SPV, LLC』が、イタリアの証券市場を規制する政府機関『CONSOB』に提出した財務報告書によると、『AS Roma SPV, LLC』は、『フリードキン』に対してクラブ経営権を含む関連資産を売却し、『フリードキン』は関連負債を引き取ることになるという。また、すべての取引が完了した場合、『フリードキン』はチームの発行済株式(約13.4%)を対象とした強制的な公開買付けを開始する義務を負うことになる。
今回のクラブ売却合意を受け、ジェームズ・パロッタ会長、『フリードキン・グループ』の代表を務めるダン・フリードキン氏は、以下のようなコメントを残している。
◆ジェームズ・パロッタ会長
「ASローマの売却に関して、フリードキン・グループとの合意を確認できたことを嬉しく思う。我々は今夜契約書にサインし、今後数日のうちに、クラブの売却に繋がる正式な法的手続きを完了させるために協力していくことになる。この1カ月間、ダンとライアン・フリードキンは、この契約を完成させ、クラブを前向きに前進させることに全力で取り組んでくれた。彼らがASローマの将来の偉大なオーナーになることを確信している」
◆ダン・フリードキン氏
「フリードキン・グループのスタッフ全員が、この象徴的な街とクラブの一員になるための一歩を踏み出せたことをとても嬉しく思っている。一日も早く交渉を完了させ、ASローマのファミリーに浸れることを楽しみにしている」
今回の合意によってローマの新オーナーになることが決定的となったダン・フリードキン氏は、アメリカにおける『トヨタ自動車』のメジャーディーラーの1つ、『Gulf States Toyota Distributors』のチェアマンを務める実業家だ。
両者は昨年からクラブ売却に向けた交渉を行っており、今年2月末には7億ユーロ(約877億円)の金額で大筋合意に至っていた模様だが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって両者は一時交渉をストップ。その間にコロナ禍による経済への深刻な打撃もあり、『フリードキン』サイドが大幅な減額での再オファーを掲示すると、5月末に一時交渉が決裂していた。
しかし、パロッタ会長自身が深刻な財政問題を抱えていたこともあり、最終的には5億~6億ユーロ(約626億~751億円)という条件での合意となった模様だ。
2011年にアメリカ系投資グループによって買収されたローマは、2012年8月にパロッタ氏が会長職に就任。この間に財政状況を好転させ、2017-18シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4進出の快挙も成し遂げた。
その一方で、遅々として進まぬ新スタジアム建設、フランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシと2人のバンディエラの退団というネガティブな話題も目立ち、近年ほとんどローマを訪問しないパロッタ会長への不満は高まっていた。
さらに、今年に入って巨額の負債が明らかになっており、今夏の移籍市場に向けては多くの主力の放出を余儀なくされると見られていた。だが、『フリードキン』へのクラブ売却が合意に至ったことで、今後に向けて少しずつ光明を見いだせそうだ。
なお、今季のセリエAを5位フィニッシュしたローマは、6日に中立地ドイツで行われるヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16でセビージャと対戦する。
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